役割分担
ダンジョンの脱出に向けて話し合うために今持ってるスキルを共有することにした。
スキルにはレベルがあるが、レベルは１〜１０まであり、スキルによって基準が異なるのでなんとも言えないがLV3もあれば上等で普通に訓練していてLV2までと言われる。努力しているものではLV5ほどで才能のあるものでLV8ほどと言われる。それよりも高いものはその筋では尊敬されてもいいほどの才出そうだ。
まずは俺から
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名前 サワダ ムツキ
魔力 B
魔力属性 雷 D
スキル 鍼灸術（固有） 陰陽五行（固有） 錬丹術（固有）
氣感知 LV MAX 氣操作 LV MAX 魔力感知 LV MAX 魔力操作 LV MAX
隠密 LV8 鑑定 LV2 剣術 LV1 槍術 LV 2 刀術 LV4
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鑑定スキルは目利きのレベルがMAXになったら鑑定LV1になったものだ。
鑑定は初見のものでも大体どんなものかがわかるスキルだ。基本的に生き物には使えないが、植物は例外みたいだ。
どんなもので毒はあるか？食べれるかどうか、道具なら使い方や作用などが大まかにわかる。レベル依存で詳細にわかるようになってくるみたいだ。
戦闘系は学校の授業で習ったが、刀術は入学前からアカリから教わっていた。アカリの教えはかなり厳しいのでこんなもんだろう。
特段変わっているわけではないがまぁその辺の初心者冒険者と大差ないぐらいだろうか？
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名前 タチバナ アカリ
魔力
魔力属性
スキル 氣感知 LV 7 氣操作 LV 6 魔力感知 LV ５
刀術 LV 7 槍術 LV 6 剣術 LV 4 見切り LV4
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アカリはもともと持ってるのが魔力感知、刀術、槍術、見切りだったそうだ。
氣は俺が訓練したので普通の人よりは扱いがうまい。筋力があるわけではないのだが身体の操作が異様にうまいようで、小さい力でもかなり強い。今までの学校の訓練でアカリは男子にも負けたことはないのだ。
かなり優秀な前衛になるだろう。氣の扱いを教えてから相当強くなったので何か関係あるんじゃないかと思う。
冒険者のランクでいうとCランクの人のステータスに匹敵するらしい。
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名前 タケシタ カヤ
状態 健康
魔力 B
魔力属性 水 A
スキル 氣感知 LV 4 氣操作 LV 2 魔力感知 LV 8 魔力操作 LV 6
調薬 LV3 剣術 LV3 槍術 LV3
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15歳以上で冒険者ギルドのステータス鑑定の石版を使っているために状態の項目がある。これずるいな。
先生は典型的な魔法使いだというが意外と武術もできそうだぞ。学校で習った程度にはできるといっていたが、LV3はそこそこ強いと思う。
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名前 サダ
状態 健康
魔力 A
魔力属性 風 A
水 A
スキル 氣感知 LV 6 氣操作 LV 6 魔力感知 LV 8 魔力操作 LV 8
隠密 LV 6 目利き LV 8 俊足 LV 4 剛力 LV 8
剣術 LV 7 槍術 LV 9
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サダさんは王都生まれらしく、各人種の血が混ざっているらしい。
苗字がないのが気になって聞いてみたが、『ゲッコウ領』以外の領では苗字を持ってる人の方が少ないといっていた。
この領は日本的だから苗字があったんだろうなぁ。
ステータスを見た感じの強さは異常だ。武闘派魔法使いとはさっすがAランクだ。
「強いスキルいっぱいだぁ」と思わず口にしてしまったのだが、「スキルの数は固有スキルを除けば１０個が上限だからなぁ。うん」と衝撃の事実を聞かされた。
努力次第で得られるスキルは１０個以上覚えようとしても全く反映されないらしい。ただし、スキルの補助がないだけで練習すれば上達するので特に問題はないんだそうだ。
そう聞くと学校で剣術とか槍術を習うのってスキルの枠を無駄に使ってる気がするんだが……
いちよう武器は選択できる授業だからいいのか？護身術は必要だからな。
あ！俺あと一個しか通常のスキル覚えらんねぇじゃん！！うわぁ〜〜〜まじか！！慎重にスキルの習得しないとな。
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名前 マスダ イクミ
魔力 B
魔力属性 聖 D
火 C
スキル 氣感知 LV 5 氣操作 LV 3 魔力感知 LV 8 魔力操作 LV 6
