第四話「食事会」
「あなただけを見つめる」
第四話「食事会」
あっという間に日曜日の夕方になった。
ピンポーン、遊馬先生の自宅のチャイムを押した私は
緊張とドキドキして昨日眠れなかった・・。
暫くして、玄関のドアが開き女性が出てきた。
遊馬先生の奥さんだった・・・。
「あ、華ちゃんだったかしら?遊馬待ってるわよ。さあ、どうぞ」
そう、美人のロングヘアの女性が私を自宅に招きいれた。
この人が遊馬先生の奥さんかあ~、すごい美人・・・私はそう思った。
台所には既にご馳走が沢山並んでいた。
牛乳を使ったクラムチャウダー、色とりどりの五目御飯にトマトや海藻類のサラダ、
それにほうれん草のお浸し、後は手作りシフォンケーキ等が丸いテーブルに
並べられていた。「うわ~!美味しそう」私はそう言い丸椅子に座った・・。
「だろ?俺の奥さんの作る料理は美味いんだ!沢山食べろよ」
遊馬先生がそう言った。奥さんが取り皿を三枚と飲み物を出してくれた。
「はい、いただきます」私はクラムチャウダーを食べた。
「すごく美味しいです!!」私が笑って奥さんに言うと
「そう?有難う」って笑った。
食事も終わり、遊馬先生と奥さんと楽しくおしゃべりをした。
「今日は本当にどうもありがとうございました」
私が笑顔でそう言うと「おう!また来いよ」って遊馬先生が言ってくれて
美人の奥さんも「また来てね」って言ってくれた。
私は「お邪魔しました」と言い玄関を出て帰ろうとしたら
遊馬先生に手を掴まれたからびっくりした。
「俺、送っていくよ。もう夜遅いし。心配だから」そう奥さんに言ってくれた・・。
そして、私の手首を持ったまま遊馬先生は歩き出した・・・
つづく