番外-1.富士の樹海と本栖湖、山中湖、冬季キャンプの話(どうでも良い話です)
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☆☆☆☆ 注意 ☆☆☆☆
番外は雑談コーナーです。
本編読みたい人は飛ばしてください。
1章から読むと、スローライフからはじまります。
”富士の樹海より、もっと良い森”です。
未来の世界から、娘を名乗る死神さんに呼びに来て欲しい人は、こちらから読んでも良いと思います。
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21章.横浜編1 50の年の同窓会
1章から読んで、展開が遅すぎると感じる人は9章から読んで、後から1~8章を回想として読んでも話は繋がります。
21章から読んでも、1章に戻るポイントがありますので、どちらから読んでも問題ありません。
1章、或いは21章から読み始めてください。
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重要な話では無いので、読む必要ありません。
樹海と、富士五湖と、冬キャンプの話を書いています。
興味あれば読んでみてください。
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バァーーーーン! 火柱。
ガソリンストーブ再点火の1シーンです。
※ガソリンストーブ=ガソリンコンロ。アウトドア用の調理機器の一種です。
ガソリンは”非常に燃えやすい危険物”というイメージがあるかと思いますが、実際にガソリンストーブ使うと、案外ガソリンは火が着きにくかったりします。
ただし、一度火が付いたら最後、消すのは容易ではありません。が、それは灯油も一緒です。
ガソリンは、-45℃でも引火すると言われていますが、少し寒いと、少々の火花で点火するのは難しくなります。寒い時でも使えるからガソリンストーブ使うわけですが、そんな場面では、思うほど簡単には引火してくれません。
理論上は火打石の火花でも十分点火可能なはずなのですが、ぜんぜん点火できません。
逆に暑い日だと、予想外の火種で簡単に引火するので注意が必要です。
(暑い日の引火性は、灯油とガソリンで大差があります)
温度の影響を強く受け、常温の時と少々寒いところでの挙動はかなり異なるのです。
基本は原油から蒸留温度で分けてるだけですから、温度の影響を受けるのは当然なのですが。
今は液燃ストーブ使う人は滅多におらず、ほとんどの人はガスストーブを使っていると思います。
寒い時ほど火が重要になります。ところが、液燃は寒い時ほど、点火が難しくなる。
そして、安定するまでに時間がかかる傾向があります。
とは言え、どんなに寒い時でも【最終的には安定して使える】のが液燃ストーブのメリットです。
ガスストーブは、さらに温度の影響を受けやすく、”大火力があまり必要ないときには無駄に元気”なのですが、”火力が必要な時にはローソクみたいな火力”になってしまったりします。
ガスの火力表示は0℃のときに半分とか1/3まで減ってからの火力を併記して欲しいです。
条件が良いときの性能だけ書かれていても、あんまり参考にならない。
特に冬季用ガスは情報が足りないように思います。
屋内使用禁止の冬季用ガスの使用想定温度は20℃では無いはずで、想定している使用温度で測定しない意味が分からんです。
※メーカー側視点での理由は理解できますが、昭和の車の燃費的な現実離れした数字で
買う側からすると参考にならないです。
まあ、スペックは置いておくとして、ガスストーブも、昔と比べるとだいぶ改善していますが、結局のところ、火力はガス缶側の状態が支配的です。
【気温とガス成分の性質が火力に大きな影響を与える】という法則があります。
ガスを使えば気化熱奪われてガス缶が冷えるという根本的な問題があるので、ガスの沸点より十分高い気温でないとガスが十分出ずに、火力が下がりやすい。
多くのガス缶は、沸点が0℃に近いノルマルブタンが主成分であり、気温15℃くらいないとまともに使えません。
そして、気温が低い時ほど、高火力が必要になります。
火力を上げるほどガス缶が冷えて、火力は下がっていくという負のループに陥ります。
逆に、気温が高いほど、高火力は不要になるのに、ガス缶の温度が下がりにくいどころか、輻射熱で温度が上がっていくこともあります。
そんなガスに対して、風や、温度の影響を受けにくいのが液燃ストーブの良いところです。
通常、液燃ストーブには風除けが標準で付いてきますが、それが無くても風に強いものが多い。
加えて、さらに風除けが標準で付いてくる。
それだけ過酷な環境で使うことを想定しているわけです。
液燃ストーブには予熱の手間がありますが、それがあることによって、いつでも高温状態を再現可能です。
一体型の場合はタンク自体を温めます。これは外気温の影響を受けます。
一度温まっても、条件によっては消えてしまうかもしれないし、熱暴走することもある。
タンク分離型の場合、タンクは温めず、冷えたままの液体燃料をポンプでストーブ本体に送ります。
ストーブ本体が一度温まってしまえば、どんなに寒いところでも安定して使えます。
ストーブを温める。この予熱のことをプレヒートと呼びます。
まず、まともに点火する前に、ストーブ自体を温めます。
十分温まっていないと、燃料が液体のまま出てきて、赤火でメラメラと燃えて、煤だらけになります。
このとき、出てしまった燃料は、燃え尽きるまで、火力調整できません。
(既に出ちゃってるので、バルブで制御できない)
黒煙上げて炎上するので心配になりますが、煤で触りたくないくらい真っ黒になりますが、壊れることはあんまりないです。特に、本隊側にバルブの無いストーブは炎上させても壊れません。
十分温まってうまく行けば、気化した燃料が出て、青火になります。
こうなると、火力調整が可能になります。
火力調整可能になると言っても、液燃ストーブは火力調整苦手なものも多く、そういったものは、火力調整幅がかなり狭いです。
火力調整が苦手な機種でも、青火が出ていれば80~100%くらいの間で微妙に火力調整が可能です。
昔の2ストバイクみたいな感じで、ある特定の領域でしか使えないのですが、それでも若干は火力調整が可能です。80%と書いてますが体感の話で、実際は79%くらいかもしれません。
※本当は75%まで下げられるのかもしれません
火力調整バルブよりも、タンク内圧の方が支配的なストーブもあります。
40回くらいポンピングすると取説に書いてあるような機種で5回くらいで止めておくと、弱火で使えたりすることもあります。この場合、バルブは全開で使います。
火力調整バルブで、とろ火まで行ける機種は少ないですが、2バルブの機種の多くは、それなり火力調整幅が大きく、それほど困らず使えることが多いです。
バルブが2個あるから火力調整幅が広いわけではなく、バルブが1個の物は、燃料タンク側にバルブが付いていて、ここからでは、あまり火力調整ができません。
熱を持つ場所に近いところにバルブが無いと、細かな火力調整ができないのです。
そして、ストーブ側にバルブが付いているストーブであっても、基本的にはタンク側にもバルブを持つため、合わせて2バルブになる。
1バルブであっても、高温になる部分にバルブを持ったタンク一体型ストーブの場合、比較的火力調整幅が大きくなります。
少なくとも、タンク分離式で1バルブのストーブと比べると、火力調整幅の大きいものが多くなります。まあ、これは、ほぼ、火力調整能力を持たないような分離型と比較しての話で、気温が十分高い時のガスストーブと比較すると、相手にならないほど大きな差があります。
十分温度の高い場面では、ガスストーブの火力調整幅は非常に広く扱いやすいです。
液燃と比べると、液燃の2バルブでも、ガスストーブにはまるで及ばない。
液燃ストーブは、本体高価で重く、手間がかかって、火力調整もあまり効かず、扱いにくい。
そのため、ガス機器のほうが圧倒的に多く普及しています。
ただし、条件が悪くなると、ガスストーブは最大火力がライターみたいなレベルになってしまうので、個人的にはガソリンストーブのほうがいつでも火力調整可能で便利に感じています。
※ライターレベルに見えても実際の火力は、ライターよりだいぶ高いです。
火と鍋底の距離が離れてしまうので、些細な風が致命的になりますが。
ストーブは、調子良く燃えてるときは、炎が青になります。
昼間は火が見えにくく、暗くなっても写真に写りにくいです。
調子悪いと赤火が多くなり、赤火は明るいので写真にもよく写ります。
まともにプレヒートした1回目は、うまくやればはじめから青火が出ますが、完全に冷えるまでの間のタイミングでは、熱がどれだけ残っているかでストーブの挙動が変わります。
青火には熱が足りず、ある程度温まっているとき高く火柱が上がる。
冷えていると、メラメラと低く燃えるように感じます。
冷えるまで待って再度プレヒートは面倒なので、私は気にせず火柱上げて使ってます。
火柱が高く上がっているのは、既にある程度温まっているからで、10秒もかからず青火に変わります。
でも、火柱で、前髪焦げたりします!
髪が焦げた時の臭いってわかります?
