番外-6-4.Alder Lake-N N100の速度の秘密(2) TDPとアイドリング電力は、あまり関係無くN100のアイドリング電力はかなり高い可能性あり
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☆☆☆☆ 注意 ☆☆☆☆
番外は雑談コーナーです。
本編読みたい人は飛ばしてください。
1章から読むと、スローライフからはじまります。
”富士の樹海より、もっと良い森”です。
未来の世界から、娘を名乗る死神さんに呼びに来て欲しい人は、こちらから読んでも良いと思います。
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21章.横浜編1 50の年の同窓会
1章から読んで、展開が遅すぎると感じる人は9章から読んで、後から1~8章を回想として読んでも話は繋がります。
21章から読んでも、1章に戻るポイントがありますので、どちらから読んでも問題ありません。
1章、或いは21章から読み始めてください。
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廉価ミニPC搭載CPUとしては、驚くほど一気に高速化を果たしたN100の続きです。
速さという面では、先代のJasperさんから、想定外の大飛躍という感じですが、消費電力も、けっこう大きく飛躍しました。TDP6Wの割にワットメーターで見ると30Wとか行きます。
ACアダプタが36Wで、ちょっと無理がありそうに思える数字です。
N100はTDP6Wというスペックに反して、あまり省電力ではありません。
TDPの設定で性能は大きく変化します(これはあまり問題無い)。
スペック通りのTDP6W設定だと旧世代にも及ばないゴミ性能です(これが問題)。
そして、TDP6WのミニPCだと思って買うとアイドル電力が異様に大きい。
TDPはアイドル電力の低さを表す数字ではありませんが、普通はTDPが低ければアイドリング電力も低くなります。
(何もしなくても消費電力が大きいのでTDP6Wだと性能が出ないという言い方もできるかもしれません)
例えばi5-8259UはTDP28Wですが、アイドル時の消費電力はN100機の半分です(再計測したところ6割程度でした)。この8259U機は65W電源が付属するようなPCです。
36WのACアダプタが付属するN100機のWindowsアイドル電力は、
5W程度になりそうだと思っていたのですが、なぜか2倍の数字になります。
これ、100W級のACアダプタが付属するミニPCと同じくらいです。
TDP6Wの省電力PC買ったら、アイドル電力がすでに公称TDPを遥かに超えて、大電力番長みたいなやつと同レベルというのは、ちょっとギャップが激し過ぎるように思います。
※100W級のACアダプタが付属するミニPCは、TDP45W以上くらいのやつだと思います。
キーボード、マウスを外すと、9.8Wあたりまで落ちます。
HWMonitorを起動している状態。
電力計とHWMonitorのタイミングがずれているのでバラバラの数字が出ますが、
概ねアイドル時はHWMonitorの表示より、電力計の数字の方が6Wくらい高く出ます。
差が出るのは普通で、HWMonitorの数字はCPU(GPU含む)の消費電力。
電力計はWifiやらCPUクーラー、その他もろもろ、ACアダプタの消費電力まで含みます。
このN100機はアイドルでもHWMonitorで5W程度と消費電力が高く表示されます。
そしてよく見ると、このPCはPL1が12W、PL2が20Wに設定されているのが確認できます。
このPL1がTDPです。このPCのTDPは12Wということになります。
N100のTDPは公称6Wですが、実際に売られているN100搭載PCのTDPの設定は6Wではない場合が多いと思います。
N100のベンチマーク結果として良く知られる数字はTDP6Wの設定の数字ではないです。
N100はこの価格帯のミニPCとしては非常に速く実用的な機種が多いですが、
ミニPCの中では省電力な方ではないです。
少なくとも公称TDP6WのCPUの中ではかなり極端な大食いだと思います。
HWMonitorに表示される情報は、機種ごとに大差があり、別のN100機ではHWMonitorに表示されている消費電力はアイドルでは0.8Wといった数字になり、1Wのとき実際の消費電力は11Wというような感じで、このPCの方が、実際の消費電力との乖離が少ないです。
どちらの機種も、結果として、アイドリング時に比較的大電力を消費し、最大電力もTDP6Wという感じの数字ではありません。
アイドリング電力でも最大電力でもTDP28W機を上回るような数字が出たりします。
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TDP 28Wのi5-8259Uの表示はこんな感じです。
