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番外-6-2.貧弱CPU搭載PCを使って体感速度の謎を考えるの巻②

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


☆☆☆☆ 注意 ☆☆☆☆


番外は雑談コーナーです。


本編読みたい人は飛ばしてください。

1章から読むと、スローライフからはじまります。

”富士の樹海より、もっと良い森”です。


未来の世界から、娘を名乗る死神さんに呼びに来て欲しい人は、こちらから読んでも良いと思います。

 ↓

21章.横浜編1 50の年の同窓会


1章から読んで、展開が遅すぎると感じる人は9章から読んで、後から1~8章を回想として読んでも話は繋がります。


21章から読んでも、1章に戻るポイントがありますので、どちらから読んでも問題ありません。


1章、或いは21章から読み始めてください。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



以前から、何度か書いていますが、私は”処理能力が貧弱なPC”を好んで使うことがけっこうあります。

適度に遅いから好きなのです。

Windows Updateが遅いのには少なからず不便を感じています(使いたいときに使えない)が、文字打つ程度でも遅さを体感できるくらいには遅いです(実際は文字を打つ時では無く、改行やスクロールするときに遅さを感じる)。でも、実用にならないと感じるほど遅いわけでもない。


そんな適度な遅さが好きです。

特に、消費電力がそんなに大きくなく、ファンがそんなに煩くなく、熱風を噴出さないものが好きです。


普通は、その時点でほどほどの物を用意して、それを使い続けるか、良いものを頻繁に乗り換えたり、どっちにしろ、ハイパワーなものがあれば、わざわざ非力なPCを使ったりしないのではないかと思うのです。


でも、私は、非力なものも時々使います。


文字の読み書き程度の用途であれば十分に使える、その上、適度な遅さが体感できる。

大型バイク乗っていても、原付も好きという感じではないかと思います。

まあ、大型だから速いというわけでも無いのですが、大型には大型の、原付には原付の乗り味というのがあります。


バイクに例えるとモンキーという感じでしょうか。

速くは無くても楽しいようです。

※モンキー:スーパーカブのエンジンを流用した、超小型バイク。

 妙に人気があり、好き好んで乗る人が多かったです。


私も、原付は原付で乗り味好きなので、それと似たようなものだと思っています。


これも、ときどき使ってます。

挿絵(By みてみん)

大きさの比較用に、ノートPC用のメモリを置いています。

幅がノート用のメモリより小さいくらいです(なので、RAM増設はできません)。

ミニPCの一種ですが、一般的なサイズのミニPCよりはるかに小さいです。


写真のものはCHUWI LarkBox Pro (J4125 RAM6GB、SSD128GB)

価格は変動しますがAmazonで18000円くらいで売ってます(2022/春くらいの話です)。


このPCに搭載されているCPUのJ4125は開発コードネームが、”Gemini Lake Refresh”と言うのですが、そのCPUを採用しているからLakeBoxなのかと思ったらLarkBoxと、なんとも紛らわしい。

たぶん、先にLakeBoxが存在していて、似た名前付けたのかな?なんて思いましたが、実際はどうなのでしょうか。


これじゃ、大きさがわかりにくいでしょうか?


----


これならどうでしょう?

2.5インチサイズのSSDと比較すると、上面の面積が約半分です。

2242のSSDも並べて撮ってみました。2242のSSDを内蔵しています。


2242の意味は幅が22mm、長さ42mmという単なるサイズそのものです。


挿絵(By みてみん)


”2.5インチドライブを内蔵可能でメモリ増設可能なミニPC”と比較すると、こんな感じです。

挿絵(By みてみん)

このミニPCは、やや古めなこともあり、今では若干大柄かもしれませんが、まあ、少しパワフルなミニPCが、だいたいこんなサイズです。

少し前のミニPCは、2.5インチHDDと同サイズのSSDを増設できるのが普通でしたので、こんな大きさでした。

このミニPCはRAMも2.5インチSSDも増設可能で、やや大きめではありますが、普通のミニPCと比較しても、1/4くらいの体積しかありません。


~~~~~~~~

2022年には、Core-i搭載の廉価ミニPCがほぼ消滅(高価なやつは存在しますがCeleron機と大差無いような価格で、まだ生産継続してるのか?と思うような、かなり昔の世代のCPU搭載したようなやつは消えてしまいました。OSの問題が大きいような気はしますが(Windows11は第7世代以前には非対応))。


2.5インチSSD増設不能、メモリ増設不能の機種が主流になりますので、だいぶ小さくなりました。

そのため、このページで比較対象にしているミニPCは、僅かな期間でかなり大柄なものになりました。

その反面、TDP28W(調べたら23W設定になってました)のCPUを搭載するミニPCとしては、小さすぎる存在になっているかもしれません。

負荷かけると落ちるという報告がけっこう上がっていました。


※無謀です。実際、PASSMARKテスト完走できません。

 これはこれで、そんなアホっぽいところも気に入ってます\(^o^)/

 TDP28W(23W設定)のCPU積んでるのに付属の電源が38Wで、

 これ作ったやつ脳みそ腐ってるだろ!!と思うくらい明らかに

 電源容量が不足していますが、PDで65Wくらいの電源付けても

 状況は変わりませんでした。

 大容量の電源付けても38Wしか供給できない設計になっているのだと思います。

 幸いにも、私の用途では電源が落ちることは無いのであんまり困っていませんが、

 本当にTDP28Wで動かしているのか疑問に思います

 (調べたら23W設定になってました)。

 ベンチマークは完走できない。でも、普通に使えます。

 発熱しまくるプラ筐体ミニPCに存在意義があるのかという疑問は感じます。


 なお、実際の消費電力はACでせいぜい33W。

 HWMonitorのパッケージでも28Wには全然届かず。

 第7世代までの電力制限版CPUは、TDPの割に実際の消費電力は低めのものが

 多かったと思います。

 CPUのランクごとに差をつける必要がありますが、上位CPUの性能が上がらないと、

 下位CPUの性能はかなり激しく下げてあり、TDPの数字よりも実際の消費電力が

 かなり低めになります。


 第8世代以降は、RYZENに対抗するために、やたらコア数増やしてクロックも

 上げていきます。

 Core iのマイクロアーキテクチャは第6世代から第10世代までSkylakeを

 使い続けていますので、力技でしか性能を上げることができません。

 なので、TDPと実際の消費電力がどんどん乖離していきます。

