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美瑠としおり  作者: 氷見
3/8

ウサギとカメはカメとウサギって知ってた?

 見てる人いなくても書いてて楽しければそれでいいのだ。

「ウサギとカメってさカメとウサギだって知ってた?」


 今日は大海クンを連れて美瑠クンの家に来てみた。もちろん、事前連絡無しにじゃない。ちゃんといつ行くのかと誰を連れていくのかも連絡してから。


「初めましてなのだ。美瑠なのだ」

「安田大海なのだ、よろしくなのだ」あー、そういう相手をバカにするような物言いはよくないのに。ただ、美瑠クンは何か大海クンをじろじろと見ている。やっぱり気に障ったのかな?

「随分と大きくなったのだ。ホント誰なのかわからないのだ」何が?

「何が?誰が?」

「安田大海なのだ。前に見た時はちっこかったのだ」んーーーー、多分マナちゃんに昔の写真でも見せてもらったんだろう。そうでないと言ってる意味がわからないから。

「うん、確かに何を言ってるのかよくわかんない人だ」うーん、こういう事じゃないんだよなぁ。これは私でさえ何言ってるかわかんないレベルだから。


「うむ、1+2は2+1にしても成立するという話ならわかる、初歩的な経営数学だ」経営数学でも数学でも算数でもないと思うんだ。経営数学って何か知らないけど。

「犬と猫は猫と犬でもいいって話だよな、初歩的な経営数学だ」いや、それはホントに絶対違うと思う、どこにも数字入ってないし。

「そういう話だな。つまりウサギとカメはカメとウサギでもある」

「いや、そんな意味わかんない話はしてないんだ。ウサギとカメは知ってるよね?」美瑠クンとの付き合い方、話し方は美瑠クンが何を言ってるかわからない時は無視する。これが一番いい。

「ウサギは耳の長い可愛い哺乳類なのだ。ペットとしてもよく飼われるし昔の小学校でも結構飼われていたのだ。可愛い動物の割に何か残念なキャラにされがちなのだ」

「ウサダとか」

「それは知らないのだ。某ヤムチャ氏がアニメで、『あいつはウサギだウサギだ』とそのまんまの事を言ったキャラ辺りは残念なキャラなのだ」

「ウサギみてウサギだ!って言うのは当たり前じゃないかな?」

「いや、誰だかわからない怪獣が目の前にいて、亀型の怪獣がいたとするのだ、それを見て『あれはカメだ』と言われても困るのだ、そんなの見たまんまなのだ」

「あー、ウサギ型怪獣見て、大発見かのように、あれはウサギだ!って。それはダメだね、某何とかさんダメすぎだよ」どんな演出でそんなセリフになったのかわかんないけど。

「原作では『あいつはトだ!』だったのだ、意味のわかんない改変なのだ」

「とって何だ?」

「ウサギの事なのだ」……じゃあウサギだの方がまだ親切じゃないかな。そりゃ改変するでしょ。あれはとだ。って、とって何ってなる。

「違うのだ。2人とも多分勘違いしているのだ。そういう名前な人なのだ。ウサギ型の人間で名前が「ト」なのだ。アニメ版では名前が「ウサギ」にされたのだ」

「わかりやすくなったんじゃないかな?」

「いやおかしいのだ。どっから見ても兎の怪人を見て、『あいつどこかで見た事あるような はっ、あいつはウサギだ』…バカなのだ、これでは。というか私より年上なのにドラゴンボールも知らないとか驚きなのだ。ル・カイン知っててドラゴンボール知らないとか」ドラゴンボールなんだ、いやヤムチャとは確かに言ってたけど。

「あー、ドラゴンボールの話なんだ。だからさ、最初からそう言おうな、何でいっつも回りくどいの?」違う、ドラゴンボールの話なんかした覚えない。してるのは美瑠クンであって普通ウサギとカメって言ったら童話か日本人なら童謡思い出すのに。

