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魔物図鑑〔改訂版〕  作者: 龍崎 明
魔物図鑑
6/35

竜種

竜種

 爬虫類と魚類が魔化した魔物。最強種とされるほど強大な種族が多く確認されている。

 鱗魔種という呼称もある。


亜竜

 爬虫類か魚類の延長にある竜種。一般的な魔物の強さとそこまで変わらない存在。


槍蛇ヤクルス 脅威度:D

 頭に角の生えた蛇。木登りが得意で、高枝から獲物に角を向けて襲い掛かる。


病蛇アヤタル 脅威度:C

 毒素の代わりに病原を体内に保有する蛇。口からその病原を含む白い液体を吐き掛ける。古くは、それを蛇の乳とする迷信があった。


双頭毒蛇アンフィスバエナ 脅威度:C

 砂漠地帯に棲息する双頭の毒蛇。獅子蟻の天敵。


飛蛇コブラ・フライ 脅威度:D

 広がりのある襟によって滑空する毒蛇。魔法的な滑空なのか、周囲に高所がなくとも上空から襲いかかってくることがある。


金剛蛇グラーツラング 脅威度:C

 宝石のような瞳をした大蛇。とぐろを巻けば象と同等の大きさと言えば、その規格外の大きさが想像できるだろう。その巨躯に見合った硬質な鱗皮に覆われており、毒は無いが独特の臭いを発している。ダイヤモンドの鉱脈の近辺に棲みつく。


避役クァール 脅威度:C

 魔化したカメレオン。大きさは変わらず、竜種としては、かなり小さい。体色の変化はより精細になり、発見は非常に困難。さらに、その高い隠密性に加えて、強靭な舌を高速で伸ばして攻撃してくる自然の暗殺者。


獣竜リザード 脅威度:D

 蜥蜴の姿をした小型の亜竜。体高が低いため、戦い難い。


堕火蜥蜴イヴィル・サラマンダー 脅威度:C

 火の精霊に似た獣竜型の亜竜。溶岩浴を行うほど炎熱耐性に優れ、業火を吹いて敵を退ける。分類上亜竜ではあるが、個体によっては竜玉を生成している場合もあり、その場合は脅威度が跳ね上がる。


蛇竜ウァーム 脅威度:D

 大蛇の姿をした中型の亜竜。砂漠地帯に棲息し、砂中を泳ぐように動くことができる。


飛蛇竜ワイアーム 脅威度:C

 翼の生えた大蛇の姿をした中型の亜竜。再生力に優れ、個体によっては竜玉を生成する。


海蛇竜シーサーペント 脅威度:D

 海の蛇竜。沈没被害の多くはこの魔物によるものなため、漁師たちから嫌われている。ただ、大型の魔物の餌として、よく狙われる憐れな魔物でもある。


大海蛇竜グレーター・シーサーペント 脅威度:C

 長き時を生きた海蛇竜。巨大な海棲魔物たちの中でも巨体とされるほどに成長している圧倒的な質量を有しながらも、天敵から逃れ続ける狡猾さを持ち合わせる非常に厄介な怪物である。ただし、上位の魔族に使役され愛玩動物(ペット)として扱われることもしばしばである。


走竜ドレイク 脅威度:D

 前傾姿勢で二足歩行する小型の亜竜。前肢は器用で、獲物や卵を持っている姿が確認されている。小回りが利き、荒地でも馬並みの速度で駆けることができる。


暴走竜タイラント・ドレイク 脅威度:C

 大型の走竜のような姿をした亜竜。ただ、走竜とは別種である。凶暴な性格で、生物ならば何にでも襲い掛かる。森に棲息していることが多く、木々を薙ぎ倒しながら獲物を追跡する。そのため、体中に生傷が絶えない。


翼竜ワイバーン 脅威度:C

 一般的な中型の亜竜。前肢が翼となった飛竜に似た形態をしているが、飛竜の平均より小さい。空を飛んでいるのではなく滑空しているようで、若い個体が平地に降りて空に上がれず右往左往する様子が確認されている。強靭な後肢でそれなりの速度で駆けることができるが、地上での戦いは苦手としている。尻尾の先は刺々しく、空からこれを打ちつけることで一方的に攻撃しようとする。毒は無いが、抉れた傷になるため、適切に処置しないと危険である。


迅翼竜ゲイル・ワイバーン 脅威度:B

 長い時と才に恵まれた翼竜。風の魔法を操り、自在に空を飛ぶ。さらには、群れを作り、やはり魔法で彼らの滑空を補助する。自由な空を手に入れた彼らは、時に格上の魔物さえも狩り得る。分類上亜竜ではあるが、個体によっては竜玉を生成している場合もあり、その場合は脅威度が跳ね上がる。