(香ばしいとかではなく、けっこう嫌な臭いです)
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本作は、”富士の樹海”と深いかかわりがあります。
本作では、”死に近い森”として扱っていますが、一方では、ゆるキャン△の舞台となっていたりします。どっちだよ!!という感じですね。
26章のあとがきで、”富士の樹海”の説明書いてたら、アニメ ゆるキャン△の1話が本栖湖なことを知り、実は案外メジャーな場所かもしれないと思いつつ、アニメ見て、内容加えてたら話が長くなってしまったので、ここに独立で移しました。
本作では、冬季に樹海に行くのを避けています。
ところが、ゆるキャン△では、普通に本栖湖湖畔で冬季キャンプしてるんですね。
たぶん、樹海の中よりも、本栖湖湖畔の方が寒いと思うのです。
低いところに水が溜まっているのが湖ですから、冷えた空気が湖の水面近くに溜まり、風が吹くと、その冷たい風が流れてきます。
森の中は日差しは有りませんが、風も弱いので、たぶん日が落ちてからのことを考えると、樹海の中の方が寒さを凌げそうです。
個人的には、キャンプは寒い時期に限るとは思っていますが、標高高いところで厳冬期のキャンプというのは、ぜんぜんゆるくなんか無いと思うのです。
(作中でも日中5℃となっていましたが、実際11月でも、(そこそこ冷える日は)そんな気温だと思います)
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”富士の樹海”と言うと、首都圏在住の人には定番のスポットであります。
まあ、実際見に行こうという人はそんなに多くないかもしれませんし、場所も富士山の近くだという程度で、正確には知らない人が多いのではないかと思います。
”名前だけが有名な場所”です。
単に”富士の樹海”と言った場合、本当はもっと広範囲を指すのかもしれませんが、本作の主人公のおっさんの神殿は、噴火したとき溶岩で焼き尽くされる場所にありますので、”青木ヶ原”と、その周辺を指します。
神殿と言うのは、”心の拠り所となる、特別な場所”というような意味で、神殿という建造物が建っているわけではありません。
日本は地震が多いということは、多くの人が知っていますが、実は世界で1か所だけとも言われる、4つのプレート境界が、富士山や箱根の近辺に有ります。
※噛み合ってるのが富士山の近辺と言うだけで、本州自体が
4つのプレート境界にある感じです
比較的首都に近いところに、そんな恐ろしいポイントが存在しています。
そして首都自体もなんとガス田の上に建っていて、温泉掘ると爆発するという冗談みたいな立地でもあります。
なので、東京都民は温泉旅行が大好きです。地元でやると爆発しちゃいますからね。
渋谷でも温泉爆発しましたから、けっこう内陸部までガスが出るようです。
※渋谷が内陸部と言っても首都圏近郊の人以外にはわかりにくいかもしれませんが、
元々、江戸城は海と隣接していました。
現在は皇居になっていますが、あそこが海岸線でした。
線路はあまり人が住んでいない場所にしか通せませんので、山手線は江戸の町の
外側に作られた線路です。
江戸城が海の横にあって、そこを中心に広がる町ですから、山手線の渋谷、
新宿、池袋といった西側のエリアは、けっこう(元からの)内陸部にあります。
東京でも多摩地区は温泉可です。
逆に、神奈川でも川崎(の海寄り)あたりだと爆発の可能性ありです。
横浜は爆発しないっぽいです。
田舎扱いされてるようで、ちょっと残念ですね!
東京ディズニーランドは、ギリギリ東京ではありませんが、爆発エリアにあるので東京に編入してあげても良いのではないかとも思えるのですが、実はガスの本場は千葉なのです。
千葉では温泉掘らなくても爆発する事故が起きます。
自宅で天然ガス使ってる家庭もあるそうです(条例で使用禁止されていますが、条例ができる前から利用していた家は継続して使用できるようです)。
可燃性のガスが出ても、ガスと空気との比率がある程度の範囲内でないと燃えないので、ガスが薄く拡散すれば燃える心配はありません。湧き出たガスが燃える密度まで貯まらないように大気中に拡散する。
幸い空気より軽いため、比較的貯まりにくい。
重いガスだと、地下室とかに貯まりやすく、排気が難しい(持ち上げるのは難しい)のですが、軽いのなら通り道を作ってやれば抜けていきます。
運悪く燃える濃さまで溜まってしまうと、些細な火種で引火します。
その可燃性ガスの成分は非常に純度の高いメタンだそうです。
メタンは二酸化炭素換算で25倍の温室効果が有りますのでCO2削減の一環として、無駄に捨てられるメタンガスを回収する方法も考えた方が良いかもしれません。
(CO2排出量を減らそう!と言うような話を聞く機会も多いかと思いますが、実際はCO2だけを減らそうとしているわけでは無く、温室効果ガスをCO2換算した数字を減らそうとしています。なので換算の係数が大きいガスを減らすと効果が大きい)
勝手に地表に湧き出す地域を別とすると、地下水にガスが含まれていて、水を汲み上げるとガスも出てくるのです。
同じ地下水からヨウ素が採れるので、日本はヨウ素だけは継続して輸出可能な資源として持っています。
南関東ガス田以外の場所でも、日本国内でヨウ素が採れる場所はいくつかあります。
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関西から人が引っ越してくると、地震を怖がるので、関東は関西と比べると、震度3くらいの体感できる地震が多いようです。
とはいえ、阪神淡路大震災のように、大きな震災が起きることもあるので、日頃発生する地震の頻度が多いということなのでしょうが。
(東日本の方が広範囲に揺れる地震が多いのでしょう)
毎日、毎日、月が引っ張って、ミシミシとプレートを揺らしてくれるおかげで、どんどんとプレート境界に歪みのエネルギーが蓄積されて行きます。
エネルギー(マグニチュード)の極端に大きな地震はプレート境界で発生します。
東日本大震災も太平洋プレート境界です。
マグニチュードは、2つ上がると1000倍なので、些細な数字の差で大きく変化します。
プレート境界で発生するものはマグニチュード9とかあります。
あの規模の地震だと(測定可能なレベルで)地軸のズレが起きるそうです。
もう少し小さな地震でも、恐らく地軸のズレは発生しているのでしょうが、測定可能なほどの影響は出ないのだと思います。
陸地の断層が動くタイプの地震では、その1/1000のエネルギーでも大きな被害を出します。
ただし、その断層の付近だけですが。
動いた断層沿いは極めて大きな被害を受けます。
エネルギー量の大きな地震が起きる場所と言うのは、地形でも見えやすくなります。
例えば、日本列島は、富士山の辺りで大きく折れ曲がっています。
ちょうど折れ曲がっている辺りにプレート境界があります。
西日本はユーラシアプレート。東日本は北アメリカ、若しくは別の独立したプレートです。
2つのプレートで水質も変わるので、東西で多用される出汁が変わります。
電気の周波数も変わりますが、それはプレートと直接の関係は無いと思います。
ただし、区切りがそこにあるのは、水質の違いで文化圏が分かれるからという可能性を指摘することはできるのかなと思います。
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2021年でもまだ東日本大震災の余震は続いています。
これ見るとわかりやすいですが、本州が折れ曲がっている辺りより東側だけ揺れてます。
揺れてるのは北米プレートで、ユーラシア側は揺れてません。
(北海道の先まで揺れが届いている割に、西日本側は、同じ距離まで広がっていない。つまり、揺れたのは北米プレート)
で、何故か、やや不自然な形で富士山のところだけ、若干揺れが強い。
プレート境界を重ねて見てみます。
飛び地的に富士山で揺れが強くなるのは、そこにプレート境界があるからですね。
そもそも、そこに富士山が有る理由が、それなのです。
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本州が折れ曲がるほどの力がそこにかかっているわけですから、何らかの形で、その力は放出されます。
富士山の場合は、たまにドーンと噴火するわけですが、頂上から噴火するとは限らず、比較的最近の噴火では南北に少しズレたところから噴火しているようです。
山中湖から見ると、富士山には両肩に出っ張りがあります。右側が、樹海ができた原因の噴火口、左側は、溶岩は流れず、ガスと岩石がだけだったようですが、その跡があります。
青木ヶ原樹海は、富士5湖のうち、西湖、精進湖、本栖湖の3つに挟まれたエリアです。
東京側から見ると、一番奥が本栖湖で、深さも奇麗さも最強なのでボス格に見えます。
おっさんの神殿は、本栖湖に近いところにありますが、そんなマイナーな場所、ほとんど知られていないだろう……と思って書いていたら、アニメ ゆるキャン1話が晩秋の本栖湖での軽装キャンプなのですね。
知りませんでした。
で、あれば、むしろ有名な場所ということになるかもしれません。
あの本栖湖のキャンプ場は、”浩庵キャンプ場”で、本作に(名前が)出てくる”本栖湖キャンプ場”の対岸側に有ります。
”浩庵キャンプ場”は、樹海から遠い側です(おっさんの神殿から遠い側)。
湖と富士山を見るには、北西にある、浩庵キャンプ場側でないといけませんので、ゆるキャン△では、本栖湖キャンプ場は思い切りスルーされています。
本栖湖は、もともとあった大きな湖の大半が溶岩で埋め立てられ、残った一部分です。
西湖、精進個、本栖湖は、元々1つの湖の大部分が溶岩で埋まって、残った部分です。
現在でも、水面の標高が同じなので、地下で繋がっているようです。
(それなりの量の水が行き来できるというだけで、トンネルがあるとは限りません)
おっさんの神殿は、富士山が再び噴火したとき焼き尽くされるような場所にあります。
なので、本栖湖付近だとしたら、青木ヶ原側にあるはずです。
平時から危険な場所だと言うわけではなく、噴火したとき溶岩で焼き尽くされる場所です。
※本作中でも、樹海は”小さな森”という扱いです。迷ったら、遭難するような森と言う扱いはしていません。
”浩庵キャンプ場”は、樹海の反対側なので、溶岩が届かなかった場所です。
本栖湖キャンプ場は、溶岩で埋まった側です。なので、本作との接点という意味においては、けっこう大差があります。
”浩庵キャンプ場”は、コロナの無かった時代には通年営業していたようですが、冬季、1回でも雪が降ったら、その後はけっこう長期、軽装備で行くのは厳しいような気がします。途中の道路がかなり危険です。
作中では秋っぽい(11月?)ですが。そんな季節でもオフシーズン扱いなのですね。
(軽装キャンプだと、その季節は厳しいと思いますが、道具揃えて重装で行けばどうにでもなります)
私はキャンプ場には、ほとんど行きませんが、理由は”キャンプ場は人が集まる施設だから”です。
誰も居ないなら行っても良いのですが、気軽に行けるところでそう言うところは少ないので、あんまり行く機会が無い。
誰も居ないような季節に行くのは、”誰も居ないことが魅力だから”なわけですが、今となっては、聖地扱いなので”誰も居ない”というのは体験しづらくなってそうですね。
キャンプまで行かなくても、ソロでツーリング先で湯沸かししてラーメン食べると言う楽しみ方も存在します。通称ラーツー。ラーメンツーリング。とっても安上がりです。
けっこう、いろんなスタイルの楽しみ方があります。
温かい汁物というのは、やや寒いくらいの時に、とても美味しい。
ただ、あまり寒いとカップラーメンは、3分待っている間に湯が冷えてしまいます。
アニメ ゆるキャン1話では、昼間で5℃の表示が出ていましたので、断熱マットも無しに昼寝は難しいです。
日差しで暖かかったとしても、昼間5℃だったら、夜にカップラーメンもどうかと思います。
”麺が柔らかくなる前に湯が冷える”という現実を知ることになるかもしれません。
カップ麺の中身を鍋で煮て食べることをお勧めします。
全く別次元の美味しさです!
