表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

124/165

紅蓮の道 ― 炎帝の国へ

帝国領境 ― 赤鉄の関所


一行の前に、巨大な城門が立ちはだかった。

赤鉄で造られた門壁は山のように高く、

無数の帝国旗が烈風に翻っている。


「ここが……帝国の南門〈ヴァーミリオン・ゲート〉か。」

レオンは足を止め、門上の監視塔を見上げた。

塔には魔導砲と装甲兵、空には浮遊船が漂っている。


セリオ:「う、うわぁ……この防御力、戦争できそうですぅ!」

アリア:「帝国の規模が桁違いなのよ。

 ――まるで、国そのものが“軍隊”ね。」


城門前では荷馬車の列ができていた。

商人、旅人、傭兵……様々な者たちが検問を受けている。


クラリスが通行証を取り出す。

「旦那様、ライゼン卿の印章で通過は可能なはずです。」

「助かる。……では、少し様子を見よう。」


イリナが鼻を鳴らす。

「スッゴイ国だねぇ。全部が機械みたい。

 なんか“生きてる”ってより“動いてる”って感じ。」

クラリス:「表現が独特ですわね……でも、的を射ています。」



---


門内 ― 帝国都市圏


通行を終え、一行は帝国領に足を踏み入れた。

そこに広がっていたのは、

王国とはまるで違う“鋼と炎の文明”だった。


巨大な歯車を回す風塔、

浮遊する輸送台車、

空を行き交う飛翔艇。


アリアが息をのむ。

「魔導工学の発展が……ここまでとは。」

セリオ:「ボクの頭じゃ理解できませんぅ……!!」

イリナ:「わー、空飛ぶ鍋とかあるんじゃない!?」

クラリス:「あれは輸送艇です。料理道具ではありません。」

「いーじゃん、夢があって!」


レオンは街の光景を静かに見渡した。

「……この国は、力と秩序で動いている。

 同時に、“影”も深い。」


彼の視線の先――

黒煙を上げる遠方の火山群、その麓には赤い結界の光が走っていた。


アリア:「……見えますか? あの光。

 “封印層”の異常……もう、始まってます。」


レオン:「炎の聖樹イグニア。

 我々が行くべき場所だな。」


クラリス:「ですが、帝国領の奥地。

 正式な許可なく進むのは危険です。」

イリナ:「なーに、やるしかないっしょ!

 だって聖樹が呼んでるんだもん!」


セリオ:「ボク、呼ばれてないですぅ!!!」


レオンは微笑しながら言った。

「では、行こう。“紅蓮の地”へ。」


一行は再び歩き出す。

熱砂を越え、

火の息吹が吹き荒れる帝国の中心――

“紅の心臓〈ヴァルハイド〉”へ向かって。


その道の果てで待つのは、

燃え盛る炎の聖樹――そして、

闇を焦がす“影の真なる根”。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