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『氣』

ステータスの『魔力量』を『魔力』と変更しました。

目の前に浮かぶステータスカード


================

名前 サワダ ムツキ


魔力    F

魔力属性  雷 F

スキル   鍼灸術(固有)

================


えーーっと

魔力はあるから魔法は使えるのか。Fは最低ランクだったか。

産まれたてだから、まぁ‥‥‥こんなもんか?

属性は雷って言うとなんかいい感じだな!!

かっこよさそうじゃないか!!

スキルは前世鍼灸師だったからだろう



浮かぶステータスカードを父が手に取り母とともに見ている。


「「おお!!」」

「「あぁ‥‥‥」」


一瞬の喜びの後に漏れる落胆の声。なんとも微妙な表情の両親を訝しげにおもいながらステータスカード見上げると光る粒子となって体の中に入ってくる。

胸に異物が入り込んでくる感覚に顔をしかめるがすぐおさまる。


「ステータスカードが身体に馴染んだようですな。」

「ありがとうございます‥‥」

神父に父さんがお礼の言葉を返し帰路につく。


両親の帰る足取りが重い。

雷1つではあるが魔法も使えるし、スキルだって1つあったというのになんでそんなにがっかりしたような顔をしているのだろう。

確かに俺TUEEEとは言えないかもしれないが、魔力が無いわけでもなかったんだから無難でいいんじゃないのか??

だって魔法を使える四割にはいってるんだから!!!


どうにもよくわからないがこれから調べていけばなんとかなるだろう。

そういえばステータスカードって体の中に入ってきたけど呼び出すことはできるのか??

スキル『鍼灸術』の説明って見ることができないのだろうか??

長時間の外出、神父の苦行で疲れているはずの体は儀式の後から妙に体調がいい。

家に着くまで眠ることなく思考を続ける。


自宅の寝室につき「大丈夫よ、ゆっくりお休み」とベットへ寝かされる。

父さんが母さんの肩を抱きながら微笑みかける。

両親が部屋からゆっくりと出て行く。

さてステータスカードを出せないか試してみよう。

まずは念る。出でよステータスカード!!


まぁ出ないわな。

未だちゃんと喋れないから呪文とか無理だし〜。

う〜ん。

光になって体に入ってきたから呼び出せると思うんだが情報が足りない。

体の中に光ヒカリひかり‥‥‥

目を瞑り考えていると身体の中に流れる何かに気づく。

この感覚に覚えがある。前世で修行時代に師匠から教えてもらった『氣』を全身に循環させる練習のときと同じだ。

確か鍼灸術というスキルを持っていたので『氣』を感じやすいのかもしれない。

懐かしい感覚にホッとする。異世界に来てから無意識に緊張していてのか肩の緊張が緩むような気がした。

気分転換に氣の循環をさせて落ち着こう。


臍の下『丹田』の辺りから湧き上がる温かい水イメージしながら心臓に向かって昇らせると、左腕から手のひらへと移動させる。体幹の方へ戻し左足へと送り次に右足、右腕、頭と気を全身に巡らせる。全身くまなく気を巡らせていると少し違和感を感じる。異世界の氣は感じ方が違うのだろうか?

ゆっくりと感覚を確かめながら徐々にスピードを上げてく。

自分の思うまま滑らかに氣を動かせるようになると胸の辺りに気を凝縮したような小さな玉があるのがはっきりと分かるようになってきた。また、氣の後を追いかけてくるモワモワしたものがある。


違和感はこれか!!でも、なにこれ??

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