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こんなネタアイテムも存在します(超高価)。
スノーピーク カップヌードルクッカー \9800(税抜き)
フタと小鍋が付属しますが高価です。
でも、アウトドア用品は、絶版になってから、”あのとき買っておけば良かった!!”と思うことも多いので、勢いで買っておくのも手です。
つまり、言い換えると、後で後悔する権利をいくら払って手放しますか?という選択ですね。
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高校生がこれ使ってたら嫌ですが、懐に余裕のある”大きなお友達”にはネタとしてお勧めです。
元々縦鍋は使いにくいのに、底に行くほど細くなると言う、ますます使いにくい形になっている(バランス悪いし、熱効率が悪い)のですが、この文字が入ってると縦長でこの形がしっくりくるという魔方陣的な何かが刻まれたマジックアイテムの一種でしょう。
なので、高価でも仕方がありません。
チタンは調理器具としては、非常に使い勝手悪いです。
油断してると、汁物でも具が焦げ付くくらい、なんでも焦げちゃう不思議な鍋ですが、湯沸かし専用なら、さほど問題ありません。
インスタントラーメンにも問題無いです。そんなに長時間強火で煮込みませんから。
この形から想像できる縦長チタン鍋としては、デキは悪くないです。想像通り。
縦長に限らず、チタン鍋は焦げやすいです。
たぶん、ほうとうとか加熱しながら食べてると、焦げるんじゃないかと思います。
あれ、やたら粘度が高いので。さらっとしてたら偽物です。
店で出るやつは、”これって、本物のほうとうなのかな?”と思うようなやつで、値段も高いので、個人的には山梨は、ほうとうより吉田うどんがお勧めです。
カップヌードルクッカーですが、カップヌードル(通常サイズ)が、すっぽり入ります。
潰れないようにガードするという面でも大活躍です(ネタ的な意味で)。
この鍋の中から、カップヌードルが登場したら嬉しいし、カップスターが出てきても、何入れとんねん!!とか突っ込み入れて遊ぶことが可能です。
このクッカーはけっこうしっかりしていて、それなりの重さがありますが、チタンで本当に軽いやつは、風で飛ばされるので使いにくいです!!
中身が少なくなると、飛びやすくなります。
風が無くても、小さいストーブだと、鍋のハンドルに釣られて倒れやすい。
※チタンクッカーのハンドルはステンレス製が多く、鍋本体の重さに対して
ハンドルが重くて、すごくバランスが悪いのです。
そこまで行くと、相当使いにくい。
登山には良いかもしれませんが、キャンプでは、軽すぎると使いにくいです。
なので、このくらいしっかりしている方が嬉しい。
価格の面からも、金属臭が気にならないなら、鍋はアルミ製がお勧めです。
個人的には、湯沸かし専用に使える鍋を1つ確保できるようにすることをお勧めします。
飲み物飲むとき油浮いてると嫌ですよね?
湯沸かし用は、形は鍋になっていなくても問題ありません。
飲み物用に湯を沸かせる器が1個専用にあると良い。
入門用には、縦長では無い、鍋2つとフライパンがセットになった安いやつをお勧めします。
私は結局フライパンは使わなくなりましたが、ある程度直径が大きくないと極めて使いにくい。
使い勝手より、持ち運びを優先するなら、ガス缶が中に入る0.9Lと1.4Lセットの縦長鍋になりますが、まずはアルミ製をお勧めします。
アルミ鍋なら、風が弱くて、そんなに寒くない季節なら、ご飯炊くのはそれほど難しくありません。
チタン鍋で炊飯は、かなり難易度高いです。
つまり、そういうレベルで使い勝手が違います。
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チタン食器は、日本メーカーのお得意分野で、2010年より前には、安くて良い品が出回っていたのですが、このクッカーの会社は特に初期には価格の割に非常に良い品を売っていたのですが、品質そのままにお値段は1.6倍な感じになって、今は2倍くらいになってる感じでしょうか。
僅かの間に割高感の大きな会社になってしまいました。
言い換えると、ブランド品になったのでしょうが、以前は5000円だったチタンパーソナルクッカーセットが今では10000円なのですよね。その間に物価が2倍になった記憶は無いのですが。
※チタン製品は世間一般で相場が上がってますが、2倍は無いです
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さらに、寒い時は、細麺より、太麺のうどんの方がお勧めです。
重さに拘らない(持てるのであれば)生麺の方が良いと思います。
アルミ鍋付きの”ラーメン”と”うどん”買って行ったら、温かさに大差があって驚きました。
常温下では、味的にはラーメンの方が好きだったのですが、あのときは、極寒環境では”うどん最強!!”と、一発で格付けが変わってしまう事件でした。
私は、寒いところで、うどんとラーメンに、あんな大差が出るとは思っていなかったのです。
※2つ同時に作って、食べ比べ状態になる機会が無いですから。
鍋から口に入るまでの時間なんて1秒やそこらなのに、うどんの方が凄く温まる。
本当に、”口に入る前に麺が冷える”の世界なので、うどんの方が熱々で美味しい。
そんなんなので、昼間5℃の本栖湖で、夜間にカップラーメンは、たぶんぬるいです。
しかも、あの折り畳みテーブル、アルミ製です。
ヒートシンクでラーメン冷やすくらい凄い威力があります(下のテーブルからの冷えがどの程度かは、カップの形状でだいぶかわりますが)。
僅かしか持っていないカップラーメンがぬるくなったらガッカリです。むしろ柔らかくなるかわからない。
本当に何も持ってない、寒い!という人に何か食べさせるなら、あのカップ麺の中身を鍋で煮て、熱々のものをカップ容器に入れた方が良いと思います。
それだけで美味しさ3倍くらいになると思います。
食料いくらでもある、暖房器具もある、なんていう状況とはだいぶ違ってきますが。
軽装だと、そんな些細なところで差が出ます。
そして、ガスは使うと気化熱奪われてガス缶が冷えます。
ガスの主成分はブタンで沸点は約0℃。0℃よりもずっと高い気温でないと元気に火が出ない。
普通のカセットガスとか安いですが、ちょっと使うと火力が落ちていきます。
なので、カセットコンロでクリスマスに標高高いところで鍋パーティーとか、場合によっては阿鼻叫喚になってしまうかもしれません。
アウトドア用のガス缶でも、レギュラー缶はもちろん、プロパン入りの冬季用でも残量1/3程度のガス缶では、ローソクの凄いやつくらいの火力になったりします。
少々の風で湯が沸かない!!という緊急事態に陥ることも。
厳冬期専用缶を真夏に使うと恐怖を感じます。
逆に、標準が冬季用でレギュラーは夏用と思っておいた方が良いかもしれません。
プロパン入りだと最初は強いので、思わず”さすが冬季用だ、何ともないぜ”とか言って笑ってられますが、フラグが立ちます。
後半は元気がどうとかではなく、ぜんぜん湯が沸かないなんてことにも。
寒い日や風の強い日にガスバーナーでは湯が沸かないと言うのは、けっこうあるあるです。
残ったガスでも、温かい季節には使えるのですが、そんな季節にガス使わねーよという感じで、半分使ったガスというのは、使い道が無くて、どんどん溜まっていきます。
ガスは不安定で、再現性が無いのも困りものです。
少し装備を強化して、前回との差を調べようと思っても、同じ結果にならないし、
こんなに寒いんじゃ今日は無理だろうと思うようなときに、特に困らず使えたり。
じゃあ、あのときはいったい何だったんだ!!と思うこともあり、そういうところも好きじゃない。
ただし、工夫すれば多くの場合、湯は沸きます。
例えば、火力を上げるために、ガス缶を手で温めたり。
これは、すぐ気付くでしょう。
ガス缶に触れた瞬間、火力がしゅごーっと上がります。
ちょっと場所を移そうと、缶を手で触った瞬間時差無しで即火力が上がります。
体温がじわっと伝わって、だんだん火力が上がるような気がするのですが、ガス缶は触れた瞬間反応します。
その火力を維持しようと思うと難しいのですが、方法はいろいろありますが、まあ工夫次第で使えます。
私はガスの火力落ちが嫌いで、気分が萎えてしまうのです。
樹海のすぐ横で、ガスストーブの火力が萎えたら、とっても悲しい気分になってしまいます。
まあ、そんな感じで、寒い時期にそこそこ標高の高いところでキャンプは大変です。
あのアニメを見て、気軽に寒い時期にキャンプすると、相当厳しいことになると思うので注意が必要です。
自転車で行く場合、走行時に適切な服と、着いてからの服の量が大違い。
なので、荷物がますます増える傾向があります。
常温下での常識とけっこういろいろ挙動が変わって驚くことも。
アルコールバーナーなんかも、家では火気厳禁状態で、火花で容易に引火しますが、0度以下になると、少々のことでは点火しなくなります。
”お前は灯油か!!”と突っ込みを入れたくなるような、点火しにくい液体に早変わりです。
ローソクも、寒いと消えてしまったり。
寒さをローソクで凌ぐ話は多いので、最後の手段と思ってローソク使うと、はじめは燃えるのですが、寒すぎて溶けないので、芯の周辺のロウが溶ける範囲だけ凹んで行って、酸欠で消えます。
話と違うじゃねーか!!と思いました。
細いローソクなら消えませんが、すぐ減るので、何本もつけ変えないといけないのがめんどうです。
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2期4話で、登場キャラがお姉さんに燃料式のカイロプレゼントしていました。
燃料入れるプラチナ触媒のカイロなのですが、プラチナ触媒と聞くと、新しいものに感じられますが、実は古くから存在しているものです。
使い捨てカイロに駆逐されて、絶滅危惧種みたいになっていたものが、最近になって再度見直されて、再び目にする場所に登場するようになりました。
ただし、値段が猛烈に高騰しています。
あれは、使い捨てカイロより積極的に暖かくなりますが、熱が熱を産むタイプのやつなので、寒いところで風に当たると失火したりします。
最も大きな欠点はガソリン臭いことです。
燃料はベンジンと呼ばれていますが、ZIPPOライターのオイルやホワイトガソリンなど、近い特性のものが使えます。ガソリン臭いと書いてますが、ホワイトガソリンに近い臭いがします。
バイクに乗ってガソリンストーブ使う人には、さほど大きな問題ではありませんが、自然を満喫しようと大自然の中にやってきて、胸元からガソリン臭が上がってくると、あんまり大自然な感じがしません。
臭いはともかくとして、あれも、寒いところで点火するのけっこう難しかったりします。
寒いと燃料気化しにくいし、金属製なので、少々風があるとライターの火では十分な熱を伝えることができない。それも同じで、ガスストーブでカイロ本体を50℃目安に温めて、最後に火口を炙る。
触媒に直接火を当てると触媒が灰になってしまうので、金具を温めてください。
どうせ使用中は本体も50℃くらいまで温度上がってますから、あの状態を再現すれば良い。
火口ばっかり温めると、劣化するばかりでなかなか点火できません。
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私はキャンプは冬にするものだと思ってますが、12月に少し標高高いところだと、夜テントの外で過ごすのは厳しいと思いますし、朝起きると、テントバリバリに凍ってると思います。
朝起きると一面真っ白です。外に靴放置しておくと、真っ白でカチカチになっています。
寒い時期のゆるキャンは、相当難しいです。
