番外-2-2.バイクで林道崖落ちしても人力で引き上げられる話(どうでも良い話です)
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☆☆☆☆ 注意 ☆☆☆☆
番外は雑談コーナーです。
本編読みたい人は飛ばしてください。
1章から読むと、スローライフからはじまります。
”富士の樹海より、もっと良い森”です。
未来の世界から、娘を名乗る死神さんに呼びに来て欲しい人は、こちらから読んでも良いと思います。
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21章.横浜編1 50の年の同窓会
1章から読んで、展開が遅すぎると感じる人は9章から読んで、後から1~8章を回想として読んでも話は繋がります。
21章から読んでも、1章に戻るポイントがありますので、どちらから読んでも問題ありません。
1章、或いは21章から読み始めてください。
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雨漏り仲間のゴブさんにいただきました。
(なろうでは『仲良しおじさん』でtwitterでは『ゴブリンガール』さんです)
実はレインスーツで一番傷みやすいのが股の縫い目なのですが、座るとそこに水が溜まるので、バイクに乗ってると股のところから浸水することが多い。
結果、お漏らしチックな感じに濡れるという嫌な現象が存在します。
ゴブさんの作品は、バイク関連だとこちら。
原付徘徊ボーイは淡々と綴る
<<https://ncode.syosetu.com/n5073ha/>>
メインはこれです。
ゴブリンガールはガチャを引く!
<<https://ncode.syosetu.com/n2037gy/>>
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前の話の補足的なお話です。
(長すぎて、タブレットで編集するのが難しくなったので分割しました)
※昔のオフロード車前提で書いています
2スト車が存在していた頃は、125ccの2スト車と200ccの4スト車が比較的近い最大馬力でした。
1995年頃で4スト200ccが20馬力程度で、2スト125ccが22馬力です。
2スト125ccはメーカー自己規制で22馬力が上限となっていました。
さらに2ストも4ストも、125ccと200ccが同じ車体で排気量違いで売られていることが多かったです。
(エンジンも、排気量が違うだけでほぼ共通)
4スト200ccがあまりパワフルに感じないのは、味付けの方向性も有ったのだと思います。
125ccと200ccでは排気量の差が大きいので、パワーには大差があるはずですが、4スト車の場合、125ccと200ccの差は思うほど大きくなく、125ccの細いトルクを持ち上げて乗りやすくしたのが200ccという感じでした。
ギヤも125ccが6速で、200ccは5速で、ギヤを変える頻度が低くて乗りやすい味付けになってました。
ただし、この1速足りないことで、125ccと200ccの難所越えの性能差が少なく、最高速度もむしろ125ccの方が上というのが、あまり200ccが便利には感じない理由でもありました。
(125ccの場合、最高速度はあまり重要ではありませんが、より低い回転数で走れるというのがメリットでした)
排気量考えると200の方がかなりマシなはずなのに、難所越えも巡航速度、最高速度も125と大差無い。
125ccは一般道しか走れませんから最高速度はさほど高い必要は無いのですが、200ccは高速道路を走れないと困るので、高速道路を走るのに十分な速度が出せるように余裕を持たせるべきなのですが、むしろ逆で、200ccの方が最高速度が低い。
125ccと200ccで大差を感じないなら、排気量的に大差の無い200ccと250ccなんて
大差を感じないだろう……と思うのですが、圧倒的な差がありました。
体感2倍です。
もちろん、車種次第ではありますが、私が試した範囲では、
200と250は別の乗り物みたいな感覚でした。
250はパワーもあるし、重いし固い。
私は実際に乗り比べたことはありませんが、比較的長期間250、200、125が併売された車種にスズキのDJEBELというのがあります。
けっこう売れた車種なので、乗り比べる機会のあった人も多かったようで、200と250は乗り味が別物だという話は結構あったように記憶しています(乗り味という面からは200の方が好意的な感想が多かったと思います)。
DJEBELの場合、125と200はSXで、250はDRという別の車両をベースに見た目を似せているだけでした。
125と200は普通の空冷SOHCで、車体もエンジンも流用で排気量やギヤ段数が違う程度。
250は油冷DOHCで全く別の車両です。
※DJEBEL250の初期型(SJ44A)はSOHCですが、長期間売られていたDJEBEL250XC(SJ45A)はDOHC版です。
なので、別物に感じてもおかしくは無いのですが、XLはSOHC同士でも、200と250は別物に感じましたし、250は車検無しで最強を目指したクラスだったのではないかと思います。
125と200は車体が共通なので、合計すると数が出る。つまり価格を下げることができる。
250でそれなりパワーを出すと125と車体共通は難しいので、価格は上がる。
時代とともにオフロード車の排気量は上がっていきました。
初期は重すぎるという問題がありましたが、時代と共に軽くなっていきます。
1993年付近が一番軽くパワーがあった頃ではないかと思います。
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油冷の定義
油冷エンジンと聞くと油で冷やしているのだろうと思いますが、オイルクーラー付きの空冷エンジンも、オイルを冷やしています。実は空冷と油冷の境界はよくわかりません。
結局のところ、メーカーが油冷と言って売っているバイクです。
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とはいえ、4ストオフローダーの場合、125ccと200ccは排気量の差の割には体感出力の差は小さく、200ccと250ccは排気量の差の割に体感パワー差が大きいという味付けは、各社似たり寄ったりだったと思います。
125ccと200ccは車体もエンジンもほぼ共通で排気量が違うだけなので、そういう味付けにしかできないのだと思いますが。
車体やエンジン都合で、大差は付けられない。
それに対して、250ccは車体もエンジンも別物なので、パワーを大きくできる。
250ccよりも200ccの乗り味を好む人もけっこう居ます。
DJEBELの場合、販売期間が長かったこともあり、200から250に乗り換えたけど結局200に戻ったなんて話もあったり。
排気量が同じでも乗り味にはかなり差があります。
それでも、ある程度傾向はあります。
基本、デチューン車の方が乗りやすい傾向があります。
※最大馬力を控えめにしたエンジンを積んだバイク。
実際は最大馬力付近の回転数をあまり使わない人にとって、
大馬力車は出っメリットだらけで、メリットが無い。
DJEBEL200/125のベース車両SX200/125Rは、オフロードのスーパーカブと呼ばれることもありました。
おそらくDJEBEL200/125も含めてそう認識されていたのではないかと思います。
安くて丈夫で燃費が良く用途が広い。そして進化も無く長く売られている。
200は高速道路走ると壊れることがありますが、高速道路を走らなければ、あまり壊れない。
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DJEBELですが私は250に乗ってましたが、出先で偶然DJEBEL200が停めてあって、その横に停めてジュース買って戻ってきたら200のオーナーさんが2台並んだ写真撮ってました。
外見上の目立つ特徴は同じなので、横に並べておくと、知らない人が見ると同じバイクが並んでるように見えるかもしれません。大きさは結構違います。
たぶん、あの見た目が好きで乗ってるのだと思うので、並んでると嬉しいのかもしれません。
250の方が背が高くて戦闘的ではありますが、200の方がどこでも行けそう感があります。
もっと離れたところに停めることも可能だったので、私もわざと遠くないところに停めたわけですが、滅多に見かけなくなった時代に同じ見た目のバイクが並ぶとちょっと嬉しい現象です。
逆にレア車が好きな人も居ますので、同じバイク見るとガッカリする人も居るとは思いますが、レアだという理由でDJEBEL買う人はあの時代にはいなかったはずですので問題なさそうです。
今だとどうでしょう。
昔メジャーだったバイクに乗り続けている人は、同じバイク見かけると嬉しいかもしれませんね。
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私が乗ってたやつは何年式かわかりませんが、初期の比較的軽い排気規制がかかったやつで、30馬力に下がっていました。
DOHC版が出た当初は31馬力でした。
やたらホイールベースの長いバイクだと思ってましたが、今調べたらCRF250Lの高車高版より5mm短いのですね。
燃料が17Lも入るので、どんな田舎でも燃料の心配無し!と思ってましたが、航続距離は、案外思うほど長くなかったです。400kmくらいです。
オフロードの場合、航続距離が短い割に山間部で給油スポットが少ないところを走るので、普通の9Lくらいのバイクだと、4Lとかしか入らなくて、店員さんに申し訳ない気持ちになります(当時は1Lあたり100円とか120円位でしたので安かったです)。
排ガス規制が無ければ、あと10年戦えそうなバイクでしたが2006年が最後だったようです。
1996年発売で2006年が最終なので10年くらい売られていたわけですが、似たような時期に売られていたバイクには名車が多いような気がします。90年代後半に発売というのがポイントです(やり過ぎ状態から若干実用向きになって、以降それを超えるものが出なかった時代です)。
90年初頭はまだバブル期の余韻で、毎年新型が出て進化していく時代で、実用性より戦闘力優先という感じでしたが、90年代後半になると、性能は頭打ちで実用的な方向へと路線変更されます。
2000年を超えると排気規制前提の低馬力車になっていきます。
30馬力を大馬力だと思ったことはありません。
どちらかというと非力というイメージが強いです。
それでも今売られているバイクと比べると、パワーありそうです。
もうちょっとパワーあると良いと思いましたが、これより排気量大きくなると、車検があります。
それに重さが手に余るので、結局このくらいのバイクがお手頃でした。
ただ、個人的にギヤ比はまるで体に合わず。
難所越えにはまったく向かない設定でした。
車両の性格的にも、難所に挑むのには向きませんが、何よりギヤ比が合わない。
車両重量139kgとけっこうな重量級ですが、139kgは燃料満載時の重量で、乾燥重量118kgと、装備の割には、それほど重量級というわけでも無いです。
乗ると重さは感じます。そして、難所を乗り越えるパワーも無い!
