魔獣種 鳥類、両生類、軟体動物
魔獣種
哺乳類と鳥類と両生類、軟体動物が魔化した魔物。最も種類が豊富で、魔獣は魔物の異称としても用いられる。
魔鳥種
魔獣種のうち、鳥類が魔化した魔物。学会でも物議を醸した分類問題だが、鷲と獅子を組み合わせた姿をしている王獣の存在が、この分類を認めていない。
鳥類
猛禽馬ヒポグリフ 脅威度:C
鷲の前半身に、馬の後半身をした魔獣。自身よりも強い者を主と認め背に乗せる。瞬発力は天馬に劣るが、持久力に優れる。誇り高く、馬鹿にされると怒る。その起源は、一角獣王に貫かれた王獣ではないかという俗説がある。
王獣グリフォン 脅威度:A
鷲の前半身に、獅子の後半身をした魔獣。獅子よりも少し大きい。誇り高い魔族で、人化の術を使う。嵐属性の魔術を得意とする。その爪は、秘薬の材料の一つとなっている。
嵐纏う王獣ワイルドハント・グリフォン 脅威度:S
王獣の中でもとりわけ強大な魔力を持つモノ。漏れ出す魔力が、周囲に嵐を生み出している。誇りが過ぎて驕った性格をして、戦いを始めるとどちらかが死ぬまで終わることはない。だが、弱者に興味は無いため、基本的には見逃される。戦闘時は、魔力が活性化して周囲に雷霆を落としてしまうため、都市近辺に現れた場合には、通り過ぎるのを静かに待つことが唯一の対処法とされる。
巨鳥ルフ 脅威度:D
巨大な魔鳥。飼い慣らすことができ、その背に乗って空を飛ぶことができる。地域によっては、ロック鳥とも呼ばれる。
雷鳥サンダーバード 脅威度:D
俊敏な黄色い魔鳥。僅かに帯電しており、触れると痺れる。
獅頭鷲アンズー 脅威度:C
獅子の頭をした鷲。特殊なチカラは無い。
兇賊鷲バンディット・コンドル 脅威度:C
凶暴なコンドル。群れを成して狩りを行う。厳格な階級社会を形成し、下っ端がよく無謀な突撃により獲物の脅威度を測ることに使われる。
怪鳥スチュムパリデス 脅威度:C
細身だが大柄な魔鳥。嘴と翼の先端が金属質で、それを利用した特攻戦法を得意とする。また、群れで行動し、その糞には毒性がある。特攻戦法を逆手に取り、網で捕獲する手法が一般的である。
無影鳥ペリュトン 脅威度:C
鹿のような頭部をした魔鳥。群れで行動し、好んで人を襲う。静かに飛び、自身の影を無くすチカラがあるため、接近に気づくのは難しい。
餓鬼鳥ハルピュイア 脅威度:C
群れで行動する老婆のような人面をした猛禽。喰らった獲物の残骸に、糞尿を排泄する習性があるため、決して、満腹になることがないという俗信があった。
天妖鳥アンゲロス 脅威度:A
美しき餓鬼鳥。古代言語において、天使に相当する名を持ち、嵐を自在に操る魔術の使い手。極めて高い知能によって、地域によっては女神として君臨していた逸話もあるという魔族。
虹天妖鳥イーリス 脅威度:S
虹龍の魔力に影響された天妖鳥。古い神話によれば、虹の女神として崇められており、魂の色より罪を暴き、光の疾さで罰を下す審判者であった。
夜天鳥ストラス 脅威度:B
王冠のような冠羽をした梟。魔族であり、人化の術を使う。また、宝石や薬草に詳しい。地方によっては、ストロスやソラスとも呼ばれる。
吸血鳥ストリゲス 脅威度:B
血を好む梟。綺麗な鳴き声をしていて、下位の屍霊種を従えるチカラがある。
百眼孔雀パノプテス 脅威度:B
尾羽に眼のような模様のある孔雀。模様は眼としての機能はないが、魔眼としては機能する。温厚な性格なため、監視者の役目を負った従魔として重宝される。
狂乱鴉ネヴァン 脅威度:B
狂乱を齎す呪歌を鳴く鴉。戦場にて呪歌を鳴き、同士討ちさせ、悲惨に転がる屍を啄む習性をしている。また、屍の武具を持ち帰る習性があり、わざわざ血を洗い流して保管する。長く保管された武具は、戦死の呪いに侵されるとされる。
磔刑鷲アイトーン 脅威度:B
狩った獲物を高所に引っ掛けて溜め込む習性のある大鷲。獲物は生きたままであることもあり、踊り食いが好みで治癒のチカラを宿しているという噂もある。ただ、どこに溜め込んだかを忘れていることがあるので、その縄張りは地獄の磔刑場の様相である。
灰眼梟グラウコピス 脅威度:A
青みがかった灰色の眼をした梟。非常に知能が高く、魔術を操り、巧みな戦術でもって敵対者を追い詰める魔族。人化の術を使い、美しい騎士や戦乙女の姿となる。理知的で無駄な争いを望まないので、一部地域では知恵と戦の女神の象徴として扱われていることもある。
嵐鷲フレスヴェルグ 脅威度:A
巨大な鷲。風を操るチカラがあり、それで巨体を浮かばせるので、鳥としては見た目よりも重い。枯毒竜の天敵として知られるが、普段は死体を漁っている腐肉食性。
