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魔物図鑑〔改訂版〕  作者: 龍崎 明
魔物図鑑
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粘魔種

粘魔種

 粘性のある液体状の肉体を持つ魔物。最弱種。何が魔化した存在なのかは現在のところ不明。魔石があるため魔物に分類されている。メタ的には、単細胞生物かその群体が魔化した存在。


純粋粘魔ピュア・スライム 脅威度:G

 無色透明の粘魔。子どもが突いて遊んでも問題無いくらい害は無い。何でも食べるので、ゴミ処理に利用されている。


大粘魔ラージ・スライム 脅威度:F

 少し大きくなった粘魔。子どもだと少し危険。ただ、鈍足なため、大人なら余裕で対処できる。


巨大粘魔ヒュージ・スライム 脅威度:E

 かなり大きくなった粘魔。大人でも少し危険。ただ、鈍足なため、逃げることは容易い。


超巨大粘魔イノーマス・スライム 脅威度:D

 並外れて大きくなった粘魔。油断すると冒険者でも少し危険。肉体の一部を触手状にして、素早く獲物を捕らえる。ただ、本体は、相変わらず鈍足。


毒性粘魔ポイズン・スライム 脅威度:F

 毒性を帯びた緑色の粘魔。


猛毒粘魔ヴェノム・スライム 脅威度:D

 より毒性の強くなった毒性粘魔。


酸性粘魔アシッド・スライム 脅威度:E

 酸性の強い赤色の粘魔。


溶解粘魔メルト・スライム 脅威度:C

 より酸性の強くなった酸性粘魔。


金属粘魔メタル・スライム 脅威度:D

 液体金属のような粘魔。他の粘魔より重く、坂道を転がってくる姿は、冗談抜きに危険。


火炎粘魔フレイム・スライム 脅威度:D

 砂漠地帯に棲息する可燃性の強い液体で構成された粘魔。傷がつくと漏れ出した体液が瞬時に発火して身を守る。


熔岩粘魔ラヴァ・スライム 脅威度:C

 火山地帯に棲息する熔岩並みの体温を保つ粘魔。発火することはないが、その高温は充分な脅威である。


擬態粘魔ミミック・スライム 脅威度:C

 変幻自在の肉体をした粘魔。宝箱にも壺にも壁にも、何にでも変身することができる。人にもなれるが、構造は再現していないので、喋ることはできない。


粘菌魔アメーバ・スライム 脅威度:B

 突然変異した粘魔。増殖能力が異常なまでに向上し瞬く間に棲息域全土を覆い尽くす粘魔(スライム)()絨毯(カーペット)。数の暴力のこれ以上ない具現であり、あらゆる生命を本能のままに貪り喰らう。生態系は崩壊の一途を辿り、我先に逃げ出そうとする魔物たちによる魔群暴走(スタンピード)を引き起こす災害指定種。


血膜煙ブラッドバット 脅威度:E

 血液に似た粘魔。蝙蝠の姿を象り飛行することができる。その正体は、吸血鬼が生み出す使い魔であり、主には情報収集に利用される。


邪神血イコル 脅威度:A

 再生力に優れた血液のように紅い粘魔。古くは、神の血とされ、その体液は、不老不死の薬の素材にされた。しかし、その薬を飲んだ者の悉くは醜い肉塊の姿に変じ、最後には邪神血になった。


緑月夜シアエガ 脅威度:A

 緑色の巨大な眼球に無数の黒い触手が生えた姿の粘魔。いくつかの魔眼を宿すが、知能は極めて低い。古代文献に登場する名前を読んではいけない邪神の正体ともされるが、定かでは無い。死後は、黒い泥のようなモノになるため、気が狂った黒泥王とする仮説がある。


黒泥王ショゴス 脅威度:S

 吸収した生物のあらゆる構造、吸収した物質のあらゆる性質を再現できる黒い粘魔。知能は極めて高い魔族であり、再現できるモノを自在に組み合わせることのできる天然の混合獣(キメラ)


渾沌ケイオス 脅威度:S

 あらゆるモノを溶解する粘魔の王。その体液は、錬金術師が仮想する溶媒、万能溶解液(アルカヘスト)とされる。渾沌の中では、あらゆるモノが溶け合いひとつとなる。


灰塊親洼アブホース 脅威度:S

 一見すれば灰色の湖に見える粘魔らしきモノ。古い文献には、「灰色の原初の無形のイモリ」と記され、始源(ウボ=サスラ)という生命起源となり得る仮説上の物質と同一視されていた。秘境奥地の地下洞窟に存在が確認され、両生類を食し、両生類を生み出していたという報告がある。また、その一部から黒泥王の錬金に成功したとの報告が古代文献に存在する。一個の生命体というより環境の一部と見做した方が正しく、その点からすれば迷宮に近い存在で、知性はあるが能動的ではなく、……封印した。なお、私の閲覧した古代文献は、安全性を確保した写本に過ぎない。原本は耐性の無いモノが閲覧すると発狂するため、禁書指定されているためである。そのため、何故、封印したのか?どうやって封印したのか?の一切は不明である。


海粘魔シー・スライム 脅威度:F

 クラゲに似た海棲の粘魔。海流に身を任せ、漂流している。触手の先端には、麻痺毒を持つ。


岩花虫ローパー 脅威度:E

 岩石状の表皮をした粘魔。移動能力が低く滅多に動かない。見た目通りに岩石に擬態して、獲物を待ち伏せする。獲物が接近すると、触手で捕獲する。


珊瑚花虫コーラル・ローパー 脅威度:G

 海棲の岩花虫その一。色鮮やかで、宝石のような扱いを受けるモノもある。特定の緑魔種と共生して栄養を受け取るためか、攻撃性が無い。その性質のため、鉱魔種と誤解されやすい。


海花虫アネモネ・ローパー 脅威度:E

 海棲の岩花虫そのニ。とは言うが、花虫系の原種は、この種族とされている。表皮の硬質化はしておらず、無数の触手を持つ。さらに、触手には麻痺毒がある。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 黒泥王ショゴスを初めて見た時に、スライム系統でもこんなに強敵感が出る設定があるのかと驚きました。まさかスライム系統でクトゥルフ神話の名前が使えるとは思いませんでした。他の魔物の設定も好きな…
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