※1速も2速も高い、逆に5速、6速が低い
DJEBELは長距離ツアラーなので仕方ありませんが、ベース車のDRもこのあたりは一緒のはずですから、低速域には、あんまり強くないバイクです。
勾配きついと1速でもノロノロ走ることになります。
回して一気に駆け抜けろってことなのだと思いますが、偵察走行でそれやると崖落ちします。
ただ、速く走ることもできるバイクではあるようです。
ある程度広いダートでは速い人は、やたら速くて、同じバイクには思えなかったです。
おそらくスプロケット変えて、低速寄りにしているのだと思いますが、そうしてしまうと林道まで自走するのに、無駄に回して走ることになるので不便です。
とは言え、林道も公道。
安全な速さで走らないといけないわけで、あんまり速く走れるバイク乗ってても意味ないのですね。
オンローダーでも事情は同じで、凄いバイク乗っていても爆走できる道は無い。
そのため、不便な面ばかりが強調され、有利な部分は制限速度の都合、体感できる場面はほとんど無い。
とはいえ、荷物積んでてもあまり気にせずダート巡航できる能力はオフロードツアラーにぴったりの特性です。
かなりの荷物積んでも、ぜんぜん、サスの底付きがありません。
125ccのときは、荷物満載しているわけでも無い時に、たいしたこと無いようなところで底付きしていたので、かなり大差を感じます。
もっと古い時代ではXLR250BAJAが林道キャンプツーリングによく使われていましたが、XLR250BAJAと入れ替わるようにDJEBELが発売されたような感じで、ちょうどバトンタッチされた形になりました。
※(1988~1994)XLR250BAJA → (1995~2005)XR250BAJAに変更されていますが
XR250BAJAよりDJEBELの方が売れたのかもしれません。
DJEBEL発売以前、林道で見かけるバイクの中で安定していたのが巨大な2灯のXLR250BAJAでした。
トンボみたいなバイクです。
夜の林道は真っ暗ですから、明るいライトて夜間でも行動しやすい。
荷物満載して昼夜問わず走りまくるには良いバイクでした。
DOHCで、標準でキャリア付き、17LタンクののDJEBEL250XCと
SOHCで、キャリア無し、14LタンクのXR250BAJAの重量差は燃料の重量差程度しか無く、
比べると、DJEBEL250XCは装備の割にかなり軽量に思えます。
OHCというのはシリンダの上にバルブ駆動用のカムがあるエンジンのことです。
バイクでも四輪でも、現在のエンジンは基本OHCが多いと思います。
このカムシャフトが1本ならSOHC、2本ならDOHC。
バルブは吸気用と排気用の2種類あります。
カムシャフト1本で吸排気両方のバルブを駆動することは可能ですが、カムとバルブの間に部品が必要で、慣性の影響を受けやすくなる≒バルブの動きが悪くなる。
特に戻り側、バルブを閉じる側はバネで戻しているので、カムから先の重量が問題になりやすい。
DOHCだと吸気バルブと排気バルブを別のカムシャフトで制御できれば、より、バルブに近い、都合の良い位置にカムシャフトを設置でき、バルブを直接カムで押せるようになる。
高回転まで、より正確なタイミングでバルブ制御ができる。
そして、点火バルブを燃焼室に対して真上から差し込める。
燃焼に注目すれば、最適な位置に点火プラグを配置しやすい。
比較的回転数の低いオフロードバイクにDOHCが必要か?というと、あまり必要ではないと感じる人が多いようです。
DOHCの欠点は、構造が複雑で部品点数が多くなる。重く高価になる。
そして、SOHCだと点火プラグが真上には無く、バイクの場合、手の届きやすい場所に配置されることが多い。タンクも外さず点火プラグにアクセスできる。
なので、比較的低回転で乗るオフローダーの場合はDOHCが歓迎されるわけではありません。
ただし、比較的高馬力のバイクを選ぶと、DOHCの車種になりやすかったです。
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一番大きな差はライトです。XR250BAJAは横に2灯並んでいますが、DJEBELは1灯です。
実はXR250BAJAのライトはハンドル切っても正面向いたままです。
DJEBEL250XCはハンドル切った方向を照らしてくれます。
夜間行動するとき、止まって、走行状態では照らすことのできない範囲をハンドル切って左右を照らして見渡すというのは、頻繁にやる動作です。
そもそも、山間部の細い道走っているときは、ハンドル切った方向を照らしてくれないと不便な気がします。
明かりの無いところでも、夜間も安心して走れるバイクとして考えると、正面向いたままだと不便な気がします。
一方で、昼間なら、おそらくハンドルの軽いXR250BAJAの方が走りやすいのかもしれません。
DJEBEL250XCは、ハンドルやたら重いのです。
クラッチ操作で手が疲れるというのはよくありますが、ハンドル重くて疲れるバイクというのははじめてでした。
※ダートでの話です。オンロードではハンドルの重さは感じません。
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BAJAに限らず、長期休みになると、銀のロールマット積んだオフロードバイクが大量に走っていました。キャリアとシートが滑らかに繋がるので、車体サイズの割に大量の荷物を積むのに適しているためです。
DJEBEL250XCもBAJAと全く同じ用途のバイクなのですが、DJEBEL250XCは、意外に攻めに使われる例が多かったような気がします。
下にDJEBEL200が存在していたせいでしょうか。
まったりツアラーは200を選ぶ人も多かったのかもしれません。
※XLR250BAJAが存在していた時代には、2スト車があったので、4スト車全般ツアラーの
位置付けだったような気がします。
オフロードで油冷DOHCツアラーというのは妙ではありますが、私の場合、だいたい中途半端なバイクが体に合います。
DJEBEL250XCですが、割とまともなバイクなのですが、この固さとトップヘビー、ハンドルの重さは未知の世界でした。タンクが重いと、こんなにもしなやかさ、ヒラヒラ感が失われるのですね。
荷物満載で尻が重くなる経験は多いですが、フロントが重く、固い経験は、それまで無かったのです。
トップヘビーになると、挙動がこんなにも固くなるとは!!
路面のギャップで揺られる感覚が他のバイクとだいぶ違います。
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オフロードバイクは、キャリアとシートが滑らかに繋がるため、荷物を大量に乗せやすい。
それもあって、大量のキャンプ道具を積んで走っているバイクが多かったです。
銀のロールマット積んだバイクが大量に走っていると”そういう季節か”という季節感があったものですが、今では全く見かけませんね。
私はロールマット大好きで、ロールマット派でしたが、こんなに目立つのに、よく持って行くのを忘れてピンチに陥りました。
寒い時期、最重要と言われる装備がマットです(テントよりマットの方が重要であると言われていました。昔はテント持たない派も居ました)。
その最重要アイテムを何度も忘れていきますが、割と何とかなりました\(^o^)/
かさばるだけで、”寝心地は高いマットと変わらない”と言われていましたが、後にエアマット使ったら、けっこう差があるように感じました。
価格差ほどの差が無いのは確かですが、キャンプ用品全般で、巷の評判と私の体感はけっこう差があることが多いです。
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結局、未舗装路がどんどん減っていって、遠出が必要になっていきました。
なので、バリバリのオフローダーは減って行きます。
走る場所がないのでは意味がないですからね。
90年頃は、盆掘まで辿り着けば、奥多摩駅の先、小川谷林道までの区間は1/3程度は未舗装路という東京都だけで長大な未舗装林道があるという夢のような時代がありました。
10km級(未舗装)林道が、通り道に何本もあったのです。
※10km級というのは概ね2.5km刻みくらいで切り捨て切り上げして10kmになる程度の長さです。
実際は8kmくらいでも10km級という扱いをしていました。
80年代後半くらいであれば、盆掘の八王子側だけで、初心者なら1日遊んで大満足なほどダートが多かったです。
※ちゃんと名前が付いた林道の話です。
91年頃には鋸山林道が、93年頃には、盆掘もほぼ全線舗装か通行禁止、小川谷林道は通行禁止で、このラインはほぼ壊滅。
近場の大規模林道はほぼ完全に消滅してしまいました。
裏高尾から盆掘林道で五日市へ、桧原村から鋸山林道を通り奥多摩、奥多摩を一通り回り、真木小金沢林道を通って甲州街道へ抜けるルートもメジャーでしたが、真木小金沢林道も盆掘より前に舗装されてしまいました。
2000年あたりなると、かなり遠出しないとダートがありませんでした。
長野、群馬、埼玉の県境あたりまで行って、ようやく、ある程度ダート走れたと思うくらいにまで減ってました。
遠出するには、バリバリオフローダーより、オフも走れるツアラーの方が使い勝手が良いのです。
DJEBEL250XCは、私が乗ってた当時、よく見かける凄く普通のバイクでした。
今はどこに未舗装路が残っているのでしょうか?
ただ通過するだけで満足感が得られるようなダートは残っているのでしょうか?
私はいわゆるフラットダートと呼ばれる道はダートに含めません。未舗装の道。
フラットダートが好きな人は多いと思いますが、私は舗装路同様嫌いな道です。
まあ、ツアラーは過酷な道を走るのには向かないので、あまり酷い道は、それはそれで困るのですが。
ところがこのバイク、今買うと2万km走ってるやつで40~50万コースなんですね。
私が乗ってたのは古い青タンクのやつで、年式古いので少し安目ですが、新車でもそのくらいの価格だった気がします。
※スズキ車は値引きが大きいので
このバイク、凄いことにキック付きなのです。
結局バッテリー上がってるとほとんどかからないのですが、キック付いてるのは嬉しい。
2000年以降のバイクはキック無しが多くなっていて、貴重なキック付きバイクでした。
ただ、このバイクのキックは、殺るか殺られるかという感覚が無く、あんまり心地良くない。
250ccのケッチンまともに食らったら痛そうですから仕方ないです。
セロー225も初期はキック付いていたのですが……
225は後付け可能ではありますが。
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2スト車の場合は、125と200では大差があるように感じました。
125ccの方が初心者向けの味付けになっていて、200が攻めた設定になっていたからかもしれませんが、車体が同じでも、かなり別次元の乗り物に感じました。
車体が同じ場合、ラジエターも同じものが搭載されているのか、雪道で水温上がってしまうのには難儀しました。冷却水の温度に悩まされたのは、後にも先にも2スト200ccのバイクだけでした。
少し走って冷えるの待って、少し走って冷えるの待って……の繰り返しです。
雪道ですので気温は低く、走っていればラジエーターに風が当たって冷えるのですが、速度が出ない場所で回すので、水温が上がりまくります。
他のバイクでは、それほど問題にならず、そのバイクだけでした。
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私の話もそうですが、昔からバイクに乗ってる人は、比較的バイクを雑に扱うように見えるかもしれません。
昔はバイクの価格は安く、フロントにディスクブレーキ装備の4ストオフローダーSX-125R、SX-200Rが25.8万と26.8万だかそんな価格でした。
当時から凄い安さでしたが、今見ると脅威的ですね。
フロントにはディスクブレーキ装備で、最低限のレベルはクリアしています。
結局後から見ると、最強のマウンテントレールだったセロー225WEが33.8万円くらいです。
今だとクロスカブ110が同じくらいの価格です。
同じクラスのバイクが85年頃と今では2倍くらい差があります。
そんなこともあってか、昔の感覚の人はバイクガンガン乗り潰します。
昔は3年経ったら、もうかなり古い車種になるような感覚がありました。
メジャーな林道に行くと、毎年買い替えてるんじゃないかと思うほど、走っているバイクの入れ替わりが激しかったです。
そんな感じで乗り換えてますから、消耗品扱いです。
今の人はもっと大事に乗りそうな気がします。
全然関係ありませんが、マウンテントレールとして定番になったセローと同時期に、アドベンチャートレールとしてTW200というバイクが発売されています。5速の200ccで後輪が極太タイヤで、ハンドル切れ角が大きくキャブには高地補正まで付いてました。
