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第一話

 俺たち、女神の集いのパーティは魔石炭鉱ダンジョンで鉱石を採取していた。


 収納スキル=荷物持ち扱いされている俺は、パーティメンバーが掘り出した鉱石や素材などを収納異空間に放り込んでいく。


 後々、ギルドで売買するためにたくさん取っておく必要があるのだが、とても、コストパフォーマンスが良くない。


 単価は天秤で鉱石の重さで測られる。


「おい、雑用係、早くこの鉱石を収納に入れろ、これを入れたらギルドに戻る」


 魔鉱石。

 ずっしりと黒光する魔力を含んだ鉱石。

 ひたすら重すぎる。重い。


「おい、こっちもだ。雑用。エンブライト鉱石もだ。」


 エンブライト鉱石。

 青緑に発色しているランタンの灯りに使われるほどダンジョンで重宝される鉱石。これも重い。


 これで今日は、

 二百四十七個の鉱石を採取した。



「こっちこっち、飲み物ちょうだい」


 収納が終わり、飲み物を収納からキンキンに冷えたドリンクを出して渡す。ついでにタオルも。



 雑用、雑用と言われても仕方ない。


 神から授かった恩恵によるスキルは収納。


 神の使いとされている神父が俺のスキルを見て、爆笑された。


 俺のいるパーティ。女神の集い、

 SSランクの冒険者が集まる3人とプラス俺のパーティになっている。


 盾役のマーカス。

 高等魔術師のメティア。

 聖剣士のハイト。


 3人は神の恩恵を強く受け継いでいる高ランクスキル持ちだ。


「早く帰りましょ」


 メティアは手をうちわのようにしてぱたぱたとしながら疲れ果てた表情で言った。



俺も疲れた。俺がほぼ収納に入れていた。

重いものは全て俺。本人たちは、あったといって、見つけるだけだ。


壁に手をついて少し休憩をすることにした。


〈ダンジョンマップを手に入れました〉

〈ダンジョンの宝物庫を手に入れました〉


は?


ダンジョンマップ?


〈了解〉



うぉあ!



「おい、雑用、静かにしろ。疲れてるんだ!」


「荷物係は黙ってついてこい」



俺だけにしか見えていないのか?


この入り組んでいるダンジョンの構造と現在地。



宝物庫の直通ルート?


こんなのチートじゃないか。


出口までもうすぐか。

俺だけ抜けたいな。なんて思っていた。

例えば、この3人から分かれるようにして道を変えてみるか。


地響き。地鳴り。ダンジョンが動いている。

突然のことにみんなは焦った。

道を変えたことにより、3人と1人なってしまった。


道が変わったことで、俺は一人になったので、ついでにあいつらの出口を塞いでおこう。また、地鳴りとともに地響き、そして、出口を俺の道と繋げておいて、出口にたどり着いたことでダンジョンを収納しておくか。


これで、証拠はないし、あいつらとの日々はこれでなにもなくなる。さらば。


これからギルドに帰って、あいつらの行方不明でも提出しておくとしよう。


帰ったら、換金をギルドでして、宿に泊まってゆっくりできる。馬小屋とはおさらばだ。


冒険者でない。荷物係は馬小屋で寝てろと言われてた。馬と友達になってしまった。



ギルドに着いたら、ギルド受付嬢が迎えてくれた。


「おかえりなさいませ。冒険者さん。旅からの帰還、お疲れ様でした。今日の納品の数はどれくらいでしょうか?この前はえーっと、百でしたか?」



「ただいま。二百四十七個だよ。今から収納から出すから。ギルドの人呼んできて」



「鉄鉱石が百、魔鉱石が百四十七、わ、わかりました。ギルドマスターっ、みんなきて」



 裏の方に走っていってしまった。









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