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あなただけを見つめる  作者: アオト★★
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第八話「日記」(望side)

「あなただけを見つめる」

第八話「日記」(望side)

遊馬がお風呂を沸かしている間、私はリビングでテレビを見ていた・・。

ピピピ・・暫くしてからお風呂が沸きましたという機械音が鳴った

「風呂が沸いたけど」遊馬がそう言った。「先に入っていいよ」私はそう言った。

遊馬がお風呂に入りに行くと、私は自室に向かった。

自室の机にしまってある一冊のノートを取り出してノートを開いて今日の日付を書いた。

毎日つけている日記だ。

―今日も仕事が大変だった。それから上司が色々言ってきて

ストレスが溜まった。それから午前中で早退して病院に言った。また鬱病が再発した。

このことは遊馬には言ってない。遊馬には仕事の忘れ物で自宅に帰ってきたと言ったけど

本当は病院に行くのに一度帰宅した。遊馬の愛車がなかった。遊馬がどこかへ行ってしまった。いつもそう。何も言わないでどこかに出かける。どこに行くのか行ったのかを聞いても

すぐにはぐらかされる。「ちょっと・・・・」それしか言わない。

夫婦仲は悪くない。遊馬は優しいし、家事も率先してやってくれる。ただ、

まだ大学院に通っていて働いてない・・だから私が働かないと・・私がもっとしっかりしないと・・・

私が私が私が・・・・・ひまわりの花言葉を遊馬に聞かれて思い出したの。

ひまわりの花言葉はあなただけを見つめる、憧れ・・・私もずっと遊馬だけを見つめてきた。

これからもずっと遊馬だけを愛してる―


気がつけば私は日記に熱中していた。

私の頭の中にはいつも遊馬だけがいた。遊馬と出会って結婚してからも

ずっと遊馬に尽くしてきた。良き妻として、一人の女として。

これからもずっと・・・・・。


「遊馬に新しいバスタオルと着替えを用意しないと」

私は立ち上がりお風呂場に向かった。

遊馬はまだお風呂に入っていた。遊馬の脱いだ上着を洗濯機に入れた。

ズボンも洗濯機に入れようとしてズボンのポケットに手を入れたとき

小さい白い包装紙に包まれた紙が出てきた

何だろう?と思って中をみたらひまわりの種だった

包み紙には小さくひまわり園と書かれていた。


つづく


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