毒翼竜ベノム・ワイバーン 脅威度:B

 翼竜の亜種。本来、毒を持たない翼竜だが、その尾で受けた傷は適切な処置をしなければ悪化しやすく、それが毒を持つという迷信に繋がる。迷信は縁となり、感染呪術によって実際に毒を有する翼竜を誕生させる。毒は魔力で生成される呪毒であり、それに伴う魔力の増大により、平地から跳び立っての滑空を可能とする。そのため、この種は餌を求めて放浪する。


怪魚レモラ 脅威度:D

 肉食で群れる凶暴な魚のような小型の亜竜。人の匂いに反応して、船底を食い破ることすらある。


竜魚ラハブ 脅威度:C

 リュウグウノツカイが魔化した中型の亜竜。竜宮姫と共生関係にあるとされるが、竜宮姫曰く、ただのペットらしい。


大鬼鮫オーガ・シャーク 脅威度:C

 海の大鬼と称される鮫型の亜竜。赤い鮫肌は鑢のようにザラついていて、触れるもの皆、傷つける。


剣魚ソード・フィッシュ 脅威度:E

 鼻先に剣状の歯を生やした魚の亜竜。剣術の心得があるわけではないので、手強くはない。


魔剣魚イヴィルソード・フィッシュ 脅威度:D

 それなりの経験を得た剣魚。特徴である剣状の歯が、魔剣化している。その性能は個体ごとに異なり、経験に基づいた適応の結果とされている。そのため、脅威度は変動する。また、その剣歯は高値で取引される。なお、死後は脆くなるのが普通なため、実用性が伴うことは滅多に無い。




三竜

 逆鱗とその下に竜玉と呼ばれる特殊な魔石を持つ竜種。竜玉は強大な魔力を宿し、これこそ竜種が最強種と呼ばれる所以である。三竜は、飛竜、泳竜、駆竜の総称で、得意とする戦闘で分けられている。飛竜は空中戦、泳竜は水中戦、駆竜は地上戦を得意とする。

・飛竜

 空中戦を得意とする三竜の一つ。前肢が翼となっていることが多い。


輝瞳竜ウィーヴル 脅威度:C

 宝石のような瞳をした中型の飛竜。瞳の色によって、ブレスの属性が異なる。


蒼堅竜クエレブレ 脅威度:B

 蒼い鱗で覆われた中型の飛竜。鱗は、特に堅固で鉄剣では傷つかない。また、水のブレスを吹く。


黒賢竜ジルニトラ 脅威度:B

 黒い鱗に覆われた中型の飛竜。知能が高い魔族であり、様々な魔術を行使する。


蛇尾鳥コカトリス 脅威度:B

 雄鶏に蛇の尾が生えたような姿の中型の飛竜。羽毛の下は鱗で覆われている歴とした竜種。その吐息には、麻痺毒が含まれている。


隠蛇尾鳥コクマー・コカトリス 脅威度:A

 梟に似た蛇尾鳥。闇夜に紛れ込む隠形のチカラを備えており、また、知能も高く魔術を使う個体もいる。


三叉翼蛇ゲリュオン 脅威度:B

 三つ首で翼を生やした蛇のような中型の飛竜。心臓も三つあり、かなりしぶとい。火を吹く。


夢魔竜メリュジーヌ 脅威度:B

 美女の上半身と蛇の下半身に竜翼の生えた姿をした小型の飛竜。夢魔のように淫夢を見せるチカラがあり、堕落した者を喰い殺す。美的感覚に叶うのか、輝瞳竜を従えるモノが多い。魔族である。


落陽竜テメロッソ・エルドラゴ 脅威度:A

 古代の記録では、一つの栄華を極めた都市を気まぐれに滅ぼしたとされる大型の飛竜。小さな太陽のような火球状のブレスを吹く。


騒々しい翅竜ジャバウォック 脅威度:A

 あらゆる動きが騒音を立てる大型の飛竜。夜行性で、赤い瞳を森の闇夜に浮かび上がらせながら、襲うでもなく、不快な騒音を立てまくる。ただ、鳴き声ではないらしい。首を斬ると斃せるが、斃すと肉体は無くなってしまう。