~~~~~~~~

 マイクロアーキテクチャが変わっていない期間に、Windows11の対応、

 非対応を分ける壁があるのが妙です。

 CPUに修正不可能な致命的なバグがあるから、対応、非対応の壁が

 そこにあるはずだと思うのです。

~~~~~~~~


普通のミニPCと比較しても圧倒的に小さい。


コイツが凄いのは、サイズだけではありません。

『この大きさで、まともに使える』のです。


大きさだけで言ったら、もっと小さいのもあります。


例えば、しばらく前に流行ったスティック型PCは、体積的には、これよりもっと小さいです。


なので、大きさだけで言ったら、それほど驚異的という感じでもありません。

ただし、スティックPCは、安い物はほとんど使い物にならず、使えるようなものはかなり高価で、そんな高価な品でも、そのままでは実用性が低いので給電機能付きのUSB HUB付けたり、いろいろ付けると却って嵩張ったり、追加投資で、さらに高価なものになりました。


ところが、こいつは、そんなに高くない上に、これ単体で十分使えます。

ちゃんとそこそこ冷えるファンが付いていて、負荷かけても温度制限に引っかかってパフォーマンスが落ちたりせず、常時最大のパフォーマンスを発揮できます。

それをこのサイズで実現している。そこが凄い。


本体だけでひとまず使えます。


細かいこと言えば、USBが2つしか付いていないので、USB HUBは必要になることがあるかもしれません。

PCを使うには、通常キーボードとマウスは必須になりますが、その2つを繋いだら終わりで、それ以上繋ぐにはHUBが必要になります。


キーボード、マウスを繋いだ上で、もう1つ空きがあると良かったですが、最小を狙うとUSBは2個になってしまうのでしょう。


Bluetooth対応のキーボードやマウスを使用することも可能ですが、Windowsが起動した後にしか使えませんので、トラブル解決には使えないことがあります。

Bluetooth機器は、ある程度限定的にしか使えないように思います。

※個人的にBluetoothキーボード、マウスは死亡フラグです。


キーボードとマウスを1つのドングルで使えるセットも存在しますので、そういうのを使うと良いのかもしれません。


----


CPUは消費電力が小さめでも、放熱能力が足りず熱が大きな問題になることも多いです。

同じCPUで同じ消費電力でも、熱問題は機種ごとに結構差が出ます。


安物PCはかなりテキトーに作られたものも多く、熱で苦戦することが、けっこう多いです。

ほぼ実用にならないくらい熱が非常に大きな壁になるような製品もけっこうあります。


スモールコア機は発熱が少ないからか、放熱を考慮しないで作られるものもあるように感じます。

※2021年に出回っていたものは、実用性考えてるか疑問なものも多かったです。

 2023年時点では、よほど冒険しなければ十分使えるものが手に入ります。


構造で変わってくるとは言え、基本的には、小さいほうが熱的に厳しくなりやすい。

空気の通り道を作りやすいですし、広い面積を使って放熱できます。

安くて軽ければ、特に厳しくなります。

熱をよく通す材料は重くて高いものが多いです。


安物のミニPCはプラスチック筐体が多いです。このPCもプラスチック筐体です。

重いとミニPCの利点が失われてしまう場合があります。


そんな感じでけっこう頻繁に問題になる熱問題ですが、このPCで採用しているCPUはatomから発展してきたスモールコア系のもので、比較的TDPが低めです。

Core-iシリーズだとデスクトップ向けの標準的なものがTDP65W、上位の電力より速度を優先したものでは95Wあたりです。

据え置きノートや、金属筐体のミニPCで35Wくらい。

持ち運ぶノートPCで15Wくらいです。

Core iノートの15Wはまともに動かすと15Wなんかすぐに超えてしまうので、瞬間的にはかなりの大電力を食ってます。平均したら15Wくらいという感じで動いています。


そして、凄い高温の熱風を噴出します。


この機種は、TDP10Wのものを採用しています。

この大きさでTDP10Wはけっこう大きい印象です。


TDP10Wと言いつつも実際は最大で17Wくらい行くのですが、Core-i系だとTDP15Wになっていても40Wくらい食ったりするので、発熱の仕方にかなり差があります。


Core-i系だと温度が一気に上がります。

負荷がかかった瞬間に大電力を消費するのでファンも強力なものが付いていて、必要な時だけ大風量で動きます。

ファンの音が変化するのでうるさく感じやすい。実際に音量自体も凄いです。

100℃程度まで上がったりしますので、ファンの風も熱風です。

音も、お前はドライヤーか!と突っ込み入れたくなるような音で温風噴出してくれます。

ミニPCは近くに置いて使う機会が多いので、熱風問題は意外に気になりやすい。


スモールコア系は、そういう煩さはありません。

Core-i系と比べると緩やかではありますが、それでも、このサイズで最大17W食うCPUを十分に冷やすというのは、かなり難しいはずです。


大きさと放熱には、ある程度関係があり、小さいものは熱を放出しにくい。

まあ、同クラスのCPU積んでいてケースが大き目でも、中身スカスカでCPUの温度がガンガン上がる機種もありますが。


ミニPCをいくつも見ていると放熱ダメダメな機種とか普通にゴロゴロ存在します。

小さいPCを安定して動かすのはけっこう難しい(金がかかる)のです。