「あーそういう事か。ただあの作品ではウサギ団と亀仙人にはあまり接点はないのだ」だろうね、知らないしウサギ団とか。

「ドラゴンボールの話はしてないからそうだろうね」

「そうなのか。亀はどうしてこんなにのろいのかとか馬鹿にされれるほどにはのろくない爬虫類なのだ」そうそれだよ、最初からそれ出してくれないと。

「なめくじの方が遅いよな」遅さ比べするならもっといくらでも遅い生物はいるからそんなのはどうでもいいと思う。どうしてこうろくでもない事ばっかりみんな言い出すんだろう?全然話が進まないんだけど。

「なめくじもかたつむりもクリオネもどうでもよくてさ、それ…ウサギとカメって言ったら普通まずそれじゃない?」

「どれなのだ?」

「どうしてこんなにのろいのか」

「カメだからなのだ」

「だな、蟻に何でお前は小さいんだ?って言ってもアリだからとしか」

「うん、何で2人ともこう人の話を聞かないのかな?」

「しおりも聞いてないけどな、大概」

「お互い人の話聞かないのに何で仲良く出来るのだ?不思議すぎるのだ。でも説明はいらないのだ。のろけとか聞きたくないのだ」…本気で驚いた、美瑠クンにそういう感情があることに。というかマナちゃんは一体美瑠クンに何を話したんだろう?いっつもいっつものろけててうんざりとかそんな話でもしない限り、美瑠クンがいきなりこんな拒否反応示すとは思えないんだけどなぁ。

「いいから人の話聞こうね。最初なんていったか覚えてる?ウサギとカメはカメとウサギでもある、意味わかる?」

「経営数学なのだ」違います。

「ウサギとカメの英語でのタイトルはThe Tortoise and the Hare」

「リクガメと髪の毛?」

「エイチエーアールイーでヘアー。野兎の事。つまり、カメとウサギ」

「何で逆なのだ?」

「さあ?ただの話の入りでそれを語りたいわけでもないし。今回の議題は」

「カメの移動の遅さバカにするウサギって大人気ないよな。おっさんがさ、6歳ぐらいの女の子に、お前力無いなぁ、何でそんなチカラ無いんだ?ってバカにしてたらおっさんの方をバカにしたくならない?」

「あのウサギは多分ウサギの中でも特に弱いウサギなのだ。ウサギに勝てないから憂さ晴らしでカメをバカにしたのだ」

「だからさ、2人とももう少し人の話を聞こうね。今回の議題はカメは何故勝ち目のない戦いを挑んだのか」ウサギが大人気ないってのもわかる。でも、今回は兎よりカメだ。ちなみに私はカメの絵は描けない、何か博多は女の子ならカメを上手く描けないといけないらしい。博多生まれじゃなくてよかったと思う。

「勝ち目があると思ったから挑んだのだ。挑んで負けたらただのバカなのだ。余計にバカにされるだけなのだ」その通りだと思う。カメはあの時点でウサギに勝つ自信があった。でも、能力に差があるんだから普通に考えたら勝てない。

「何で勝ち目あると思ったかだよな、なら」

「それ!都合よくレース当日、レースが始まったら何故かウサギが寝てしまった。結果勝てました。無いない。レース中に寝る人なんて見た事ないし」

「ウサギだけどな」

「ウサギなら寝るかもしれないのだ。そういう習性を持っているとカメは知っていたのだ」

「その習性あったとして負ける可能性あるぐらいにスピードに差あると思わない?」

「だったら眠り薬でも使えばいいのだ。確実なのだ。普段から寝てるなら疑わないのだ」きた。そういう事だと思ってる。

「カメ卑怯じゃね?」

「卑劣なのだ」

「そう卑劣なんだよ、カメは。勝てるわけのないレースをわざわざ挑んだ。狡猾なのはウサギに審判を選ばせたこと。でも、あの場合、ウサギはキツネを選ぶ以外に選択肢は無かった。自分で選んだと思わせておいて、あのキツネは最初からカメが用意してたカメの仲間だよ、キツネを審判に選んだ事で一見第3者が入った事で公平に思えるレース。でも、全てはカメとキツネに仕組まれたレースだった」