三毒竜アジュダハ 脅威度:A

 三つ首の大型の飛竜。死苦龍の魔力に影響され、毒炎のブレスを吹く。


死天蛇サマエル 脅威度:A

 盲目で十二枚の翼を生やした赤い大蛇。狡猾な魔族であり、猛毒を宿している。罪龍に影響されている。


陽光翼蛇ケツァルコアトル 脅威度:S

 翼を生やした蛇の姿をした大型の飛竜。太陽光を浴びることで食事とし、自ら何かを襲うことはない。また、火炎のブレスを吹く。古くは、日光浴の様子から太陽神のような扱いを受けていた。魔族であり、人化の術を使う。


双王竜アルビオン 脅威度:S

 赤と白の双頭をした大型の飛竜。赤い頭が火炎のブレスを、白い頭が雷光のブレスを吹く。古き時代、とある島国では、どちらの首が生贄の猪を食べるかで次代の王を決めていたという伝承がある。




・泳竜

 水中戦を得意とする三竜の一つ。四肢が鰭になっているが多い。


蛟ミズチ 脅威度:C

 東方の河川に棲息する毒蛇の姿をした中型の泳竜。水底から機を伺って獲物に襲い掛かる。


霧湖竜ブロッケン 脅威度:C

 湖に棲息する長い首をした中型の泳竜。霧を発生させるチカラがある。非常に臆病な性格をしている。


大海竜モーゴウル 脅威度:C

 海に棲息する長い首をした大型の泳竜。竜種の中でもとにかく大柄だが、性格は穏やかである。


水害竜ガルグイユ 脅威度:B

 河川に棲息する長い首をした中型の泳竜。縄張り意識が強く、気に入った場所の近くに人族の都市があると、洪水を引き起こして洗い流そうとする。その頭部は、悪魔像のモデルとされる。


海鰐オロボン 脅威度:C

 海に棲息する鰐に似た小型の泳竜。ただし、四肢は鰭状となっている。海流を操る力があり、性格は呑気なため、使役され竜船を曳かされる代表。


姫鰐サロス 脅威度:B

 王冠のように見える形状の頭部をした二足歩行の鰐のような姿の小型の泳竜。その瞳は、魅了の魔眼を宿しており、下位の魔物を従え自らが戦うことは滅多にない。魔族である。


毒海竜ストアワーム 脅威度:B

 海蛇竜に似た大型の泳竜。猛毒の吐息であらゆる生命を害する暴れん坊。古い伝承では、この竜を腹の中から焼き殺しているほどに強靭な鱗をしている。


枯毒竜ニーズヘッグ 脅威度:A

 湖に棲息する中型の泳竜。樹木の根っこを主食とするため、縄張り近くの樹木は枯れてしまう。その吐息には、毒が含まれるため、湖の生物も軒並み死滅する。餌が無くなると移動する渡り竜で、鰭は翼としての役割もある。ただ、泳竜であるので空中戦は苦手で、嵐鷲を天敵とする。


毒沼大蛇ヒュドラ 脅威度:A

 沼に棲息する九つ頭の大蛇のような大型の泳竜。再生力が高く、不死身ともされる。しかし、傷口を焼けば、再生を妨げることができる。その体液は、不治の毒とされるが、実際のところは人類にとって過剰な回復効果のある薬に近い性質を持つ。傷口を焼けば、再生を妨げるのは、この性質が熱に弱いためである。


呪歌魚セイレーン 脅威度:C

 魅惑の美声で船乗りを魅了するトビウオのような小型の泳竜。海中から勢いよく飛び出して、鰭を広げ滑空する。これによって船上に襲い掛かる。その歌声から、美女に違いないという迷信が生まれた。


魚女怪スキュラ 脅威度:C

 腰から六匹の蛇を生やす人魚のような姿をした小型の泳竜。知能の高い魔族で、その姿を利用して漁師たちの前に、人魚を装って現れる。そして、油断した彼らのうち六人を腰に生えた六匹の蛇で丸呑みにする。正体を現した後は、高波を発生させるチカラで、船を転覆させようとする。


大渦魔鬼カリブディス 脅威度:A

 巨人並みの大きさの魚女怪たちの王。高波を発生させるチカラは、渦潮を発生させるチカラに格上げされ、腰の蛇は十二匹に増えている。魚女怪の群れは、大渦魔鬼を頂点として、犬のような厳格な序列を形成する。


竜宮姫ニライカナイ 脅威度:A

 海に棲息するエメラルドグリーンの鱗をした非常に美しい大型の泳竜。魔族であり、人化の術で美女になることができる。ただ、雌雄の区別があるのかは不明。東方では、漁師の男とオトヒメの名を持つ竜宮姫との恋愛譚が有名。