ところが、こいつは、このサイズでCPUの能力を最大限生かしつつも熱くなりすぎないレベルで動きます。


かなり優秀です。


しばらく使ってると、本体もそれなり熱くはなりますが、『よくこれで壊れないな』と思うほどの温度にはなりません。

※本体表面が熱くなるなら、ヒートシンクを付けると驚くほど温度は下がります。

 ただ、このPCは、このサイズが魅力なのでヒートシンク付けずに使いたい。


ツールで見ても、CPUの温度は、そこそこ低く抑えられています。


それに、筐体が熱くなるのは、CPUの熱を筐体にある程度逃がすことができているからです。

ノートPC等で、USBコネクタが極端に高温になったりと、内部が高温になっているのに、その熱が筐体には伝わらず、内部が高温になるような機種もけっこうあります。


熱伝導の高い部品はプラスチックより高価ですので、安い機種では使いにくいのでしょうが。


この機種は、放熱能力は比較的高く、熱でクロック下がったりしません。

大きさの割に涼しいPCです。そして、ファンの音はけっこう静かです。


温度は本体側面で50℃くらいでしょうか。本体全体がけっこう高温になります。


それでも排気口が一番熱いのは、放熱能力がある程度高いことを意味すると思います。

挿絵(By みてみん)


4K画面出力中でもACアダプタの消費電力計で2Wの表示が出ます。

これは他のミニPCと比較しても低消費電力です。

(Atom/N/J系ミニPCで4~5Wくらい。cor-i系だと6~8Wくらい。

 RYZEN 3000/5000U/Hで5~8Wくらい。N100/N95で10Wくらい)


余分なものは付けていないと言っても消費電力がかなり低いです。

PD対応していれば、バッテリー運用にも便利そうですが、PD非対応です。


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大きさの都合、内部の拡張性は、あまりありませんが、そこは箱の大きさの問題ですので仕方ありません。

幅がノート用のDIMMより小さいので、当然メモリ交換はできませんが、それでもSSDの交換は可能です。


RAMは中途半端で6GBです。

この6GBというのは絶妙で、軽作業では4GBで重さを感じることはあっても6GBあると、あまり重さを感じません。


6GBで重さを感じるくらいの作業はこのPCではやらないほうが良いので、事実上8GBとの体感できる速度差はありません。

ただし、あくまでも現時点では……の話であり、将来的には8GBないと厳しくなる可能性はあります。

※2022/11時点では8GB版が出回っています。

 RAM増設できない機種は特に、価格差が少なければ8GB版をお勧めします。


既にブラウザは重く感じるページも多いくらいなので、メモリ以前にCPUパワー的に余裕のない機種です。


これでもJ/N4xxxxシリーズの中では最高速バージョンだと思いますので、2コア系シリーズは実用になるのかな?という印象です。

N4xxxxシリーズには2コアのものがあり、安いのは2コアです。

私はatom z3735fの頃から、散々この系統のCPUを使ってきましたが、2コア品は使ったことがありません。

※1コアの時代は1コア品を使っていました。


CPUに複数コアが入るようになったのは、クロックの頭打ちが来たからで、それ以前は、複数のCPUを1枚のマザーボードに載せてました。

ほとんどの人はシングルで使っているので、当時はマルチスレッド用のソフトはあまり力を入れて作られません。


それでも、2コアは比較的効果があります。

アプリを走らせるコアと、その他のことをするコアが存在するので比較的効果が出やすい。

ところが4コアや、それ以上になってくると、明確にマルチコア動作を意識したアプリでないと効果が出なくなってきます。


コア数が増えると、裏でWindowsUpdateが走っても、それほど困らなくなるので、4コアくらいではメリットはありますが、軽作業では、積極的に速さを感じにくいことが多いように感じます。


このミニキューブPCですが、J4125というCPUが使われてますが、割と実用的な速度が出ます。

※遅いですが、十分実用可能な速度ですという意味です。



こんな価格で、この大きさで、まともに使えるのが凄い。


『こんなに小さいのにすごいぞ!』と言うだけの話で、実用性重視なら、もう少し大きくて、RAM8GBで、HDMI2個とUSB端子が4つ以上付いていて、SSDも2280サイズが付くものの方が良いと思います。


ファン付きと同程度の価格帯のファンレス機は個人的には全くお勧めしません。

基本、ファンレス化には金がかかると思っておいてください。

安いファンレス機は、熱による性能低下が激しく実用性が低い場合があります。

※ファン付けて15Wで動かしている機種が多いので、

 ファンレスで6Wだと、かなり遅く感じると思います。


ストレージは元々120GBのSSDが取り付けられていて、容量的に、ひとまず、OSと通常使うアプリを入れた程度ではパンクしない程度は確保できています。119.23GBのドライブが付いてますが、回復パーテーション等があり、Cドライブは108GB。これだけあれば、ひとまず足ります。

64GBでもなんとか動きますが、最低限という感じです。

120GBになると半分くらいは自由に使えるようになってきます。


2022年5月現在 廉価機では120GBクラスが取り付けられているのが定番です。

SSDは交換可能なので、必要であれば、大容量のものに付け替えることは可能です。

