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第10話 協力関係

ブックマークと評価、よろしくお願いします。

「それで、なぜ今更ユークス・ゴールドの身体を奪おうとしたのですか?」



「まぁ、たまたまあいつの精神が弱ってたし。

 王子も倒れ、暗殺者のせいにできそうだったからこの手を逃してはいけないと思って。」



「なるほど、それで結局失敗したと。」



「え?

 あーーー、そうね。うん、失敗しちゃったわ。」



「はぁ、どうせ忘れてたのでしょう。

 ユークス・ゴールドを助けたい、その一心だったから。」



「い、いや。何を言ってるのよ。

 そもそも私は人間なんてどうでもいいの。あなたも知ってるでしょう?

 私達が人間に何をされたのか。」



「はい。

 奴らは初めは友好的な振りをして、女王様のいない間に故郷を燃やした。

 生まれたばかりの私や”アンジュ”を残して全滅。私達もあなたが異変に気づかなければ危な

 いところでした。」



「う、うん。その通りだけど。

 よく、そんな淡々と説明できるね。結構辛い思いでじゃない?」



「いいえ、あまり覚えていませんし。

 私にとって大切なのは女王様だけなので。」



「へ?ま、まぁ私にとっても二人は宝物みたいなものだけれど。」



「そうですか。」



「そうですかって。よく無表情でいられるわね。

 まぁいいや。それで、”アンジュ”の事何か分かった?」



「女王様、彼の事を気にしている場合ではございません。

 一刻も早く元の姿に戻らなくては。」



「それもそうだけど、心配だし。」



「はぁ、それでよく女王様が務まりましたね。

 彼は裏切り者です。別に恨んではいませんが、縁はもうないと思うべきです。」



「そんな悲しいこと言わないで。

 あなたたちはたった二人の兄弟なのだから。」










第2王子暗殺事件から3日が経った。

「ん、ん。

 ふわぁぁぁぁ。」


とても大きなあくびをした。

こんなに寝たのは久しぶり。お腹すいた。三日間何も食べてないのに、平気と身体は衰弱していない。オグルが何かしてくれたのだろうか。



「ローズ、よかったぁぁぁ。」



誰かが私に抱きついてきた。

え?なに?

マリー、それとも王妃様?



「俺のせいでごめんな。もう身体は大丈夫か?」



そこには元の元気なユークスの姿があった。



「大丈夫、ユークスも無事でよかった。」



「ユークス?」



し、しまった。つい心の声がそのまま。


「ま、いっか。

 とにかくお医者さん呼んでくるよ。あと皆にも知らせてくるーーー。」



そう言ってユークスは扉から出ていった。


周りを見渡すと、ここは私の部屋だと分かった。

そっか、誰かが運んでくれたのね。ユークスが帰ってくる前に早急に解明しなくてはいけない謎があった。



「オグルーーーー。」




30秒ほど間が空いて返事があった。


「はい。どうしました?拾われ王女。」



「く、反論できないけど酷い呼び名。まぁ呼んで出てくるだけ前よりましか。

 聞きたいことがあるんだけど。」



「はい、答えられることなら。」



「あなたは何者で、ユークスとはどういう関係?」



「私の正体は言えませんが、ユークス・ゴールドは私にとって助けなくてはいけない邪魔者です

 ね。」



「ん?意味分からないけど。

 ユークスを守りたいという点において利害は一致しているということよね。」



「はい、まぁ。」



「それで、ユークスの中には何がいるの?」



「ほう。なかなか鋭い所もあるのですね。

 答えられることは少ないですが、まぁそうですね。彼に宿る存在を他の国が知れば彼を巡って

 戦争が起こるでしょうね。」



「そ、そんなに危険なものが。

 ユークスはそんな状態で大丈夫なの?」



「基本は安全です。その方はお人好しなので彼を傷つけるつもりはないようですので。」



「そっか。

 じゃあ、どうすればユークスからそれを追い出せるの?」



「それ呼ばわりは訂正したいところですが、まぁいいでしょう。

 そうですね、ではスカーレット王国の情報を集めてください。

 その後は私がどうにかしましょう。」



「おお、頼もしい。

 よし、じゃあひとまず私達は協力関係ってことだね。よろしく。」




返事がない。





あ、あのやろう。必要最低限の会話しかしないタイプか。




次回、ゴールド王国 対 シルバー王国。

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