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装備の新調

もう出し惜しみせずに聖銀や聖金も使って武器を作ってしまおうとしてそういえば鑑定のレベルが1の時に調べたきり調べてなかったのでもう一度確認して見た。


・聖銀

ホーリーシルバーとも呼ばれている代物で、ダンジョンで稀に見つかることがある。(NEW)

ミスリルよりも少し硬く加工法により柔軟性を持つ。

氣・魔力ともに込めやすく電動率は聖金ホーリーゴールドにつぐ電動率。

熱や雷をほとんどつ押すことはない。

邪なものを払う効果がある。(NEW)


・聖金

ホーリーゴールドとも呼ばれている代物で、ダンジョンでごく稀に見つかることがある。(NEW)

ミスリルと同程度の高度で柔軟性を兼ね備えている。

氣・魔力とも込めやすく電動率は世界最高峰。

氣・魔力により熱や雷の電動率を変動することが可能。

邪なものを滅する効果がある。(NEW)


NEWのところが新しく鑑定出来た項目だ。

ダンジョンで見つかるんだね。

ダンジョンで見つかるものが作れてしまうってこれはどうなんだ??

なんで初めに教えてくれないんだろうか??

どうしよう??サダさんになら相談してもいいかな??

まだ鑑定でも見れないものが隠れてそうだな。


「サダさ〜ん!!これって武器にしても問題にならないかな??」

「!!その輝きは聖金属か?うん」

「聖金属??聖銀と聖金だよ??」

「それをひとまとめに聖金属って言うんだ。うん。聖銀は何度か見たことあるが金は初めて見るな。うん。」

「へ〜そうなんだ。でこれは武器に使っても問題ないものかな?」

「持ってるやつもいるにはいるが、かなり珍しい代物だな。うん。魔鋼ですら珍しいからこんなものを持つとなると厄介ごとの匂いはするな。うん。確かソル教では聖金属を神からの賜り物だとか言ってるから使われてる量によってはあそこの奴らに取り上げられるかもしれんぞ??うん。」

「うわ〜……どうしようか………」

「それよりいつのまにそんなもの見つけたんだ??セーフルームに宝箱が出たのか??うん。」

「え?あ〜…うん。まぁそうだね。見張りの時に……まぁ……」

「そうか、ほんと運がいいな。うん。それより聖金属を加工できるやつなんて世界に3人しかいないはずだぞ?加工できるのか??うん。」

「え?3人だけなの??」

「あぁ、この国に1人と炭鉱の国に2人だったはずだ。うん。もしかしたら簡単な加工をできる奴がまだいるかもしれんが、公式にはその3人だけだ。うん。で、どうなんだ出来るのか?うん。」

「………あ、あぁできるかな…多分。」


おいおいこの金属争いしか呼ばないんじゃないのか?

邪なものを払うはずが引き寄せてどうすんだよ!!

鑑定がチートってのは嘘なんじゃないのか?おい!!

鍼にして使う計画を白紙にしたほうがいいのだろうか?でも鍉鍼作っちゃったんだよな……

まぁ使う量が少なかったら大丈夫か?う〜んどうしようか?


「サダさん。最下層から脱出なんだから惜しみなく使いたいんだけど、魔鋼だけで作った武器も作って脱出の時はそっちを見せるってのは出来そうかな??」

「確かにここから出るのに出し惜しみは良くないな。うん。」


腕を組み少し考える仕草をするサダさん。


「この階層の魔物の強さから考えると必要なさそうだが、あの森は少々厳しいかもしれん。うん。坊主の言う通り両方作って各階層の魔物の強さを見つつ進むのがいいだらな。うん。ただし、聖金属のみで武器は作ると扱いきれんからやめておけよ?うん。」

「わかりました。では作っていきますね。」


確かにこれだけ氣も魔力も通りやすい金属だと扱いが難しいだろうな。俺みたいに操作MAXだとしても難しいと思う。スキルはあくまで補助であってスキルで使う訳ではないから同じレベルでも上手い下手が出てくる。

扱いなれないものは自分の身を傷つけるかもしれない。となると聖金属も使うべきでないのかもしれないが、どんな魔物が出てくるのかわからない以上できることはやっておこう。

この階層は結構魔物のランクも低いし、フロアボスらしきオーガも思ったより弱かった。(自分で戦ってないけど戦った気分になっている。)

魔鋼で十分な気もするが、進化後の数日は魔物の強さも階層ごとにバラバラだと教科書に書いてあった覚えがある。

となると今のこの階層で強い武器に慣れてもらってから進むのは脱出の可能性を上げてくれるだろう。

よし!自重せずに作ろう!!!

サダさんに改めてこのことを伝えて作成をはじめた。


みんなの分の武器と防具も作る。

防具を作るにはみんなの体格を知らないといけないのだが、絹糸で服を作っているのでサイズはバッチリ知っている。

みんな緑色で異様だったので今あるもので染色したり、元々の服からアレンジしたりしている。

ゴブリンイーターの絹糸は防具にも使われる代物なので鉄や銅の鎧よりは丈夫ではあるが、せっかくなので聖金を糸にして使うことにした。

糸にして編み込めば多分バレないだろう。


仕込み武器を作りたいが今は魔法陣とかの資料がないので残念ながら面白いものは作れない。

今覚えてる範囲で仕込みを作るしかない。

みんなのスキルを参考にしながら仕上げるしかないだろう。

専用武器にしたいので氣を込めて本人以外が使っても本来の性能を発揮しないように仕掛けを作ろう。


防具に関しては動きやすさを重視したものでいいだろう。

金属糸を作るのは錬丹術を使えば簡単だ。

仕掛けをつけるとすればツボを刺激できるようなものにすると筋力の補助ができる。

今日はゴブリンイーターを何匹か狩ったので絹糸も補充できている。

下手な防具をつけるぐらいならこの糸と聖金属の糸で作ったものの方がよっぽど頑丈だろう。

イクミのはローブがいいかな。少し厚めにして中に聖金属を編み込んでいけばかなり頑丈で魔法の補助にもなるだろう。いくつか補助用の魔法陣を覚えているから編み方を工夫すればどうにかなる。