基本キャブ車の場合、高度が変わって気圧が変わると、空燃比が変化してしまいます。
日本で一般車両が行ける最高地点は2360mの川上牧岡林道ですが、2000mくらいでも、かなり吹けが悪くなることを経験できます。
なので、ある程度高い山を登るには、高地補正が必要になるのだと思います。
このバイク、30万切った価格で発売されました。
人気車種では無かったのですが、早々に高地補正キャブは廃止されてしまった気がします。
それでも、細々と販売されていました。
走ってるのをほとんど見かけないような不人気車だったように思います。
ところが、後にまさかの大ヒット商品になります。
何かのドラマに出て、ファッションバイクとして大ヒットすることになります。
改造して乗るわけですが、徐々にはじめからストリート仕様となり、転倒させて傷つけるのが惜しい感じに変化してしまいました。
予想外の方向で売れる例です。
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スーパーカブですが、今でこそスーパーカブブームみたいなものが存在するように見えますが、元はこのポジションはモンキー等が担っていました。
4スト50cc改造専門店みたいなものも存在するくらいマニアが存在していました。
このエンジンはかなり人気があるようで、カブと同じエンジンを積んだバイクには人気があって、比較的安価な車両本体価格に対し、やたら金かけて改造しまくって乗る例がありました。
旧車はどんどん減っていきますので、まだ新車発売もあり、旧車も弾数のあるスーパーカブが注目されてきたのかなと思います。
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5話の富士山登りですが、カブは実際に何度か富士山登頂した実績のあるバイクですが、歩いた方が早いくらいの時間をかけています。
12時間とか時間をかけて登っているわけで、乗って走っているわけでは無く、押しています。
モンキーも登頂していますが、難所は抱えて超えるレベルだと思います。
フロントがめくれるくらいの角度というのは、人間が歩いて登るのに苦労するくらいの角度です。
一方で本物のハンターカブの走破性は、幼稚園児の遠足位の道でもこんなんです。
ちょっとしたな傾斜でも押さなきゃ進みません。バイクの機動力は、思うほど高くありません。
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#ハンバーグ師匠 #世田谷ベース #ハンターカブ
■ハンターカブ 林道で大転倒!【世田谷ベース 林道チャレンジ】
<<https://www.youtube.com/watch?v=vdc2zrWJtIY>>
これ、踏み固められていない、ふかふかの路面だと思いますので、見た目より走りにくいと思います。
(とはいえ、重機道は重機道でかなり荒れていると思いますので、この道より走りやすいとは限らないように思います)
はじめて林道走ると言う割には、けっこう走れている気がしますが、慣れた人であっても、ちょっとした場所では、結局押して進みます。
進めないというのが困りごとで、バク転を気にするほどの急斜面は登れませんから、そんなことを気にする必要は無いです。
少々の登りでも、押しまくります。
動画の通り、比較的軽量なハンターカブでも、こんな感じで凄い息が上がります。
このくらいの場所でも男が3人がかりで押すレベルですから、山を登るということは、延々押し続けることになります。
個人的には、後ろの箱を外して、最大限、足を使って走って欲しいと思いました。
リヤタイヤの空転は、後ろに座ることで、だいぶ軽減できるのです。
箱無しで、目いっぱい後ろに座ってリヤタイヤに体重かけつつ、足で前に進むアシストをする。
それが、正しい登山スタイルです。
逆に、箱付けたままでチャレンジするのが、ハンターカブのスタイルであると言うなら、箱は付けたまま、ひたすら押す。乗らずに押すのが正しいスタイルになるかと思います。
そんなレベルの乗り物なので、タイヤ替えたとか、少々減速比いじったとか、ボアアップしたと言う程度でフロント浮きを気にしながら爆走とかは無いです。
実在するカブを題材にしているのに、わざわざカブではない別のバイクには当て嵌まるかもしれないけれど、カブには当て嵌まらない内容になっているのが、凄く気持ち悪く感じたのです。
※こうなってしまった理由は理解できましたが、アニメ見て、こう感じても仕方無いです
意外に崖側に停めてますね。このくらいの斜面は崖だと認識していないような気もします。
降りた先は平地なので制動距離はありますし……単にスタンド立てるのに都合が良い段差がここだっただけかもしれません。
横の斜面登ったら楽しそうですが、道がある場所以外は、基本的には走ってはいけない場所になります。
昔の250cc程度のオフロードバイクだと、このくらいの坂は体力使わずそのまま走れます。
このバイクの場合、買ってそのまま、タイヤも替えずフルノーマル仕様で楽々上がれます。
気合が足りずに速度落ちても、足で前に進めますし凄く簡単に登れてしまいます。
小排気量車だと、助走で速度稼いで、速度を残したまま駆け上るような走り方か、足使って上がっていくような走り方になると思います。
もう少し傾斜が大きくなるか、距離が長くなると、人力アシストで進むことになります。
オフロードバイクの前輪の直径が大きいのは、凹凸の抵抗を減らすためです。
道が荒れている場合、前輪が小さいと不利なのです。タイヤが小さいほど大馬力が必要になります。
ハスラー50は、新しい年式のものは前輪21インチで、フルサイズといっても良い車格を持っています。
そう言った面でも、カブで爆走と比べるとまだリアリティーがあるように感じます。
(ハスラー50のエンジンを125ccのものに積み替えたバイクでの爆走シーンを、郵政カブに変えてしまうと違和感が出やすい)
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ゆるキャン△のランドマークが富士山だったのに対し、こちらは八ヶ岳なのですが、個人的に、八ヶ岳はあまりテンション上がらず。
牧場の広がる、のどかな長野の景色って感じなのです。
(観光地に行くと心が萎えるので、八ヶ岳の北杜市側には行かないのです。清里とかあるので危険です。なので、八ヶ岳というと裏側の川上村の牧場のイメージ)
冬の富士山は、絶対生存不可能って感じの写真が遠くからでも撮れるくらい、恐ろしい山なのですが、八ヶ岳には、ラスボス感が無い。牛が草食ってるイメージです。
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冬の富士山は凄いです。日本一とは言え、世界レベルで言ったら、高さだけで言ったらけっこう雑魚です。
ところが、4000mにも満たない低い山なのに、過酷さでは世界的に見ても、けっこう高ランクだと思います。
麓から見てても、こんなの絶対生存不可能だろうと思えるほど凄い。
白い雲のようなものは、吹き飛ばされた雪です。
積もった雪が数百m飛ばされるくらいの風です。
いったい、風速はどのくらいなのでしょう?
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北杜市なら、私は八ヶ岳より瑞牆山が好きなのですが、距離は近いのに、こっちからはあんまり見えないのですね。
瑞牆山自体は北杜市にあるのですが、眺めが良いのは裏側から見た時で、こっち側から見てもラスボス感が無いのですね。裏側から見ると、凄い岩山で迫力あります。
あんな感じの岩山が続いています。
私が行くのは山奥の未舗装路です。
そういうのは、だいたいダム建設の副産物なので、ダムが完成する頃には舗装されてしまいます。
塩川ダム(瑞牆湖)完成で、北杜市に行く機会は相当減ってしまいました。
反対側の琴川ダム(乙女湖)も、貯水開始直後に行ったのが最後です。
最後に行った時
上で最後に行った時と書きましたが、それ以降に行った写真がありました。
川上牧岡林道を走りに行ったわけでは無かったので、ここを通ったことを忘れていたようです。
↓
琴川ダムのあたりは、けっこう道が有りますが、昔はあの周辺の全ての道が未舗装だったのです。
勾配が少なく、退屈気味ではありましたが、長大な未舗装路がありました。
そんな時代は瞬時に終わりましたが、何本かの道は未舗装の状態が続きました。
もっと昔であれば、宮ケ瀬ダム(宮ケ瀬湖)建設で、神奈川が本場だったのですが、私はその時期には間に合わず、オフロードの本場が神奈川と話に聞くのに、実際に走ることができるオフロードは無いという時代でした。
宮ケ瀬湖を作っていること自体知りませんでしたので、湖ができた時は、これ作ってたのか!!と驚きました。
新しい道ができたら、舗装される前に走る。
次に来たときには、舗装部分が伸びていて、ダートが減っていく。
そんな状況ですが、当時はネットが無いのでリアルタイム情報が聞けない。
そして、電子地図もありませんので、詳細な地図が無い。
噂を聞いて駆けつけると、既に舗装工事が進んでいるような状況でした。
なので、林道探索で、あらゆる道の終点まで見て回ります。
(この特性が、レスキュースキルを上げる結果に繋がります)
どこに行っても通行止めばかりですから、通行止めの表示も無いような(普通の人は、わざわざ入ろうと思わないような)ところに突入する機会も増えます。
(この特性が、さらにレスキュースキルを上げる結果に繋がります)
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ショップ主催やらの林道ツーリングクラブに所属したりと、知り合いが多ければ、そこから情報を得ることができますが、私は集団行動苦手なので、自力で探してました。
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琴川ダム周辺が舗装されてしまうと、残された未舗装路は分散していましたが、ぐるっと回ることができました。
なので、未舗装林道を繋いだ長距離ツーリングに度々行きました。
神奈川、東京、埼玉、群馬、長野、山梨と回って走ることが多かったのですが、当時走った未舗装路は現在では、ほぼ壊滅状態です。
すっかり行かない場所になってしまいました。
新しいダム建設はありませんから、新しい未舗装路はあまり作られません。
でも、退屈な道でも、大きな台風の後とかに行くと、多少遊べるアトラクションが増えていることが有ります。
このくらいの温い倒木から始まって
ちょっと高目の倒木に引っかかったり。
自分の体重の2倍もあるようなものが、高い場所で引っかかると、降ろすのがけっこう大変です。
腰悪い人だと、これで詰みな気がします。
最低地上高は25cm以上あるはずなのですが、余裕でカメになります。
このときは1人でした。なので、あんまり無理できません。
バイクに乗ると、道は3mくらい下に見えます。
慣れてないと、このくらいの小山でも結構怖いと思います。
腕があれば、一気に超えれば良いのですが、一気に行くのは怖かったので引っかかってます。
まあ、怪我せず超えられれば良いので問題無しです。
この場所、倒木と崖崩れで四輪入ってこられません。
バイクもそんなに頻繁に通りませんので、嵌っても、他人の助けは期待できません。
写真の状態では既に前輪は木を乗り越えてますので、上手く倒しても越えられそうです。
このときは、カメになった写真が撮りたかったので、写真撮ってから、乗ったままジタバタして乗り越えました。
(写真を撮るためにカメになったのではなく、引っかかっても、引っかからずに通過できても、どちらでも良かった。せっかくカメになったので撮影しただけ)
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なので、仮にバイクが再流行したとしても、当時のように公道走行可能なオフロードバイクが軽二輪以下だけでも各社5車種以上ラインナップしていたような時代は二度と訪れることは無いでしょう。
1990年には、スズキ車だけでもDR250SとDR250SH(車高違い)を1車種と数えても6車種もありました。
4スト DR250S(SH),SX200R,SX125R
2スト TS200R,TS125R,ハスラー50
で、2021年現在、何車種あるかと言うと、0です。
まあ、仕方がありません。走る道が無いのですから。
※走る道が無いのは首都圏近郊の話です。
車両が売られていないという意味では首都圏に限らずです。
既にオフローダーは絶滅種なのです。
そして絶滅種である私がスーパーカブを見ると、富士山を登る話に釣られてしまいます。
そこにはまだ私が登ったことの無い未舗装路が存在する。
ところが、押せば登頂狙えるバイクで爆走して崖落ちすると、いったい何と戦ってるんだよ!!
