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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第三章

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122/165

ブルーリヴァー奪還戦3 ― 水守の誓い、決意の光

黒炎が咆哮した。

ヴァルドラの体が崩れながらも、黒い魔力を収束させていく。


> 『共に堕ちよ、“光の騎士”……!』




レイヴン:「くっ……!?」

黒い魔力が一点に凝縮し、破滅の光が走る。


――その瞬間。


「レイブン様ッ!!!」


リスティアが飛び込んだ。

眩い蒼光が爆ぜ、レイヴンを突き飛ばす。


次の瞬間、黒炎が彼女の身体を貫いた。


轟音と閃光。

水と炎が弾け、世界が白く染まる。



---



「……リスティア?」


レイヴンの声が震えた。

腕の中で、彼女の体は信じられないほど軽く、そして熱かった。


「嘘だろ……おい、リスティア!! 目を開けろッ!!!」


返事はない。

彼女の白い頬に、黒炎の焼痕が走っていた。


ティル=アクエラ:「だめです! 瘴気が……体内にっ!」

ミュリオ:「な、なんであんなタイミングで前に出るんすかよぉっ!!」


ヴェイル:「レイブン! やばい、ヴァルドラがまだ……!」



--


レイヴンがゆっくり立ち上がる。

腕の中のリスティアをそっと地に横たえ、

その顔を見つめる――涙が、頬を伝う。


「お前は……なんで俺を……守るんだ……」


ヴァルドラの笑い声が谷に響く。


> 『愚かなる人間……仲間を犠牲にしてまで、何を護る?』




「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!!」


怒号と共に、レイヴンの体から蒼い光が爆発した。

地が揺れ、空が裂ける。


ルミナ・シールドが共鳴し、眩い光柱が天へ伸びた。


ティル:「……これは……聖槍の真なる共鳴!?」

ミュリオ:「あ、あれ、出力が計測不能っす!!」



---



レイヴンがヴァルドラに歩み出る。

目には涙、だがその奥は――完全な光。


「お前の闇も、俺の無力も、全部焼き尽くす。

 ……お前のせいで、彼女の笑顔を消させはしないッ!!!」


ヴァルドラ:「光は儚い。すぐに消える。」


「なら――その儚さで貴様を断つ!」


ルミナ・シールドが形を変え、

槍と剣が融合した“聖光刃”となる。


「――“断影閃・セラフィック・ブレイク”!!!」


爆光。

世界が白に染まり、ヴァルドラの咆哮が轟く。


> 『ぐ、ぉおおおおおおおおッ……貴様らの光など……!』




「これは俺の光じゃない。

 リスティアが――託した光だッ!!!」


閃光が走り、ヴァルドラの体が完全に崩壊する。

黒い霧が霧散し、谷に静寂が戻る。



---


レイヴン:「リスティア!!!」


駆け寄り、彼女を抱き上げる。

その唇が微かに動いた。


「……レイブン様……やりましたね……」

「喋るな、いいから休めっ!」

「……レイブン様が……生きてて……よかった、です……」


「リスティアぁぁぁぁぁっ!!!!」


声が枯れるほど叫ぶ。

涙が彼女の頬に落ちる。


ティル=アクエラ:「生命の灯は……消えていません。

 でも、この傷は……深すぎます……」

ミュリオ(泣きながら):「ルミナ・プロト……出力切れ……回復も、もうっ……!」


レオニード:「急げ! 後方に運ぶんだ!!」

ヴェイル:「おい、しっかりしろよ、リスティア……っ!」


レイヴンは彼女を抱きしめたまま、空を見上げる。

青白い光が谷を包み、

静かに消えた炎の中で――彼は誓う。


「……絶対に助ける。

 お前の命を、光で繋いでみせる。」


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