私の経験では、バイクで行く場合、家を出るときじっとしてても汗かくくらいの服装で行っても、現地では凍えます。
そして、走るための格好では暑くて店には滞在できません。
なので、緩く、途中で店に寄って飲食とかは難しいです。
なので冬季キャンプの途中で、飲食店で食事したことは、ほとんど無いです。
9話にもちょっと違和感が。
熊目撃の張り紙を見て、怖がるのですが、熊注意の看板は、東京にもありますし、山梨なら、ちょっとした里山でも、熊注意の看板があります。
こんなやつ、よく見かけますよね。
山梨だと、こんな感じの固定看板が設置されていますが、東京の場合は、だいたい手書きで、凄い臨場感があります。何月何日に熊が目撃されましたとか書いてあるので、珍しいのだと思います。
私も東京で熊を目撃したことはありません。
熊は結構人里近くにも居るので、山間部まで人が住んでいる首都圏近郊では、ちょっとした山で見かける機会も多いです。
人があまり通らない山道で見かける機会が多いです。
そこらに居る野生動物の一種という感覚です。
熊は人間に発見されないように、隠れて行動するので、人が多く通る場所では見かける機会は少ないと思います。ただ、出会わないだけで、山の中なら近くに居ても不思議ではない。
おそらく、熊が1回、人間に目撃される間に、その熊は人間を100回くらいは発見しているでしょう(開けた場所では、目撃比率は大きく下がると思います)。
そこらに居ます。人間に目撃される回数は少ないというだけです。
標高が低いところの方が住みやすいので、あまり人が登らない、低くて不人気な山やコースで見かける機会が多くなると思います。
このときは雪が有ったので、撮影できましたが、雪が無い時は、一瞬で見失ってしまいます。
私が熊に気付いたのは、昼間だけです。
熊は人がほとんど通らないときに出るものなので、夜間の方が多く歩き回っていると思います。
夜、山の中を歩いていると、恐らくこちらが気付いていないだけで、一晩に何回も近距離で遭遇している気がします。
身延とか河口湖町だと、登山道に行かずとも、熊は道路で目撃されるレベルなので、熊の看板にそういう反応するかな?と思いました。
山の中に熊が居るのは普通だと思うのではないかと。
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あと、使い捨てカイロは、熱で熱を起こすものなので、外気に触れさせちゃダメです。
体温でカイロを温め、カイロがより温まる。そういう仕組みです。
もしかしたら、使い捨てカイロの使い方で、どれくらい慣れているかを見分けることができるかもしれません。
凄い寝袋より、使い捨てカイロ。私は張るタイプが好きです。
少し後で貼り方のコツが紹介されてますが、私が効果的だと思うポイントとだいぶズレてる気がしました。
あの説明が嘘なのではなく、重点ポイントが異なる可能性が。
私は手足が冷えることが多いのと、寝るとき暖かいことを重視するので。
(どうせ寒いとテント内に籠りっぱなし)
私はシュラフは化繊のが好きです。重さ大きさ以外には、特に欠点無いと思います。
ダウンは、特に濡れた場合のダメージは相当大きく……
ダウンだと、カイロ類の熱気が抜けやすいように感じます。
個人的には、防水透湿のシュラフカバーがとても重要なのですが、ゆるキャン△では触れられていませんね。私もずっと長らく持っていませんでしたから、高校生が買うものでは無いかもしれませんが、けっこう重要なアイテムです。
外気温が0度より高いと、テント内は結露で濡れます。
凄く寒い時は凍ってしまうので、むしろ凍ってくれた方が快適だったりします。
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焚火の火おこしですが、ガスバーナーがあるなら、何でも炙る。
わざわざマッチ使わなくても、ガスバーナーがあれば、簡単に燃やせる。
なんでも炙る。
ガスバーナー(調理器具)持ってるのに、わざわざマッチで火おこししなくてもと思いました。
まあ、マッチですぐ着くなら、ガスバーナー使う必要無いという見方もできますが。
さらには、7話で、炭火着火に失敗して、燃えやすい炭の解説してますが、その、燃えにくい炭をガスバーナー(調理器具)で炙ればOKです。
燃えにくいのは、温まりにくいからです。炭は熱伝導率が高いので、一か所を小さな火で炙っても、熱がすぐ拡散してしまい、発火する温度まで達しません。
実は、固形物は燃えません。燃えるのは温度が上がって気化した気体です。
固形物を可燃性ガスを放出する温度まで熱を加えると、可燃性ガスが出て燃える。
その熱が固形物を熱し、次の可燃性ガスが放出されるというサイクルを繰り返すのが燃焼です。
なので、燃える温度まで炙る。熱が拡散される以上の速度で熱を加える。
ガスバーナーがあれば簡単です。
そういう使い方は危険だから紹介されないだけかもしれませんが。
私は灰が残るような燃料使ってやるようなキャンプをすることは滅多に無いので、炭火の写真は残って無いだろうと思いましたが、探したらありました!!
ストーブは、コールマン 533 スポーツスターⅡ アンレデッド。
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ザルとガソリンストーブで炙ってますね。今では、この炭を炙る道具が売られていますが、もっとずっと前から、こんな感じで炭の火おこししてました。
ザルは持っていないことが多いので、ゴトクに直に置いて炙ることが多かったと思います。
それにしても、こんなどうでも良い写真があるとは思いませんでした。
銀色のストーブは、レギュラーガソリン対応のスポーツスターのアンレデッド版。コールマン 533です。
ずっとこれをメインで使ってました。
緑色のホワイトガソリン専用の508Aが有名ですが、508Aも2個持ってる気がします。
533が先に買ったもので定価に近い金額(8000円くらい)で買ったのですが、その後、ディスカウントストアや、釣具屋などでも取り扱われるようになって、価格は急降下。
508Aは3280円とか、そんな金額でした。
なので、個人的には、安くて重いストーブという印象が強いです。
故障しやすい(信頼性が低い)と聞いたのですが、壊れなかったです。
メンテ無しで放置してたら、ポンプに圧がかからなくなったことがありますが、注油しただけで使えるようになりました。
ただ、凄い勢いで錆びます。
米国製品だからでしょうか。愛着持って長く使うことには、あまり関心が無いようで。
そのあたり、欧州製品とは違いを感じます。
分離型の液燃ストーブでも、MSRはプラポンプで、耐久性が低くそのうち壊れます。
(年単位で使えますが、他社の金属ポンプと比較すると、耐久性には多少なりとも差がありそうです)
ホワイトガソリン専用の508Aも気にせず赤ガスで使ってましたが、特に問題はありませんでした。
赤ガス使用可の533との差も特に体感できませんでした。
でも、色的に533の方が気に入ってました。
だいたいガソリン入れるときに、零して、ガソリンの臭いでいっぱいになります。
ホワイトガソリンの方がまだマシな臭いなので、ホワイトガソリンの方がマシではあります。
食べ物に、この臭い移ったら、悲惨です。
ちなみに、ガソリンは、舌が痺れる味がします。凄くまずいです!!
※別にガソリンを味わう目的で味わったわけでは無いです。事故のようなものです
あの顔のついた青い機関車も言ってます。事故は起きるものなのです!
このストーブは、”火力調整があまり効かない”という評価もありますが、そういう人には、”本物の火力調整が効かないストーブを見せてやろう”とか言って、ぜんぜん効かない系を見せたくなります。
液燃は、最強!!/消火(OFFしてから火力が下がるまでには、かなりの時差があります)の2ポジしか無いようなやつも多いので。
逆に、安定性が低く、すぐにタンクの圧が下がるので、けっこう頻繁に追加でポンピングする必要があります。燃料タンクが小さいほど、その傾向が極端に強くなるので、タンクが大きめのこのストーブは、比較的使いやすい。
火力下がってきたら喝入れると、火力が上がるというアナログ感が、適度で使い心地が良い。
燃料タンク容量が500ccくらいあるはずなのですが、あまりたくさん入らず、頻繁に補給する必要があってめんどくさかったという思いをした記憶が残っています。
なので、ガスはやっぱり性に合わず、ガソリンに戻る時は、燃料入がれやすくて(ガソリンスタンドで直接ボトルに給油できる)、もっと大きなタンクが使えるタンク別体式のストーブが欲しいと思うようになったのです。
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これは2010年くらいまでの常識で、2020年頃には、ガソリンは簡単には売ってもらえないものに変わっています。
こうなると、バイクキャンプ用として、ビッグタンクのツアラーバイクの価値が高くなりますね。
1Lくらいストーブ用に拝借しても痛くも痒くもない余裕があります。
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2021/3現在、508Aは、2万とか2.5万とかで売られています。
直営オンラインショップで、税込み14800円で、入荷待ちになってるので、急いでプレミア価格で買わずとも、在庫が復活すれば、もう少しまともな価格で買えるのではないかと思います。
<<https://ec.coleman.co.jp/category/225/508A700J.html>>
当時と今で、日本の物価は変わりませんが米国は2倍になっていますので、米国製品が2倍くらい値上げしてるのは普通のことだと思います。なので、14800円は、妥当な価格ではないかと思います。
3千何ぼの時代は、あの時代がおかしかったのですね。
あの時代、大きなランクルで豪華なキャンプ装備を持って行く時代でした。
当時のキャンプ本だと、ツーバーナーばかりで1kg以下の火器が載って無かったくらいの勢いでしたが、時代は省エネ、ソロ、ウルトラライトに向かい2010年ごろには、軽さが全てみたいな状況でしたが、2020年ごろには、緩い方向に戻ってきている感じです。
それでも、火器は、アルコールやウッドストーブ系が増えています。
アルコールは、昔からあったものが、後から重量面で見直されたものですが、個人的には使いにくく感じます。風に弱いのと、火力調整が難しい。
二次燃焼を使うウッドストーブ系は、実は新しいもので、近年急速に広まりました。
二重構造になっていて、燃料が燃える部屋の外側に空間があり、上部で新鮮な空気が供給され、ここで燃え残りのガスが燃えます。
こんなに簡単に燃えるのか!!と言う感じで燃えます。
温かくはありませんが、煤だらけになりにくいので、ソロキャンの暇つぶし用にお勧めです。
元は高価な物でしたが、コピー品が出回り1500円以下で買えます。
私はコピー品が無かった時代に、正規品を数倍の価格で買ってしまいました。
焚火道具は昔のアウトドア用品に存在しません。
1990年ごろには分厚いカタログ端から端まで見ても、1つも載ってません。
(当時もサバイバル用の火興しグッズは存在していましたがキャンプ用品の扱いでは無かったと思います)
昔は焚火と言えば直火か一斗缶と決まっていました。
わざわざ焚火用品買う人が存在しません。
キャンプで焚火が特別視されるようになったのは、かなり最近のことです。
今世紀初め2001年の頃は、焚火グッズなんて、ほとんど売ってなかったと思います。
そうそう、ぜんぜん関係ありませんが、1999年の世紀末感が猛烈に凄いのに対して、2000年の世紀末感が少なすぎると思いませんか?