ただし、このPCは、サイズが2242と小さいので、かなり割高になります。

(一般的なサイズが2280で2倍くらい長いものです。それと比較するとかなり割高です)


また、SSDはボトルネックになっていないので、より高速なSSDに換装しても、体感速度の向上は、ほぼ得られないと思います。

(SSDが遅いとは感じませんが、元から付いてるSSDは酷く遅いので、交換すると速くなるかもしれません)


microSDのスロットがついてますので、このPCの場合は、ある程度容量の大きなmicroSDを挿して、データはそっちに格納した方が良いかもしれません(速度は遅いですが)。


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スモールコア機を長年愛用してきた身としては、120GBのSSDは快適です。

昔のスティックPCと比較すると、当時安価だったスティックPCはeMMCの32GBで、ストレージの交換はできませんでした。

高級品は64GBでしたが、どちらにしろ交換はできません。

32GBは、アプリ入れなくてもWindowsUpdateが動作できないレベルです。

アプリ1個も入れてないのにアップデートできないという恐ろしい体験をすることになります。


なんでこんなの売るんだよ!!というレベルでした。


ストレージが64GBだと状況は大きく変わって、とりあえずWindowsUpdateが可能です。

ただし、ROM64GBでファンが付いていてまともに動くスティックPCとなると価格が2、3倍に跳ね上がります。


当時の感覚ではWindowsインストール済みで安値で買えるから、用途限定してでも使ってみようかと思ったのであって、価格が上がるのであれば、別の選択肢も上がってきます。

64GBというのは、WindowsUpdateの余裕を残してアプリ何本も入れるには不安な容量です。



そこで違和感持つのが、このCPUの速度です。

ベンチマークのCPUの項目だけ見ると、けっこう高めの数字が出ます。


第何世代のCore-iより速いという話も聞きますが、基本比較対象に問題があるか、数字上の話で、実際の体感速度では無いと思います。

体感速度の差であれば、CPUの速度差ではなくメモリ容量かストレージの問題でしょう。


或いは、クリーンインストールすると速くなる(つまり、ゴミがたまってただけで、CPUの速度差の問題ではない)など。


用途で変わるとは思いますが、Core-iとの差はかなり大きいです。


--------


挿絵(By みてみん)


ミニミニキューブPCですが、サイズの都合でI/Fも限られていますが、HDMIが標準サイズなのが嬉しいところです。


電源は騙しで、このコネクタ形状の割にPDではありません。


このコネクタ採用していながらPD対応ではないというのが厄介で、必ず専用ACアダプタを持ち歩くことになります。

この1点が、このPCのこのサイズがネタで終わってしまう最大の理由になっています。


電源と本体サイズは変わらないくらいなので、さらにAC電源対応のバッテリー持ち歩くくらいなら、PD対応のミニPC持ち歩く方が便利です。

(この後に出た、体積1.5倍くらいでUSBポートが3つ付いていてPD対応の物の方が実用性が圧倒的に高いです)


このPCの実用面でのメリットを一発で消失させてしまうビックリ仕様です。

普通のACアダプタの丸いコネクタであれば、12V出せるモバイルバッテリーもあるのですが、このコネクタでPD非対応の12Vというのは、現時点では普及していません。


--------


このサイズの割に、CPUは比較的高速なものが採用されています。

J4125というもので4コア、2.7GHzまで上がります。

これより前の世代では、スペック上の上限は実際には、滅多に出ないようなCPUも存在しますが、J4125はCPU負荷を上げれば4コア、2.7GHzが出ます。


同時期のバリエーション版のN4120は最大2.6GHzですが、4コア全部100%で動かす場合、2.6GHzで動かすことはできません。

2.55GHzくらいまで落ちます。JとNでは、そのあたりの挙動が異なります。

(前コア2.58GHzくらいまで上がりました。2.55GHzという区切りはあまり見えなかったです)

ただし、2.7GHzと2.55GHzの速度差はほとんど無いので、体感できませんが。


この系統のCPUはクロックが上がっても速度差はあまり体感できません。


元々CPUクロック以外のところにボトルネックがあるためです。

そのため、軽作業で、0.15GHzの速度差を体感するのはまず不可能だと思いますが、Jは消費電力制限に引っかかることはあまり心配せずに済み、クロックが上がります。


NとJの差は全く体感できませんが、前世代と比べると若干速くなっています。


1つ前の世代までは、スペック上の最大クロックはほぼ出ませんでした。

N4100の場合、最大2.4GHzですが実際は全コア動くと1.6~1.8GHzあたりまでしか上がりません。

同じTDP6Wでありながら、N4100のマイナーチェンジ版のN4120がいきなり2.55GHz出るのは妙な話です。

消費電力が下がったのではなくTDP制限を解除したように見えます。

IAだけで8W近く消費しますのでTDP6Wでは4コア2.55GHzは出せません。

ところが、N4120は、負荷かければ2.55GHzにすぐに張り付きます。

TDP6Wに収まらない状態で動き続けます。

※実際には私が試したPCのTDPは12Wに設定されてました。