と思うわけですが、まあ、絶滅種の戯言です。
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昔はオフローダーがいっぱい居ました。
国内に走る場所無くなって、海外行ったり。
(私は海外行きたいとか思わないので私が行ったわけではありませんが)
走ってると、ときどき砲台とかあるみたいです。
戦車の砲塔をコンクリートの台座の上に設置したものだと思いますが、こんな場所で戦闘行われていない気がします。
何を想定して配置されていたのかが謎です。
たぶんこれ、歓迎式典だと思います。
国旗が2つ上がってます。
日露友好イベントだったのでしょう。
日本側の参加者は、ただの遊びだと思って行ってたからなのか、数回しか実施されてない珍しいイベントなのではないかと思います。
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今ではあまり見かけなくなった、やたら背の高いオフローダーですが、わざわざステップの上に立って走っている人が居ます。あれは威嚇しているわけではありません。
\\\\ 私は今、お尻が痛いです! ////
というポーズです。微笑ましく見守ってください。
シート形状の都合、尻へのダメージが凄いのです。
荷物を満載して長距離ツーリングするのに向いた車両でもありますが、尻のダメージは大きいです。
そんな乗り物でした。
災害時、車が走行できなくなった場所でも、オフロードバイクはけっこう走れます。
防災用として便利なので、少し残しておいて欲しいですね。
そう言えば、山火事用の消防バイクが存在しています。
はじめて見た時は、ストロングザボーガーかと思いました!
赤いバイクが2台で、銀色の武器っぽいパーツを持ってます。
なんで赤じゃないんだよ!!と最大限の遺憾の意を表明しつつ見てましたが、
その銀色の武器っぽいやつには”インパルス放水銃”という、強そうな名前が付いてました。
ところで、オプティマスのストーブで、ガソリン、灯油、アルコールが使えるものって有りましたっけ?
私は、石油系は、いろいろ使いますが、アルコールも可となってるのは見たことが無いです。
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ガソリン、灯油、アルコールが使えるストーブは調べたらありました。
Optimus 199というのがあったのですね。
弁当箱とも呼ばれる、箱型モデルです。
箱の分、重いのですが、収まりが良いので、バイクキャンパーには需要があるものでした。
199は少々大きめのモデルだったようです。
弁当箱型のやつは、私が知ってる範囲では、8Rというのがメジャーでした。
123Rの横型という感じのものですが、これが凄い勢いで錆びます。
これは、新品に近い状態ですが。
また、ストーブとしての使い勝手は123Rの方が、だいぶ良いように感じます。
8Rはだいぶ気難しい。火力が上がりにくかったり上がりすぎたり。
私は8Rが熱暴走で安全弁から火を噴くところを目の前で見たことが有ります。
火力調整が効かなくなって、音が蒸気機関車の全力みたいなシュッシュッシュッという音に変わって、なんか変だから消火しよう……と思った頃には熱くて火力調整つまみが使えない。
じゃあ、どうするかと思っていたら、安全弁からババーーーっと火を噴いて炎上した後、静かになりました。
安全弁付きのキャップが焼け死んだだけで、それ以外は無事ですが、随分気難しいストーブなんだなと思いました。
熱が籠りやすい構造ではありますが、燃料タンクがそれほど大きく無いので、そんなに長時間連続して使っていたわけでは無いので、ずいぶん気難しいものなのだなと思いました。
まあ、123Rより合理的なものを作るのは難しいので仕方ないのですが、それにしても、123Rと比べると、気難しい。
あの挙動を見ていたので、安全弁は、自分が焼け死ぬことで、タンクの破裂を防いでいるのかと思ったのですが、分解している方が居て、中にはバネが入っていて、圧が抜ける構造なのですね。
だったら、暴走前に少しずつ圧が抜けるはずなのではないかと思うのですが、調べると、安全弁から火を噴いたけど、その後も使用可能(キャップが死んでない)な例がけっこうあるようです。
123Rと8Rで何か差があるのでしょうか?
8Rは、123Rと並んで、この先もずっと売られる定番モデルだと思っていたのに、絶版になってしまいました。ちょっとびっくりでした。
そして、絶版になったときは、凄いプレミア価格になって驚きました。
凄いプレミア価格と言っても定価よりちょっと高いという程度で、今の目で見ると、たいした価格では無いのですが。
当時は定価を超えたらプレミア価格に感じましたが、今は上がるのが普通で、凄い勢いで上がるのですね。
199は、私は売っているのを見たことが無い、カタログにも載っていないような気がするのですが、箱が錆びないのですね。
その時の実用性が高くなかったとしても、後々まで、錆びないと言うのは魅力です。
時間と共に朽ち果てる系は、そのうち使わなくなってしまいます。
私は箱型あまり好きでは無いのですが、最大の理由は、料理の噴きこぼれが、箱の中に入ってしまうと、掃除がめんどくさいからです。
コレクションとして持っている分には、特に欠点にはならないような気がします。
ただし、屋内で使うのはけっこう難しいかもしれません。
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実は、アルコールが液燃ストーブの燃料に使えると有難いのです。
ほとんど全ての液燃ストーブで、アルコールを使用することができません。
(アルコール使用可は、相当珍しいと思います)
そして、わざわざアルコールを燃料として使いたいと思う場面は基本滅多に無い。
その割に、実はアルコールが使えると非常に便利なのです。
理由は、アルコールを燃やしたいのではなく、添加剤として使いたい。
ガソリンや灯油に少量のアルコールを混ぜると、とてもきれいに燃える。
特に、灯油は煤が出にくくなります。
なので、使えるならアルコールを添加剤として使いたい。
でも、それやると危ないです。
ゴムパッキンが溶けて燃料漏れするようになってしまいます。
そして、5話の富士山登頂チャレンジですが、フィクションとは言え、これ書いた人、本当にカブ好きか?と思うような話になってしまっています。
わざわざ、カブの良いところを生かさずに、カブではない別のバイクにはできる、つまりカブの特性をわざわざ否定した話を書いているような印象を受けました。
※そうなった経緯はわかりましたが
そもそも登山においてバイクは人力で頂上まで運ぶ物であって、その場合、カブはかなり登山に適したバイクでもあります。
軽いことが重要なのです。
※フットカバー外したり、少々の改造は必要ですが。
重機道があれば、路面状態が良ければ、それなりのバイクでなら、ヒルクライムの要領で登っていけるのかもしれませんが、原付では厳しいような気がします。
専用の重機道が無い場合、こんな感じのキャタピラマシンで登山道を使って物資を運ぶようです。
客が多いところでは、頂上まで車道を通してしまうことが多いですが、車道が作れず、客も多い場所だと、こういうのを使うようです。
これと同じものが実際に走ってるところも見たことがあるような気がします。
時速3kmくらいか?と思うような速度だったような気がします。
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アニメ5話の富士登山ですが、フロント浮いて崖落ちという、いったい何と戦ってるんだ?感が。
なんでこんな話になってるのかと、小説を読んでみると元のweb小説版は、礼子さんの愛車はハスラー50なのです。
ハスラー50のエンジンを125ccのエンジンに積み替えたバイクで富士山を登る話だったのですね。
それだと、フロント浮きに、そこまで違和感無いです。2ストオフロード車は、些細なことでフロント浮きます(カブと比べると、かなり浮きやすいだろうと想像できる)。50ccでも浮きます。
50ccの車体に125ccのエンジン積むと、相当バランス悪いバイクになると思いますので、バランス次第ではそうなっても仕方ないかなと思えます。
(逆に、登坂番長みたいなバランスであってもおかしくないです)
4ストで走行中にフロントが浮くバイクとなると、カブとは比較にならないような大馬力車になります。
ただし、その程度で崖落ちはしません。
まず、急坂登りで崖落ちって滅多に無いのですね。
125cc程度のバイクで登れる程度の坂であれば、失速すると、途中で止まって、場合によっては後ろに下がっていきます。
そのとき、耐えられずだいたい、バイクを倒します。
バイクは倒した場所からほとんど移動しないでしょう。
停止状態からバランス崩して倒す程度なので、速度はほとんど出ません。
基本、立ちゴケですから、ライダーも大転倒とかしません。
倒したバイクが滑り落ちるくらいの角度となると、人間が歩いて登れないようなところです。
助走して挑んでも250ccのバイクでも失速するようなところです。
重機もこの角度を登らないでしょう(登ることができるとしても、こんな角度の道を走ることは無い)
↓
■この動画はバイクを崖から落とす人達の物語です
(Youtubeチャンネル MITSUQLO Cross-country Racingミツクロ)
<<https://www.youtube.com/watch?v=MJHotdzu8Sc&ab_channel=MITSUQLOCross-countryRacing%E3%83%9F%E3%83%84%E3%82%AF%E3%83%AD>>
石がごろごろあるような道では、それより遥かに低い角度のところしか登れませんから、止まっても、その場で倒れるだけでバイクは下に落ちません。
そもそも、急坂の登りで広い道から崖落ちする可能性は、ほぼ0です。普通落ちません。
崖落ちは速度が出ているときのコーナーか、崖崩れで突然道が無くなっているときなど、速度が出ているときに、進行方向が崖であるとき発生します。
登りの急坂の途中で崖落ちすると言うのは、そうそう無い。
簡単に言えば、”直線で速度が下がって立ちゴケしてるだけ”です。
なので、その場に倒すだけで、再発進に苦労しますが、崖に落ちる要素はあまりなさそうです。
そして、アニメのスーパーカブで崖落ちしていた場面ですが、絵を見ると、崖落ちは相当難しい状況です。
数メートルもある広い道で、しかも低馬力低グリップな車両で登りで崖落ちするのは非常に難しいです。
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崖落ち回避ゴケ
この画像では何のことかわかりませんが、ここで道がいきなり途切れていたためにコケてます。
登りの頂点から少し下ったところに崖崩れがあると、見えた時には崖寸前です。
オフで緊急急制動するとコケることが多いような気がします。
たぶんバイクが倒れている場所あたりが坂の頂点で、この3mくらい先で道が途切れてます。
砂利が厚く敷いてありますので、すぐには止まれません。
なので、気付くのがあと0.5秒遅かったら止まれたかわからないくらいで、3mあったとしても、かなりギリギリで止まってるという感覚です。
足を着いたところは、既に道が途切れる寸前の下りだったのですが、この写真からは何もわかりませんね。
このとき、足がエキパイに当たって裾が溶けたので、かなり前方に足を着いています=かなり急な下り坂
崖落ちするのは通常、ある程度速度が出ていて、進行方向が崖である場合です。
このバイク、シート高が885mmもあります。かなり足つきが悪い。
車高下げると最低地上高も下がってしまいます。腹打ちしやすくなってしまいます。
(クランクケース割りやすくなる)
シート高いバイクで、キャンプ装備で作り途中の道に入るなよ……なんて思いますが、そこに道があったら、その道がどこまで続いているのか終点を確認する義務があるような気がするので、だいたい端まで見に行きます。
こういう工事中の広い道は比較的走りやすい(走っても文句言われない)。
こういう道は、後々観光も兼ねた一般車両歓迎の道になることが多く、元から一般車両が走ることを想定して作られるからではないかと思います。