どうでも良いことですが、大変遺憾であります(何が?)。
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常温で不燃に見えるものも温度が上がると可燃物に変わる。
日本だと実感しにくいですが、海外だと気温が上がると山火事が起きやすくなります。
日本の場合、暑い季節は、湿度の高い季節でもありますが、暑い季節にも、湿度がさほど上がらず、そこらで火事が起きるので、そういった気候を持つ都市を抱える先進国では、消防ヘリが、昼間はほぼ常時哨戒しているような街もあります。
常温で不燃に見えるものも温度が上がると可燃物に変わる。
なので、火事も初期消火に失敗して、温度が上がってしまったら最後、簡単には消えなくなります。そこにあるすべての物が可燃物に変化しているからです。
逆に、寒いと可燃物でも燃えにくくなります。炭が燃える温度まで温めなければならない。
冷えるより温まる速度の方が早くないと燃える温度に達しません。
炭炙るためのガスバーナーも売られていますが、ああいうのではなく、普通の、調理用のガスバーナーの上で炙れば点火します。
専用品と比べたら、時間かかるとか一部しか焼けないとかいろいろあるでしょうが、点火できずに落ち込むくらいなら、そのストーブで炙れば良い。
で、せっかくのガスバーナーで炭を炙らず何をするかと思うと、小さい鍋からはみ出すレトルトご飯の温めです。あまり良い使い方ではありませんが、こちらは良い経験と言ったところでしょうか。
これだと、燃料食うばかりで、ぜんぜん温まりません。
レトルトご飯と鍋の形の相性が合わないことが多く、苦戦します。
作中に出てくる、”焚火で鍋真っ黒”は本当なので、焚き火用とガス用の鍋は分けた方が良いと思います。
私は焚火は、ほぼしないか、しても、小さな缶の中なので、一般的に言う薪を使っての火遊びはあまりしませんが、東京では、薪を自由にそこらで調達できませんので、セブンイレブンとかで売ってます。
地元の人は、薪くらい、現地調達できるかもしれませんが、一般的な都市部の住民には難しいですからね。
東京以外ではセブンイレブンで薪売ってるのをあまり見る気がしません。
薪が売ってないコンビニなんて不便じゃないでしょうか?
いえ、私はセブンイレブンで薪買ったことありませんが。
キャンプは普通、こういうのを燃やすのでしょうが、こんなサイズの薪が使えるような焚火台を持ち運ぶ習慣が無いので、私は買ったことがありません。
(イベントごとで燃やすことはありました)
直火可のキャンプ場なんて、もうそうそう無いのではないかと(勝手に)思っていたのですが、まだ存在するのですね。
それなり実用的な焚火台は、相当重いので、歩きや、自転車、バイクでのキャンプの道具としては、名前が挙がってこないものです。
で、焚火の有無というのがキャンプの質を分けると思います。
料理目的でも、炭火が無いと味気ない。
私は灰の出る燃料は使いません。
普通は缶に入ったガスを使うと思います。
焚火ブームが起きた頃から、家庭用のカセットガスで使う円筒形のCB缶がアウトドアでも使われる機会が増えましたが、昔はアウトドア用はドーム型のOD缶が圧倒的に多かったです。
ただし、昔からカセットコンロをキャンプに流用する機会は多かったです。
軽量ストーブでCB缶剝き出しで使うようなものはあまり普及していなかったと思います。
ただ、1990年頃は、出先で買うのはまず不可能という感じでしたがアウトドアブームが続くと、けっこうホームセンターなどでも手に入るようになりました。
それでも、私が走るようなルート上では手に入りませんが。
でも、2000年あたりになると、けっこうコンビニでも手に入るようになりました。
東京だと、コンビニでもOD缶売ってたりします。
ただし、困ったことにレギュラーのみなのです。
レギュラーなんて買っても消費に苦労するレベルではありますが、背に腹は代えられないと言う状況では売っていること自体がありがたい。
(レギュラー缶でも使い始めの一瞬は、かなり寒くても使えます)
OD缶は、アウトドアブームの初期には、登山用品店など、限られた場所でしか取り扱っていなかったので、ガス残量は死活問題だったのです。
私はガスも使いますが、特に気に入っているのは、自動車用のガソリンがそのまま使える、液燃バーナーで、爆音系が多く、ちょっと周りに人が居ると使いにくい感じのやつなのです。
※炭火興しで焼いてるやつは、そんなにうるさくないやつです。
どれだけうるさいかと言うと、音量自体は、掃除機とか、ドライヤーくらいのレベルで、たかが知れてますが、調理器具だとは思えないような、凄い殺傷能力高そうな音がするのです。
殺る気満々って感じの音です。
音もですが、いろんな意味で個性強いやつが多くて、楽しいです。
「今のは熱かったぞ! 前髪焦げた!!」とか、独り言を言いつつ、道具と格闘するのも良いものです。
コイツもスウェーデン製(正確には、生産国はエストニアかもしれません)ですね。
何考えてこんなストーブ作ったんだよ!!と突っ込み入れたくなるほど、火力調整ができません。
”何考えて作ったんだ?”シリーズがあって楽しいのです。
※ほんと、何考えてこんなの売る気になったのか疑問に思うようなシリーズです。
プレヒートが足りてないと火柱が上がりますが、それも含めて楽しいです。
使ってる感じがするのが良い。
寒い時でも火力落ち無いので凄く頼もしいですが、多くの人が持て余す、めんどくさいやつです。
そして、煩い。
大自然に囲まれて、静かに過ごす人たちの近くで爆音ストーブ使うのは問題あると思うので、他人が居るところでは使えないものになってしまいました。
昔は、ストーブはガスにするかガソリンにするか?というのが定番だったのですが、今では使う人がだいぶ減ってしまいました。
うるさい(ものが多い)し、不便なので仕方ないですが。山奥に行って、そういうのを使って遊んでました。
灰が出るわけでもなく、ゴミが出ませんから、痕跡を残さずに済みます。
冬は、寒くても火力の落ちないガソリンストーブ(バーナー)が心強い。
でも、テント内で使うならガス一択です。
ガソリンストーブは、プレヒートというストーブ自体を過熱することを目的に燃やして温める作業が必要なものが多いのですが、これも、液体のガソリンを完全に気体にするために、熱を必要とするためです。
ガソリンは、少々寒くても、そのままで十分燃えますが、煤が出て真っ黒になります。一発で手で触りたくないような汚染物質に変化してしまいます。なので、わざわざプレヒート用に別の燃料も持ち歩いたりと、とてもめんどくさい。
そもそも、ボトルの蓋緩めただけで、”ブシャ”っと、ガソリンの飛沫が飛んで、スゲー臭いです。
それでも、私はガソリン使うことが多いです。
テントは簡単に立った方が良いのですが、ストーブは暇つぶしに使える方が都合が良い。
少々面倒でもあまり困らないのです。
ですが、近ごろ困ることがあります。
ボトルでガソリン買うのが前より難しくなったのです!!
調理用のストーブで使う燃料ですし、ガス欠に備える意味でも、ボトルで少々のガソリンは持っておきたい。ところがセルフでボトルに給油するのはまずいらしく、じゃあ注いでくれよと思うわけですが、それもしてくれなかったりします。
アルミボトルにガソリン入れたがるのは、それは調理用ストーブの燃料だからです。
放火に使うわけではありません。なので、1.5Lのボトル2本分くらいは給油を認めてほしい。
轟音で無駄に燃やしまくって、詰まったら針でほじくって回復させてという、その無駄な行為が、ガソリンストーブの醍醐味なのです。なので詰まりやすい赤ガスも歓迎です!