 N4120を搭載していても、TDPを高く設定しているPCが多いため、

 J4125と体感速度に差が出ない状態になっているようです。


TDPを守らないのはJ4125も同じで、CPU(パッケージ電力)だけで16W超えることもあります。

挿絵(By みてみん)

N4120は15W程度で僅かに低い感じです。

そのくらいの差なので、事実上体感差はありません。

同じプロセス、同じアーキテクチャのCPUだと、消費電力2倍にしても、そんなに大きな体感速度差は出ませんから15Wと16Wの差は誤差レベル。速度差としては全然体感できないと思います。


ほぼ同じ仕様でNで始まる型番とJで始まる型番がありますがJはデスクトップ向けです。

それを、こんな小さな筐体に押し込んだら、熱でダウンしそうですが、熱や電力問題で処理能力が下がることは無くフルスピードで動作します。


ただ、妙なことに、上がるのは数字だけで、体感速度はあまり速くなっていません(このPCに限らずですが)。


ブラウザは、軽いページ見る程度であれば、使えないほど遅いわけではありませんが、もっさりしています。


画面描画速度が、かなり極端に遅いようです。


例えば、『加齢臭と転移する竜』の目次画面をスクロールバーを引っ張って、上下上下を繰り返すと、表示が丸々消えてしまいます。


真っ白しろすけだーー!!

挿絵(By みてみん)


よく見るとGPU使用率99%で、書き換えが全く追いついていない状態です。

コマ落ち100%で画面更新が全くかからない。

(N5095だとGPU使用率90%程度ですが、コマ落ち100%は一緒です)

わざわざ激しく上下させなければ、遅れて表示されるだけですが、画面の描画速度が何倍か差があります。これが体感速度が遅い理由だと思います。

スクロールというのは、軽作業でも多用する操作なので、最も軽快に動いて欲しい基本機能です。


そんな基本操作で、もっさり後から表示が追い付くというのは、体感速度への影響が非常に大きい。


ブラウザで一番多用する操作がスクロールではないかと思います。

その速度が壊滅的に遅いのです。


いえ、J4125やN4120の機種がスクロール遅くても、さほど問題無いのですが、これだとCPUのクロックが少々上がっても体感速度は、ほとんど上がらないです。


J4125がCoreiより速いというのを見ると、何と戦ってるんだという気がします。

マウスの右ボタン押した瞬間には、簡単に体感できる速度差なので、これがCoreiより速いと感じる人は、CPUの速度が2倍違っても気付かないくらいのレベルではないかと思います。

もちろん用途にもよりますが、マウスの右ボタンでも、Windows Updateでも何でも、だいたい凄く遅いと思います。

たぶん、古いHDD搭載のCorei機と、SSD搭載のN/J4xxxを比較しているとか、CPU以外のところにボトルネックがあるPCと比較していて、CPUの比較はしていないような気がします。


普通に軽作業で使っていてJ4125とi3-5005Uは体感2倍の差があり、i5-5257Uとは体感3倍の差があります。

2コア4スレ機でも何倍も速いのです。


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これ、後に画面表示の理由らしきものが判明しました。

Windows GUIの表示にテクスチャを使っているので、その処理能力が表示能力において支配的っぽいのです。

挿絵(By みてみん)


まあ、あなんと言うか、普通にCPUのスコアで同等のCore iとは、ぜんぜん勝負にならないことが見てわかりますね。


i5-5257Uが圧倒的な割に、体感3倍なのは、CPU部分があんまり強くないからです。

実はWindows GUIの速度はテクスチャ処理能力で決まるというのは面白いですね。


誰も騒がないから手薄なのか、外付けGPUでも意外にスコア低目です。

ふつうはWindows GUIが軽々動くことの方が優先だと思うんですけどね。

テキストエディタで速度差わかっちゃうとかは、DOS/VとかWindows3.1の時代の話に思えるのですが、今でも同じルールが続いているとは思いませんでした。


========


スモールコア機の良いところは消費電力が少ないので、ファン付きでも静かで、そんなに熱くならないことが多いところです。


ミニPCでは重要な要素で、5インチ角程度の、あのサイズに収めるには、都合の良い特性で、熱くない、煩くない、軽くて小さい、価格も比較的安いとメリットもかなり多いものになっています。


ファンレス機もありますが、温度で悩まされることが多いので、個人的にはファン付きの方がおすすめです。

無音が目当てならファンレス買うしかありませんが、拘りが無いならファン付きをお勧めします。


ファンレスだったら、ケース自体がヒートシンク状になっているものがお勧めです。

プラケースで、ヒートシンクが外部に露出していないタイプは避けた方が良いと思います。


ミニPCは、I/Fが豊富でディスプレイが3台付くようなものもあります。

※I/F的には3台付いても、実用性は低いかもしれません。


ミニPCにディスプレイ何個も付けませんが、なんだかんだでノートPCよりコネクタ多くて便利です。

小さい割にやけに大量のコネクタが付いている機種が多い。

……が、一方で、コネクタ何個も付けられないくらい極端に本体サイズが小さなものもあります。


最初に紹介したやつです。

挿絵(By みてみん)