PL1は28Wになっています。
どう見てもアイドル時の消費電力はN100より遥かに低いですよね。
DRAMまで含めてもこんな感じです。
電力計の数字でも、このくらい。
TDPはMAXには関係ありますが、アイドル電力とは相関関係なかったりする例もあります。
最大電力はコントロールパネルで簡単に下げることができますが、N100と同レベルまで下げても、体感速度はさほど落ちないと思います。
消費電力は電圧の影響が大きく、僅かにクロック下げるだけで消費電力は大きく下がります。
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比較のために、以前15000円くらいで買った6500T機(16GB、500GB)を使って比較してみましたが、IAに関してはN100とどっちが速いかよくわからない感じです。
シングルスレッドはN100の方が高い感じですが、やはり6500Tの方が引っかかりにくい感じで動きます。
ストレージの影響も大きく、CPUの速度差なのかストレージの速度差なのかわかりにくい。
表示はN100の方が速いけど、引っかかるような挙動があり、それがストレージの差のような感じです。
SATAの5257Uと似た引っかかり方です。
WindowsUpdateでもかなり差が見えやすいです。
Windows11非対応なので、こんな価格で売られていますが、処理能力的には下手に新しいPC買うよりマシだったりします。
6500Tも、速度だけで言えば、”ほとんどの人はこれで十分なのでは?”という感じの速度でした。
※私は3D不要なので、3D性能は知らんです。
値段が値段だけに(時代のせい?)、酷く遅いストレージが載っていますが、それでも、SATAや、PCIe x1と比べれば圧倒的に速い。
ストレージが体感速度に与える影響は、極めて大きく、最近のSSDであれば、I/Fの違いが体感速度に直結する感じです。
ただし、6500Tはデスクトップ用のCPUなので、消費電力は高く、さすがにN100と比べても大食いなのではないかと思います。
ただ、TDP6Wの新型の省電力CPUとTDP35Wでかなり古いデスクトップ用CPUの比較、という条件から想像するほど大差は出ないと思います。
HWMonitorで見るとアイドリング電力はN100の1/10くらいだったり、
電力計で見ても割と普通のミニPCに近い数字だったりするときもありますが、
ちょっとした処理ですぐ20Wくらいまで上がるので、おそらく実用上はN100より省電力では無いと思いますが、”N100の消費電力くらいでうだうだ言うな”な人は、このPCでも構わないような気がします。
N100が省電力なら、このPCも十分省電力です。
とりあえず、N100とどっちが速いかというくらいの速度で、windows10なので、すごく便利です。
※Windows10機はApollo Lakeあたりが多いので、便利に感じる機会は少ないのですが、
それなりの速度の機種でWindows10だと、圧倒的に便利なのですよね。
単にタスクバーを好きな位置に配置できるだけなのですが。
Windows11に対応していないので万人にお勧めとかは全くできませんが、
普通にPCIe x4接続が快適なので、これはこれで有りな感じです。
(2024/9時点では中古の8500T(8GB、256GB)ミニPCが14000円くらいなので、OSを考えると、そちらのほうが良いと思います)
アイドル電力測りました。
i5-6500T(TDP35W)
204秒で0.00034KWh=6W
この機種、サイズが小さいだけのデスクトップなのですが、アイドル電力は6W程度なのですね。
18×18×3.5cmくらいの金属筐体のミニPCで、けっこう昔からあります。
第4世代Core iの頃からあるので、2014年あたりからあったのではないかと思います。
この金属筐体でCPUの名称の末尾がTが載ったミニPCですが、4590T、6500T、7500T、8500T、9100T、各社調べてみましたが全てアイドル電力はほぼ同等で6Wくらいです。
N5xxxよりも低く、N100/95と比べると2/3という感じです。
負荷が上がれば消費電力は上がりますが、一般家庭でほぼアイドル状態が続くような用途で24時間運用させる場合、TDP35W機の方が消費電力は低くなる可能性があります。
この系統のミニPCは各社から発売されていますが、箱サイズが統一されていて、
非常にケースが丈夫なので8台くらい重ねても安定感あります。
地味に便利なのがUSB SSDが使えるくらいの給電能力があることです。
放置で動かしておいて、後からデータを回収することが多いのですがUSBメモリだと10時間とかかかるのがSSDだとそういう速度ではないので圧倒的に使いやすい。