プレヒートを必要とするガソリンストーブの多くは灯油でも使えます……が、灯油だと煤が出やすく火力も控え目。ガソリンの方がだいぶ使い勝手が良いのです。
もっと言ってしまえば、軽油と呼ばれるディーゼル燃料だって行けます。もちろんジェット燃料でもOKです。でも、ガソリンの方が使い勝手が良い。
どうせバイクで移動するなら、ガソリンスタンドには定期的に寄るので、1Lとか少量をどこでも買えるし。
というわけで、赤ガス(自動車用のレギュラーガソリンと呼ばれる、あんまりガソリンじゃないあの液体のことです)が良い。ガソリン税払ってでも赤ガス買う。
※本物の素のガソリンはホワイトガソリンと言う名で売られています。流通量が少ないため高価です
調理用のストーブで使うには、自動車燃料の赤やつより、素のガソリンの方がだいぶ良いです。
大事なことなので、もう一度書きますが、1.5Lのボトル2本分くらいはボトルでガソリン売ってほしい。
※満タンでは使えないので1.5Lのボトルに1L少々くらいです。
まあ、ガスも持って行くことが多いのですが。
それと、何より、ライターが濡れてしまった等のトラブルで使えなくなった場合、最後の手段が、火打石になります。火打石は、濡れてしまっても、拭けば即使える。
ところが、こいつでいきなり雨の中でも点火できる機器って、ガスストーブだけなのですね。
ガソリンは-45℃でも点火可能と言われていますが、多少なりとも風のある中、寒い日に火打石の火花くらいで点火するのは難しいです。
ガスストーブがあれば、ガソリンストーブに点火するのは簡単です。
と言いつつも、ガソリンストーブが使えなかったことは一度も無いのですが。
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ゆるキャン△で気になるのは、梨っ子と言いつつ、なんか、梨っ子じゃ無い感があります。
ピンクの髪の子は、静岡育ちなので仕方ありませんが、お婆さんの真似をした言葉遣いに、一切甲州弁要素が無い。
甲州弁と言うと、語尾が”ずら”が比較的有名かと思いますが、”じゃん”も甲州弁にあります。
なので、山梨のお婆さんの話ことばは、文字で書くと、横浜の若者が使うというのと同じになったりします。一人称が”俺”で、語尾が”じゃん”だったりするので、文字で書くと、
「俺、○○○○じゃん」
若い人とコンパチですね!
こんな感じで、古すぎて廃れると、若い世代に再利用されます。そのときの若者が使う言葉として、新しい言葉のように聞こえたりしますが、明治生まれのお婆さんが使ってた言葉と同じだったり。
そして、今は既に、当時若者と呼ばれた世代はおっさんで、”じゃん”は比較的古い言葉になっているのかもしれません。
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二期では、山中湖で極寒で困る話が有りますが、山中湖には、セブンイレブンがあります。
”みさきキャンプ場”からは、そんなに遠くないのであまり困らないような気が。
でも、東京じゃ無いので薪売ってないんですね!!
不便ですね、山梨のセブンイレブンは!
でも、問題ありません。焚火は、よほど豪快にやらないと暖かくない(かなり金かかる)。
周りが寒ければ寒いほど、熱気は真上に上がって周囲には来ません。
そして、使い捨てカイロはうまく使えば暑くて目が覚めるくらい温まります。
なので、カイロ貼りまくって、寝袋に入ってください。足裏にも貼るのがお勧めです。
ゴムボートで遊んでるとき、あの岬に到達したことがあります。
※山中湖は(動力無し)ゴムボート可です。
でも、ゴムボートで遊んでいる人は滅多に居ないです!
あそこ、キャンプ場だったんですね。
しばらく前に大増水したとき、遊歩道とか水没して車も水没してたので、あの岬も丸々水没してたかもしれません。記念に水没写真撮っておけば良かった。残念。
こんな感じで、遊歩道が水面下。水位が1mくらい上がってたんですかね。
↓
いつもはこんな感じです。
増水してても、主様はいつもどおりです。
で、見てたら奇跡的に、岬方向の画像がありました。
主様の右上のあたりです。
あれ?
この木って
この木では?
水没してないすか?
2期6話で3人組が寛いでるところ水没してそうです。
あの木より先が水面下です。
まあ、遊歩道が水面下になるほどだと、あの岬の先の方は沈むと思います。
テント張るな!と言われるのは当然ですね。
この日は、キャンプ場(に水遊びに)行ったら増水していて追い返されたので、山中湖に行ったのです。
湖なら、増水してても流されないので安心です!!
※増水して流されるネタは
”30-16.ルルシアを助けに来た老人、その後(9) どんぶらこ、どんぶらこと、川を流れます”
で出てくるので、そのまま読み進めると、そのうち出ます。
そして、探したら、なんと、湖上からあの岬が見える写真が存在しました。
だからなんだって感じですが、セブンイレブン側から富士山撮ると、岬が写る。
(被写体は富士山です。岬を撮ったわけではありません。写ってますよね冨士山)
そんな位置関係です。このときは水没していません。
もちろん、この日も、主様に襲われました。
あの岬は、主様に襲われないスポットなんですかね?
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浅いせいか、標高の割に、夏は沼みたいになってたりするんですよね山中湖。
冬はきれいですが。私のイメージでは、本栖湖の方が寒いです。山中湖はけっこう夜も明るい。
本栖湖は、吸い込まれそうなほどきれいなところなので、キャンプとかで汚してしまうのは、惜しいように思います。元々人が全く住んでいない状態でキレイだった場所なので、人が増えたら汚れてしまうように思います。
まあ、やるならせめて、管理された場所でということで、キャンプ場の存在意義は有りますが。
本栖湖全体かはわかりませんが、砂浜の砂利が大粒で、凄く良いのです。
道具が砂まみれになると、なかなか取れないわけですが、あそこは砂利で、風が吹いても飛ばないし、ただし、砂より車がスタックしやすそうですが。
急激に深くなるので、夏でも気軽に水遊びできるようなところでもありません。
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アニメ ゆるキャン△ シーズン2 8話で、ソロキャンの子が早川町回ってます。
ここ出てきましたね。
聖地巡礼ではありません。過去写真です。
アニメを見て聖地巡礼しているのではなく、過去行った場所がアニメに登場するのです。
早川町は通行止めで入ることができないため、未探索エリアが多いところです。
実は富士山周辺より、早川町の方が秘境です。
こんな山奥なら水が澄んでそうな気がするのですが、石灰の採掘をしているためか、早川は、水が白く濁っていて、透明な水に慣れた者には、イマイチ清涼感に欠けて見えます。
その水が流れ込む富士川もですが。
ほったらかし温泉も、温泉ができる前から行ったことがあります。
何の道だろう?と思ったら、しばらくしたら温泉ができててガッカリしました。
山奥に続く新しい道ができるのかと思って期待していたのです。
その時すでに温泉自体はオープンしてましたが、周囲が家が建つ前の新興住宅地という感じで、一面どろどろの土。そんな中に、温泉だけ営業してた気がします。
なんで、こんな標高高いところに温泉作るかな……と思ってましたが、景色が良いからだったのですね。
未舗装路にしか興味無かったので、ぜんぜん気にしてませんでした。
でももうダメですね。山の中に突然長大な道が生まれるのは、ダム湖を作る過程での出来事なので、新たなダム湖が作られなくなった今となっては、無茶な場所に、いきなり道が作られることは無くなってしまいました。
行くたびにあちこち崖崩れしてたり、でかい倒木を乗り越えて進んでいくような道は、今となってはあまり無くなってしまいました。
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ソロキャンしてる子のテントはムーンライト3型ですね。あれは1人で使うにも3型が良い。
1型、2型は高さが無いので、中では寝るだけになってしまいます。
軽いのが良ければ、ムーンライトの1人用、2人用ではなく別のテントが良い。
ムーンライト3型は、大昔からの定番ではありますが4kg近くあって、現在では超重量級です。
何しろ昭和のテントですからね。80年代のキャンプでの定番品です。
※注1.ムーンライトが昭和の時代からの定番品だったのは確かだと思いますが、気になる問題があるので下に書いておきます。
”今どきあれを自転車で運ぶかな?”という重さです。テント内では寝てるだけな様子なので、あまり用途に合っていない感じです。お爺さんから譲り受けた物という設定的には合ってますが。
昔は若者の乗り物だったバイクが、今では老人の乗り物です。流行りは通常、一過性です。
お爺さんがバイク乗りで、お下がり貰ったと言う設定は、なかなかリアリティーがあります。
(ただし、けっこう新しい型だと思うので、お爺さんが若い頃に使用していたものでは無いでしょう。おそらく孫に与えるために買ったのではないかと)
遥か昔は、持ち運べるテントの種類が極めて少なかったのです。
当時テントを買った人たちが、今のAMAZONみたら仰天です!!
耐久性(回数、総使用時間)と、耐風性、雨天の快適性には疑問の余地ありですが、恐らく、”普通にキャンプしようと思うような場面では、十分快適なもの”が少ない予算で選び放題ではないでしょうか。
当時は、巨大なアウトドア専門店とか無かったですし、むしろ、コンビニだって、そんなに件数多くなかったです。
昔は野宿派とテント派が居て、当時の野宿というのは、とにかく何でも利用する。バスの待合小屋なんか、どうせ朝まで誰も使わないから、そこで寝てしまおうと、そんな感じで、今やったら通報されそうです。
ムーンライトは、そんな時代から存在していて、昔からテントで長旅する人には人気のテントでした。安くて丈夫という評価だったと思います。
作中では”高価”という扱いですが、当時としては高価な方では無かったです。
現在のように安い品が無かったからです。1万円で買えるテントが存在しない。
※アニメ版だと『お高いですが』というナレーションが入りますが、元のマンガだと、
”(2万位から)”の記載があるので、言い換えると物価が違う。
現在の”お高い”くらいの金額では昔はテント買えなかったのです。
高価な方ではないと書きましたが、もっとストレートに書くと当時の感覚としては”ローエンド品”です。
なので、高いテント扱いされると、当時を知る人は『いったい何事?』と思うと思います。
バイクで持ち運べるものという括りでは、他社製品を含めても、当時の製品の中で最も安価な方でした。
1人用、2人用の、1型、2型は基本寝て過ごす前提で、かなり背が低いものとなっています。
便利では無いけれど、丈夫で雨にも耐えるテントという感じでした。
当時のバックパッカーはテントで100泊くらいは普通にする人多かったと思います。
なので、安くて丈夫なテントと認知されていたと思います。
糸が細いほど高いので、太い糸で作られたムーンライトは安くて丈夫で重い。
居住性や重さより、安さを優先した作りになっています。
生地はインナーのキャノピー、フロアが70デニール。
フライシートはなんと75デニール。
背の低い1型、2型はともかく、3型以上は、ドーム型と比べて、風にも弱いと思いますが、このテント、長旅で使用される機会が多い都合、このテントで台風乗り切った経験を持つ人は人は多いのではないかと思います。
※ただし、キャンプ場は台風来ると追い返されることが多いです。
当時は輸入品の方が高い。
当時身の回りのもの、ほとんど全てが日本製でした。
日本製が安くて良いものだった時代です。
寝るためだけだったら用途に合わないと書いたのは、3型は雨の日、テントに籠っている間威力を発揮するからです。
長旅だと雨の日だってあるわけで、そんな日ほど、テント内の居住性が重要になります。
当時の海外製は、日本の気候に合っていなかった。雨が少ない地域の製品が多かったのです。
そして、暑さに弱い!
