倭の五王なんて実在しないと思わない?
今回は毛色が違う。
しおりがほとんどしゃべらないので、わけのわからない話ではないのです。
「倭の五王なんて実在しないって思わない?」
今日は久しぶりにマナちゃんがいる。あの面白い何だっけ?姫子ちゃんはいない。私が美瑠クンの家に来るといっつも私と美瑠クンと後1人の3人になるのは何でなんだろ?
「豊島さん来てくれて嬉しいのだ、歓迎するのだ」
…相原さんもいるんだけど?姫子ちゃんの言う通りなのかな、ホントに?確かにこういう部分はわかりやすいんだよね。美瑠クンは当たり前だけど、私よりはマナちゃんを歓迎してる。
「歓迎されてやるのだ。で、どう2人とも仲良くなった?」
「世間一般でどう見られてるかはわからないのだが、相原さんとは最初から割と気が合ってたように思う。豊島さんは話が面白い人だが、相原さんは話して面白い人だと思っている」
えぇぇぇぇぇぇぇ、面白いのは美瑠クンの方でしょ?私のどこに面白い要素があるんだろう?話が面白いじゃなくて、話して面白い人…あんまりいい意味な気はしないよね、これって。
「あー、しおりは納得してないっぽいなぁ。いや、アンタ昔から面白キャラだったからね、自覚してなかったかもしんないけど。男の子がエッチな気持ちで私の裸見るなら、それは私の裸を見ているんじゃなくて、誰でもいい女の子の裸を見てるんだであって私が見られてるわけじゃないから恥ずかしくないとか、何言ってんだ、こいつ?っていう」
「えぇぇぇぇぇぇ、そんな言い方はしてないし、別にどこも面白くもないし。真理だよね?」
「いや、私もその理屈はどうかと思うのだ。相原さんがそんな考え方してると男子に知られてたら相原さんの裸見せて見せてと多分たかられたのだ」
「だってさ」いや、その理屈はおかしい。
「2人とも多分おかしいんだよ。まあ、でも私が面白いかどうかより今日はマナちゃんも楽しめる話題、倭の五王について」
「倭の五王というのを私は知らないのだが」
「日本史ではやらないだろうからまあ、知らなくてもいい。具体的にいえば中国の歴史書にだけ記録がある日本の五人の王…支配者…一般的には日本では5人の天皇の事だって解釈されてる」
「卑弥呼みたいなものか」
「卑弥呼よりはだいぶ胡散臭いかな。証拠がその歴史書以外ないから」一般的には胡散臭いとはされてないけど、私とマナちゃんの間では胡散臭いって判断。歴史書にあるから全部真実だ、なんて思える方がどうかしてる、特に異国からの使者の話なんて。
「何というかいつもと違って真面目な話という事なのか。メーリさんは羊飼いではないとかそんなふざけた話ではなく?」
「毎回真面目な話だよ?」
「いや、それは絶対ウソなのだ。相原さんはほぼほぼふざけた話題をわざわざ持ってきているのだ。ウサギとカメがどうだとか」バレてる。いや、そりゃバレるか。でも、そういうのを真面目に話してたのはウソじゃない。だから毎回真面目な話をしてたってのもウソじゃない。つまり私はウソをついてない。
「つまり私はウソをついていない」
「は?」マナちゃんは一体何年私の親友をやっているんだろう。何でわからないんだろうって時々思ってしまう。
「いや、そこは気にしなくていいのだ、豊島さんは何年相原さんと付き合ってきているのだ?」ほら、美瑠クンにまで言われちゃってる。
「えぇ?いや、え?えぇ?何がつまり?」
「相原さんはウソをついてないって話なのだ」
「そうだよ、つまり私はウソをついていない」
「何を言ってるかはわからないけど、考えるだけ無駄なのだ。相原さんは意味不明なのだ」
「あ、あぁよかった。二人の間では意思疎通出来てるのかと思っちゃった。よかった、一応私側だ美瑠クンは」間違いなく今この場で一番面白いのはマナちゃんだよね?マナちゃんは多分30年後も50年後もこんな感じでずっと可愛いんだろうなぁ。