通常のプラケースのミニPCだと、ほとんど給電能力ないので、USB SSDを1回でも挿すと、その後動作不安定になって、再起動するまで復帰しない等の不具合が発生し、かなり使い勝手が悪い。
意外性が無く面白味が無いと思っていましたが、調べなおすと実はTDP低いPCよりアイドル電力が低いという意外な結果に。
今まではミニPCやノート向けはTDP15Wくらいなので、TDP35WのTシリーズはあんまり使う気がしなかったのですが、N100/97/95やN5xxxと比べるとアイドル電力は低いのですね。
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N4120 4.84W
N100 10.26W
TDP6WのミニPCに期待するアイドル電力は5Wくらいなのですよね。
使うときだけ電源入れるPCとしては、アイドリング電力が10W超えたところで痛くも痒くもありませんが、消費電力の低さに期待してTDP6WのN100機を選ぶ人も居ると思うので、
”実はN100機のアイドリング電力は、TDPかなり高めの機種より上です”というのはダメージが大きい場合があります。
どちらかというと、アイドリング時の消費電力は高めのCPUのように思います。
(調べた結果、アイドル電力がかなり高めということがわかりました)
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消費電力優先で選んでいるつもりは無かったのですが、結果的には、なぜか私はアイドル電力が低くワッパの高いPCを選んで使っていることがわかりました。
N100機を買って調べていた当時、メインで使っていたのはRYZEN 5600UというCPUを積んだPCです。
積極的に”速い”と言うよりは、”遅いと感じる場面が無い”、消費電力も大きくないという優等生です。
処理能力に余裕のあるCPUの方が同じ処理を走らせた時の消費電力は低いという法則がありますが、アイドル電力はTDP6WのCPUよりは高いと思ってました。
ところが、アイドル電力からしてN100より低い。
RYZEN 5600U 6.28W
メモリ2枚挿しの速度差は実際のところ体感できませんが、メモリ交換できるのは安心です。
(ベンチマーク上の数字は上がります。ただ、体感する機会は無いです)
そして何よりストレージです。
PCIe3.0 x4接続は、かなり優先順位高いです。
ほんの何年か前は、I/Fに拘っても、体感速度にほとんど影響無いという感じだったのですが、
僅かの間に、SSD側の性能が上がって、I/Fがボトルネックになるようなところまで来ています。
今は安くて速いストレージが手軽に買えるので、体感速度/コスト比が非常に高いです。
2024/9時点では、SSDの容量単価は、2TBが圧倒的に安くなっています。
容量も大きめですしPCIe3.0 x4接続で3500MB超えるので、x4で使わないのは勿体ない。
メモリとSSD交換でしばらく延命できる余地があります。
そんな感じで、個人的な感覚では、いろいろとバランスが良いのがこのあたりになります。
(ストレージの実転送速度と高速ストレージの省電力化、高速ストレージの低価格化がセットで進んだのが、容量単価最低が512GBから2TBに推移した期間と一致するので、2TBの廉価版ストレージは容量単価が低く、高速で発熱も少ないものが多い)。
軽作業では16GBメモリと512GBストレージがあれば、不足を感じる頃には買い替え時期が来るでしょうから問題ないとも思っています。
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このアイドリングで10W程度食うN100 PCは、
『贅沢言わなきゃこれがメイン機でもかまわない』と思うくらいのミニPCです。
PD給電できないくらいしか欠点が無い。
ただし、当時、似たような価格でその当時最新のRYZEN 5600U機が買えたので、N100機を選ぶメリットは省電力くらいしか無いような感じでした。
ところが、実際に測ると、その省電力性能に難ありなのですが。
(N100はRYZEN 5600Uより5世代か6世代前のCore iと同等くらいの性能なので)
※実際に調べたら、購入価格に20%差がありました。似たような価格かは微妙です。
メモリ交換可能でUSB給電できてPCIe3.0 x4接続の機種が2割高くても、
私は、むしろ割安に感じたという感じです。
幸い速度的には、N100は私の想像を遥かに超えてましたが、アイドル電力も想像を遥かに超えてました。
当時はN100ショックとも呼べるような状況が発生しており、「N100スゲー!!」という感じでけっこう高価格帯の機種が売られていました(高くても売れた)。
1世代前のPCと比較すると圧倒的に速く、その頃はまだ前世代機が普通に売られていますので、前世代機より、けっこう高くても割安感があったのです。
