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誰もいない教室。電気もついてなく、雨雲のせいであたりは暗かった。一つの席の上に花瓶が載っている。そこに一輪の百日草がさしてある。少し離れたところでカーテンが揺れていた。窓が開いているせいで風がカーテンをたなびかせている。
ひときわ大きな風が吹いて、カーテンがおおきく揺いだ。そのせいで強い風が百日草にあたる。丸く形成された花弁が丸ごと落ちて、風に流され教室の前の方に転がった。花弁は教室で一つだけあったカバンにぶつかって止まる。そのカバンは学校指定のものではなかった。
花弁はそれからもう動くことはなかった。