ただし、作り途中の一時期だけ未舗装状態が存在していることが多いです。
なので、しばらくすると舗装されてしまう。
遊ぶ場所が無いので、雪山登るくらいしかやることが無くなってしまいます。
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奥に停まってる赤いバイクはシート高930mmもあります。
930mmは、もはや選ばれし者しか乗れないレベルです。
私だと平地でも片足しか着かないです\(^o^)/
昔はそういう無茶なバイクが売ってて面白かったです。
885mmでも、今の時代にはかなり異常事態みたいな数字かもしれません。
調べたら、今でもありました……というか、比較的最近出たんですね。
CRF250Lの高車高版が880mm、CRF250RALLYの高車高版が885mm
実は、DJEBEL250は車高違い版も存在します。
昔は低車高版無しの880mmくらいのバイクは大量に存在していました。サスのストロークが30cmくらいあります。
※車高違い版が存在するバイクは滅多に無かったです。
DJEBELの場合、デュアルパーパスツアラーとしての性格が強く、それほどダートの走行性能が求められるわけでは無い場合もあるので低車高版があっても納得ですが、ベース車両のDR250に低車高版があるのは妙に感じました。
デュアルパーパスツアラーは、あまり種類が無く、オフロード性能が高くなくても構わない用途も多いので、車高違い版が有った方が良かった。
シート高高いバイクは、サスのストロークが30cmくらいあります。
そのくらいサスが伸び縮みできるようにした結果が、その高車高なので、車高下げたらサスのストロークが犠牲になります。最低地上高も下がります。
だったら、はじめからサスが短いやつでも良いのでは?という話になりそうです。
当時は選び放題ですから、低車高版選ぶくらいなら別のバイク買えば良いような?という気がしました。もちろん、好きにすれば良いのですが。
現在はほとんど選べませんからCRF250LとCRF250RALLYに、車高違いバージョンがあるのは納得です。
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斜面に対する感覚も、やったこと無い人にはわかりにくいと思いますが、バイクはグリップせず前に進めない状況でも、倒せば止まります。
少々傾斜が有っても、バイクを倒すとハンドルやらステップやらが刺さって止まります。
(既に速度が出ていると、止まりません)
タイヤのグリップより、ハンドルやステップが地面に刺さる方が抵抗が大きい。
四輪の場合、四輪駆動車で滑って止まれない状況では、止めるのが難しいですが、バイクの場合は、倒せば止まります。斜面を落ち始めても、倒せばだいたい止まります。
バイクの登坂力はかなり低いです。
50ccだと、河原の土手降りたら、十分な助走距離が無いと登るのが難しいほどです。
作中でどこでも登れると言っているスーパーカブ50が22度です。
僅かな助走では土手も自力で登れません。
ハスラー125ccでも、富士山を乗ったまま一気に駆け上がるのは難しそうです。
(そのくらいのバイクで登れるなら、もっと向いたバイクでは苦も無く登れてしまう)
ハスラーの改造車で、エンジンパワーに対してリアサス弱くて容易にウイリーしてしまうようなバランスになっていて、ライダーの技量も体力体重も低ければ、そんなことも起こるかもしれない。
100%有り得ないと言う感じでもないという、絶対に無いとは言い切れないくらいのレベルにある気がします。
なのでweb版は、割と違和感大きくないです。
書籍版小説以降では、これを110ccのスーパーカブにやらせてしまうので、かなり無理があります。
走行中に少々の操作ミスでフロントが浮くとかは無いでしょう。
ぜんぜんパワーが足りませんし、コントロールしやすいでしょうから。
でも、そんな状況でも、けっこう登れます。
そんな状況で最大の登坂力を得るには、人間の足を使います。人間がバイクを押します。
バイクの動力+人力の組み合わせで、バイク単独では超えられない前進能力を得ることができます。
バイクの駆動力+人力。二輪二脚状態で、乗ったまま押していく状態で走ります。
見た目的に見苦しいですが、低馬力車を非常にローギヤ化すると人力アシストが最も効果的に使える4~12km/hあたりで調子良く走れるので、案外大馬力車より健闘したりします。
なので、カブを愛する人なら、小型低馬力だからこそ大馬力車より健闘できるような方法で、登る話にした方が良かったと思います。
普通は、愛着があるなら、特性を生かした話を書くと思います。
カブの良さを生かした話にするなら、重機道を登る話を書いても、人力で押し上げるのがメインの話になりそうです。
地形によっては、カブでもフロント浮く場所も無いとは言い切れないと思いますが、パワーが足りず、前に進めないというのが困りごとのほとんどで、フロントが浮いてバク転することを気にする比率と言うのは1%くらいのような気がするのです。
99%が無視されて1%ばかりクローズアップされると違和感が大きい。
アニメのスーパーカブで、カブで富士山の重機道をヒルクライムしてバク転落ちするシーンを見て、あまりにもカブ要素が無くて驚いたわけですが、アニメ見た後web版小説読んで、あのシーンが元々はカブのものでは無かったことがわかりました。
web版から書籍版への変更で、バイクがハスラー50に125ccエンジンに積み替えたものから、郵政カブに変わっているのに、フロント浮き崖落ちを放置したために、別のバイクのシーンが郵政カブのシーンになって挙動がおかしなものになってしまいました。
ハスラーでも登りの広い道で崖落ちするのは、よほど下手な人ですが、カブでそれやったら、相当酷いレベルの走りしかできない人になりそうです。
”作者がカブをよく知らなくてバク転をさせてしまったわけではない”ということはわかりましたが、他のバイクの話を、そのままカブにやらせても、”この人カブの特性わかってるのかな?”というように見えてしまいます。
経緯が経緯だけに、ちょっともったいないなと思いました。
カブは、レッグシールド外したり、スプロケット替えてローギヤ化するなど多少の改造は必要ですが、特性を生かして山頂を目指すことができるバイクです(過去に登頂してますし)。
「カブに不可能は無い!!」とか言いながら人力で押す話にすれば、変な矛盾も生まれないし、話としても奇麗なのになと思いました。
カブをなんとかして山頂まで連れて行く話。美しいです。
高山病や時間制限で、登頂できなかった……という結果になっても、美しいと思います。
※小説では、後日押して登頂成功しています
あと、オフロードで転倒して肩を着くことは、ほとんど無いです(倒木越えや、レースは除いて)。
カブでオフロード走行は(路面状況次第ではありますが)25km/hくらいしか出ないと思いますので、転ぶ瞬間には20km/h以下に落ちているでしょう。
そういうレベルの速度だと人間は着地できます。
転倒するのはカブで、人間は足の裏以外地面に着かない。
時々手をつくくらい。膝着いたら結構な転倒です。
このあたり、オンローダーと事情が異なります。
上で”人間は足の裏以外地面に着かない。時々手をつくくらい。膝着いたら結構な転倒です。”
と書きましたが、これは、私の認識誤りかもしれません。
体格の問題からか、大転倒する人も居るのですね。
場所さえ選べば、怪我しなければ大転倒しても問題無いと思います。
ただし、その技量のまま、単独で富士山頂上目指すのは無謀だと思いますが。
大転倒する人は存在する。立ちゴケ、押しゴケで大転倒してますが。
↓
■【クロスカブ女子】教科書通りの谷側連発?!
(kazackチャンネル)
<<https://www.youtube.com/watch?v=c8VtmUEbz4E>>
動画のタイトルに谷側と入っていますが、谷側に倒してはいけないというルールがあります。
法律違反ではなく、谷側に倒すと苦労するからです。
バイクの進行方向に対して左右の斜面の低い側を谷側と呼びます。
谷側が本当に深い谷だったら当然ですが、そうでなくても、バイクは谷側に倒すと、起こすのがかなり難しいです。
女の子一人だと、比較的小柄なクロスカブでも、起こすだけで一苦労だと思います。
--------
そして、スーパーカブでは、崖落ちして廃車になりますが、山の斜面を崖落ちしたくらいでバイクの心臓部は、あまり壊れない気がします。
崖落ちする人は居ますが、オフロードの場合、だいたい、ズルズルズル……という感じに落ちます。
そんなに凄い速度で、固いものに当たらないので、崖落ちであまり廃車にならない。
普通の舗装路上で事故起こすと、些細な事故で廃車になったりしますが、オフロードの単独事故では、一発で廃車になるような壊れ方はあまりしません。
転倒する回数自体大差がありますが、転倒速度がかなり遅いことが多いです。
(オフではかなり頻繁にコケますが、舗装路でコケることは、そう滅多にありません)
一方で、オフロード走行中に壊れることはあります。
オフロードバイクの廃車理由でクランクケースが割れたからというのは、比較的メジャーです。
頻繁に割れるわけではありませんが、クランクケース割れてしまうと、修理には莫大な金額がかかります。
そんなの修理するくらいなら、新しいバイクに買い替える。つまり廃車にする。
が、崖落ちでクランクケースが割れたという例は、比較的少ないのではないかと思います。
ほとんどの場合、クランクケースが割れるのは走行中です。
そして、エンジンガードも着いていないバイクで、石がゴロゴロしてるところを走るとクランクケース割ります。
オフロード車では石がごろごろした川原で割りやすいですが、最低地上高の低いバイクであれば、普通の荒れたオフロード走行でも、簡単に腹打ちます。
郵政カブは13.5cm。あまりにも簡単に石が当たります。
ちゃんとしたオフロード車で、まともなオフロード走行してても、樹脂製のガード突き破るなんてこともあるようです。
↓
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■ソロツーリング 誰もいない山中でエンジン破損! 剣山スーパー林道【CRF250Rally ツーリングVLOG】
(Gamiチャンネル)
<<https://www.youtube.com/watch?v=nVLkVVphJ1A>>
特に大失敗してる感じも無いのに、クランクケース割れたようです。
私は普通の林道走るだけなら、樹脂製でも十分だと思ってました。
ただし、250ccオフローダーとしてはかなり重い(今ではそれほど重くも無い?)ことに加え、
車高低いバイクかもしれません。
(車高低い版と高い版があります)
そして、修理して乗ってますね。
昔と比べてバイクの値段は極端に上がり、1年、2年で乗り換えたくなるほどの進化はありませんから、乗り換えるメリットが少ない。
……というわけで、現在ではクランクケース割っても廃車しないことが多いかもしれません。
私はクランクケース割りで廃車は1回あります。
(割ったのは私ではありませんが)
元からジャンクなので、わざわざ修理して乗りません。
私はほとんどバイク壊さないです。
クラッチレバー、ブレーキレバーは消耗品だから仕方ないとして……
折れたクラッチレバーでけっこうな距離走りました。
折れた断面に多少なりとも凸凹がありますので常に少し力をかけていれば、クラッチケーブルの戻りの力と握る力で断面がズレないように保持することができることが多かったです。
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そして、バイクは山で斜面を滑り落ちても、たいして壊れません。
外装部品が壊れる程度で、エンジンは壊れないことが多い。
なので、崖落ち後にクランクケース割れてたとすると、おそらく崖落ちする前からクランクケース割れてます。
最低地上高13.5cmのバイクにエンジンガードも付けずに走り回って、ラストアタックまで、割れずに耐えたなら、それだけで十分凄いです。
私の感覚だと、なんでエンジンガード付けずに爆走しようと思ったのだろう?