アレ(ムーンライト)、本体は三角テントですので一般的に居住性が悪いと言われるタイプのものです。
簡素な作りで、重いけど、丈夫で安い。そんな立ち位置のテントでした。
2010年のモンベルのカタログでこんな感じです。
全体的に低目、特に居住性は低いことになっています。
価格の項目が無いので取り柄が設営だけになってますが、設営はあまり簡単では無くて、優れているのは価格です。簡単に言うと価格と耐久性が取り柄のテントです。
ただ、個人的にはこの評価は妙に感じます。
居住性は、巨大な前室で格段に上がりますし、設営は簡単ではありません。
確かに、とりあえず自立させるのは簡単ではありそうですが、テントが完全に能力を発揮するには、ペグ打ちが必須になります。
満点が付いている”設営の容易性”には、猛烈に違和感があります。
私はダブルウォールテントの設営難易度は、シングルウォールテントの比ではないように感じます。
組み立てただけでほぼ機能するシングルウォールテントに対して、ダブルウォールテントはフライがインナーテントと接触しないように張り綱をしないと、能力を発揮できない。
時間がかかるのはペグ打ちと張り綱です。
それをやらないと能力発揮できないテントの設営が満点って、他のテントはどれだけ設営難しいんだよ!!という気がします。
インナーテントの居住性は低いです。Aフレームの三角テントですから、座って過ごす間、頭のすぐ横に幕があって視界が狭い。そして、寝るときは左右の幕が迫っていて、過ごしにくい。てっぺんは平らに近く、側面の地面近くは垂直に近く立っていた方が都合が良い。
そのため、ドーム型の方が居住性が高い。
※端の高さが低いところに、荷物を置くことになるので、それなり使い道のあるスペースなのですが。
ところが、このテント、インナーテントと、フライをかけた形状に大差があります。
前後に大きく張り出したスペースが炊事場になります。これを前室と呼ぶのですが、このテントは、前室がとても広い。しかも両側にある(旧型は片方オプションだった気がしますが)。
だいたい、片側が荷物置き(出入り口で靴を置く)で、もう片側が炊事場になるかと思います。
冬テントの外に、靴を出しっぱなしにしておくと、霜降りで真っ白になってます。不意の雨に備えるにも都合が良い。
下に隙間が有るので雪でも降って、隙間が塞がれなければ、一酸化炭素中毒で死ぬなんてことはありません。
写真では、下が雪ですが、前室を調理場として使う機会は、雪では無い時が多いです。
ある程度寒くなると、前室も使わなくなります。
雪のときは、あまり前室で調理しないのですが、テント内に雪を持ち込みたくないときに、ここで水を作ることが有ります。水作りでは、BLACKLITE等の平鍋が圧倒的に有利です。
つまり、この写真のときは、大変不便な思いをしながら水を作っていたということになります。
寒くてヘロヘロのガスでも、前室で時間かければ少量の湯沸かしは可能です。
アニメで、そのシーン流すのは問題ありかもしれませんが。
この前室を活用しないなら、別の軽いテントの方が使いやすいと思います。
ムーンライトの名の由来は、”月明かりでも組み立てられる”からきているようです。
テキトーに立てるだけなら月明かりでも可能なくらいという意味です。
それ以前に存在していたテントは組み立てが難しかったからだと思います。
テントは、まともに張らないと、いろいろ問題があります。
ピシッと張るにはペグ打ちが重要ですが、雨が降らず、風も弱ければとりあえず寝るには、問題ありません。
昔の野宿系は、疲れた時が、テント張るときで、ピシッと張るのは面倒なので。
昭和の頃は、立てるのが難しいテントが多かったのだと思います。
張り綱考えると、シングルウォールの自立テントと比べると、実際の組み立ての手間は10倍くらい面倒だと思います。つまり、シングルウォールテントが存在する時代には”組み立てやすいことが売りになるテントではない”ように思います。
40年前は売りになったかもしれませんが。
そもそも、今となっては”月明かりで立てられる”というメリットは、ほとんど無くなってしまいました。
昔は、LEDライトが無かったので、暗い中での行動が多かった。
豆電球の懐中電灯なんて何時間も明るさを維持しません。
なので、基本真っ暗、必要な時だけライトをつけるというスタイルでキャンプする機会も多かったです。
今はLEDライトが有るので、月明かりの中手探りでテント立てる機会はほとんどないでしょう。
ピシッと張る方の話ですが、このテントを含め、多くのテントは、インナー(テント本体)と、フライシートの二重構造になっています。
実はインナーテントにはほとんど防水性はありません。
フライシートは、インナーに水を垂らさない程度の防水性能しかないので、裏地は濡れます。
つまり、フライシートとインナーが接触すると、そこから浸水します。
なので、雨の日はフライシートがピシッと張れていないと困るのです。
ムーンライトはインナーとフライの隙間が大きいので、接触しにくい。
遥か昔、私がキャンプを始めた頃、前室の使い方や、雨漏りしない仕組みを当時知っていれば、”ムーンライト3型”を買ったと思います。
当時アウトドア本買っても、テントの実際の使い方とか仕組みの解説が無く、使用人数による選び方とロッジ型、ドーム型の特徴とか、それはオートキャンプ向けの説明だろ!!というレベルの話しか無くて、よくわからないまま買ってしまったのです。
はじめに買ったテントが、あまりに酷くて、雨漏りでシュラフが濡れて、服も濡れて、安物はダメだと思って、高い凄いやつを買ったのです。
雪を期待して出かけたら、氷点下なのに雨で、テントで凌ごうと思ったのですが、まさかの雨漏り。
結露かと思ったのですが、お漏らしという感じで、その雨だか何だかわからないやつが降る中、撤退しました。
下り坂で、止まっている状態から、勝手にズズズーーーーと下がっていくという嫌な経験をしました。あんな酷い状況で走らなければならなくなって、無茶苦茶懲りました。
”テントは高いのが良い”と言われる理由が分かった気がして、次に凄く高いのを買ったのです。
凄く高いテントは、凄いことに雨漏りしないのです!
でも、思ったより結露しやすくて、結局シュラフが湿っぽい。
でも、このテントでもダメなら仕方無いと思っていたのですが、実は、雨漏りしないテントではあるのですが、結露しやすいテントだったのですね。
そして、知らずにそれをずっと使ってましたので、それが普通だと思ってました。
安いやつがあんなに快適だとは!!
当時の自分にメッセージを送ることができたら、”ムーンライト3型買っとけ”と伝えたい気持ちでいっぱいです。
当時は高いテントしか存在しなかったので、ムーンライトはどちらかと言うと安目のテントでした。
当時、テントと寝袋は高い物ほど良いと言われていて、それに騙されてしまいました。
まあ、用途に合えば悪いものでは無かったのですが、ガソリンストーブ使うような人が使うのにはあんまり適していなくて……
2人と少々の荷物が入るサイズが3人用なのですが、当時、緊急時には2人でも寝られるくらいのサイズの2人用テントが主流で、2人+荷物の、このサイズは珍しかったのです。
なので、(少々でかくて重いけど)安くて丈夫で快適な”ムーンライト3型買っとけ”と過去の自分にメッセージを送りたい気持ちでいっぱいであります。
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注1
ムーンライトは1979年から売られているテントだそうです。
私がムーンライトをスルーした理由は、歩きやバイク用では、背の低い1型、2型が紹介されているのみで、”3型が紹介されていなかったので3型の存在を知らなかったから”、だと思っていたのですが、調べたところ、手元にあった全ての本に3型は載っていなかった。
1、2、5、7、9、10型があったのを確認しました。
2010年のモンベルのカタログには、3型も載ってます。
(2008年の時点で存在を知っていたのは確実で、価格も25000円と凄く安かった)
3型はけっこう後になって出たのかもしれません。
だとしたら、過去の私にメッセージが送れても、そんなもの存在しねーよ!
で終わってしまうかもしれません。
その後、89年時点で3型が存在していたことを確認しました。
ただし、フレームの長さでフライが切れてるショートフライ仕様なので、前室がありません。
これだと、雨の日、出入りするだけで、テントの中に雨が入ってしまいます。
巨大な前室を前後に持つのが魅力なので、これだと、あんまり使いやすくない感じです。
昭和の時代はショートフライで前室無しだったようです。
(1990年頃のテントは、ショートフライが多いです)
結局、過去の自分にメッセージ送っても、巨大な前室を前後に持つムーンライトは買えないようです。
当時の商品説明で、雨に強いとか書いてありますが、それは1型、2型の話で3型には全く当てはまらないような……
テントが2重構造なのは、外側は雨が裏側に染み出しても問題無く、そのまま裾まで流して落とす。
インナーにはなるべく水滴が落ちないようにする。
インナーは、通気性がある布でできていて、防水でなくても構わない。
という思想で作られているからで、ハーフフライで斜めからの雨でインナーが直撃受ける3型は、たぶん雨には全然強くない。
仮にインナーが防水であっても、閉じ籠っている間強くても、これだと、雨の日、出入り口開けただけで雨が入る。
雨具脱ぐ場所もテント内に持ち込みたくない濡れたものを置いておくスペースも無い。
そもそも、雨の日の煮炊き、どこですれば良いのか。ぜんぜん雨の日に強くないです。
1型、2型は雨に強いテントだったのかもしれませんが、ハーフフライの3型の耐水能力はかなり低そうです。
幻想が崩れてしまいました。昔のテントは、だいたい不便だったのですね。
2008年頃であれば、両側に前室の付いたパーフェクトムーンライト3型が存在しますが、その時代であれば、バイク用の最強テントはR-324だと思います。
ドーム型のムーンライト3型といった感じのテントです。
重さは似たようなもので、居住性はドーム型なので多少なりともマシ。
そして、なんと、長編側に出入り口があり、庇フレームまで入っていて、かなり広々とした前後室が得られるというムーンライトの改良型的テントです。
一回り小さくて良ければR-224が1人で広々と使えるサイズです。
R-324、個人的には、あれこそがツーリングテントの完成系だと思うのですが。
インナーとグランドシートはムーンライトと同じで、70デニールのナイロン。
フライシートは75デニールのポリエステルです。
ポリエステルはナイロンと比較すると圧倒的に紫外線による劣化が少なく、水を吸いにくい。
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なんと、アニメ版シーズン3やるそうです。
個人的にはシーズン2はイマイチで……と言っても、アニメが悪いわけでは無いのですが、後半は伊豆行き、なんだかエンディングも春っぽくなってますし、しかも大人数で車移動だったので、なんだか普通の旅行物みたいだなと思いまして。
※実際は、厳冬期の山中キャンプを避けて、比較的暖かい伊豆を舞台に選んだようで、
むしろ寒い時期だったようです。
個人的にイマイチだったのですが、シーズン3は原作通りだとすれば、また、大人数車移動系ではなくなります。
バイクアニメ、電車アニメっぽくなりそうです。
ところが、なんと、まさかの、アニメ制作会社変更。
キャラデザの変更が激しい……シーズン1/2/劇場版があまり原作に忠実では無かったので、かなり激変したように感じます。
それにしても、それなり人気あったと思うのに、いきなり絵柄変えて人気は持続できるのでしょうか?
