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不死王レオンとアルヴィス王国物語  作者: スガヒロ
第二章 氷冠の再誓(ひょうかんのさいせい)

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再会の火花 ― 英雄候補、北方に立つ

〈グラン・ノルデン〉王都・火の門


蒼く光る“封剣アークレイ”を携え、

レオン一行は鍛冶王ブルグレンを訪ねた。


「これは……聞きしに勝る力……!

 影を喰う剣など、伝説の類いと思っていたわ!」


ブルグレンは目を丸くし、

次の瞬間――


「宴だ!!

 英雄には炎と酒で敬意を示すのがノルデン流だァ!!」


工房中のドワーフたちが雄叫びを上げた。


「ウオオオオオ!!!」


「わわっ!?準備が早いです!?」

「僕の財布は守られるんですよね!?」

「飲んどけ。小さなことは忘れるぞ!」

「それが一番怖いんですよ!」


レオンとクラリスは温かい空気に微笑んでいた――。



---



街の外壁の方から、重い門の軋む音が響いた。


衛兵の怒号。

〈グラン・ノルデン〉王都・火の門前


吹雪を背負いながら、二つの影が門前に立った。


白いコートの少女は――胸を張り、声高く宣言する。


「入国許可証、提示します!

 アルヴィス王国・七星騎士団《星槍アステリア》

 イリナ・フェルディア!」


続けて黒髪の青年も許可証を差し出す。


「カイル・ヴァン・ハルド。

 イリナ師匠の……同行任務です。」


衛兵たちは驚愕する。


「七星騎士団!?

 あの王国直属最強部隊が、なぜこんな北へ!?」


イリナはきっぱりと告げる。


「――王都所属の宮廷画家殿を、護衛・補佐するためです!」


カイルがすかさず補足する。


「その方は王命を帯び、影の異変調査の重要任務中だ。」


衛兵の顔色が変わる。


「王……王命!? それを早く言いなさい!」


イリナは胸中でドヤ顔。(表には出していない…たぶん)



---


その時、雪の帳の中から静かな影が歩み出る。


「イリナ、カイル。」

ノエルの声だ。


イリナの瞳が一瞬で潤む。


「ノ、ノエル様ぁぁぁぁ!!

 ……その、無事で……っ! 本当によかったです!」


すぐ抱きつこうとして――


ギュムッ!


クラリスが笑顔のまま首根っこを掴む。


「イリナさん?

 旦那様に

 触れていいのは専属従者だけですのよ?」


「ひゃ、ひゃぃっ!すみませんっ!」


カイルがぼそっと呟く。


「(いつバレるんだろう……この正体……)」



---


ノエルは真剣に問う。


「七星騎士団が動くとは……

 王都はそこまで逼迫しているのか?」


イリナは深く頷き、声を潜める。


「詳細は言えませんが……

 “影の異変”、王宮魔導院が正式認定しました。」


「その調査を進める貴方を補佐せよ――

 それが私たちの任務です!」


クラリスが一歩前に出て微笑む。


「頼もしい助っ人が増えましたね、旦那様。」




---


そこへ鍛冶王ブルグレンが割り込み雄叫び。


「まずは宴だ!!

 英雄(とその仲間)には炎と酒と肉だァ!!」


「うおおおおお!!!」


クラリスは涙目で袖を引っ張りながら必死。


「ノエル様ぁ……!

 飲み過ぎは本当に本当にお身体に触りますから……!」


ノエルは静かに苦笑する。


――長き旅路に、

頼もしき力と……面倒くさい火花が加わった。


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