という感じですが。
その後、乗り換えるハンターカブにはちゃんと、エンジンガード標準装備なので、だいぶ安心ですね。
私は、カブで富士山頂を目指す話には共感できますが、押しまくって欲しかったなと思いました。
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web小説版(スーパーカブ3 36話)の方は、富士山登頂の中止をパンツ(ショーツ)の素材で決めていますが、あんまり関係無いような気がします(全く無縁ではなく、比率として小さい)。
これも、上で書いたアルミの熱伝導と同じです。
パンツ(ショーツ)は体表面積のうちかなり狭い範囲しかカバーしていない。
気にするなら、シャツとタイツです。
※検索すればわかると思いますが、登山用のアンダー(下着)は、ふつうシャツとタイツで、
ショーツは無いこともありませんが、オプション程度の扱いです
何故素材の話になるかと言えば、汗の関係です。
人間はほぼ全身発汗がありますから、一部をカバーしても意味が無く、広範囲をカバーするシャツとタイツの話になります。
木綿は乾きにくく、登山に適した素材では無い。
確かにその通りなのですが、下着、アンダーウェアは、直接肌に触れる衣類全体を指し、シャツとタイツで大部分をカバーしているので、ショーツの素材を気にしても、あまり意味が無い。
木綿は保水力が高く乾きにくい。
でも、木綿のショーツの保水力はどれだけあるか?と考えると、布の面積と厚さの都合、そんなに大きくありません。全体の比率から見ると、かなり小さなものになります。
そして、一番影響が大きいのはシャツなので、まずはシャツの素材を確認するべきだと思うのですが、なぜかパンツ(ショーツ)の確認をします。
個人的には、あまり意味のない判断基準だと思いました。
でも、小熊さんが考える下着とは≒パンツ(ショーツ)のことだったのかもしれませんね。
シャツとタイツは、素材と共に、体にぴったりフィットしていることが重要です。
肌と密着して、汗を吸い拡散する必要があるからです。
まともなタイツがあれば、ショーツの水分も、ある程度吸い上げてくれます。
あと、登りの間は、押しまくって汗だくだく状態なので、防寒よりも暑くて上着脱ぐ話になると思います。バイク置いて歩けば簡単に行けるところに、わざわざバイクを持ち上げるわけで、おそらく気温が氷点下でも、上着脱ぐくらいの勢いだと思うのです。
ペットボトルの飲み物が凍るくらいの気温の時に、もっとずっとマシなバイクで走っていても汗だくになります。
雪で遊んでいて服脱ぐシーンがあるのに、山登りでは服脱ぐ話になりません。
路面凍結の話はありませんし、富士山に登ることができる時期は限られていますから、基本暑い季節に限られます。
この作品全体的に寒さに対しての感度が高く、暑さに対しての感度が低いのですが、押して登るのであれば気温は10℃とか5℃が適温になると思います。
夏の富士山は適温です。
暑くて汗をかくから上着を脱ぐ話になって、ついでに下着の素材が気になると言う流れになりそうです。
ただし、パンツではなく、シャツとタイツです。
なので、このシーンは、
どうしても押し上げることができない!!
無茶苦茶頑張って押し上げて、汗かきまくって、下着の素材も問題になる。
そこで、シャツの素材は何だ?という話になると思うのです。
ところが、押し上げる苦労が描かれず、腹打ちや、亀状態、汗かきまくりの描写も無く、防寒着の話。
それでいて、撤退を決める基準がショーツの素材という、かなりちぐはぐな感じがします。
汗かくから下着の素材が問題になるのであって、汗かきまくらなければ下着の素材は気にする必要が無い。
低排気量車は、自力で坂をほとんど登れないが、押せば登るので、延々押す……という状況になるのですが、オフロードで酷い道走っていないとそういう経験は無いでしょうから、その場面が描かれなくても、そこは仕方ないのでしょうが。
少なくともバク転する心配無しに頂上目指す話になっているので、割と安心して読めます。
時速4kmや、押しやら半クラの話もあります。ただ、石がごろごろしている道を時速4kmで走るのはかなり難しいです(もしかしたら、ほぼ足の力で歩いている状態で時速4kmなのかもしれません)。二足二輪でもある程度速度が乗っていないと石に引っかかりやすくなるので10km/h巡航くらいにはなると思うのですが、もしかしたら、本当にカブで登ると時速4kmの世界があるのかもしれません。
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そして、スーパーカブは、小説版では、リベンジでカブ系バイクで登ってますが、フロント浮きとかの描写は無く登頂します。
このときはアニメ5話みたいな違和感は無く読めます。
さらに、電子書籍版の特別短編では、登頂成功したときは、押し上げたことになっていました。
クロスカブで登頂前に引き返す判断をする場面で、押しまくって登れなくて困るシーンが無いのに撤退を決断するという描写が妙に思えますが、これは、やったことないとわからないので仕方がないのかもしれません。
バイクで山登りすると、押しても登れなくて汗だらだらで、もう駄目だーというときに、諦めます。
途中で下りがある場合も諦めることがあります。
降りることはできても、登れない場合があるので、これは降りたら戻れなくなる……と思えば、そこで諦めます。
歩いて簡単に越えられるようなところで、登れず撤退します。
小排気量バイクの登坂力はびっくりするほど低いです。
最終的には110ccのハンターカブと52ccのスーパーカブで登頂成功しています。
52ccのスーパーカブでは自走で現地入りできる程度の改造で、そう簡単に頂上に行けるとは思いませんが、副変速機付きのハンターカブだったら、若干ローギア化するだけで、2人でなら押して行けるかもしれないなと思います。
バイク1台を2人で押し上げる。これなら頂上まで到達できるのかもしれない。
52ccのスーパーカブは、たぶん女の子の力で山頂まで運ぶのは難しいのではないかと思います。
(フィクションなので、問題ありませんが)
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書籍版で、
林道ツーリングの経験が豊富な礼子が、オフロードバイクしか通れない林道の奥で、些細な崖落ちでバイク回収を諦め、ナンバー外して廃車したという話を先輩ライダーから多く聞かされたという話が入っていました。これにはかなりの違和感が。
林道ツーリングの経験が豊富な人の常識は、“四輪車が入り込めない場所でも崖落ちしたバイクの回収は可能である“になると思います。
崖落ちしたくらいで、愛車を廃車にするか?というと、簡単には諦めないでしょう。
そして、ハンターカブが登れない程度の崖は、ちょっとしたバイクだと普通に登ります。
遊べる場所があれば、崖落ちして遊んだりとかします。
下の動画見てもらうとわかると思いますが、少々の崖は遊びで上り下りします。
技術的には、かなりの場所を進むことが可能です。
下の動画にあるように、ミスしてバイクが登れないような崖を落ちることもあります。
それも含めて、遊べる場所があれば、崖落ちして遊びます。
\\\ 遊べる場所が無いから、やらないだけです ///
崖落ちに反応があったので、貼っておきます。
\\\ 遊べる場所があれば、崖落ちして遊びます ///
崖落ちしてどれだけ困るかは、実際に崖落ちすれば良く理解できます。
デジカメが発売されたころには、身近な大規模林道は舗装されてしまっていますので、ダートを探して走り回っていた当時の写真はほとんどありません。
これはもうだいぶ新しい時期のものです。
呑気に写真撮ってますが、左上の方で道が途切れていて、2mくらい落ちてます。
これもう、バイク自身の動力では登れません。
実は、レスキュー道具も無しに、この状況になると、初心者の方はかなり詰みに近い状況です。
バイクに載せてる荷物が、レスキューセットです。
コイツはなかなかの優れもので、このサイズにウィンチと長めのワイヤーが収まっています。
(重さはそれなり重い)
タイヤの跡を見ると、後輪がほぼ横滑りで落ちているのがわかると思います。
前輪と後輪のタイヤの軌跡が離れたままです。前輪の軌跡はタイヤの太さ程度なので、前輪は前進しているのに後輪はほとんど前進せず、タイヤの太さより遥かに幅広く、ほぼ真下に向かっています。
(後輪自体は少し前進はしていますが、本来は前輪と後輪のタイヤの跡は、ほぼ重なるのです。前輪との距離が縮まっていないので、後輪はタイヤの向きに進んでいない=滑り落ちている)
つまり、この斜面は、斜めに登ろうとしても、滑ります。
斜面に対して斜めに登る方が、登る角度を浅くできますが、それが使えません。
斜面に対し真正面から登らないと横滑りして落ちてしまいます。
このバイクは比較的軽量ですが、それでも120kgくらいはあります。1人や2人では持ち上げることはできません。
高低差は2m程度であれば、少々傾斜がきつくても十分な助走距離があれば楽々登れます。
が、だいたいこういう場所は助走距離がとれないことが多いです。
もちろん、この場所も助走距離は稼げませんし、それ以前に方向を変えるのも難しい。
四輪も入ってこられない場所です……が、特に困ることはありません。
このときは、崖落ちしても良いように脱出セット持ってましたので、登ろうと思えば、ここを登ることも可能だったのですが、別の方向に抜けています。
そちらは、この斜面より遥かに緩い斜面だったので、十分行けるかと思ったのですが、2人がかりでも登れずに、結局ロープとウインチで引っ張って脱出しています。
タイヤ替えれば、多少マシにはなりますが、個人的には”最後は結局人力がものをいう”と思ってます。なので、小型軽量というのは素晴らしい性能の一つです。
引っ張ってる写真は1枚も残っていません。
バイクは基本、誰かが立てていないと引っ張ることができません。
少人数で行動する私の場合、写真を撮る役が居ないのです。
ウィンチで1人で引っ張り上げる難易度は、バイクを100とすると、四輪のATVは0.1くらいです。
ATVは自立するので、バイクと比べると極めて簡単に引っ張ることができます。
1人でもなんとかなります。
バイクの1人レスキューがいかに難しいか。
2人だと難易度1/10くらいに下がります。
2人とウインチあると、斜面は登れることが多いです。
ただし、ロープを固定するものがちょうど良い場所に有ればですが。
ほとんどの場合、ちょうど良い木なんて無いので、真っすぐ1回で終わりとは行かないことが多いです。
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そして、何度も崖落ちして遊んでいるうちに、落ちて良い崖と、落ちると後悔する崖の区別がつくようになります。
こういうとこは、落ちちゃダメです。
まあ、道幅がこれだけあるので、簡単には落ちないと思いますが。
ほとんど垂直に見えます。高さはどのくらいあるのでしょうか?