仕込み杖は魔法補助が弱くなるし、武器も脆くなると言うのが一般的だが、それは魔法陣が組まれていないものや、鋳造のものに言えることだ。鍛造のものだとそう変わらない印象を受ける。

前世では絶対にありえないだろうが、ここは氣や魔力がある中で作るので、一流と呼ばれる人たちが作ればそう大きく変わることはない。錬成でも同じことが言える。鍛治師には劣るものの鋳造よりは細かく組成をいじれるので仕込みを入れておく方が強い武器が作れる。魔法陣に硬化の命令式を入れるだけでほとんど変わらない。

とはいえ魔法陣を組み込むと魔力が必要になるので、魔石をはめる仕掛けにしたり使用者が込めるもの、大気中の魔素(授業で大気中にある魔力は魔素と言いますと教わった。)を取り込む仕掛けもある。どんな仕掛けを作るかで耐久度が変わってくるので見極めが必要と言われるが、正直わからん。今は作った俺がメンテナンスをするんだから気にせずに作る。

杖はサダさんよりは短めのものにして氣を込めると魔鋼製の刃が飛び出すようにしよう。イクミの槍術はLV6まで上がってるのでその辺の冒険者よりも戦えるが、聖金属の刃はLV8以降の人でないと危険を伴うとサダさんからアドバイスをもらったから魔鋼で作ることにした。軸には聖金と聖銀を使ってある程度のしなりをもたせて槍として使っても扱いやすくしてある。見た目は金属製の重い杖だが、魔法陣で重さを軽減させてあるので片手でも持てる代物だ。


真冬の装備は弓をメインに使うので、肩の部分の動きがしやすいようにほとんど絹糸と聖金属製糸で作った。

見た目はただのおしゃれ着にしか見えない。後ろから罠も見分けて行ったり来たりすることもあるだろうからあまり重くしないようにしている。

弓は聖銀、弦は聖金でできている短弓を作った。色を目立たなくさせるために絹糸を巻いているので見た目は問題ないと思う。

鑑定しても

『月光の弓』その弓から放たれる矢はきらめく光のごとく。

若き無名の製作者が友のために作り上げた一品。どのように作り上げたか未だわからず。

と書いてあるので多分大丈夫だろ。

基本的に錬丹術で作った装備品はこんな感じでよくわからないと説明してくれる。

明らかに鉄でできててもわからないと出るのだ。

おそらく錬丹術は今までになかったスキルでこのスキルを使ってできたものはほとんどよくわからないと出てしまうのだろう。回復薬を作った時も新技術で作られたと記載されているからな。

それに目利き程度では名前とものの良さぐらいしかわからんので問題ないと思う。鑑定石も俺の鑑定と大差ないんだからほとんどバレないはずだ。

次は他のみんなの防具だが、ほとんど違いはない。

動きやすさを重視して作り、胸当てを魔鋼で作り、籠手は希望者のみ作るだけにした。


武器なのだが、サダさんのものは今持ってるものの芯に使ってる魔鋼を聖金に変えて仕込みに使ってる刃を聖銀に変えた。いつも使って慣れてるからそうしてほしいとの希望だ。それにしてもあんなネタ武器でよく戦えるなと思う。

アカリの刀は聖金を芯に使い魔鋼で覆って作ってみた。武器には詳しくないのでわからないがこうしておけばアンデット系の魔物でも倒せると思う。

サキ用の盾は聖金と魔鋼を使って作った。聖金属の量がちょっと足りなくなってきたので結構薄くして挟み込んでいるが、氣や魔力を込める量で硬さが変わるなら大丈夫だろうと思う。

剣はサキとサツキのものは長さが違うだけで作りは同じにしている。

サツキは獣化した時用に魔鋼の短剣も作ってあげた。

先生の杖はもともと持っている杖に聖金を芯に使い魔力伝導率をあげて燃費を良くしてあげた。いちよう魔鋼製の剣も作ってあげたので近接戦も大丈夫だろう。

俺の武器は魔鋼でできた刀だ。ろくに武器を扱えないので普通の鋼鉄にしようかとも思ったのだが、1人だけしょぼい武器を持ちたくなかったのでそうした。

防具は魔素を吸収して魔法陣を発動するようにして、氣を送ると強度をますようにしている。

魔法陣の内容は体温調節や魔法防御、物理防御に関わるものを採用している。

武器は魔石をはめる穴があるので魔石から魔力を吸収して使うようにしてある。

魔力操作を覚えるのに苦労中のアカリ、サヤ、マフユのために補助術式も仕込んであるので多分大丈夫だろう。

大きな魔石だとはめることができないと思っている人もいるだろうが、錬丹術と魔法陣で魔石を圧縮させる機能を開発したので魔石を穴に近づけるだけで小さく圧縮してハマるようになってる。防具の方にも念のために魔石をつけるようにしているので竜並みの相手でない限りは対応できると思う。


作って渡した時に子供たちは大喜びしていたが、サダさんとカヤ先生は顔が引きつっていた。

加工できるって言ったのにどうしてそんなに引きつってるのかわからん。

とりあえずは完成したが、休憩時間の合間に調整していく予定だ。あとダミーの武器防具も脱出までに作らないといけない。今持ってる聖金属はもう使い切ってしまったのでどうにか銀か金を補充したいもんだ。

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