蓬莱竜シャングリラ 脅威度:S

 亀のような姿の非常に大型の泳竜。海上で目撃すると、島と見間違えるほどに巨大。その甲羅に生えた海藻や珊瑚は、魔術的価値の極めて高い素材である。大人しいので、上陸して採取することもできるが、攻撃すると吃驚して海中に戻ってゆく。それに伴い、渦ができて沈没してしまうので、間違っても攻撃してはいけない。東方では、海に突如として現れる島で、上陸した者は不老不死となれる理想郷という民話があるが、これはこの魔物のことではないかとされている。


七海大蛇ヤム・ナハル 脅威度:S

 海龍の魔力に影響された大型の泳竜。七つの首をした大蛇で、火炎のブレスを吹く。古くは、リタンもしくはロタンの名で知られる。


大王蛇ヨルムンガンド 脅威度:S

 棲息域を海に移さなければならないほどに成長した王蛇。産卵の時には地上に戻り、その移動の余波で国が滅びたことがある。冥龍の魔力に影響されている。




・駆竜

 地上戦を得意とする三竜の一つ。地中に潜るモノや蛇のようなモノもいる。


砂鰐アメミット 脅威度:B

 鬣のある鰐のような姿をした中型の駆竜。砂漠地帯に棲息し、砂中を泳ぐように移動する。夜行性なためか、魂を喰らうなどという迷信がある。


恐毒竜ムシュフシュ 脅威度:B

 蠍のような尾を生やし四肢のある大蛇の姿をした小型の駆竜。狡猾で、猛毒のブレスを吹く。砂漠地帯に棲息する。


迅雷竜リントヴルム 脅威度:B

 四肢のある大蛇の姿をした中型の駆竜。動きが俊敏な上、吹かれてからは回避不可能とされる雷のブレスを吹く。


堅氷竜ヴリトラ 脅威度:A

 黄色の瞳で四肢のある大蛇のような姿をした大型の駆竜。標高が高く、気温の低い山の頂上に棲息する。非常に堅固な漆黒の鱗で覆われており、神鉄製以上の武器でなければ、傷一つ付けられない。また、氷のブレスを吹く。魔族であり、人化の術が使える。


蛇女怪メドゥーサ 脅威度:C

 髪が無数の蛇となった人蛇のような姿をした小型の駆竜。目を合わせた者を硬直させる石化の魔眼を宿している。魔族である。


蛇天死鳥ゴルゴーン 脅威度:A

 巨人並みの大きさの蛇女怪たちの王。背に黄金の翼を生やすが、飛ぶことはできない。魔眼が目を合わせた者を即死させる滅死の魔眼に格上げされている。その血は、秘薬の材料の一つとなっている。


妖蛇デルピュネ 脅威度:B

 地龍の魔力に影響を受けた人蛇によく似た大型の駆竜。巨人並みの大きさが否応なく人蛇との区別をつけるが、それ以外は殆ど変わらず成れの果てとの噂もあった。実際には、人体部分は擬態に過ぎず、腕に見えるのは髭のような器官であり、胴体がぱっくりと割れて本当の大口を顕にする。常に微笑みを湛える人面は、形ばかりの偽物ではあるが、似ているが故に魅惑の魔眼を宿している。ピット器官だからとの説もある。なお、本来の目は退化して判別は困難。


死楽蛇カドモス 脅威度:B

 泉周辺に棲息する大蛇。竜牙兵を生み出し、使役するチカラを持つ魔族。呪愛蛇と雌雄の関係にある雄蛇。


呪愛蛇ハルモニア 脅威度:C

 泉周辺に棲息する大蛇。あらゆる生物を魅了するチカラを持つ魔族。死楽蛇と雌雄の関係にある雌蛇。


薄月蛇ウアジェト 脅威度:A

 色鮮やかな襟をしたコブラのような駆竜。夜行性で月の満ち欠けで脅威度は変動する。その身体は紙のように薄くなり、僅かな隙間から侵入することができる。


王蛇バジリスク 脅威度:A

 蛇の王とされる大蛇の姿をした大型の駆竜。その瞳は、滅死の魔眼で、その吐息には、強力な麻痺毒が含まれている。非常に長命で、際限無く成長する。


冥王蛇イグ 脅威度:S

 地底に棲む大蛇の姿をした大型の駆竜。生物を斑模様の蛇に変えるチカラがある。魔族であり、人化の術が使える。ひどく執念深い性格。


夜刀神ヤトノカミ 脅威度:S

 東方の沼地に棲息する大蛇の姿をした大型の駆竜。頭部には鋭い角を生やし、下位の竜種を従えるチカラがある。魔族であり、人化の術が使える。


蛇亀竜ペルーダ 脅威度:B

 首と尾の長い亀のような姿をした中型の駆竜。甲羅状の鱗は緑色の毛に覆われ、それに隠れるように棘が生えている。この棘は、毒を持っている。また、火炎のブレスを吹く。駆竜だが、体内の浮袋によって巨体でありながら水に浮いて、川下りして移動することがある。ただ、この浮袋が甲羅状の部分の体内のほとんどを占めており、重要な臓器が長い尻尾に詰め込まれているため、尻尾が急所となっている。