30mくらいか、50mあるのか。
10mやそこらのロープでは屁にもならない感じです。
崖落ちして遊んでいると、当然、レスキュースキルも上がります。
なので、経験豊富だと、少々崖落ちした程度であれば、人力で救出できるという常識を持つのが普通ではないかと思います。
下のセローの崖落ち動画でも、頑張って引っ張り上げています。
その程度で廃車にする人は、そうそう居ないのではないかと思います。
私は、相当いろいろなところに行きました。
道の終点まで見て回っていますが、オフロードバイクが回収できず1か月以上放置されているのを一度も見たことがありません。
回収できずに廃車にした人が、そこいらにたくさん居るなら、当然私もそれを目にしたり、回収できずに廃車にした人がたくさん居て良いと思うのですが、そんな話は聞かないです。
日を改めて回収しに行った人の話なら知ってますが。
少なくとも、動きそうなオフロード車が回収できずに乗り捨てられているのは見たこと無いです。
かなりの崖下でも回収されるので、比較的簡単に回収できるのだと思います。
単に目に付くところに無いだけという可能性もありますが、崖落ちしたバイクがナンバー外して乗り捨ててあった……なんて書いてるゲロ屋さんのページもあまり見た記憶がありません。
たぶん、そんなものが落ちていたら、記念に写真撮ると思うのです(そんな感じの動画がありました。少し下にアドレス貼りました。でも、ちゃんとその後回収されています)
※ゲロ屋さん=ゲロ吐くくらい過酷な道を進む趣味を持つ変態の人
※乗り捨てられた太古の四輪はときどきあります。けっこう目印とかに使われています
そもそも、おそらく、礼子さんが崖だと思っているところは、私にとっては坂かもしれないと思うのです。
そして、私が崖だと思っているところが、玄人さんには坂に見えていることでしょう。
下り始めてから、やっぱりこの道はまずいと思って僅か10m戻るために1時間かかるようなことというのもけっこうあります。
意図的に下りているので、当然滑落だとは思っていません。
※時間かかったのは原付(50,125)の頃の話で、軽二輪にしてからは、あっさり脱出できることが多いです。
崖落ちは普通にあるけど、普通にあっさり脱出できますという例になりそうな動画のリンクを貼っておきます。
そして、脱出不能になっても、準備を整えて再度回収します。
むしろ、一時撤退して準備を整えていくところからが回収の始まりです!
『ウインチも持たずに廃車とか何言ってるんだ?』というのが個人的な感想です。
”車が入り込めない場所でも、回収可能”です。私の常識は、こっちです。
”林道ツーリング経験豊富な人”は、”車が入り込めない場所でもバイクは回収できる”という常識を持つと思います。
下の動画見ればわかると思いますが、けっこう落ちますが、人力で上げてます。
あと、登りで落ちてる人居ませんよね。登りで落ちる人は滅多にいないです。
以下、崖落ちやら遭難車両動画。
■【体力尽きて遭難か】林道に興味がある人には絶対に見てほしい【バイクで遭難事故】
(チャンネル:OGAチャンネル)
↓
<<https://www.youtube.com/watch?v=aE19UUUsoJI&ab_channel=OGA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB>>
ブレーキレバー、クラッチレバー欠損遭難。
あとで本人が回収しにくる前提で救助活動してます。
後日、本人が回収した模様。コメント欄に持ち主がコメントしています。
タイヤの空気圧が高すぎるという指摘をしていますが、ビードストッパ入っていない場合、タイヤの空気圧下げすぎると、チューブがちぎれるので、注意が必要です。
※ビードストッパ:チューブタイヤの場合、空気圧が十分高くないとタイヤが
ホイールに固定されず、回ってしまうことが有ります。
この現象を避けるためにタイヤの耳を無理やり押さえる部品があります。
その部品の名前がビードストッパです。
バイクは降ることができても、登るのは難しい。なので、低いところに降りて、登れず遭難する。
で、人間は歩いて帰ります。なので、遊びとしては比較的安全です。
※諦めて徒歩で帰るという判断をするときには、だいたい体力も気力も尽きているので、
本人にとってはかなりきついと思います。
人間が遭難するときも、だいたい低い方に降りて行って、遭難します。
歩いて帰れないときに遭難しているので、こちらは危険です。
■【モトブログ★007】素人が林道行くとトンデモナイ事がおきます!
(チャンネル:hiro davidson enduro)
↓
<<https://www.youtube.com/watch?v=ZzK6rY1z1Hg&ab_channel=hirodavidsonenduro>>
ほとんど救出シーンと言う珍しい動画。おもしろいです。
ちゃんとアンダーガード付けてますね。
こんな感じで、ちょっとこけただけのところから、リカバリ失敗で崖落ちとか、ときどきありそうです。
一度下りの細道に突入してしまうとターンできずに嵌ること多いです。
■川へ転落 ウリ坊と走る 2020 3 1 林道 後編
(チャンネル:Golden year Moto Vlog)
<<https://www.youtube.com/watch?v=Qxy5Sfj86H0>>
これは、直線に近いところで川落ちしています。しかも、ブロックで護岸されており、崖の角度は垂直では無いものの、それに近いものがあります。
ところが転落シーン見ますと、斜面を下っているように見えます。
これ、瞬時に一番良さそうなルートを選んで降ってます。
不思議なことに、一瞬で一番マシな場所を探しているのです。
まあ、騙し道(道が続いているように見えるのに、実際はそこで途切れているなど、見える風景から推測できる状況と、実際が異なる道)に引っかかったりすることはありますが。
バイクは木に引っかかってますので、クラッチ操作系が破損してますが、エンジンとかは壊れません。
そして、ライダー元気です。
7人がかりの力技で脱出。
人数居るから工夫する必要が無いと言うのもあると思いますが、工夫すると、だいぶ楽に上げられると思います。
ハンドウインチがあれば、時間かければ2人でも脱出できそうです。
■【ジムニー】ジムニーで癒し系林道ツーリングをするはずがバイク転落事故に遭遇( ゜Д゜)
(チャンネル:ゆうわいど)
<<https://www.youtube.com/watch?v=JYu09tPZI24>>
緩いカーブの内側という、ちょっと妙なところに落ちています。
その割に案外下まで落ちているのは、脱出に失敗して落ちて行ったパターンでしょうか。
落ちるつもりが無いところで落ちると、このくらいでもけっこう苦戦します。
■[宮城][林道ツーリング] 遭難しました 林道の恐怖
(チャンネル:とらぞうチャンネル)
<<https://www.youtube.com/watch?v=kG8j9XgHrVA>>
遭難して、バイク置いていく動画
こういうときは、体力尽きる前に撤退。
再度準備を整えて回収が正しいです。
林道と書いてありますが、林道ではない場所を走っている気がします。
■高尾山 中沢林道で崖落ちバイクの救助 HD 720p
(チャンネル:ツアラテックチャンネル)
<<https://www.youtube.com/watch?v=a0ZcmVw2hoA>>
凄い。垂直崖落ちです。
四輪が入れる道ではありますが、引き上げは完全に人力です。
■赤柴 林道 帰り コケあり転落あり
(チャンネル:cossolee douga)
<<https://www.youtube.com/watch?v=EsEiQylhbgo>>
■CRF250L君とセロー250で久々の林道ツーリング しかし悲劇が…崖から落ちました 谷?斜面?転落事故?自分もバイクも無事でしが、たぶん肋骨行ってます…(泣)
(チャンネル:しゅうのしゅみ部屋)
<<https://www.youtube.com/watch?v=v3ZfGvubayY>>
アクセルターン失敗で落ちてます。私はこの場面でアクセルターンしませんので落ちませんが、時間かけて戻ることになりそうです。
私がこの場面でアクセルターンしないと書いたのは、上手くないという自覚があるからです。
■落下 2015-05-16
(チャンネル:darutilyann)
<<https://www.youtube.com/watch?v=VO8i1f7q4Q8>>
オフ2回目の方が落下したようです。
■【林道女子】閲覧注意 林道女子が崖落ち! 心臓の弱い方は見ないでください
(チャンネル:のむのむ)
<<https://www.youtube.com/watch?v=Qr03MueTp-M>>
これは非常に良い動画です。
真っすぐの林道を走っていてなぜ崖落ちするかがはっきりわかります。
乗り上げた石が跳ねたのですが、リヤが横にずれて進行方向が変わった。
危険な速度で走っている感じではありませんが、転倒時速度が全く下がっていませんので、転倒時の速度としては比較的速めに感じます。
木が無ければバイクごと崖下に落ちて、回収が面倒なことになるところでした。
このくらいの速度で走っていて死ぬ人は滅多にいないと思います。
なので、オフだとけっこう派手にコケても笑いごとで済むことが多いです。
■XR650R 崖に落下・・道の判断ミス
(チャンネル:Ride On)
<<https://www.youtube.com/watch?v=DmPdQupiBpE>>
これですね。突如、道が無くなるパターン。
と思ったら、よく見たら、左側には道がありそうです。
この道爆走したら良くない気がしますが。
■林道大城山線で落ちたバイクを滑車で崖下に
(チャンネル:Kazufumi Ushijima)
<<https://www.youtube.com/watch?v=oG5a1dkM3s0>>
落ちますが滑車持ってます。
滑車の価値は、坂を下りる力を上向きに変換できるところにあります。
ただ、この角度では上げるの難しいです。
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■些細なことが大惨事。死んだかと思った。【事故】
(チャンネル:38special)
<<https://www.youtube.com/watch?v=FBFLJnUCkyE&ab_channel=38special>>
落ちるとき、バイク捨てて脱出してますね。
バイクも人も自走可能です。
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こんな感じで、けっこう落ちます。
けっこうロープや滑車装備しています。
そして、実は崖落ちしても、あんまり大怪我しないことがわかります。
バイクも心臓部は壊れないことが多いです。
さらに、基本人力で上げてるのがわかると思います。
垂直落ちの救出なんか、車があるのに人力で上げてます。
つまり、大概の場合人力でどうにかなるということです。
普通は、傾斜した崖落ちが多いと思います。
垂直な崖には落ちないよう、垂直崖落ちを回避した結果、逆斜面に落ちるなど、垂直な崖があった場合、転倒しても別の方向に落ちるのが普通です。
