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錬丹術

・錬丹術

氣によって物質の組成を組み替える。

外丹法と内丹法がある。外丹と内丹を使いこなすと……

錬金術及び調薬スキルを覚えることができなくなる。



説明が不親切だ。

不親切ではあるが鍼灸の古典を勉強する中で興味本位で調べたことがあるので多少は知っている。

まず錬金術との違いだが錬金術は金の作成を目標とし、錬丹術は不老不死を目標にしていたそうだ。

とは言っても錬金術に賢者の石という不老不死をもたらす研究がされていたし、錬丹術でも金を作ろうとしていたこともある。大多数の研究目標は最初に言った通りだと言われているだけなのだろう。



それはともかく錬丹術には問題がある。

錬丹術は外丹法と内丹法の大きく二つの技術があるのだが、外丹法は錬金術とほとんど変わらないと考えてもらえればいい。この世界での違いは錬金術は練成陣が魔力の調節、性質の変化をイメージに沿って変更してくれるのに対し、錬丹術は氣の量、作用、性質を自分で細かく変えていくことが違う。難易度は錬丹術が高いが、前世で氣の知識と科学知識が少しだけあるからなんとか使えるのだろう。

あとは調薬ができるので錬金術の上位互換?だと思われる。


問題は内丹法だ。

体の中で使う錬丹術のことを内丹というのだが、さっき説明した通り不老不死のための技術としておもに使われていたのが内丹法と言われている。正確には不死でなく長寿か?どちらでもいいか。

ここでまず注目すべきは異世界補正があることだ。

地球では不老不死の霊薬作りが成功していなくてもこの世界では成功してしまう可能性がある。なんか成功してしまいそうな一文があるのでこれはやばいとしか言いようがない。不死とは言わなくとも老化を遅らせることぐらいはできそうだ。

作り方を詳しく知っているわけでないが、外丹も内丹も少しだけ知識はある。まぁ知ってる長寿の霊薬は水銀とか使ってる時点で毒だと思うのだが……

中国の皇帝が中毒で死んだとか言われているからな……

でもいつかは作れるかもしれない。作れる可能性を知られるだけでも大問題だ!!

とはいえ他の薬を作れることはいいことだと思っている。調薬のスキルが得られないのだから錬丹術しかない。

内丹法での調薬は自分にしか使えない可能性が……まぁいっか。

あと問題になるのは房中術を用いることがあること……とりあえず知らないフリだな。

霊薬を作らないにしても薬関連は内丹の方が多かったと思うんだよなぁ。

体内の氣や呼吸法なんかを使って薬を作るとなるといちいち薬を取り出して飲む必要がないので結構便利かもしれない。


今知ってる情報をまとめるとどうだ?

鍼灸術がかすれてしまう気もする。

いらない?

いやいるよね?



この国では錬金術師として仕事をしていくにはスキルを持っていることの申請が必要だという。

地球で言うところの免許の代わりにステータスカードを使っているのだ。申請せずに仕事をするのは罰金があるそうだ。錬金術で作られるものの中には武器や馬車などの乗り物もあるので軍事的に無視できないのだそうだ。

ちなみに治療所・薬屋にはステータスカードのスキルはあまり重要視されていない。治療所は治療に関するスキルがないわけではないが、治療スキルのない人でも治療魔法を使えるので必要でないのだとか。

そして調薬のスキルというのは魔法を込めた溶液や薬を作る時に得られるもので、持ってなくても調合の配合さえ知っていればある程度の薬は作れるから必要ないのだとか。仕事の届け出は必要ではあるんだけどね。

個人的には治療関連こそステータスカードのスキル申請が欲しいと思うが、世界が変わると考え方も変わるのだろう。

あとは鍛冶師なんかもスキル申請が必要なんだとか。


となると今できることで考えると仕事は治療か薬師かな?

でも薬師となると調薬のスキルは取れないから内丹を使うようになるのか?体の中で作った薬ってどうやって外に出すんだ??

やっぱり消去法でいくと治療になるな。え?冒険者?

魔法もまともに使えないし、武術の心得なんかないから無理だろ。

ヒーラーやポーターとしてもそんなに役に立つのかわからん。

練習しろと言われても…現実的に考えるとあんまり気が進まないし自衛ができれば十分だ。

やっぱり鍼灸術を活用するしかないかな?

もともと鍼灸するつもりだったしそれはいいか。


可能性を模索してみたけどやっぱ鍼灸だな。

治療魔法とか回復薬なんてチート製品があるからかなり厳しいが鍼灸でやっていこう。

好きだからいいんだけど、鍼灸の本がないのは痛いなぁ。まぁ今までの知識でどうにかしていくしかない。

今のうちに覚えてるものを紙に写しとくか。


あとは鍼を作ってお灸のための『もぐさ』を作らないと。

この世界によもぎってあるのか??まだ見たことないんだよなぁ。

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