獅亀竜タラスク 脅威度:A

 海龍の魔力に影響された大型の駆竜。獅子のような鬣をした六本脚の亀のような姿をしている。また、毒炎のブレスを吹く。湖沼地帯に棲息し、さらには、海龍の魔力に影響されているにも関わらず、地上戦を得意としている。これは、ぬかるんだ地面での行動に支障ないことに由来している。




真竜ドラゴン

 三竜よりも強大な魔力を宿す竜種。天を衝く双角、鋭い爪牙、強靭な四肢と尾、天翔る大翼、そのどれもが最強種に相応しい威容を誇る姿をしている。

 総じて魔族であり、人化の術が使える。


百頭巨竜テュポーン 脅威度:S

 百の頭のある巨大な真竜。三日三晩、消えることのない業火のブレスを吹く恐るべきモノ。蛇身怪母と雌雄の関係にあり、怪物の父とも呼ばれる。


蛇身怪母エキドナ 脅威度:S

 四本の腕をした美しい蛇天死鳥のような姿をした真竜。魅了の魔眼を宿し、黄金の翼で空を飛び、あらゆる陸の魔物を産み落とすチカラがある。百頭巨竜と雌雄の関係にあり、怪物の母とも呼ばれる。


蛇身剣王クリュセイオン・アオル 脅威度:S

 黄金の竜鱗に覆われた翼と四肢のある蛇竜のような真竜。全身が刃物のように鋭く、尾先には巨剣のように変化した外骨格を有する。怪祖の黄金剣が化身したかのようなその威容はただそれだけで脅威的でありながら、恐るべき剣技の冴えすらも有しており、正に剣王と呼ぶべき存在である。


大海母竜ティアマト 脅威度:S

 海底に棲む真竜。あらゆる海の魔物を産み落とすチカラがある。ただ、この雌性種と対をなす筈の雄性種は見つかっていない。


万象蛇竜カオス・ヒュドラ 脅威度:S

 毒沼大蛇に似た多頭の真竜。毒沼大蛇と違い大翼と四肢を有する漆黒の鱗魔。あらゆる属性を操る森羅万象の掌握者。全能に最も近き奈落の底の邪竜である。


五色竜 脅威度:S

 真竜の中でも特に強大な竜王とも呼ばれる五種。

黄金竜イエロー・ドラゴン

 黄金の鱗に紫色の瞳をした五色竜の一種。雷雲に棲む嵐属性の竜王。五色竜の中で、最も小柄である。総合的な能力でみれば、五色竜最強と目されている。

黒鉄竜ブラック・ドラゴン

 漆黒の鱗に紅色の瞳をした五色竜の一種。火山に棲む炎属性の竜王。五色竜の中で、最も堅固である。白銀竜と雌雄の関係にある雄である。

白銀竜ホワイト・ドラゴン

 純白の鱗に蒼色の瞳をした五色竜の一種。雪山に棲む氷属性の竜王。五色竜の中で、最も俊敏である。黒鉄竜と雌雄の関係にある雌である。

青鉛竜ブルー・ドラゴン

 紺碧の鱗に翠色の瞳をした五色竜の一種。沼地に棲む樹属性の竜王。五色竜の中で、最も凶悪である。再生力に優れ、あらゆる動きが猛毒を振り撒く。ただし、自らの毒性に負けて体内はボロボロなため動くたびに激痛に苛まれている。

赤銅竜レッド・ドラゴン

 深紅の鱗に橙色の瞳をした五色竜の一種。砂漠に棲む地属性の竜王。五色竜の中で、最も大柄である。あまりの巨体に空を飛ぶことはできず、砂中を泳ぐように移動する。ただ、他の五色竜からすれば、大きな的でしかないので、五色竜最弱と目されている。


白金竜プラチナ・ドラゴン 脅威度:S

 黒鉄竜と白銀竜の間に誕生した突然変異。竜王を超えた竜皇ともされる光属性と闇属性の竜王。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何度もすみません。イヴルサラマンダーってドラゴンを次の話で出したいのですが、ここでいう亜竜は竜になる過程という認識でしょうか? もしくはドラゴンの眷属といったところでしょうか? 亜竜の説明…
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