心霊魔術
心霊魔術
【念話】
霊体の発する思念波を補強し、音を用いず対象と意思疎通する。高位の魔術師は、これによって対象の嘘を看破する。
【世界相互翻訳術式】
魔術王が開発し、発動し、現在も稼働し続けている大魔術。全世界で、言語を相互に翻訳している。これにより、母国語さえ修得すれば、他の言語を学ぶ必要は無くなった。ただ、発声言語の翻訳が【念話】の応用だろうと予測される中、思念波のないはずの文字言語の翻訳まで為される理屈は不明。有力な学説に拠れば、『言語』の精霊を術式の演算領域として利用しているのではないかとされるが、精霊愛護主義とされる魔術王がそのようなことをするだろうか。
なお、魔術言語誕生の背景には、この魔術も関係するとされている。曰く、詠唱内容から魔術効果を予測されないために、この魔術に反応しない言語を求めた結果、それ自体に意味のない音の羅列がつくられ、それが後世、発動しやすいように、音の羅列に意味を持たせ、本末転倒ではあるが魔術言語となったという話である。なお、予測云々の部分が後世に重要視されなくなったのは、呪術発動が体系化し、魔術言語自体が高位の魔術師にとって無用の長物となったためである。とされているが、魔道史の時系列を見ると眉唾な話である。実際のところ、魔術言語は、詩的に翻訳され、そもそも知識がなければ魔術効果の予測は難しく、また、数字の羅列に翻訳される数秘語や単語の羅列に翻訳される真言など一見して論拠になりそうな魔術言語もあるが、これらは土着の魔術体系が独自の理論で形成した魔術言語に過ぎず、魔術戦にて有利を取るためではなく、思想上の問題で発達したものである。
【感覚共有】
霊体を魔術的に繋ぎ、対象の感覚を共有する。
【念力】
霊体の手を拡張し、物質世界にまで影響を及ぼす。すなわち、対象を念じるだけで動かすことができる。高位の魔術師ならば、対象を圧壊させることもできる。
【霊媒手術】
霊体への干渉によって患部の摘出を図る治療法。霊体の患部を摘出することで、肉体の患部もまた体外に転移させているとも言える。
【霊媒治療】
霊体を復元することで肉体の欠損も修復する治療法。肉体と霊体は相似であり、それを維持する性質を利用した術式である。
【透視】
霊体の眼によって、物質世界で障害の先の状況を把握する。
【霊視】
霊体を観測する。
【隠蔽】
対象の認識を阻害する。対象を認識しても、それを路傍の石程度にしか思えず、次の瞬間には忘れている。
【鎮静】
霊体に干渉して、精神状態を安定させる。
【催眠】
霊体に干渉して、対象を眠らせる。
【魅了】
霊体に干渉して、対象の心を奪う。
【幻惑】
霊体に干渉して、対象に幻を見せる。
【幻死通】
対象に心臓を掌握された幻を見せ、それを握り潰すことにより死を錯覚させ、霊体干渉により実際に即死させる。
【忘却】
霊体に干渉して、対象の記憶を消去する。
【追憶】
霊体に干渉して、対象の記憶を見る。
【思考加速】
霊体に干渉して、思考速度を加速する。魔術師としては、魔術の発動速度を速める効果がある。
【思考分割】
霊体に干渉して、思考を分割する。魔術師としては、魔術の同時発動を容易にする効果がある。
【隷属強制】
霊体に干渉して、対象に隷属を強制する。準禁術指定で、犯罪者の取り締まりに用いるため、修得は免許制となっている。
【盟約】
契約の魔術の一種。互いの同意の上に成立する魔術的繋がりで、契約を反故にすれば、設定した罰則が実行される。精霊や従魔との契約の際に用いる。
【誓約】
契約の魔術の一種。自身に対する誓いを立てることで、様々な効果を発揮する。
【悪夢の檻】
対象を悪夢に閉じ込める。ここで言う悪夢は、恐怖の具現であり、絶望の具現である。それは怪物であったり、自己を否定するただの言葉であったりする。
【淫夢の檻】
対象を淫夢に閉じ込める。ここで言う淫夢は、都合の良い理想の世界のことである。それは英雄になる世界だったり、ただ穏やかに過ごす世界だったりする。
【硝子の心】
対象の霊体に干渉して、心を繊細に変える。繊細な心は、心霊魔術の影響を受け易い。
【獅子の心】
対象の霊体に干渉して、心を勇敢に変える。勇敢な心は、心霊魔術の影響を受け難い。
【支配力場】
魔力圧の増大により、魔力場極限状態を人為的に発生させる。魔力場極限状態において、あらゆる魔術は発動できない。それは術者も例外ではない。
【魔力炉心・極限活性】
霊体改造の奥義の一つ。魔力炉心への過負荷によってその性能を一時的に引き上げる魔術だが、術後の反動は凄まじく魔術師として再起不能となる危険どころか、廃人になりかねない。
【魔力回路・拡張】
霊体改造の一つ。魔力回路を拡張することでその性能を引き上げる。調整を誤れば、魔力回路が断裂し魔術師として再起不能となる。




