幽霊退治をされる私
次の日もまたその次の日も教室に入った時に私の机の上にはからなず菊の花が飾られてあった。
私が「いじめ」を受けるようになってから一週間がすぎた頃の朝もいつもどうり教室の机の上に菊の花が飾られてあった。だけどもう慣れてしまったせいか平気でその花瓶を後ろの棚の上に置いて自分の席に戻り、カバンから荷物を取り出して机中に入れ始めた
その時ー
バシャッ‼︎
後ろから優奈達によってバケツにいっぱい入ったトイレの水を頭の上からぶっかけられた。器官に水が入ってしまった私はゴホゴホと咳をこむ。おかげで頭や体、制服がビショビショだ。
「キャハハハハハハハ・・・・‼︎」
そんな姿の私を見ながら優奈達が甲高い声で笑う。それにつられてクラスの他の男子や女子の数人もケラケラと笑いだした。
「あ〜ごめんねー‼︎手がすべっちゃった〜♪」
優奈がわざとらしく謝ってくる。
しかし…
「でもトイレの水をかぶったって事は汚いって事だから〜・・・理加子・陽子2人でモップ持ってきてー♪」
不気味な笑顔をしながら優奈は2人にお願いした。2人は笑いながら「はーい♪」と言って教室をでていった。
な、何⁉︎まさかこれって・・・
一気に恐怖が襲ってきて私は教室の出口に向かって一目散に走り出した。しかしすぐに2人の男子に強引に取り押さえられうつ伏せにさせられ周りの生徒達に体をおさえられる。
どうしよう!護身術が使えたらいいけどこの場合のやつは知らないよ〜・・・
そんな事をあせって考えてるうちに、とうとうモップが2つきてしまった。クラスのほとんどの人達が不気味な笑顔で集まってくる。
私はおびえながらみんなに叫んだ。
「やめてっっ‼︎怖い・・・お願いだからこれ以上は・・・‼︎」
一瞬教室が静かになったが、しばらくして何人かががニヤニヤしながら大げさに話しだす。
「今、誰か言った〜?」
「え〜何も聞こえなかったよ〜‼︎」
「じゃあ幽霊なんじゃね?」
「え〜!怖〜い‼︎」
優奈がその会話を聞いて合図をだす。
「じゃあ・・・その幽霊退治をそろそろ始めますか」
この言葉と同時にモップを持った2人が襲いかかってくる。
「いややややァァァァァッッッッ‼︎‼︎」
悲痛な私の叫びをみんな無視しながらモップで全身を押し付けるようにゴシゴシしたり楽しそうに笑ったりする。
「キャハハハハハハハ・・・‼︎」
「もっとヤレヤレー‼︎」
そんなみんなの声を聞きながら私は必死に涙をこらえながら抵抗するしかなかった。
誤字脱字がありましたら教えて下さい。
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