「うん、美瑠クンが何側でもいいんだけどさ、五王の説明お願い」マナちゃんは歴史好きだからね。
「何で私が?」
「私は歴女じゃないんだよ、実は」
「私もそんなものになった覚えはないんだけど。ああいうのと一緒にされたくない」
「つまり歴女ってことだ」
「違う、絶対。五王っていうのは…ノートある?…『讃』『珍』『済』『興』『武』の5人。もうこの時点で胡散臭いよね、日本人の名前じゃないっていう」マナちゃんがノートに5人の漢字を書きながら美瑠クンに楽しそうに説明してる。好きな事を語るのって楽しいからね、やっぱり。
「卑弥呼も別に日本らしくはないのだ」
「卑弥呼は個人名かどうかすらわかんないからなぁ。ただ、それ以外に残ってるのが阿毎多利思比孤…アメノタラシヒコ。普通に天皇というか大王だよね、この名前。だから余計に五王の名前の異様さは際立っちゃってる。当時は外国の王、使者をみんな1文字で記してたってわけでもないからね?そうだとするなら、日本とっていうか倭の使者がどう名乗ったにしても勝手に1文字の漢字にしちゃった可能性はあるんだけど、そうじゃない。だから、この漢字一文字ってむしろ倭の使者側から提示したものじゃないと有り得ない。でも、そんなバカな名乗りも普通に考えてない」美瑠クンも楽しそうに聞いてるなぁ。うーん、美瑠クンとマナちゃんかぁ…意外とお似合いなのかな?美瑠クンも私と話してる時よりマナちゃん相手の時の方が笑顔が出てるし。マナちゃんのこんな笑顔もなかなか見れないし。
「中国は確か倭というか異国をバカにしてて蔑んだ文字を使ったから卑弥呼とか倭とかそんな漢字になってると習ったのだ。その思想とこの5文字は一致してる気はしないのだ」
「それが五王の時代にも通用するかどうかはともかくとして、まあ倭の使者側が文字を指定したって根拠の1つにはなるかな」
マナちゃん楽しそうだなぁ。この笑顔が見たかったんだよね。…やっぱり美瑠クン相手だからなのかな?………よし、なら私がやることは1つだ。
「五王の話で盛り上がってるとこ悪いけど、美瑠クンとマナちゃんさ1度付き合ってみたらどう?」
「え?なに急に?何でいきなりどっからそういう話?」
「相原さんもたまには冗談言うのだ、まあ面白くもないのだが」
「冗談じゃないから面白くはないかもね。マナちゃんさ、美瑠クンの事好きでしょ?美瑠クンもマナちゃんの事好きだよね?」
「本気で言ってる?私たちは別に」
「そーいうのはいーから」マナちゃんには少し黙っていてもらおうかな。
「そーいうのって」
「美瑠クンは?」
「私は確かに豊島さんが好きだが、そういう付き合うとかそういうのでは」
「だからそーいうのはいってば。だから1度付き合ってみればって話なんだって。2人とも相手に恋愛感情はないとか言いたいんだよね、うんわかった。でも、付き合ってみればそうでもないかもだよ?」
「どうしてそう思ったのか聞いていい?」マナちゃんが明らかにイライラし始めている。でも、私は本当にマナちゃんと美瑠クンが付き合ってくれればと思ってる。2人とも幸せになれると思うから。私にはわかる、絶対上手くいくって。
「だってさ2人ともお互いのこと嫌いじゃないでしょ?というかむしろ好きなんだよね?1回デートとかしてみたらどうかな?意外とときめいちゃうかもしんないし、そうじゃなくても友達同士どこか行くって悪くないでしょ?」
「そんなのダメだと思うのだ、豊島さんとデートするのは豊島さんの彼氏じゃないとダメだと思うのだ」
「かたいなぁ。じゃあデートって名目じゃなくてもいいから、2人でどっか遊びに行ってみたら?こんなに仲良いのに何でむしろそういう事しないのかわかんないんだけど?友達同士だって遊びに行くよね?恋人じゃなくても」