N100機が注目を集めた結果、1ランク上のクラスが売れなくなり、値引きされる機会が多かったとか、そんな感じだと思いますが、価格帯がRYZEN 5600Uとも被ってしまうような状況でした。
そんな価格帯なので、高いだけあって、多少なりとも、廉価品より速いです。
このPC、ストレージがPCIE x2接続で、他の多くのN100機よりストレージが速いです。
Windows Updateの時間に大差が出ますので、Windows利用者にとっては利便性が高くなります。
2024年の時点でも、SATAは絶滅危惧種で、将来性が厳しいです。
いきなり消えはしないでしょうが、価格的にむしろ割高になりそうです。
なので、速度以前に、今からN100機買うならx1でも良いのでPCIe接続対応の方が良いと思います。
I/Fの転送速度が上がったところでSSD自体が遅ければ、転送速度はボトルネックにならないので、差が見えにくくなるのですが、現在はPCIe 4.0のx4が普通であり、既に普及価格帯のものでも7000M/s超えが普通なので、I/Fがボトルネックになります。
PCIe 4.0 x4が8000MB/sに対してSATAは600MB/s。
実際に測っても、シーケンシャルリードは、ほぼI/F上限に近い数字が出ます。
x1とx2は現時点で既に大差があります。
今後ますますストレージ側は進化して行くので1年後には、より速いものが普及しているでしょう。
できれば、x2機を買った方が幸せになれると思います。
x4のN100機も存在するようです。
(価格的に存在意義があるかは不明ですが(x4が普通))
N100 SATA
N100 PCIe3.0 x1
N100 PCIe3.0 x2
一般的なPCIe3.0 x4のミニPC
デスクトップは、PCIe4.0なので、シーケンシャルリードはPCIe3.0 x4の2倍くらいになります。
(PCIe4.0 x4は、かなり消費電力大きいと思います。まだミニPCで採用するには早い気がします)
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別のN100機。こちらはミニミニPCという感じのやつです。
DDR5、デフォルトPL1 10W、SATA。
はじめに買ったやつよりアイドル電力は2.5Wくらい低いです。
先代のN5xxx世代と同じくらいの消費電力です。
TDP28W勢と比べると消費電力高めですが、同じN100機同士でもけっこうな大差が出るのですね。
ただ、比べるとアイドル10WのN100機より体感速度遅めです。
(遅いのはディスクだけかもしれません(と書いていましたが、TDP15W設定と比べると多少なりとも差はあります))
メモリベンチ中の最大値は26W程度で、最初に買った方は30W程度。
どちらの機種もメモリの消費電力はTDP管理外になってる感じです。
この機種のWindows Updateの時間は、私がN100機の速度と思っていたのとは、ぜんぜん違う速度でした。
ストレージが恐ろしく遅い。
大きさの制限がないなら、PCIe接続の2280が入るPCを選ぶのが無難ですが、ストレージは500GBあるので、500GBで容量不足に悩むような用途でこのPC使わないでしょうから問題なさそうです。
(実際は128GBでも、そんなに困らないかもしれません)
文字打ちするには特に問題無くて物足りない感じです(何の問題もありません)。
PD給電できるPCが欲しかったのです。
TDP10W設定は遅めですがPD給電で文字打ちするには悪くありません。
低負荷長時間運用用途では、もっとアイドル消費電力が低いやつの方が適してそうです。
低負荷長時間運用用途機は電源付けっぱなしで使うので、PD非対応でも困らないのですよね。
PDより、ACアダプタの方が鈍感で安定性高いですし。
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N100 DDR5の2機種のアイドル電力の2.5Wの差ですが、SSDのI/Fくらいしか差が無いのにな……と思って古い方のN100機を確認すると、PCIe 3.0のx1では出ない速度が出ているので、接続の確認をしたところ、PCIeのx2でした。
x1だと思って使ってました。x2はちょうど良い感じです。
x1でも、絶滅危惧種のSATAよりはマシとは言え、転送速度に2倍の差もない。
とは言え、N100(Alder Lake N)はPCIe 9レーンしか無いのでx4は難しい。
個人的にはN100(Alder Lake N)を小さなデスクトップPCとして使うのであれば、x2接続が最適解に思えます。
CrystalDiskInfoの表示です。
左側のx2がPC側、右がSSD側の対応状況。
どちらか小さい方でしか動けませんから、この場合はx2です。
SATAよりは電力食うかもしれませんが、これがアイドル消費電力が大きい理由になるのでしょうか?