煌輝鳥ベンヌ 脅威度:A
砂漠地帯に棲息する鷺のように脚の長い魔鳥。見事な金羽と赤羽で彩られた美しい姿をしており、古くは、太陽を生んだモノとされた。炎の魔術を得意とする魔族であり、人化の術を使う。
王鳥ガルーダ 脅威度:A
巨大な猛禽の王。鮮やかな赤系の羽毛をしており、炎を操るチカラがある。蛇を好んで食べることから、竜鱗族の間では物語における敵役として古くから語られている。その尾羽は、秘薬の材料の一つとなっている。
大群鳥シームルグ 脅威度:A
三十羽が寄り集まって巨大な鳥に見える魔鳥。癒しのチカラを持ち、互いが互いに癒し合うことで同時に殺さない限り死なない。また、象を持ち上げるほどの脚力を有する。
煉獄鳥ポイニクス 脅威度:S
火山地帯に棲息する巨大な魔鳥。自ら燃え上がることで、襲われることを避けている。その姿から、古くは、不死鳥とも呼ばれていた。
暗黒鳥ジズ 脅威度:S
太陽を覆う者を意味する巨大な魔鳥。太陽光を吸収して生存しており、灼熱のブレスを吹く。
天隼ハルウェル 脅威度:S
砂漠の民に光の神と崇められた隼の魔族。時の流れを見つめ、干渉する強大なチカラを持つが、癒しのためにしか使わないとされる。
両生類
毒蛙ポイズン・トード 脅威度:F
犬並みの大きさをした蛙。毒を持つ。
水魔フーア 脅威度:C
二足歩行する大蛙。それなりの知性があり、石器を使う。
王蛙ヴォジャノーイ 脅威度:A
湖の底に宮殿を構える蛙の王。水を変質させるチカラがあり、宮殿はそのチカラで造った物。そのため、この魔物が死ぬと宮殿は消える。極めて知能の高い魔族であり、人化の術を使う。また、月光に感応して脅威度を変動させる。
鬼哭蝦蟇サムヒギン・ア・ドゥール 脅威度:A
前肢と後肢の間に皮膜を持ち、尻尾のある大蝦蟇。滑空するチカラがあり、また、叫び声には恐怖の呪いが込められている。好物は、羊。
影蝦蟇グレンデル 脅威度:S
巨人並みの水妖。巨躯に見合った怪力でありながら、音も無く動くことができ、さらに、暗闇に同化するチカラがあり、残忍で狡猾な怪物。その起源は、とある吸血鬼の眷属となった水妖で、光を嫌うことがその証拠とされている。
嫦娥ジョウガ 脅威度:S
東方に棲息するヒキガエルの魔獣。月光を浴びる時、不老不死かと思えるほどの驚異的な再生力と天に届かんばかりの脅威的な跳躍力を得る。その圧倒的なチカラと人化の術によって美しい女になることもあってか、古くは月の女神とされていた魔族。
軟体動物
蜃シン 脅威度:B
東方の海に棲息する巨大な蛤。その吐息には、幻惑のチカラがある。
蜃砂シンシャ 脅威度:A
赤い貝殻をした砂漠地帯に棲息する蜃。幻惑の吐息は、精神を侵し現実に殺すことさえある。古くは、その貝殻は不老不死の霊薬の材料と信じられたが、実際は有毒である。
黒蜃砂クロシンシャ 脅威度:A
黒い貝殻をした陸棲の蜃。殻は神鉄に匹敵する堅牢さであり、幻惑は変幻となり己の姿を竜とするほどである。獲物を求め各地を渡り定住はしない。脅威度はA級の中でも上位にある。
虹霓星マリス・ステラ 脅威度:S
虹色に輝く真珠を生む貝の魔物。僅かに開かれた貝殻より覗く輝きは、たとえ最深の海底からであっても海上まで届くとされる。それは夜空に輝く星々の如く、故にこの魔物の名は『海の星』を意味する。古くは、美の女神と称された魔族となるまで生きた蜃だったとされている。至高の美が決して損なわれぬように、この魔物の殻も不毀の因果を有している。
大海魔クラーケン 脅威度:A
アンモナイトのような貝殻を持つ巨大な軟体動物。先端が海蛇竜の頭部のようになった八本の触腕を持ち、これで海蛇竜に仲間と誤認させ、油断したところを捕らえる。天敵である白鯨や竜鯨に見つかると、墨を吐いて目眩しとする。
古代海魔エンシェント・クラーケン 脅威度:S
古き時の流れを過ごした大海魔。長き時と共に蓄積された魔力によって、竜種との類感呪術を自然発生させた。すなわち、魔獣種でありながら竜種として成立し、竜玉の獲得、息吹をはじめとした強大なチカラの行使を可能とした。
胃華蛸フラワー・トラップ 脅威度:F
浅瀬に棲息するイカのような小型の軟体動物。胴体部を砂中に埋め、触腕を広げて水中花に擬態する。触覚によって獲物を感知し、触腕を一気に閉じることで捕らえる。浅瀬に棲息するのは、獲物の大型化による危険を避けるためとされる。そのため、人類にとっての危険性は小さいが、子どもが接触した場合は連鎖的に溺死する可能性がある。ただし、それも裸足の場合である。