芋女×恋愛嫌いでもアオハルできますか?
はじめて書く小説です。
読みづらいかもしれませんが最後まで読んでくださると嬉しいです(♡´▽`♡)
《女の子の誰しもが運命の相手に出逢い、胸がときめくような駆け引きのある恋をし、結婚する・・・》
そんな訳ないだろ!と夢を見ない現実的主義だった小学5年生の私は読みかけた少女漫画を投げ捨てた。
それ以来少女漫画も見ていないし恋愛自体アホくさくて嫌いになった。
そして、月日は流れ、見事に芋女に成長。ただ、とある出会いがきっかけで私の人生は180度変わっていくことになる。
私の名前は西園寺麗華。どこかの貴族様ではない。ただ普通な中学3年生だ。でも、自分では普通でないと思っている。私の見た目は誰が見ても名前負けしてるだろうからだ。時代遅れのメガネお下げで前髪は流すだけ。まるで昭和の少女のような見た目だ。これでいい。これが落ち着くのだ。親も何も言わないし誰かにジロジロ見られても気にしない。
ある1人を除いては・・・
「おっはよう!」
中学1年生、同じクラスになってからほぼ毎日、登校中にこんなバカハイテンションで声を掛けてくるのは1人しか居ない。そう、この女は、斎藤百合だ。この女の見た目は名前負けせず、The・女の子の黒髪ボブに風に負けることの無いパッツン前髪。女子ウケも男子ウケもよく人気者だ。
何故、私に固執するのかは謎だが、一応挨拶の返事はする。
「おはよう。」
「相変わらず、麗ちゃんは冷たいなぁ。」
不貞腐れた顔で女はいつもの話を続ける。
「ねぇ、麗ちゃん、そろそろその髪型とかメガネ外すとかしようよ〜せっかくポテンシャルあるのに・・・」
「私はこれでいいの。まだ言うならこれからシカトし続けるけど。」
「もういいません!(笑)」
焦った女は、私に手を合わせて謝ってくる。
ここまで何も変わらない。毎日の会話―――だった。
ある日を境に元気で明るいおはようの挨拶でさえ無くなってしまった。
車との交通事故に巻き込まれたのだ。一命は取り留めたものの下半身は動かず一生車椅子生活になったそうだ。
私は柄にもなく後悔をした。もっと彼女に寄り添うべきだったのか自分でも分からなかった。せめて、私に固執する理由を聞こうと決意し家を飛び出た。
幸い事故にあったという連絡を貰った時病院も教えられていたため、直ぐにお見舞いに行くことが出来た。メッセージを貰っても返事をしないと言っているのに無理やり交換させられた連絡先がまさかここで役に立つとは思ってもなかった。
病室に着くと遠くからでもわかった。髪の毛はボサボサで、メイクのテイストをいつも変えて楽しんでいた顔も傷でボロボロ。元気よく挨拶をしてくれていたあの時の笑顔が素敵な彼女の面影は跡形もなく消え去っていた。
なんて声をかければ良いか分からず、初めて、彼女の名前を呼んでみた。
「斎藤・・・百合ちゃん。」
彼女は顔を瞬時に隠し、目だけをこちらに向けた。まるで知らない人に脅えている仔犬のようだった。
「初めて名前で呼んでくれたね。麗ちゃん。」
「なんて、声、かけたらいいか、わ、分からなくて。」
「毎朝、挨拶で口説いたかいあった。」
と、彼女が布団の中でくすりと笑った。埋もれていて見えなかったけれど確かに笑っていた。
私は1番聞きたかったことをついに聞くことにした。
「どうして、私に毎朝挨拶してきたの?」
彼女は布団から顔を出し、私の知っている笑顔でこう言った。
「だって、友達になりたかったから。名前呼ばれるまで毎日声掛けて、麗ちゃんに振り向いて欲しくて。」
「ふっ、何それ。まるで恋してる人みたい。」
私がそう返すと彼女は言った。
「友達になるのに具体的な理由はないの。恋愛と一緒。」
「そっか。」
「私たち今日から親友ね?ちゃんとメッセージも返してよね!」
「んー、親友(仮)なら。あとメッセージは返さないよ。」
「えー!ひどい!」
この日の病室は騒がしかったと看護師さんに怒られてしまった。また、彼女は友達が居なかったそうだ。私の知らないところでイジメにあっており、お見舞いに来たのも私がはじめてだったらしい。この時から、私は彼女の友人になる決意を固めた。
そして、この出来事が私の運命を変えてくれた1人との出逢いだ。
また、春が来て、私は高校1年生になった。そこで、もう1人の運命の出逢いを果たすことは私も親友(仮)の百合もまだ知らない。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
一応連載という形ですが、好評なら書こうかなと思ってます。
好評なければ、続編書かないかもしれません(時間の都合上)
沢山のコメントお待ちしてます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)