x4のRYZEN 5600Uが6Wなことを考えると、アイドル時には大きな負荷にはならないように思うのですが。
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■”全部入りTYPE-C”は割と死亡フラグ
それはそうと、所謂”全部入りTYPE-C”は死亡フラグな感じです。
PD給電可能で、画面出力も1本でできてしまう端子のことですが、
ミニPCの場合、PD給電に使いたいのです。
モバイルディスプレイは通常、給電能力を持ちません。
モバイルディスプレイでなくとも、普通のディスプレイは給電能力を持ちません。
全部入りのTYPE-Cを給電に使って、HDMIで画面出力しているときに、再起動すると、画面がどこかに消えて戻ってこない。
たぶん、画面をTYPE-Cで出力しようとして、操作不能な状況に陥っている気がします。
PCには画面出力切り替えボタンとか付いてないので詰みます。
やりたいのは、PCへのPD給電です。
これだと、PCとモニタにPD給電して、モニタとPCは給電で使っている端子以外で繋ぐという、AC電源が無い場面での最もポピュラーな用途で使えないと思うのですが。
それに、専用電源が無くても、汎用品が使える。
\\\\ やりたいのは、AC電源や、専用ACアダプタが無い場所でのPCへのPD給電です ////
なので、PD専用のTYPE-Cが付いてるとありがたいです。
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N100機は軽作業では25W程度までしか上がりませんが、i5-8259U機は倍の50W近くまで上がります。
そのかわり同じ処理ならi5-8259Uの方が短時間で終わるため、高負荷かけ続けない限りは、電気代が高いのはN100機の方になりそうです。
このN100機に限らず、新しい機種の方がアイドル電力は高目になっています(新しい機種の方がTDPと電源容量の乖離が激しいからである可能性が高そうです)。
軽作業では、ほとんどの時間CPUはアイドルで、操作をした瞬間だけ処理負荷が上がるので、消費電力に占めるアイドル時の消費電力が大きいのです。
普通のミニPCの2倍食ったところで、たいした電力ではありませんが、ラージコア機と比べても割と大食いです。
※元々N/Jシリーズは、処理能力も低かったですが、アイドル時の消費電力も低かったです。
Windowsのアイドル電力は、さほどアプリをインストールしていない状態での電力です。
いろいろ入れた後だとアイドル電力は上がると思います。
ブラウザでこのテキストを編集中、キーを打っていないときの消費電力もほぼ同じです。
私の場合は、この状態の時間が長いので、常用PCでも、けっこうアイドル電力の比重が高いのです。
65W級電源機でこのくらいです(数字は細かくパタパタと変化しています)。
RYZEN 5600U機
キーボード外すとこんな感じ。
改めて調べたら、36W電源のN5105機のアイドル電力も7.6Wクラス。
キーボード、マウスを外すと7.2Wでした。
N5xxx時代から、過去のラージコア機を超えるアイドル電力だったようです。
消費電力での優位性はあまりないのかもしれません。
(最大電力を下げる設定は簡単にできるので)
5005U機を測っても7W。
Windowsのアイドルが重くなっている可能性がありそうです。
5005U機は、N100/95(Alder Lake N)が出るまでは、N/Jシリーズでは超えられない高い壁でした。
けっこう長い間、基準機として使っていました。
ただし、当時のSSDではSSDが足を引っ張って、CPUの体感速度が良く分からなくなっているので、SSDを新しいのに入れ替えました。
N100の前世代のN5095と5005UはCPUの処理能力的には、逼迫していて5005Uが高い壁とは言えなくなっていましたが、5005UとN5095では表示に大差があり、体感速度には、まだ大きな開きがありました。
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N100のアイドル電力が大きいのは、Windows自体が重くなっているからである可能性を考え、過去に4Wという数字が出たことがわかっているJ4125(TDP10W)機で測ってみました。
このPCです。
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N100の1/3とか1/4ですね。
実際は2.3と3.5の間の数字を行き来しているので平均2.5か3Wくらいに見えます。
キーボードと、マウスを外すと2W切ります。
ちょっとPCの消費電力とは思えない数字ですね。
ですが、過去と比べて上がっているという感じでもないです。
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PCのアイドル消費電力が10Wであっても問題ないのですが、TDP6WのCPUを搭載したミニPCのアイドル電力が10Wというのはちょっと問題有りに思えます。
低消費電力に期待して買う人がいるからです。