「キツネに何の得があるのだ?」

「さあ?それは今回どうでもいいし」

「いや、どうでもよくはないのだ。そこは大事なのだ。利点も無く協力はしないのだ」でも、私はどうでもいいと思ってる、だからどうでもいいのだ。

「うん、じゃあ利点があったんだろうね。キツネは利点があったから協力した。多分カメは真面目に走ってもいない。ウサギが寝てる間にキツネに運んでもらったと思うんだ」

「それよりまずはキツネにどんな利点があったか調べるのが先だと思うのだ」

「うん、きっとすごい利点があったんだろうね」

「そのすごい利点が何なのかって美瑠クンは聞いてるんだと思うけど」そんなのわかってる、わかってて無視してるのに。

「キツネはカメに弱みを握られていて脅迫されていた。今回協力すればもう脅迫しないと約束があった」

「なるほどなのだ。だとするとどんな弱みだったのかなのだ」…うん、多分そう返してくるとは思ってた。

「実は弱みなんて握ってなくて、オレはお前の弱みを握ってるんだと言い張ってただけだと思う、多分」

「しおりはカメに何かイヤな思い出でもある?マリオの1-1で開始直後に死にまくったとか」

「それだったら多分キノコに嫌な思い出が出来るのだ」

「あー、それもそーか。そーいやクリボーをキノコだって思ってない人結構いるらしいんだよな」

「キノコじゃなかったら何に見えていたというのだ」

「栗らしい」

「どう見ると栗なのだ?見えていたというかそれは名前からの連想なのだ、ただの」

 ……汚れたなぁって自分でも思う。マナちゃんにはとても言えない。カメとかキノコとかクリとか…いや、悪いのは私じゃない悪いのはそんなキャラばかり出すゲームだ。私だけじゃないと思う、こんな事考えちゃってるの。っていうか何の話してるんだ、ウサギとカメの話だったはずなのに。ああ、ダメだ、頭の中にキノコが。

「はい、マリオの話終わり。そうじゃなくてさ、カメは卑劣、ここまではいいよね。で、ウサギは大人気ない…何を伝えたい話だと思う?」

「別に伝えたいものがあるわけではないと思うのだ。他人をバカにする情けないやつと、バカにされたからって卑劣な手段を使う情けないやつと、人間はろくでもないという話だと思うのだ」

「童話って割とブラックだよな、実は。ホントは怖いとかそういう直接的な話じゃなくてさ。何ていうかテーマが」

「子供に間接的に人間とか大人の汚さを伝えているのだ。北風と太陽とか、別にどちらが正しいとかそういう話ではないのだ、あれも」

「どっちかっていうと北風の方が正攻法で正しく感じるけどね」

「ウサギとカメって何か続編あるって割と話広がってるけど、無いよな?」

「ああ聞いた事はあるのだ。でも、ただの二次創作だからそんなもの続編でも何でもないのだ」

「ネットとかすぐウソ広まるから。もしかしたらネットの辞書サイトとかいじれば翼をくださいはドナドナの続編だって認識される日が来る?」

「来ちゃダメだと思うのだ」

「…オレだったらさ眠り薬とか使わないで、レース自体しないと思う。ゴールで待ってるだけで。スタート地点にいるカメとゴールで待ってるカメが同一亀だとウサギに見抜けると思う?大差ついた時点でウサギはもうカメを見失ってる。カメは超速で走ったから追い抜いたとこさえお前は認識出来なかったのだって言い張るだけでいい」ん?なかなかずるい事考えるね、大海クンも。…私の中でひらめくものがあった。そうだ、確かにこの方法ならあの都市伝説に説明がつくかもしれない。なるほど、そういう事か。次の議論のテーマは決まった。アレしかない。

 後、因幡の白ウサギとかウサミミ仮面様とか、三月ウサギとかウサギの扱いは結構ヒドい。

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