第5章 メンバーが揃った
鬼ケ窪モータースの駐車場にメンバーが到着する。一番最初に来たのはガンメタA80スープラの面野井右京、続いて白いNSXタイプSの天宝喜琢磨、続いて黄色のRx7FD3sの大白硲亜久里、最後に登場は、青い34GTRの手子生樹潤、「みんなご苦労さま。」鬼ケ窪社長が事務所から出て来て挨拶をした。「みんな事務所に入ってくれ、自己紹介を頼む。」社長が皆の顔を見て集合をかけた。「まず、紅一点手子生樹潤さんからお願い致します。終わったら時計周りにお願い致します。」鬼ケ窪社長が皆の顔を見た。「34GTRの手子生樹潤です。今回は皆さんと走れて光栄です。宜しくお願い致します。」樹潤が皆の顔を見て頭を下げた。「Rx7FD3sの大白硲亜久里です。皆さんの事は噂で聞いております。どうぞ宜しくお願い致します。」亜久里が皆の顔を見た。「A80スープラの面野井右京です。大学3年です。若輩者です。皆様に胸をお借りするつもりで走らせていただきます。宜しくお願い致します。」右京は皆の顔を見た。最後は、NSXの天宝喜琢磨です。今回のレースの発起人です。兄貴が死んで8年目になるので追悼の意味で兄貴の乗っていたNSXを修理チェーンしてそれで走ります。あの時事故ったNSXは裏のガレージにあります。後で見てやってください。宜しくお願い致します。今回は勝たせていただきます。」琢磨が皆の顔を見てニヤリと笑った。「コレで4人揃った!鬼ケ窪モータースきっての走り屋達だ!頑張ってくれ。警察に挨拶行くぞ!」社長が皆の顔を見てニヤリ笑った。4人は個々車に乗った。4台一斉にエンジン点火すると綺麗なシンフォニーを奏でた。鬼ケ窪社長の営業車を先頭に樹潤が続き琢磨が続き亜久里が続き右京が続いてつくば警察署へ向かった。駄々広い警察署の駐車場の奥の方に4人は車を停めた。鬼ケ窪社長は玄関の真ん前に停めていた。何故遠くに停めるには理由がある。パンチキズやすり傷をもらわない為で改造車乗りにはよくあるアルアルであった。歩く方がまだ良かった。4人が玄関前まで行くと鬼ケ窪社長が待っていてくれた。受付を済ませると大角豆明刑事がエレベーターから降りて来た。鬼ケ窪社長は頭を下げ6人はエレベーターに乗って2階の刑事の部屋に通された。相談室という所へ入った。