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処刑人と姫様  作者: stenn
2/59

少年

少年視点から。短くてスイマセン。


++昼下がり++


レグナ大陸の端にあるグラグスル皇国を


南下したところにあるカサハロ街。


王都とは違い南国の香りがする街を俺は歩いていた。


ただ、子供のころから突き刺さる視線はここでも変わらない。


誰もが俺を避けて通り抜けていく。


まぁ今さら何も思うことはないし、むしろ歩き易い。人が沢山いる王都では大変便利だ。


俺は、ほとんど無意識に瞼に触れる。


右目が金。左目が銀の両目。燃えるような赤い髪。


それはこの国最古の民族。そして最も忌み嫌われる民族。


何故だかは忘れたが、今、嫌われる理由なら分かる。


俺たちの職業だ。俺たちは主に、依頼を受けて人殺しをしているからだろう。闇の仕事だがそんなこと誰もが知っている。


まぁそれぐらいしか働かせてもらえないのが現実なのだが。


とにかく主に国の依頼が多いので処刑人とも言われている。


俺はその仕事でここにきていた。


別にどうとも思っていない。生きていく為だ。死んだ奴らには悪いが。


「陰気くせぇな。さっさと帰れよ。」


すれ違い様に聞こえた、耳慣れた悪口。たまにはレパートリーを増やせと言いたくなる。


まぁ、そんなことは置いて置いて、俺は悪口には自動反応するようにしている。


肩を丸める気など全くない。舐められてたまるかと思う。それはガキの頃からだった。


因みに最近は連勝中。楽勝。


俺は声の方向に迷わず歩くと悪口を言っただろう男の腕を簡単に捻り上げた。


ミシミシと骨が鳴る。折れると悲鳴をあげている。いつ聞いても心地いい。


勝利の音だ。


「弱いくせに喧嘩売るなよ。おっさん。」


ため息混じりに言うと男を投げるように離した。


情けなく逃げていく男の背中を見ながら、


俺は先程から背中に刺さる視線に目を向けた。


明確な殺意。だが、野次馬の中にはもういないようだ。


俺は野次馬に一瞥をくれると、何事もなかったように歩きだした。

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