表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/48

予知能力者の里 01

 シヴァがチェックインを済ませた後、一行は改めて駅へと足をむけた。


 山からなだらかにのびる平野部の真ん中に、街は開けていた。冬の始まりで、どこまでも寒々しい白い光に覆われている。

 ぷぁん、と天蓋に響き渡る電鉄の警笛、そして、地を揺るがすようなレールの音が近づいてきた。

 天気のせいか、妙に響く。

「電鉄だよ、今から乗る」

 サンライズはふり向いてボビーとシヴァに言った(結局、シヴァも付き合うことになった)。

「先に調査地を見に行こうと思う」

 かっちりしたグレイのスーツに固められたボビーは、不服そうに口をとがらせたが黙って後からついていった。


 三人は、JR駅から繋がった電鉄の乗り場へと向かう。小さな踏切を渡り、向こう側に改札とホームがあった。

「どこまで乗るの」

「塩田町、ここから十駅目」

 三人分の切符をまとめて買いながら、サンライズは時刻表を確かめていた。

「次の十五分発に乗れるな」

 小さな、横並びの座席がついた車両だった。他に乗客はほとんどいない。同じ車両には、近所のおばちゃんらしい二人が端のほうに陣取り、かしましくおしゃべりしていた。彼らの方をちらっとみて、変わった取り合わせだと思ったらしいが、その後は自分たちの話題で大いに盛り上がっていた。


 少し余裕ができたので、彼は、シヴァにも簡単に今回の任務を説明した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