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テーマ詩集:地

砂時計

作者: 歌川 詩季

 オブジェとしても、好きです。

 お腹いっぱいになりたいのに

 せいぜい 三()から四()にしておこう

 欲望に負けて半分を超えてしまうと

 すきまのないお腹じゃ仕事にならない


 中途半端な空腹を抱えたまま

 ことあるごとに ぐるりとひっくり返されて

 すきまのあるお腹のなかみを

 頭のほうに逆流させられたり

 足のほうにまた戻されたりするのは

 やっぱり きつい仕事だとも思う


 でも もうひとつ きびしいのは

 きゅっとくびれた このプロポーションを

 絶えず維持しなきゃいけないこと

 だって ウエストがひとまわりでも ゆるくなれば

 みんなの大切な時間が どんどん流れ落ちちゃう


 いらいらする 待ち時間がみじかくなって

 喜ぶひともいるかもしれないけど そんなの

 このウエストがたるむのを期待するよりも

 ちょっとした時間をつぶす

 楽しみでも さがしてみたらいいじゃないかって


 きょうも くびれを気にしながら

 ことあるごとに ぐるりとひっくり返されるのは

 やっぱり きつい仕事だとも思う

 黄色い砂がいいかな。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「7きょうも くびれを気にしながら  ことあるごとに ぐるりとひっくり返されるのは  やっぱり きつい仕事だとも思う」 こう言う詩読んだ事もありません。 [気になる点] 無 [一言] とも…
[一言] 考えつきもしませんでしたが、砂時計って大変なお仕事ですね……! みんなの大切な時間を守ろうとするその健気な姿勢に感銘を受けました。 文句ひとつ言わず頑張る砂時計さんにお礼を言いたいです。 最…
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