動物世界
ここは、動物たちが互いに共存している世界、「動物世界」。
キリンは高層マンションで暮らし、ゾウは池の近くの大きな家で暮らし、ライオンは肉を食べて暮らしている。
ここには、人間と同じように、警察・病院・消防などいろいろな施設がある。
この街を歩いていて、テレビ局が取材しているカピバラの名前はカッピーという。この世界の東側に住む、ごく普通のサラリーマンカピバラだ。今は、テレビ局が番組をつくるためのアンケートを答えている。アンケートが終わると、カッピーは会社に向かって歩き始める。
カッピーが会社につくと、みんなはもう来ていた。ここは、新聞を作る会社『カピバラ新聞社』。カッピーはここで、新聞のレイアウトを担当している。はずだったが…
「遅刻するなんてダメだな。カッピーは、これからは記者となり、新聞の記事を探してきてもらう。」
と、『カピバラ新聞社』の社長、カピのすけに言われてしまった。
カッピーは、記者となり、いろいろな会社を探ることになった。そのことで、真っ先に目をつけた動物が、急にカピバラ新聞の記者になった動物 ーすなわち、自分だった。カッピーは、自分で自分を取材した。そして、そのことを記事にまとめ、新聞社に提出した。
が。
「なんだ、この新聞は。」と、カピのすけに言われてしまい、カピバラ新聞社を辞めさせられてしまった。
クビになったカッピーは、「自分で新聞をつくろう!」と考え、自分が自分についてまとめた記事を採用し、新聞を書いた。
新聞を書き上げると、カッピーは、次は警察を取材しようかなと考えた。そして、翌日『ライオン警察』に行くことにした。
カッピー新聞 第一号
驚き‼︎ 新聞社のレイアウトを担当していたカピバラが、遅刻を原因に記者になり、その日のうちに会社をクビになる‼︎ 果たしてその原因は⁉︎
本日、カピバラ新聞社に勤めていた、カッピー(27)が、テレビ局に引き止められ、会社を遅刻しました。そのことでカッピーは新聞記者になり、記事を集めることになりました。しかし、その取材で書いた記事がダメだったのか、カッピーはクビになりました。現在、カッピーはカッピー新聞社を立ち上げ、カッピー新聞をつくっています。