表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目標:推しキャラ死亡ルート回避  作者: 櫻井 羊
序章
4/96

四話

「カルヴィーノ、君、得意な武器はなんですか?」

「基本何でも。相手の武器によります。普段は銃を持ち歩いてますけど」

「なるほど」


 これから関わるであろう私の部下を紹介する、と言われ長い廊下を二人で歩く。ふむ。エルくん身長高いね。私があまり高くないってのもあるけど。それにしても横顔もきれいだわー。見てて飽きない。むしろ部屋に飾りたい。


「着きましたよ」

「あ、はい」

 長い廊下の途中、豪華な扉の前でエルくんの足が止まる。危うくぶつかるところだった。

「……あぁ、みんな揃ってますね。ちょうどいい」


 中にいたのは男性が三人。少ない。


「彼らがチームメイト。基本的には彼らと動きます」

「了解です」



「私たちは第六部隊をさらに細かく分けたA班です」

「第六部隊A班ですか」

「えぇ。今は平和ですから、少人数で行動して仕事をこなしています。大きな仕事はもっと人数が増えます」

「わかりました」


「では、まずカルヴィーノ、自己紹介してください」

「フィオーレ・カルヴィーノです。本日配属? されました。よろしくお願いします」

 自己紹介をして頭を下げる。


「なんか女みたいですね」


「バルド」

「あっ、すみません」

 思わず零れ出たのだろう言葉をエルくんが少ない言葉で咎める。言葉を放ったのは銀髪の若い男性。この中で私と一番年が近そうだ。


「よく言われます。気にしてませんので大丈夫です」

 事実女だしね!! いやぁ、やっぱり隠せない女性らしさってあるよね! 仕方ないね!


「悪かったな。オレはバルド。バルド・アルテーレ。よろしくな」

 屈託のない笑顔でそう言ってくる銀髪。バルド・アルテーレ。覚えた。

「すまないな、バルドは思ったことをすぐ口に出す。俺はカルロス・トゥルレッツォだ。よろしく頼む」


 三人の中で一番ごつい男性がカルトス・トゥルレッツォ。苗字で呼んだら確実に噛むな。呼ばないでおこう。


「最後は私ね。私はエルミオ・フェッラーリ。よろしくねカルヴィーノ」


 ふわふわの赤毛がエルミオ・フェッラーリ。……車かな。ていうか口調からしてオネェかな。



「それにしてもお前小さいな?」

「そうねぇ、今年入隊なら若くても15歳でしょう? もう少し背が高くても……」

「ちゃんと寝てるか? それとも栄養不足か?」


 この人たち親御さんみたいだな?


「カルヴィーノ、今日はとりあえず施設を案内します。ついてきてください」

「はい!」


 エル君直々に案内してくれるのか! うれしいね!!


 私は部屋を出ようとしているエル君の後ろについていく。


「俺も行く」

「じゃぁオレも」

「私も~」


 そして三人も後ろについてきた。わぁ大所帯。


「君たちね……まぁ今日の仕事は終わってるのでいいですが」


「今日は何のお仕事してたんですか?」

「今日は西の砦のところに出た魔物の退治よ~」

「おぉ~」


 すごいなぁ。魔物って強いのが多いし、魔法を使うから、退治するのは大変だっただろうに。


 五人で長い廊下を歩いていく。遠くから雄たけびのようなものが聞こえてくるが気にしない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