こいつがJ4125機です。最初の文字がNだとノート向けでTDP6W、Jがデスクトップ向けでTDP10Wです。

J4125はデスクトップ向けのTDP10W版です。

このサイズで本当に、TDP10Wの性能出るのか?と思いましたが、J4125の最高クロックまですぐ上がります。それでいて、高温で性能下がったりしません。優秀です。


ただし、ノート用のN4120も仕様上のTDPを無視して高い数字を設定すれば、最高クロックまですぐ上がりますから、実際の速度差は全く体感できませんが。


挿絵(By みてみん)


6.1×6.1×4.3cm

大きさは、HDMIやUSBコネクタのサイズから想像してください。

比較的静かで、そんなに熱くもなりません。

基本的にはネタアイテムですが、普通に使えます。


このサイズだとJ4125の速度でも何となく納得できてしまいます。


ミニPCは、一般的なものだと、だいたいこのくらいの大きさです。

メモリ交換できなかったり、2.5インチSSDに対応していないものは、もう一回り小さいことも多いです。

非力なミニPCは、基本ディスプレイ裏に取り付けることができるようになっています。

デジタルサイネージ向けに作られたのではないかと思います。


大きさわかりにくいですか?


挿絵(By みてみん)


サイズ比較用に、DVDを乗せてみました。

挿絵(By みてみん)


背面

挿絵(By みてみん)

この機種はUSBのAコネクタが前面にしかありません。


裏蓋開けると、2.5インチのベイがあります。

挿絵(By みてみん)


金属のマウントを外すと下にはDIMMのスロットと右側にはSSDが搭載されています。

メモリは、元は8GBの1枚刺しでしたが、4GB×2枚に差し替えています。

8GBあれば十分ですが、メモリは2枚刺しが基本です。

挿絵(By みてみん)


2.5インチサイズのSSD付けるとこんな感じです。

挿絵(By みてみん)


こんなに小さいのに一応PCという感じです。


まあ、より小型のものと比べたら何倍も大きいですが。

挿絵(By みてみん)


2.5インチのSSDがこのサイズですから、ビデオカードが挿せるような据え置きPCと比較すると、かなり小型軽量です。

挿絵(By みてみん)


このミニPCは、軽作業程度では、特に不満を感じない程度の速度です。

J4125比で3倍速く感じます。GPUのユニット数で4倍多く、クロックも高めなので、そのくらいの体感速度差が出ます。

※普通にPASSMARKの2Dの項目がそのまま体感速度差でした。

 2DがボトルネックになりまくっているのでCPUの速度はほとんど関係無いようです。


その割には、大発熱するわけでも無く比較的使いやすいですが、ファンは相当煩いです。


CPUが古い世代のもので、Windows11には非対応なので、いつまで実用的に使えるかわかりませんが。


デスクトップPCの場合は、core-i第3世代の4コアCPU、i5-3470あたりに、新しめの安価なビデオカード挿しておけば、文字打ちや軽作業での体感速度は簡単に飽和してしまいます。

新しいCPUとか必要ありません。


その割に、十分速いはずの内蔵GPU付きのCPUは、画面がもっさりしていてキレがない。

体感速度が上がらない(操作に対して、画面が後からもっさり追い付いてくる感じがします)。


結局ゲームやらなくても、極めて初歩的な操作でもっさりしないPCを求めると、ビデオカードが必須になるようです。

いえ、話題にも上がらないので気にならない人が多いのでしょうが。


現在はビデオカードの価格が高騰しているので、ビデオカードは贅沢品になってしまいました。

以前は、ジャンク価格の本体に安価なビデオカード挿せばたちまち現役レベルに……という感じだったのですが。


なので、ジャンク再生品と思って使っていたPCが最新のPCより体感速度が上だったりします。


それにしても6年前に売られていたようなGPUが現在でも流通していて、当時の1.8倍くらいの価格になっていることに恐怖を感じます。


ゲームやるわけでも無いので、当時15800円くらいで買ったPCにRX550という不人気GPUのカードを付けてます。

RX550は、当時8000円くらいだったと思います。

(今買うと、倍の価格になってますね……)


メモリ4GB搭載でPCI Express 3.0 x16接続の当時の現行GPUの中で一番安かったやつです。

(スロット形状が x16なだけで、実際はx8接続です)


そんなんでも、十分速いです。


(9800円のPCは、箱が狭くて8000円のRX550カードが刺さらなかったので、11500円のRX550カード刺してあります。本体は9800円で安いと思いましたが、やはり落とし穴があるのですね……)


ジャンク価格で買ったPCにそんなカード挿すと、魔法かよ!!という感じで、たちまち実用マシンになります。


ただし、いつも速いのを使っていると、それはそれで飽きるのです。


遅いPCを使う理由。

「飽きるから」\(^o^)/


遅いものと、速いものを交互に使うことで、速度差を感じることができます。

常に速いものを使っていると、速いことが体感できなくなってしまいます。


気分を変えたいときに、遅いPCを持ち出してきて遊ぶわけですが、デスクトップは大きいし、9800円くらいのやつでも、ビデオカード挿しておけばだいたい文字打つ程度で遅さを感じることはできません。Core-iに関しては第3世代でも第10世代でも差は特にありません。