メモリコントローラやGPUがCPUの外にあった時代と異なり、現在のCPUはほとんどの機能を内蔵してしまっているので、CPU(パッケージ全体)の消費電力がPC全体の消費電力で支配的になります。
なので、常時電力を消費する部品が追加されているわけでもない普通のミニPCのアイドル電力がTDPを超えるというのは、違和感が大きいです。
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PL1がデフォルトで20Wに設定されていたN95よりも、PL1がデフォルトで12Wに設定されていたN100機の方が最大消費電力が大きかったです。これ、メモリの差のような気がします。
N100機がLPDDR5で、N95機がDDR4です。
LPDDR5の方が省電力な気もするのですが、実際は消費電力が大きいようです。
(CPUパッケージの消費電力にカウントされない部分で差が出ている)
メモリベンチの項目で30W超えます。CPUのTDP枠外で電力食ってるので、制限かからないのだと思います。
以前のCPUの中にはDRAMも含めた電力管理していたものもあったような気がするのですが。
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8259U機を測定しなおしたところ5.8~6.5Wの間を行き来しているので平均6.2Wくらい?という感じで、整数表示なら6Wにしかならんだろうと思うような数字でした。
以前5Wという数字が出たという記憶があります。
キーボードとマウスを外すと、こんな数字でした。
長らくメインで使っていたPCですので、OS再インストールして測定すると、もう少し低い数字になるのかもしれません。
5Wだったと記憶しているのですが、セルフパワーのUSBHUBを直付けしていた時に出た数字かもしれません。
今回、少なくとも、同じバージョンのWindows11(Windows11非対応機は10)で、同じ測定器を使用して、以下の組み合わせの、4K画面表示中Windowsアイドル時の電力を測定しました。
コンセントでの測定ですのでACアダプタの消費電力も含みます。
消費電力はコロコロ変化するので正確な値はわかりません。
5.8~6.4Wの間を行き来していれば6.2Wくらいだろうと判断する程度で、多少のズレはあります。
クリーンインストールして再計測すると0.5W下がったりするかもしれません。
特にi5-8259U機とRYZEN 5600U機は普通に常用しているので、クリーンインストール後に再計測すると、
ある程度下がる可能性があります。
給電HUBにキーボード、マウスを付けているので影響は少ないと思っていたのですが、
それでも、0.6W消費しているようです。
正確にはバスパワーUSB2.0HUBとUSB切り替え機経由で、セルフパワーHUBにキーボードとマウスを繋いでいます。それが0.6Wの差になるようです。
Windowsアイドル電力一覧
(アイドル電力は常時コロコロ変化するので誤差は0.3Wくらいの誤差はあると思います。
写真は低めの時のものを選んで貼っています)
i5-8259U(公称TDP28W)機(65W電源)は6W強(6.2Wくらい)。
N100(公称TDP6W)機(36W電源)は10W強(10.5Wくらい)。
N95(公称TDP15W)機(36W電源)は10W(キーボード、マウスを外すと9.5W)。
N5105(公称TDP10W)(36W電源)は7.6W程度。
RYZEN5 5600U(公称TDP15W)機(65W電源)が6.5W、キーボード、マウスを外すと5.9W。
J4125(公称TDP10W)機(24W電源)が2.5W程度(キーボード、マウスを外すと1.9W)。
N4120(公称TDP6W)機(24W電源)は4.6Wあたり。
N3450(公称TDP6W)機(24W電源)、4.6W程度(マウス/キーボードを抜くと4.0W)。
i3-5005U(公称TDP15W)は(36W電源)Windows10ですが7W程度でした。
※おそらくN100とN95機はCPU以外の部品構成が同じならほぼ同じになると思います。
このN100機、LANポートが2つ付いています。
i3-9100T(公称TDP35W)機は5.5W(給電USB側に無線LAN付いてるので低い? PC側に付けたら6Wくらいに上がりました)。
この中では一番消費電力が高いのがN100/N95でした。
なお、10W強という数字は100W電源が付属するPCとほぼ同じ数字です。
圧倒的に低いのがJ4125(TDP10W)のミニキューブPCで、まさかの2.5W(ディスプレイ出力1端子のみ。USBポートも僅か2つ、さらに有線LANが付いてないので、電力食う部品が付いてないからだと思います)。
低負荷で長時間動作させ続ける用途というのが存在していて、
そのために消費電力の少なそうなPCを買ったりもするわけですが、
そういう用途のミニPCに求めるアイドル電力というのは5W以下くらいなのですよね。
(過去売られていたミニPCの消費電力がそのくらいだったから)