「いやまぁ、それはそうだけど、異性同士だとやっぱりそれってデートっぽくない?」
「だったらデートでいいじゃん。面倒くさいなぁ、マナちゃんは。行きたいんでしょ、本心では、美瑠クンと遊びに」絶対そのはずだ。確かに恋愛感情はないってのはホントなのかもしんない。ないっていうか気づいてないっていうか。でも、気の合う人と遊びに行くのが嫌なわけがない。「私は別に……」マナちゃんが何か言おうとしている。その言葉こそ本心なんだろうけど、でも言わせてはいけない。だって、その言葉を言わせちゃったらダメなんだ。
「美瑠クンはマナちゃんとデートしたいよね?したくない?」
「いや、そんな事急に言われても……その、デートってのがそもそも良くわからな」
「美瑠クンには一度経験が必要です!はい決定!」美瑠クンがマナちゃんとデートしたいなんて絶対に言わないのはわかってる。
「待つのだ、そういうのは違うのだ…相原さんはわかってないのだ、そんな強制的にデートさせられるなんて絶対ごめんなのだ」ん?強制的じゃないならいいって事?
「はい終わり、しおりが私たちの事考えてくれたのはわかったけど、みんながみんなしおりが思うような関係じゃないの。って事で続きだけどね、五王は一応、一般的には天皇だって考えられてるのね。でも、古事記にも日本書紀にも五王らしき記述がない」えーーー、普通にホントに続き話し始めちゃったんだけど。
「記述が無い時点でもう天皇とは関係ないのだ、多分」
「一応、五王の血縁関係から、この天皇じゃないかって推論はあるんだけど、完全に一致しないんだよね」
「一致しない時点でもう考える余地が無いのだ。…あぁ、でも古事記も日本書紀もどこまでがホントなのかがそもそも怪しいのか」
「おっと、美瑠クンでもそれは知ってるのか。皇族が日本を支配する根拠を示してるからね。血縁関係含めてどこまでが真実かは確かにわかんないとこはあるかな。ただ、5人の中で1人だけこれは合ってるだろうとされてるのが、五王の最後、武。これは雄略天皇の事だってされてる」うーん、まあ2人とも楽しそうだし無理にくっつけようとしなくていいのかな?人の関係なんてそれぞれだってマナちゃん自身が言ってたし。
「確か暴君なのだ」
「何でそんなの知ってんの?まあいいか、雄略天皇の大王としての名前はワカタケル。タケルだから武なんだってさ」
「他の4人は該当する漢字の天皇がいないのに1人だけいる?それは…一般的には偶然の一致と呼ぶのだ。ワカタケルだからきっと倭王武だ!アホらしすぎなのだ、どこが有力なのだ、そんな説の」
「美瑠クンと同じような事言ってる歴史学者もいるよ、もちろん?ただ一般的にはそうだってされてる。でもまあ、一般人からすると武以外の4人はそれっぽい名前の天皇いないなら、武もいないって思うよね、やっぱり。せめてもう1人いればともかく。…って、しおりは聞いてる?さっきから黙ってるけど」おっと、私に来るのか。でも、もうそれ散々聞いたからなぁ。
「もうそれマナちゃんに聞かされたから、それ前に」
「そうだったっけ?」
「そもそもその五王は何しに中国に行ったのだ?」
「天皇っていうか大王本人が行ったわけではないと思うけどね、もし五王がホントにいた場合の話なら。目的は朝鮮の支配権は日本にあるよね?って認めてもらうためっていうのと、中国から将軍の地位を得て国内に、まあ虎の威を借る何とかだね」
「支配権は朝鮮に直接言うべきなのだ。国内の話はわからないのだ」
「挑戦は中国に支配されてるから。ただねぇ…正直当時の日本が朝鮮の支配権なんてあっても…海を隔てた遠い大陸の半島の支配権なんていらなくない?結局、直接支配するのは中国だから、貢物とかは中国に贈られるだけだし」