(と書いてますが、RX550だと(内蔵GPUよりはだいぶマシですが)ビデオがボトルネックになるので差がわからないだけでRX570だと第3世代と第10世代で差が少しあることが体感可能でした)


その点、ミニPCはいろいろ適度で良いです。


そんな感じで、いろいろ試しながら書いていることが多いです。


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atomから発展したCeleron N3xxx/J3xxx、N4xxx/J4xxx系の4コア品は、遅いと思って使うと、予想外な速度かもしれません。


実際、普通に使えます。


そして、ベンチマークでも結構高い数字が出ます。

<<https://www.cpubenchmark.net/cpu_list.php>>

CPU Mark

i3-5005U 2020

J4125 2985


なので、数字だけ見てCore-iより速い!と思う人が存在してもおかしくは無いと思いますが、両方を使っていると、この数字と体感速度は、あまり比例の関係に無いことに気付きます。

実際に使うとi3-5005Uの方が圧倒的に速いので、簡単に気付きそうなものなのですが、数字に騙される人が多すぎるように感じます。


”おお! 意外に速い!!”とは感じますが、それは元ヤン効果のようなものです。


①スモールコア系(atom発展型)なので遅いだろうと思っていたら、使ってみると意外に速かった。

②調べたらベンチマークの数字が意外に高い。

③昔のCore-iより数字が上なので、その数字分速いんじゃないか?


と考えそうです。


ところが、実際使うとi3-5005U機の方がJ4125機より圧倒的に速いです。

マウスのボタン押して1秒もかからず速さに気付くレベルです。


4K60Hzディスプレイを縦表示にして、chromeを全画面で100%表示で『加齢臭と転移する竜』の目次ページを表示して、スクロールバーをマウスで上下させているときの追従性を動画で撮って調べました。


i5-5005Uはマウスカーソルの動きから4フレーム遅れで追従していました(マウスカーソルが動いてから3フレーム惰性で動く区間があり、4フレーム目からマウスカーソルが動いた方向に動き始める)。

操作感としては、少し遅いだけで普通です。

速い機種に慣れてると、確実に遅さが体感できますが、割と普通の感覚です。


それに対してJ4125は14フレーム遅れ(マウスカーソルが動いてから13フレーム惰性が続き、14フレーム目でマウスカーソルが動いた方向に動き出す)でした。これは、慣れてなくてもわかる遅さです。

操作感としては、スクロールバーがマウス操作にリアルタイムに追従しない。

スクロールバーが滑っている、といった感覚です。

個人的には、かなり別次元のレベルに感じます。


4フレーム(0.067秒)と14フレーム(0.233秒)にはこの数字から見える以上の大きな差があります。

0.1秒は人間の目で十分見える時間です。

0.2秒遅れくらいになると、追従できていないように見えるようになります。


--------


さらによく確認すると、5005Uは真っ白画面が最大1フレームしか持続しないのに対して、J4125は、操作に失敗しない限り永遠に真っ白画面継続可能で、真っ白画面の状態でマウス操作を停止してから、画面表示が白でなくなる(画面表示が復帰する)までに23フレームかかってました。


マウスカーソル停止から、画面が出るまでに23(24?)フレーム白画面が続いています。

マウス操作をやめてから、画面が表示されるまで0.4秒もかかってます。

i3-5005Uだと、白画面はほとんど出ませんが、出ても1フレームです。

挿絵(By みてみん)


よく見ると、マウスカーソルに、後からスクロールバーが追いつく様子も写っています。


挿絵(By みてみん)


マウスカーソルの動きに対する遅延時間の方は、画面が完全に真っ白であれば7フレーム遅れで追従していました。

14フレーム遅れは完全に白ではない時の数字です。


真っ白画面の場合は、スクロールバーが追いつくまでに7フレーム、画面が表示されるまでに17フレーム。合わせて24フレーム。

5005Uだと白画面から、画面表示が復帰するのに1フレームです。


ここまで極端な差がつくことは通常ありませんが、画面描画を含むメモリ操作全般で、かなりの大差があります。

CPU MARKで2/3の5005Uの方が圧倒的に速い場面はありますが、J4125の方が速い場面というのは、ちょっと見当たりません。


この真っ白画面は、通常の使用では行わない操作で起きる現象ではありますが、普通に使っていても、瞬間的に白画面は発生しますし、実際に、その差は体感できます。

画面描画の速度に大差があるのです。


i3-4100Mはクロックの割に5005Uより遅く感じるという感覚がありましたが、真っ白画面が2画面続くことがあります。

また、5005Uは真っ白画面が出る頻度は低いのですが4100Mは白画面がけっこう簡単に出ます。

表示関係は5005Uの方がだいぶ速いです。


消費電力が低く設定されている15Wの5005Uより37Wの4100Mの方が基本的には速いはずですが、スクロール操作で真っ白画面が発生する確率や、真っ白画面が連続するフレーム数と体感速度には反比例の傾向があります。


Core-i機は、Core-i機で、内蔵GPUでは、2D表示が遅すぎて、CPUの速度を体感できる場面が少ないのではないかと思います。


新しいPCを内蔵GPUで使うより、ジャンク品みたいな値段で売られてるPCに100GB/s程度のメモリ帯域を持つ安いビデオカード刺したPCの方が体感速度が速いのです。


