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要のギリギリ異世界幽遊譚

「異世界とかあるあるですよね~」

ありがちな魔法陣的ななにか。

光輝く教室内。

騒ぎ立てるクラスメイトたち。

そして、僕の机から落ちる「Manster」の缶。


僕は東要。高校2年生です。今現在とてもありがちなことに異世界にいます。多分。

さっきまで教室のホームルーム終わりだったよな?

眼の前に広がる大草原。これを異世界と表さずなんと表す?

これこそ大草原不可避なんつって。

ただね、思うものはある。なんか異世界召喚つったら、意図的に召喚されたんじゃねぇの?

ボッチだよ。なんでやねん。

まぁね、今どき異世界なんてあるあるですよね。日本人なら二人に一人ぐらい体験してますよね?多分。


元は高校の剣道部の部長だった僕です。

剣道部では、同じ2年男子の酒井と佐藤と武藤。1年は………まぁなんかいっぱいいた。………気がする。

人が多すぎて覚えとらんわい。てか怖がられてたっぽい。

試合中に鍔迫り合いの時ちょっとニコニコしてんだって。

僕がね。あといつもManster飲んでっから。

モンスター大将とか呼ばれてた………らしい。しらんけど。

だから一年とは関わりが少なかった。

2年生も佐藤は不登校気味だった。

ちなみにManster大好物です。

(剣道初心者の君たちに説明しよう!

鍔迫り合いとは刀に付いている鍔の部分を相手の鍔の部分をくっつけ、ほぼゼロ距離で押し合う状態である。そのため試合中に面の防具の奥に相手の顔が見えることがあるのだ!!)


さて周り大草原。

ど〜しよ、ど〜しよ。鑑◯局、鑑◯局、い〜てみよ。のほうがまだマシだった。

問題!

説明もなしに現代人が大草原にぶち込まれたらどうなる?

答え!

死!

無理だよそりゃ無理だよ。

「まじでどうする?これ?四方大草原、ってあれ?人の足跡?!」

草原の足元に最近の足跡を発見したのだ。

「ってことは地球?じゃなくても野垂れ死は回避できるかも」

僕は手がかりも何もないから、とりあえず足跡を追っていった。

しばらく足跡を追った。軽く一時間は歩いたろうか。

「流石に水分が欲しくなってきたな。」

そう言ってあたりを見渡した。

「ん?んん?あれれ?あれは?」

遥か遠くになにか見える。

「アレは壁?人工物?僕はやったのか?」

異世界?初人工物か?

ただひたすら壁に走った、壁だった。

「すごいな、軽く五メートルはあるぞ。」

そんな独り言をつぶやいていると、

「おい、そこのお前!」

上から怒鳴り声レベルの声ではなしかけられた。

「おい聞いているのか?てか人間か?」

「ハイハイきいてますよ。っておい」

上を向くと三人の三十代ぐらいのおっさんに槍を向けられていた。

「人だよ!間違いなく人だよ!」

おっさんたちは顔を見合わせている。

「正門に回ってこい!話はそれからだ!!」

「正門ってどこですかぁ?」

正門ってあるんだ。

「右側にずっと行ったところだ!」

渋々壁を右に沿っていった。かなり長い。五分ほど歩いた。

なんかでかい門が見えてきた。なんか検問みたい。

門にはクソでかい柵が降りる感じになってるのかな?

今は空いてるみたいだけど。で奥に中世ヨーロッパみたいな家の作りの住宅が見える。

これぞ異世界よ。

「あ、さっきのおっさんA」

おっさんが減っている。

「身分証かギルドカードは?」

「なんすかそれ?」

初耳学である。

「ほんとに人間か?」

「人ですよ!」

「しかし、なぜないんだ?」

うーんどう言い訳しようか。

なくしましたとか?作り忘れ……はきついかな。落とした?

いや、初めて知っただな。

「いや〜、必要だとは知らなくて」

「そうか、ならばすぐにギルドに行って作ってもらえ」

うお〜〜〜!!ギルドとな、ギルドとな!!まさに異世界だ!

まて、落ち着け。

「ふぅ〜、、、わかりました」

「うむ、くれぐれもトラブルや犯罪は起こすなよ」

「うい」

「ようこそビハノンへ」

おっ、ビハノン?街の名前かな?

「何がともあれ街へは入れた!」

ここから俺の異世界幽遊譚は始まるのだ!!

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