特訓1
魔法の基礎を学んだし特訓をするぞ。
ふっふっふっふ。
魔力操作を覚えてから毎日体内を巡らしていたら魔力が上がったのだ。
今の魔力はCと結構ある。
Cは中堅と言われるほどの魔力だ!思う存分魔力を使って練習できる!!!
これこそチートと言ってもいいだろう。
まずは『ライト』の魔法だ。
体内の魔力をある程度ひとまとめにして、外に出す!!
ぽわーとホタルのような明かりが出る。
おぉ光った。って茶番はいいか。
正直『ライト』は使える。だって毎日目にする魔法なんだもん。むしろ光量も調節できるので閃光による目くらましにだって使えるほどだ。
これは冒険者が使う『フラッシュ』という魔法で器用な人でなければできないのだとか。『ライト』の応用なのだが基礎魔法に属しているのが嬉しい。
さて次の『ショック』だが、これもできる。以前薬室でゴキのような虫、いやもうそのものと言っていい虫を母さんが『ショック』使って仕留めたのをみて真似したのだ。(ちなみにこのゴキはとある薬の注文があったために取り寄せた薬の材料です。)
親の目を盗みながら『ライト』と『ショック』を練習していたので基礎魔法の二つはできる。親が仕事中にするコソ練って結構スリルがあってはじめのうちは楽しかったが、『隠密』なんてスキルを手に入れてから罪悪感が生まれてしまいそれからはただの作業とかしていた。
『隠密』自体は有用なスキルなんだよ。音・匂い・魔力・氣を隠してくれるからね。
ただなんか悪いことをして得たスキルな気がして特訓はちっとも楽しくなかった。本当疲れる。精神的に…
さて、もう基礎魔法のうち二つができてしまっているのであと一つなのだが、意外とこれが難しい。
魔力を圧縮すると書いてるのだが、言葉の通りに圧縮したとしても濃密な魔力になるだけだ。
イメージが必要なんだろうが、体内で圧縮しながら雷というか電気になるイメージをすると感電してしまう。
放出してからイメージだと全く魔力が変化しない。普通は放出後でも1分以内なら変わるのだと母さんが言うのだが、多分それは初級魔法に属するんだと思う。なので放出と同時に変わるようにイメージするのだがなかなかうまくいかない。
十回に三回くらいしか成功しないのだ。基礎と初級の線引きが結構シビアなんだ。皮膚から離れる一瞬というのが難しい。半分出たあたりで変えると即感電!!成功しても雷(電気)が流れる方向を操れないのでその辺の金属とかに飛んでくか自分に向かって飛んでくるかしてしまう。
これが基礎の限界なんだろう。マジ使えねぇ。これ自爆攻撃じゃね??
もういい次の段階に進もう!!
『エンチャント』これさえできれば使い道も出るだろう。
ものに魔力を込めて電気にするっと。
あれ込めれるけど変わらん。なんでや??おいおい基礎じゃねぇの??
もしかしてこれ初級に入ってる??いや希望を捨てるな!!何度も試そう、そうしよう。
何度目になるだろう??
朝から初めてもう窓の外は暗い。
いつの間にか近くで見ていた両親もどこか違う部屋に入ってしまった。
一度も成功しないまま魔力が尽きてしまった。
子供のうちは魔力の回復がゆっくりだから明日の昼までもう練習ができん!!
うわ〜暇だ〜〜〜
やることねぇ〜
他のスキルでも使いながら考えるしかない。
まずは何をするかステカでも見ながら考えるか。
ステータスどん!!
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名前 サワダ ムツキ
魔力 C
魔力属性 雷 F
スキル 鍼灸術(固有) 陰陽五行(固有)
氣感知 LV MAX 氣操作 LV MAX 魔力感知 LV MAX 魔力操作 LV 9
隠密 LV3 目利き LV2
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びっくりした?ねぇ、ねぇねぇ??
ふっふっふっふ。
『魔力感知』MAXに『魔力操作』LV9と育てたねぇ〜。
根気よく頑張りましたよ!!
え?そっちじゃない??
『隠密』か!
ん?ふざけるな??
はっは〜んさては『目利き』のことか。
あれ?何でそんな冷たい目でこっち見るの??嫌だな〜ちょっと焦らしたくらいでまたまた〜〜〜
あの、ごめんよ。ごめんって!ちょっ!!やめてそんなゴミを見る目で見ないで!!
一人でやってても虚しいか。
はい『目利き』を手に入れました!パフパフ〜〜〜
実家にある練金の素材と薬の素材とその資料となる本がたくさんあるおかげで知識と見る目を鍛えに鍛えた結果、見事得ることができたのです!!やったね!!
小説の鑑定ほどではないが、物の価値や成分がなんとく頭に浮かんでくるのがこのスキル!!
この分だとアイテムボックスも手に入れちゃうんじゃない??え?無理?いや希望は捨てないよ?
目利きやばいわ〜両親とも持ってるみたいだけど……
なんだか虚しくなってきたので今日はお風呂入って寝よう………