「いや、そもそもがそんな簡単に行き来出来るのか、日本と朝鮮というのは。小学生の時の記憶だが、遣隋使だとか遣唐使だとか命がけで渡るだけで一苦労だと確か習ったのだが。五王というのはいつの時代だ?」
「卑弥呼と小野妹子の間ぐらい。まあ卑弥呼の時代に行き来出来てるんだし、渡来人がいるんだから簡単ではなくても行き来は出来たんだろうね。ただ結局渡るのは九州からだろうから、ヤマトの地からは離れてる。そこで地位を得て国内の反抗勢力に…九州から中国に渡るだけの力があるのに国内まとめる力もない?」
「戦争をすればどうしても国力が衰えるので楽をしたかったとは考えられるか」
うーん、美瑠クンが私と違って真面目に対応してるからかマナちゃんずっと話し続けてるな。美瑠クンはホントにこんな話楽しいんだろうか。何かやる事ないかな、やること。
「海を渡っての入口はやっぱり朝鮮、当時仲の良かった百済か支配していたっていう任那になるのね。任那はとりあえずおいておくとして、友好国なのに、その百済の支配権も五王は求めてるんだよね。百済と新羅は求めてるけど高句麗の支配権は求めてないっていう。一時期、百済と国交途絶えてる時期もあるんだけど、その時期にも五王はどうやったんだか中国に行ってるっていう。…その倭は一体どこの国の事ですかって感じ。ホントに五王いたとして普通に日本の事じゃないでしょ、その倭」
「そうじゃないなら、倭の王を騙った誰か…か」
「私もそうじゃないかって考えた事はあった。高句麗辺りが倭王名乗って好き放題やってたんじゃないかって。後、気になるのは五王の最初の1人、讃。この人は倭の王と呼ばれてるんじゃなくて、倭讃っていう2文字で記述されてて、いやそれ苗字じゃんっていう。ヤマトの人は自分の名前で倭とは名乗んないでしょ」
「やっぱり一番の謎はどうやってそんなに行き来をしていたか、か」
「記録が無いけど船以外の手段無いでしょ。もっとよくわかんないのは倭の五王とは違うっていうか、そのちょっと前に倭が高句麗と朝鮮で戦ったって記録があるとこかな。尋常じゃないでしょ、それ。中国の皇帝のとこに数人送り込むのと違うんだから。かなりの数の兵士と武器とか食糧とか、船上…海上でも戦ったって、有り得る、それ?当たり前のように史実として扱わてるんだけど。それが可能かどうかまともに検証してる人がどれだけいたのか。今まで読んだ歴史本で、それが可能かどうか考えてる人いないんだよね」
「可能かどうか以前に、五王の目的は中国の権威を借りる事と言ってなかったか?海を渡って朝鮮と戦うほどの力があって国内はまとめられないのか?」
「だよね。意味わかんないんだよね、ほんと。ただその戦いは負けたって事になってるから、そこで戦力消耗しちゃって、国内で反乱勢力を抑えきれなくなって中国の力を借りようとしたとは考えられるけどさ」
「そもそもが、当時の日本人は中国の皇帝をそんなに上に見ていたのか?」
「さあ?それも記録無いし」
「実際に逢わなくても証拠なんかどうせ無いのだから、皇帝からすごい称号もらっちゃったぜで通るのではないのか?」
「その証拠が漢委奴国王とか親魏倭王の金印なんじゃない?」
金印か何か歴史の授業でやったよね。わかる話が出てくるとちょっと嬉しいけど、2人が楽しく話してるとこ邪魔しちゃ悪いか。
「五王は金印を授受されているのか?」
「それも、さあ?だけど、されてるなら記録されてるだろうから多分金印は無いんじゃないかな。でも、物理的な何かはあったんじゃない?」
「けれど、それを示す証拠は何も国内から出てはいないのだろう?その当時、その五王が皇帝から授受されたであろう色々を」