シーズン1、シーズン2ときて、次にだいぶ未来を描いた劇場版ときて、もうアニメは終わったものと思ってました。
シーズン2の続きの高校生時代のシーズン3作成は有り難いものの、キャラデザの変化が激しい。
見慣れた絵柄が、ある日突然激変するという、うる星やつら状態が発生するとは思いませんでした。
監督さんも変わってしまいます。
絵柄の変化が激しく、キャラクタグッズ類が、シーズン2までとかなり大きく変わりそうです。
うる星やつらであれば、トラ縞ビキニの鬼なので、少々絵柄が変わってもキャラの見分けは簡単につきますが、ゆるキャン△だと厳しい気がします。
それはそうと、シーズン1、2は原作がかなり再現されていますが、けっこう補間されている部分も多く、例えば原作1ページ目はアニメだと1分15秒ほどの尺があります。
アニメ版では、キャンプ場では、チェーンを外して入ります。
このシーン、原作にはない。
なので、暗くなってから、なでしこがチェーンに引っかかってコケるシーンも無い。
という具合に、良い具合にアニメ版は盛ってあったので、制作会社変わったらいきなり別物になったりするかもしれないとも思います。
ただ、乗り物シーンが増えるので、乗り物シーンに強くなれば、個人的にはご褒美的な面も有ったり。
高校生が、高校生ができる範囲でやるからおもしろいので、バイク組と電車組合流とか歓迎です。
たぶん、瑞牆湖も出てくるので、私の周回ルート的な場面も出てきて、シーズン2の伊豆編より私はだいぶ好きです。
私は伊豆は凄く好きです!
でも、ゆるキャン△は緩く見せて、実際には過酷なことをやるところが好きなのです。
いきなりアルコールバーナーの話をやると思いますが、ダイソーで220円で売ってるので、それで試してみると良いと思います。
こんなアホみたいな価格で手に入るのですね。
エスビットパクリのストーブも220円バージョンが出ていました。
半開きで使うこともできます。今は新品なのでこの角度で止まってますが、死亡フラグっぽいので、私は半開きでは使わないです。
完全に開くとこんな感じ。
110円のステンレストレーでも買って、アルコールこぼれても大惨事にならないようにしてやってみると良いと思います。
燃料用アルコールはメタノールを混ぜて、飲めないようにしてあります(飲めると酒税がかかる)。
毒なので飲まないでください。
アルコールの火は本当に明るいと全く見えないので気を付けてください。
ガソリン以上に危険な液体かもしれません。
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綾乃さんのテントが、私が初期に買った超高いテントか、その姉妹品っぽいです。
煙突みたいなのが付いてますが通気口です。
あれはバイクキャンプには全然向いてないと思いますが、コンパクトなテントの選択肢がほとんどない時代には定番品でした。
ゴアテックスという透湿防水素材を使った高級品です。
ゴアテックステントは既に絶滅種で生産されていません。
ゴアテックスが凄いのはゴアテックスメンブレンは経年劣化がほとんど無く、透湿防水能力はなかなか失われないのです。
ゴアテックス以外の透湿防水素材はポリウレタンを使用したもので、加水分解するので、透湿防水の要となるレイヤーが加水分解で劣化する。
ゴアテックスだと30年経っても、ゴアテックス自体の透湿防水性能は失われません。
でも、シングルウォールテントは結露しやすいのです。
わざわざそんなものを出すくらいなので、作者さんは90年代に、それらのテントに憧れを持っていた、或いは使っていた可能性が高そうです。
おそらくは、ポール入れる部分がスリーブ式で差し込むだけで片側は閉じているテントだと思います。
7話で解説しているテントですね。
当時の定番です。
ムーンライトらしきテントは1巻から出てますが、ムーンライトをモデルにした仮想のテントという感じがしなくもない(明らかにムーンライト3型だけど、わざとぼかしてあった)のですが、アニメでムーンライトをモデルにして、それを反映する感じで、原作側でも隠さなくなったのだと思いますが、8巻の表紙では、どう見てもムーンライト3型としか見えないテントが描かれています。
選択肢の少なかった当時、とにかく軽さと信頼性に全振りした超高価なゴアライト(ゴアライズ)を、単なる小さく収納できるテントとして扱い、ムーンライト3型のような安くて丈夫な重量級テントと同列に扱うのは、おそらくバイク乗りの価値観です。
ゴアライト2-3人用が1710g(テント本当の重量。ペグ等は除く)。発売からしばらくは、高価だけど軽いテントでした。
1gでも軽くしたい人が使うものでした。
対して、ムーンライト3型の作中登場モデルは3.6kg(テント本体の重量。実際はペグや袋も入れて3.8kg)で、かなり重い。
収納サイズ的にも、かなり大きいです。
シュラフの、封筒型とマミー型の差が、ドーム型と三角テントの差。
そして、シングルウォールとダブルウォールが化繊と羽毛の差に似ています。
封筒型の化繊シュラフと、マミー型の羽毛シュラフを同列に扱うのは普通ではない。
ところが、バイクキャンプではごっちゃになる。
ゴアライトは、登場当時は超軽量でしたが、その後、ダブルウォールの軽量品が開発されて、急速に駆逐されますが、必要としている人も多いでしょう。
ある程度の数が売れないと販売続けられませんから仕方ありません。
その超高価なテントは、なんとテントの幕体に透湿防水生地であるゴアテックスを使って、フライを削ったテントです。
凄くバブリーで、多くの人にとって便利でもないような凄いやつです。
登山用テントなので、軽くて安心が最優先なので、快適性や価格はかなりスポイルして、とにかく軽くて安心だけを優先したようなやつです。
基本は、超高くて不便ですが、フライが無いので、フライの張り綱が不要で、ペグ打つ数が少なくて設営が非常に楽ちん。強風に強いと言われています(おそらく実際に強いと思います)。
冬はそれほど不便でも無いですが、前室があれば簡単に解決する数々の問題があるので、基本的にはお勧めしません。
……まあ、製造終了からだいぶ経ってるので、今となっては買うのは凄く難しいと思いますが。
ある程度暖かい季節に雨が降ると、『人生って何だろう?』とか考え始めるくらい凄いテントです。
雨漏りはしませんが、雨が降ったらメッシュが使えないので中は蒸し風呂状態です。
直射日光が当たるとサウナ状態に!
なので、はじめに買うテントとしてはお勧めしません。
まあ、売ってないので今買うのは難しいと思いますが。
冬はそんなに悪くないです。直接外気に触れるのでダブルウォールより冷えそうな気がするのですが、温かいと感じます。
シングルウォールテントなので、フライシートは必要ありませんが、実際にはフライシートを買う人が多いそうです。
たぶん、フライシートは使う目的ではなく、念のため買っておくだけだと思います。
あんまり使ってるところを見ない気がします。
私はフライシートDXというのを使っていて、このテントの存在意義を全否定しているような使い方をしていました。
私は前室大好きなので。
……というわけで、私がこのテント使う意味全然無かったのですが、当時はバイク用に使いやすいテントは少なく、登山用の流用が多かったために、そういう選択になってしまいました。
フライシートDXというのは、フライにもフレームがあって、凄い勢いで『前室作ったる』という意図が見えるようなやつでした。
短辺側に出入り口のあるテントは前室が狭くなりやすいのです。
それを解決するために、フレームを入れてあるわけですが、だったら、そもそも、シングルウォールテントである必要無いのでは?という、自身の存在意義を全力で否定するような装備でした。
冬は割と使いやすかったです。まあ、普通にダブルウォールの方が使いやすいのですが。
今となっては、この不便さを体験できる機会も貴重になってしまったかもしれません。
シングルウォールテント自体は存在しています。
ポリウレタン系は加水分解でそのうちべたべたになります。
ゴアテックスは加水分解しないのでベタベタしないのですが、既に絶滅してしまって存在しないかもしれません(ボトムはPU生地なので加水分解しますが、ボトムは透湿効果気にする必要無いので対策しやすい)。
ムーンライトには元から(大昔から)庇フレームがありますが、実写版のゆるキャン△見ると1話のテント張るシーンで何故か庇フレームを畳んだ状態でフライを被せています。
良く見ると、伸ばし忘れたのではなく、わざわざ折りたたむ動作をしているように見えます。
外してるのかと思ったら、わざと畳んでるように見えます。
インナーだけで使う場合、庇フレームが突き出ていると危険なので、畳めるようになっています。
フライを使うときは伸ばして使います。
ところが、畳んだままフライを被せています。
組み立て済みのテントは庇フレームが伸びている感じです。
2話の組み立てシーンでは庇フレームがちゃんと伸びています。
1回目は組み立て失敗シーン流しちゃったんですかね。