第七話「夫婦」(遊馬side)
「あなただけを見つめる」
第七話「夫婦」(遊馬side)
俺は、華を車で自宅まで送り届けてから自分の家に帰った。
帰ってきたら夕方になっていた。
「ただいま」俺が帰ると、玄関に望の姿があった。
望は俺を見ると「あら、お帰りなさい」と言って
「午後からいなかったけどどこいってたの?」って聞いた。
「あ~、ちょっとな。」とだけ俺は言った。
「あれ?なんで俺がいないって知ってるの?」
「仕事で忘れ物取りに来たらいなかったから」
望はそう言って
玄関のすぐ横のドアを開けるとリビングと台所がある。
「すぐに夕食の準備をするから待ってて」望がスーツ姿のままエプロンをする。
「望こそ、日曜に仕事で疲れてるだろ。今日は俺が何か作るから休めよ」
俺はエプロンを望から受け取ると台所に立った。
「ありがとう」望はそう言って椅子に座った。
望は塾講師をしている。日曜日も生徒は休みだけど望は仕事があるため
日曜日は朝から夕方までいない。
「パスタでいいか?」俺が聞くと望は嬉しそうに頷いた。
俺はパスタを茹でる。トマトを切った。トマトソースパスタを作った。
二人分皿に盛る。俺はテーブルに並べた。
夫婦二人だけの楽しい夕食だ。望は俺が作ったパスタを食べた。
俺は食べながら、思い出したように望に聞いた。
「あのさ、ひまわりの花言葉って知ってるか?」俺は望に聞いた。
「え?ひまわり?えっと~、何だったかしら」望は食べる手を止めて考えていた。
「ご馳走さまでした」二人は食事を食べ終えた。望が食べ終えた皿を流し台に置いた。
「お風呂入るだろ?沸かすよ」そう言い、風呂を沸かしに俺は行く。
「あ、思い出したわ!」そう
後ろから望の声が聞こえた気がしたけど何を言ったのか俺はわからなかった
つづく