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夢見る予言者  作者: うみ
1/1

夢を軸に変わる世界

             序章   願い

      いろんな夢

 夢には、いろんな物語がある。

楽しい夢、怖い夢、嬉しい夢、そんな夢の中の物語が好きな人もいるだろうし、嫌いな人もいるだろう。

僕は、そんな夢の中の物語が嫌いだ。

だってそうだろう。朝起きたらいつの間にか、どんな楽しい夢、怖い夢だって忘れてしまうのだから。

だけどもし、昨日観た夢を覚えていられたら、覚えていたいと思うだろうか。

僕は、覚えていたいと、切実に心から、そう昨日の夢を覚えていたいと、願ってしまったのだ。




            1     変化

 いつも通りの朝だった。学校の最寄り駅に着いた、いつもより人が多い気がする。

そうか、今日は隣県の県民の日だった。騒いでいる人がいるうるさい、僕は、静かな場所が好きだった。

いつも通り階段を降りようとしたその時、さっき騒いでた人が見知らぬ女性に当たった。

 「あ、落ちる」

そう、口にしたと同時に体は、動いていた。

20段くらいの駅の階段、僕が間に合ってもきっと無傷ってことはないだろう。

だけど、、助けたいなぜなら、

        「かわいい」        からだ。



なんだこれ、初めての感覚だ、暖かいのに冷たいそうかこれが、死か

まあいい助けられたなら。

青いはずの空が赤い、なぜだろう、助けたはずなのに、そうか、助けられなかったのか、

なんか、何もなかったな、俺の人生。



 なんだ、、、いつも通りの煩わしいアラームが聞こえる。

おかしいさっき確かに死んだのに、ただの夢だったのか。

おかしい家族との会話が夢だったはずのものと同じだ。しかもなんだこの感覚は、夢のはずなのに内容が頭から離れない、しかも「死」という感覚が、頭から離れない生きているのに、一度死んだような、

そんなことを考えてるうちに、着いてしまった。学校の最寄り駅まで。

ここまでの全てが夢の内容と同じだ。

いつもより人が多い駅、夢の中と同じように騒いでいる人。

ここまでが、同じなら、いるはずだ夢の中で助けられなかった人が。

階段近くまで来てしまった。

              

        「いない」




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