この垂直落ちした方は、足元の少々の起伏に気をとられ、垂直の崖が見えておらず、落ちたと言ってます。つまり、そこに垂直の崖があることに気付いていれば落ちなかった可能性が高い。
崖落ちと言わずとも、一度下りたら登れないかもしれない坂を故意に下りることもあります。
ただ、そう言う場合は、私の場合は、引っ張りセット持ってるときしか降りません。
なので、逆に、落ちるつもりが無い場面で落ちると、十分な道具が無いかもしれない。
ロープくらいしか持っていない場合、救出できるかは、斜面の角度もありますが、救出メンバーの体重の合計方がバイクより大きい必要があります。
書籍版に書かれている、カブの重さなら2人分の腕力と体重でと書かれているのは正解で、80~90kg程度の車体なら、高校生女子2人の体重でも持ち上げられる(垂直ではなく、斜面を登ることはできる)。
大型のオフロードバイク(250ccフルサイズ)だと、130kg程度になってしまうので、2人の体重より大きく、これを持ち上げるのは難しい。
実際は、バイクを立てる人が1人、そこにプラスでバイクの重量相当の人間が必要になります。
(倒れたバイクは引っ張るのが難しいので、タイヤが下になるように立てていないといけない)
なので、男性でも3人必要です(3人居れば、だいたいなんとかなる)。
2人だと工夫次第ではありますが、バイク自身の力が使えない状況では1人で脱出は相当厳しいです。
そして、その法則が、富士山登頂にも適用されます。
女の子2人で、1台のハンターカブを頂上まで押し上げることができる可能性がある。
そして、それがフルサイズのオフロードバイクよりも、ハンターカブの方が有利かもしれない理由です。
自力で登れなくなったバイクを持ち上げるのは最後は人力です。
恐らく富士山登頂も同じことになるかと思います。
林道の登れないほどの崖と、富士山の登りは大差無いでしょう。
どちらもバク転はしないでしょうし、人力で押し上げる。
押すのが嫌ならロープで引っ張ったって良い。どちらにしろ人力であり、軽いことが有利に働く。
既にゲロ屋さんは絶滅しているのか、ゲロ動画は無いような感じです。
押して進む人たちの動画です。
昔は大量に居たオフローダーが、未舗装林道が減り遊ぶ場所が無くなった結果、一部の人達は、道なき道に挑むようになっていきました。
まあ、そんな感じで、慣れで感覚は変わります。
上で紹介しているように、けっこう落ちますが壊れないし引っ張り上げます。
慣れている人にとって、それほどでもない場所でも、落ちたら廃車と思う人も居ます。
なので些細な場所でも落ちたら廃車になると思う人は居ると思うのですが、経験豊富な人は、崖落ちは結構よくあることで、落ちてもバイクは壊れないし、ライダーも大怪我しないことが多く、山奥でも人力でバイクを引っ張り上げることは知っているはずなのです。
なので、”オフロードツーリング経験豊富設定”の人に初心者の感覚で話をさせるのは避けた方が良い。
作者が知らないのは仕方がないことなので、知らないことは語らせないほうが良い。
或いは、単にそのキャラがそう思っているだけという形で書いた方が良い。
些細な崖落ちで廃車と書いてしまうのはそれは、林道ツーリング経験が少ない人の感覚です。
林道ツーリング経験豊富な人の話として書くと変に聞こえます。
落ちたら廃車と感じている例(すごく普通だと思います)。
↓
■オフロード素人が極狭林道に1人でアタックして帰れなくなる【前編】・CRF250L×FMF/Q4
(チャンネル:AATO【アフリカツインと北海道】)
<<https://www.youtube.com/watch?v=QL2Mwu5wFpA>>
本人は谷側に落ちたら廃車だと思っているようですが、動画を見る限り、落ちていきなり廃車という感じではありません。
ただ、落ちたら相当面倒なことになります。
私は力がないので、方向換えるのに相当時間がかかるかもしれません。
ただ、廃車にはなりにくそうな気がします。
動画では、投稿者の方がタイヤを変えてこなかったことをしきりに気にしていますが、個人的には、あんまり関係ないような気がします。
それより、狭い場所で遊ぶなら、アシストグリップが付いてないと。
狭い場所に入ってしまったら、タイヤよりアシストグリップのほうが役に立ちます。
こういう感じで、前には進めるけれど、ターンできない場所に突入してしまうことは結構あります。
もっと狭いところで回転することもあります。
狭い場所では横に倒してズリズリ回転します。
可能であればサイドスタンド軸にして回転というのもできます。
この動画は、実際にターンできない道に入り込んでしまったときにどう感じるかがわかりやすく、よい動画だと思います。
仮に、私がこの道に侵入した動画を撮っていても、その動画をアップすると「苦労して戻ってきました」とテロップ入れて終わりな気がするのです\(^o^)/
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小説版、特に元のweb版は、ほとんどの部分は安心して読めます。
小説は、web版から書籍版にするときに、礼子さんの設定変更をしているのに、設定変更前の話が流用されてる部分に無理があるように感じるときがあります。
それと、全般的にオフロード、アウトドア関連は何と戦ってるんだという感想を持つ部分があります。
動画をいくつか紹介してますが、オフロードで崖落ちはけっこうあります。
でも、ライダーはたいした怪我しないしバイクも心臓部は壊れない(エンジンかからないなんてことは滅多にない)。
ときどき落ちるので、さほど慌てず人力で引っ張り上げます。
ロープ1本でもけっこう人力で上げています。
なので、林道経験豊富なら、人力で引っ張り上げられることを知ってるはずなのです。
動画見るとわかるように、パンク修理キットレベルでロープ持ってますよね。
不慣れな人が些細な崖落ちで困った話であれば、ぜんぜん違和感無いのですが、設定上、経験豊富になっているので妙な話に見えてしまうのです。
つまり、林道経験豊富では無い人の常識が、林道ツーリング経験豊富な人の言葉として書かれていて、オフローダーが読むと、ちょっとビックリです。
フィクションなので、嘘でも構わないのですが、舗装路走っている間の挙動はかなりリアルなのです。
事故で入院したりしても、さほど違和感感じない。
たぶん作者事故って入院した経験あるだろう……と思えるリアル感があります。
なのに、オフロードやアウトドアの話になるといきなりファンタジーになるので、舗装路もダートも走る人が読むと、段差に驚く場面が時々出てきます。
全体的には面白いのですが、ときどき私の知っている世界と違う常識が書かれていることが有ります。動画見ればわかる通りです。
オフロードで崖落ちは、けっこうあります。
そして、人力で引っ張り上げます。廃車にはしませんし、その程度でエンジン壊れたりしません。
でも、車高低いバイクでエンジンガードも付けずにオフロード爆走すると、クランクケースはすぐ割れても不思議は無いと思うので、カブがエンジンガード無しでオフロード爆走してる時点で死亡フラグが立ってる気がしました。
実際は、たいした速度出ないので、少々石が当たってもクランクケース割れたりしないのかもしれません。爆走できるならクランクケースは割れてもおかしくないように思えます。
あまりオフロード知らない人が想像で書くと、こんな感じになるのかもしれません。
エンジンガード無しで、ただダート走っているだけでクランクケースが割れると思わないでしょうし、崖落ちでクランクケースが割れると思うかもしれない。
登り斜面を爆走して崖落ちするかもしれないと考えるかもしれないし、崖落ちしたら、大破すると思うかもしれない。
大破した車両を回収するのは難しいと考えるかもしれないとは思います。
でも、車高低いバイクで爆走すればクランクケースは割れるし、小排気量車が急坂登りで爆走しませんし、急坂登りで爆走できるバイクでも、登りで崖落ちしません。
※急坂登りではアクセル戻すだけで即減速できる。制動距離は極めて短い。
オフロードの場合、前輪のタイヤ幅くらいしか無いようなラインを狙って走ってます。
斜面では進行方向に近い溝ができていたりします。雨水が川になって流れた跡です。
この写真の場合、リヤタイヤの直径くらいの深さがあります。
こんな溝を何度も渡らないといけない場面もあります。
急坂登りはとにかく、速度を失わないように障害物を避けて進みます。
深さ50cmくらいの溝でも、上手くラインを選ばないと、嵌って失速してしまいます。
(ほとんどの場所が50cmでも、部分的に段差が小さい箇所が点在していることが多いです。そこを渡ります)
なので、走りやすいラインを見つけて、そこを通します。
3cmくらいの石の出っ張りにタイヤが当たるように走る(その石に引っかけて、切り返す)とかそんなレベルなので、狙った場所を外すことはあまりありません。
そういうレベルでラインを狙って走るのが普通なので、広い道から落ちたりはしません。
基本的には狙ったラインをトレースするように走ります(フロントタイヤだけで、リヤタイヤはそれ以前の軌道によって多少ズレますが、リヤタイヤの少々のズレは、それほど問題にならないことが多い。もっと言えば、リヤタイヤの軌道も含めて計算して走っている気がします)。
危なくなったら(山側に)倒して崖落ちを回避します。
落ちるのは、速度が出ていて、制動距離が必要な場面です。
オフロードバイクしか入ってこないような山奥で崖落ちする人は結構居ますが、だいたいたいした怪我もしなければ、バイクも心臓部は壊れません。
レバー類が折れたりウインカーが割れたりもげたりしますが、エンジンはかかることが多いです。
それに、落ちたバイクを人力で引っ張り上げるのは普通だと私は思ってます。
動画でも、引っ張り上げてます。
登場キャラの礼子さんが、オフロードバイクしか通れない林道の奥で、些細な崖落ちでバイク回収を諦め、ナンバー外して廃車するしかないと考えることには違和感無いのですが、実際のオフローダーは、動画で見た通り、落ちることも考えてロープや滑車装備してたり、なんだかんだで回収しています。
なので、オフローダーの常識は間違いなく、『バイクが些細な崖落ちした程度で回収を諦めたりはしない』の方なのです。
フィクションなので、カブがロボットに変形したってかまいませんが、この作品の場合、舞台は現実世界で、カブに関しては現実に近い性質を持ったものとして書かれていて、現実と近い制約があるから面白いのだと思うのです。
例えば、わざわざ微妙に排気量増やして52ccで原付二種に変更する話なんか、現実と同じ制約を受けてるからこそ成り立っているわけで、実際には、車体自体にはほとんど差が無くても、原付一種か二種かは実用面で大差があります。
だから、僅かのボアアップに意味がある。
その為に投資するのも違和感はあまり無いです。
私が読むと、リアル度合いにムラがあるように見える場面があります。
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スーパーカブ見ていて、若い頃バイクに乗っていたときのことをいろいろ思い出したので、ひさしぶりにレスキューキットを持って、山道を探しに行く旅に出たくなりました。
ウインチ持っていても一人ではどうにもならないのですが。
まあ、本作を書いている間は、遊びに行く暇が無いので、書き終わったらバイクで遊ぼうかと思います。