槍術 LV2 調薬 LV2 目利き LV2
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カヤ先生同様に魔法使いタイプだな。この年齢にしてはすごいのだが、俺が氣や魔力の練習法を伝授してからレベルの上がり方が以上だったんだよ。自分で実績があったから普通の範囲内かな？
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名前 ツチヤ マフユ
魔力
魔力属性
スキル 鷹の目（固有）
氣感知 LV 6 氣操作 LV 5 魔力感知 LV 3
隠密 LV 3 弓術 LV 5 罠師 LV 5 暗視 LV2
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固有スキル『鷹の目』は暗視以外の視力の強化らしい。暗くなければかなり優秀とのことだ。暗視持ってるから視覚は完璧だな！！父親が猟師だからか弓が得意で、罠の知識もその影響らしい。
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名前 タカナシ サヤ
魔力
魔力属性
スキル 身体強化（固有）
氣感知 LV 9 氣操作 LV 7 魔力感知 LV 7
盾術 LV 5 剣術 LV 3 槍術 LV 4
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固有スキルの身体強化は結構持ってる人が多いらしい。灰蝙蝠の盾役のタクマさんとアオさんも持ってるらしい。
氣を使って任意の身体能力を強化できるらしい。サダさん曰く熟練者になると感覚の強化もできるのだそうだ。
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名前 マツシタ サツキ
魔力 D
魔力属性 雷 D
スキル 獣化（固有）
氣感知 LV MAX 氣操作 LV 6 魔力感知 LV 5 魔力操作 LV 4
剣術 LV 5
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獣化は獣の能力を自分に宿すスキルなのだが、サツキが犬耳だからあるとかではない。普通の人にも持って生まれてくる人はいる。その人が獣化すると猿やゴリラみたいになる。人間だって元は猿なんだからな。
ただ獣化とは一種の先祖返りなのでその種族によっては嫌悪されたり崇められたりするそうだ。
魚人や鳥人は蔑む傾向にあり、蜥蜴人は崇めていたりする。その他は特に気にしないと言う傾向が多いと聞いている。
みんなのステータスを確認したが、みんなチートじゃね！！
と思っていたのだが、祝福の宝珠を使った子供ならこれぐらいは平均より優秀だなと言うぐらいだと言う。
毎年これぐらいのステータスを持った人は1人か2人はいるのだとか。とはいえ今年は多い豊作の年だということだ。
本人の才能によって得られるスキルで他人が真似しても才能がないと取得できない程度ですごいが珍しいわけではないそうだ。獣化と身体強化は結構多いそうだ。
例外といえば俺なのだが、固有スキルも複数あり、氣と魔力に対する才能の塊だが戦闘系ではないので強い！！とはならずに「おぉ…なんかすごいんじゃね？」ぐらいの評価だ。
とはいえ5歳と考えるとかなり優秀なメンバーにかわりない。
冒険者のランクでいえばCランクに足をかけているぐらいの強さをみんな持ってる。アカリに関しては文句なしのCランク出そうだ。
サダさんもみんなのステータスを見た後にはいちいち守らなくてもある程度は自衛できそうだと言ってくれている。
パーティーとして総合評価するならDランクといったところだそうだ。
進化する前のこのダンジョンなら１０階層ぐらいまでなら安全マージンを取って探索できるらしい。
それはともかく脱出するために各自の役割を決めることにする。
斥候は経験がものを言うのでサダさん以外には務まらない。ただ指示出しもサダさんにしてもらいたいのでここは斥候は無くして氣感知を使った警戒に止めることにする。
前衛をアカリ・サヤ・サツキが、中衛をサダさんと俺、後衛をカヤ先生・イクミ・マフユが担当する。
サダさんが中衛なのは前と後ろのフォローに回りやすいからという理由だ。
というのは建前で役割を決めたのは、魔物が出てきた時にパニックになる、騒いで逃げるなどの行動を起こしにくいから前衛だとか後衛だとかにつけただけの状態だ。
本来の探索のようにある程度距離を開けつつ行動なんてすることはない。急に魔物だ襲ってきたらフォローができないから団子状態でぞろぞろ歩くのが現状だ。
実際何度かハイコボルトが襲ってきた時もゴブリンナイトが襲ってきた時もサダさんが対処していた。
まだ魔物が襲ってきても戦える精神状態ではないらしい。俺は回復職だから基本戦闘に参加するなと言われている。
鍼灸術の回復は戦闘中はほとんど使えないけど回復職が怪我するのはまずいそうだ。
今のいつ出れるかわからない状態では特に疲労回復が使える俺はかなり重要だということだ。
あぁそうそう、訓練用の武器はちゃんとお俺の錬丹術で使えるようにしてるよ。
