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【プロットタイプ】言うこと聞いてあげる

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

これが瑠衣の良いところだと思ってます。

標的相手には、押し付けがましくないと思うんですよ。

鏡花と結婚し始めた数週間、時折、実家から電話が掛かってきた。話の内容は鏡花と上手くやれているかとか、家事はお前もちゃんとやれているかとか、何か不自由はないか等の心配では無かった。妹の麗衣のことだった。

俺が居なくなってから、元気がない。度々電話を掛けようとしては、止めるのを見た。もしかしたら俺に向かって掛けようとしていたのでは無いか。という物だった。

何となく予測は出来た。出来てしまった。彼奴は俺の面倒を昔から甲斐甲斐しく見てくれていたが、やや行き過ぎとも取れる事もあった。其れが心配で、俺から離れる事にしたのだが。

スマホを片手に少し悩む。此処で彼奴に掛けてしまったら、全てが本末転倒な気がした。俺が死んだ後も、こうやって何かに苦しみながら生きるのかも知れない。其れは絶対に御免だった。

「ねぇ〜、瑠衣たん〜。昔すいとん作ろうとしてさぁ〜、お湯足りなくてデロリアンしちゃった事があって〜。さっき食べたの自信作〜。デカ鍋はやっぱ良いね」

ふと床に寝そべる此奴を見て、ある事を思い付いた。

「鏡花、手伝え」

「何? すいとんの作り方、リピートアフタミー?」

違ぇ。


「ははぁ、なるほどねぇ。麗衣ちゃまの依存癖治す為に、私にも電話させるって事ね〜」

そもそも彼奴と別れを切り出したのは、俺が死んでも彼奴一人で生きられる様にする為。死んだ後も、影法師の様に彼奴の人生に纏わり着きたくない。だからその前段階として、物理的に麗衣から距離を取った。まだ俺が生きているうちならば、まだやり直しは幾らでも効く。

「やーい。シスコ〜ン」

「踏まれてぇか。クソ犬」

こっちはお前が思っている以上に本気だぞ。

「はいはい。怒らない怒らない。其れは別に構わないよ。『瑠衣たんに掛けたい』と思った時、二回に一度は私に掛けるって。そうしてちょっとづつ、寂しさの頻度を減らすって。

でもこれは理想論じゃん? もしかしたら、麗衣ちゃまの依存先が私に増えただけで、瑠衣たんの依存度が下がらないかも知れないよ?」

鏡花の意見は最もだった。だがこれの最終的な目標は別のところにある。

「二人の人間が同じ日に死ぬってことは少ないだろ。だから」

「残った方がケアしてあげるって事ね。麗衣ちゃまのメンタル的な意味で」

あの時約束した様に、俺はお前を好きに使う。けれどもお前も同じ様に俺を使う。どれだけ互いが嫌がっても、最終的には納得して、実行に移す。

其れは今でも健在だと思っている。

「重いねぇ。嫌いじゃない。ふふふ。だから良いよ。言うこと聞いてあげる。表は二つ返事で了承するでしょ」

瑠衣の優しいところ。

懐に入れた相手には、ちゃんと気遣い出来る。

無理に引き剥がしても、見捨てる様な真似は多分出来ない。


ただ直接的に救いに行くって事はしなさそう。

それやって此方に気を遣われるのは嫌だから。

『電話したけりゃ此奴もいるじゃん。此奴にもしてやれよ』みたいな遠回しな言い方しそう。

これ多分、鏡花に対しても。

誕生日にケーキ買ってきても、『安かったからやる』とか言いそう。


そう。これで依存癖が治るかと言われたら、そんな事はない。治らないかも知れない。

でも自分がいなくなっても、支えとなる者は多ければ多い程良い。

という瑠衣の判断。


手段選ばないのは、鏡花も一緒だね。


自律神経の乱れがパナいね。

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