「出たらニュースになるね」
「何というか普通に日本にはいないのではないか、倭の五王?その倭は別の国だろう、それかさっきも言ったが倭を名乗るどこかの国か」
「実は五王の少し前にも倭から皇帝のとこに使者が訪れてるのね。高麗人参とか持って」
「…それは高句麗の人間だろう」
「って説も実際にある。ただその時点では倭は中国…宋と縁が無いから高句麗を介して宋に倭を紹介してもらって皇帝にって流れっぽいんで、それなら土産が現地っていうか高句麗のものだったってのも…無理あるよね」
「というか当時は宋なのか?宋は唐の後だと記憶しているのだが」
「その宋とは別だね。うん、でも、ちゃんと中国のメジャーな王朝は抑えてるようで偉いぞ」
「バカにしないで欲しいのだ。それぐらいは当たり前なのだ」
「その当たり前が当たり前じゃないから。ただ、この使者は高句麗の仕立てた偽物って説はあるのに、その後の五王を疑う人は全然いない。百済と新羅はオレの支配下だよな?って皇帝直々に認可してもらおうとするんだから、百済と新羅って事は多分無いし、最初に偽の使者たててるのも高句麗だし。倭と戦争して勝ったんだぜって記録残してるのも高句麗だし」
「朝鮮と戦争した記録は日本書紀だか古事記だかにもあるはずなのだ」
「それが日本側の記録なのか、高句麗のその記録を編纂当時に知ってそれを組み入れたのかは今となっては誰もわかんないよね?なるほど、朝鮮にはそんな記録があるのかって感じで。当然、倭の五王の事も知ってたと思うんだけど、組み入れてないってのは「これはウチの事じゃないわ」って当時判断したんじゃないのかな?ヤマトの歴史に大王が中国に使者を送った記録なんて無いし、こんなわけのわからない名前の王なんて知らんって。中国の皇帝とやりとりした実績あるなら、ら、日出ずるところの天子とか失礼な事やらかさないでしょ。アレが初めて日本が中国の皇帝と接点持った時だったから何もわからず無礼な事書いちゃった」
「ちなみにどこら辺が無礼なのだ?」
「広大な中国の皇帝と、島国の大王が同列なわけないだろ、倭なんて中国の属国みたいなもんだろってとこかな」
「それはそれで日本に対してとても失礼なのだ」
「失礼かもしんないけど、向こうからすりゃそうでしょ。倭なんてどうでもいい国だろうし」
「なるほど…結構面白いのだ。相原さんは珍しくいいテーマを持ってきてくれたのだ。ロンドン橋とかわけのわからない話も面白い事は面白いのだけれど、こういう話の方が面白いのだ」
「しおりはまた…ロンドン橋って何一体?」えー?ロンドン橋の話なんてした覚えないんだけど、したのはメリーさんの羊であって。
「気になる、私と美瑠クンがどんな話をしたか?」
「…だからさ、私と美瑠クンはそういう関係じゃないんだってば。別に嫉妬もしないし、何話してたって」
「この話、進める前にもう少し私自身で調べてから再開したいのだが、それでいいだろうか?」
「いいよいいよ、五王だけじゃなくて当時の日本が朝鮮に軍隊を送るなんて出来たのかどうかとか」
「海を隔てていて攻めにくいから元寇まで日本は無事だったのではないのか?」
「それはそういう部分もあるけど、そもそも価値が無かったんじゃない?位置的に。金銀いっぱいあるなんて多分わかってなかっただろうし、白人みたいにそんな黄金大好きってわけじゃないし、アジア人」
「それは何かどこかに怒られそうな発言なのだ。そういえば今回のテーマは何だったのか覚えていないのだ」
おっと、私の出番か。
「今回のテーマは、倭の五王なんて実在しないんじゃない?って話。ちなみに最初からマナちゃん任せのテーマだから」
まあ単純に「倭の五王は天皇じゃないだろ」って思ってるんで、それをマナと美瑠を使って語ってるだけです。