TDP10WのJ3xxx/J4xxxでも24W電源なのに、TDP6WのCPUを搭載したPCに36W電源が付属してきたら、消費電力的には死亡フラグが立つのは当然であるという感じでしょうか。
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Apollo Lake世代(N/J3xxx)、Gemini Lake世代、Gemini Lake refresh世代はアイドル電力は同レベル。
最大電力は新しい世代ほど上がっていく傾向。
(同じ14nmなので、クロックが上がるほど消費電力が増えているだけに見える)
Jasper Lake世代(N5xxx)で、ラージコア機に対してアイドル電力の優位性は無くなり、Alder Lake N世代(N100/95)になると、過去の多くのラージコア機より消費電力が大きい傾向という感じに見えます。
私は、新しい方が、同等の電力でより速いと思っていたので、Jasperさんを多用してました。
Gemini Lake Refresh世代以前を現役復帰させようと思います。
(実は、Apollo Lakeの時代はまだミニPCが出始めの頃で、あまり数、出回っていません。
Core i7 7700が蹴られるのに、AtomブランドCPUでWindows11動いたりと楽しいです)
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Apolloさん(N3450等)より前の機種も確認しようと思い、Cherry Trailのz8700機もチャレンジしたのですが、自動死亡してしまいました。
昔からですが、スモールコア機は自動死亡する頻度が高いように感じます。
電源入れても何も起きない系の不良は少なく、電源が入って動き始めるけれど、セットアップ中、或いは使用開始して早期に不調が出て再インストール等で死亡することが多いように感じます。
なお、壊れたCherry Trail機は、”元から設計者がまともに動くPC作る気が無かったのではないか?”と思えるような品なので、まあ仕方ないだろうな……という感想です。
当時はそういうのが普通に売られていました。
ああいうのが普通だった時代に出たN3xxx機は神レベルに感じました。
N/J3xxxからN/J4xxxの進化は、スペック的には上がってるのに、体感速度はそれほど上がらないという妙なものでした、次のN5xxxでは、3xxxから4xxxのときより向上幅が大きく感じました。
N5xxxからN100/95への進化は、Cherry TrailからApollo Lakeくらいはっきりしたものでした。
N100/97/95になると、ほとんどの人が2万円台前半くらいのPCで十分と感じるのではないかというレベルに思えます。
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今までスモールコア系(Eコア系)はベンチマークの数字が高くても、実際の速さは数字に対してイマイチだったのですが、Alder Lake-Nでは、本当に数字通りの速度になった感じです。
明らかに先代までとはレベルが違います。
本当に”古い世代のCore iより速い”が実現してしまいました。
J4115の時代ですから2017年あたりからだと思いますが、『Core iより速い!』と言ってる人が、けっこういました。
J4115でもPASSMARKでは第6世代Core iあたりと近い数字が出ます。
近い数字が出るから近い速度なのかと言うと、そんなことはぜんぜん無いです。
ベンチマークはコア数で上がりますが、OSも含めて、ミニPCで動かすようなソフトはコア数が増えても体感速度にあまり影響しないことが多いです。
なので、近い数字ならコア数が少ないCPUの方が速いことが多いです。
ベンチマークで同程度のスコアの2コアと4コアのCPUを実際に比べると、体感速度では2コア品の方が速いのが普通です。
そして、スコアの低いCore iは2コア品です。
なので、実際に比べるとボロ負けします。
今までは、実際にN/Jxxxxより遅いCore iは、探しても手に入らないレベルだったのですが、今回は違いました。
TDP上げたN100だと体感速度は、まともに3.5GHz以上で動けるCPUでないと対抗できないくらいに速いです。
(つまり、INTELが手抜きしていた時代、つまり第7世代以前だとデスクトップ用のCPUでないと勝てないくらい)
※N/Jxxxxより遅いCore iは、なかなか手に入らないだけで、存在はします。
例えば、Kaby Lakeの4.5W版(Core i5-7Y54等)をTDP4.5W設定で
動作させたものとJ4125(10W)を比較したらJ4125の方が速くても
おかしくはないように思います。
ただ、そんなCPUを搭載したPCはあまり出回っていません。
※手で操作したときの体感速度の話です。
多コアが威力を発揮する用途では違った感想になると思います。
なお、アイドリング電力が重要なのは、ほとんどの時間アイドル状態で、長時間動かす用途というのが存在するためです。
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