毎年第何世代のCPUが出るわけですが、ぜんぜん高速化が体感できない時代が続きました。

私はそのころ、もはやCPUが高速化しても軽作業では軽すぎてCPU速度が体感できないのかと思ってました。


ところが、そうではなく、Windowsの画面描画負荷が大きすぎて、内蔵GPUがボトルネックになって高速化が体感できていないだけでした。


それなりのビデオカード刺すとWindows GUI全般が速くなるのです。


(大きなカードでも挿せる箱があって、電源も十分なら)

今だとGTX1060やRX570あたりがおすすめです。内蔵GPUとの速度差は非常に大きいです。

このあたりのカード買う人は、新しいのが出ると買い換えるので、中古が大量に出回り、価格が下がります。下のクラスのカードを新品で買うより安く、出力コネクタがたくさんついたやつが買えると思います。


ディスプレイ2枚くらいは、だいたいどのカードでも繋げますが、3枚以上になると、選択肢が厳しくなることがあります。


メモリ帯域は、

GTX1060は192.2GB/s

RX570は224GB/s


で、だいたいメモリ帯域とスクロール負荷は反比例しています。

(実際はテクスチャーレートとスクロール負荷が反比例です)


消費電力は100Wを遥かに超えることになっていますが、実際はべつにゲームやるわけでもないので、さほど電力も食いませんし、豪華なヒートシンクが付いているのでファンも回りません。


0 rpmです。

挿絵(By みてみん)


ファンも煩くないしおすすめです。


ただし、ミニタワーとか呼ばれる、どこがミニなんだか、どこがタワーなんだかまるでわからない、でっかい箱が無いと刺さらないかもしれません。

標準的なサイズのPCだとロープロファイルという細いカードしか挿せず、ロープロファイルのビデオカードは、中古でも価格がかなり高いかもしれません。


--------


ただの箱がなぜミニタワーと呼ばれているのかは、経緯を知っている人には理解しやすいです。

昔は高さが2倍くらいだったものが、どんどん低くなって今のサイズになっています。


今はマザーボードに標準で載っている機能のほとんどは、元はマザーボードには付いていませんでした。

なんでも全部カードで増設していました。

たぶん、マザーボードに直接付けられるのはキーボードだけで、その他はカード刺さないといけなかったのではないかと思います。

486機の時代には、FDDやHDD I/Fはマザーボード上に内蔵されていましたが、音とか出ません。


例えば、音源載ってないので、音を出すためのカードを刺します。

サウンドブラスターというのが有名でした。

CDドライブを付けるためにI/Fカードを刺すこともありましたが、サウンドブラスターにCDドライブをつけるためのI/Fと音源が両方付いたものも存在していました。


それが全部マザーボードに内蔵されてしまうと、そのスペースが不要になってしまいます。

今では逆に、何枚もカード挿せないものが多いと思います。


元々はタワーだったのです。


挿絵(By みてみん)


5インチベイが6個も付いてますね。

その割に5インチFDDが付いていないと言う謎仕様です。


この時代、CDROMはありませんから5インチベイに標準で光学ドライブは付いていません。

5インチベイに付けるものが無いのに6個も付いているのです。


”一体何と戦ってるんだ?”の世界です。

OSをCDでインストールできるようになるのは、だいぶ後になってからの話です。


それにしたって、5インチベイ何個も要らないです。

なので、どんどん減っていきます。


昔のマザボは拡張スロットが6個とか付いていましたが、それも要らないので、どんどん減っていきます。


どんどん減って低くなります。

今はただの箱に見えますが、元はタワーだったものが、どんどん低くなった結果がアレです。


今のフルタワーは、昔のミドルタワーくらいの高さしかないかもしれません。


世の中にロープロファイルカードを刺せるPCは大量に出回っているでしょうから、刺せるPCが大量にある。それに対して、ミニタワー型を買う人は、新しいビデオカードが出ると買い換えます。

余ったビデオカードは、刺せるPCが限られるので余ります。

なので、標準プロファイルのミドルクラスカードの中古は市場に多く出回り、比較的安く買うことができます。


それに対して、ロープロ対応カードはあまり市場に出回らず、かなり高値を維持します。

というわけで、大きな箱のミニタワーという箱のPCを持っておくと、比較的安価にビデオカードを入手できます。


私はロープロ1スロット品も持ってますが、かなり割高でした。

私が持ってるのはRX550というPCIe3.0 x8接続の物ですが、今はPCIe4.0対応のPCだとRX6400というのが良いようです。


※注意

 私は純粋にWindows GUIアクセラレータ、2Dアクセラレータとしての

 観点で見ているので、3D性能に関しては一切考慮していません。

 単純に2D性能だけを見ています。


ミドルクラスのビデオカード刺すと、WindowsGUIが速くなるあたり、内蔵GPUではまだ、WindowsGUIを動かすのに十分な速度を持っていないように感じます。

3Dとかどうでもいいから、まずは文字表示とかスクロールをなんとかしろよと思います。

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