第三話「恋心」
「あなただけを見つめる」
第三話「恋心」
私は、毎週水曜日がすごく楽しみだった。だって遊馬先生に会えるから。
この日の夜、智也から電話がきた・・。
智也「もしもし、華?あまり、遊馬先生に、
既婚者に関わらないほうがいいんじゃないのか?」
華「何よ!智也。遊馬先生の事悪く言わないでよ!!」
智也「・・・別に悪くなんて言ってねえよ。俺は華が心配なだけ・・」
華「余計なお世話よ!!遊馬先生はすごく優しいんだから。
智也なんかより優しいし大人なんだからね!!私のことはほっといて!」
そう言って私は一方的に電話を切った。
何よ。智也の馬鹿!私は遊馬先生が既婚者でも奥さんがいても遊馬先生が好き。
こんなに好き。早く水曜日にならないかな~。
私はこの日遊馬先生の夢を見た。遊馬先生が笑顔で私と手を繋いでデートしている
幸せな夢を見た。幸せな夢をみたはずだったのに次の日の朝、起きた私の枕は泣いた覚え
がないけど涙の跡で濡れていた。
水曜日になり、いつものように遊馬先生に勉強を教えて貰っていた時だった。
「そうそう、今度うちにご飯食べに来ないか?うちの奥さんに華の事話したら
会ってみたいって言ってさ。今度の日曜日うちに来いよ」
そう遊馬先生が言ってくれた。遊馬先生の自宅に行けるなんて夢みたい!!
遊馬先生の奥さんってどんな人だろう?お母さんは遊馬先生を信用してるからすぐに
いいわよって言ってくれた。日曜日がすごく楽しみだ!!
私はルンルン気分で日曜日を待ち焦がれていた。そんな私に智也は
「遊馬先生の家には行かないほうがいいよ。やめとけよ」って言っていたけど
「智也には関係ない!!遊馬先生の自宅に行けるなんて
私はすごく楽しみなんだから邪魔しないでよね!!」って言った。
この時、私は既に遊馬先生の事が好きになりすぎて
智也の忠告も周りも見えなくなっていた。
つづく