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(52)思い出す

 思い出し笑い・・という言葉があるが、思い出す内容は、何も楽しかったことばかりではない。悲しかったことを思い出すこともある訳だ。悲しかったことを思い出したとき、その悲しさが深ければ、当然ながら涙が(ほお)を伝うようなことになる。今日はそんなお話です。^^

 とある講演会が、とある市の会場で開かれている。講演しているのは、とある大学のとある有名大学教授である。

「で、ありまして、そのようなことになる訳であります。そのようなことにならないためには、そのようにならないような対応が政府に求められるのでありますが、そのような内容は閣議に(のぼ)らず、財源として手当てされることはない・・という結果になります。これは国際的にどの国においても同じ傾向がありまして、結果として人類に衛生的な危機を招く恐れがあるのであります。衛生とは生命を(まもる)ということですが、その生命に警鐘を(もたら)す財源が手当てされないということは…。ぅぅぅ…」

 そこまで講演したとき、大学教授は何を思い出したのか突然、涙を流して泣き始めた。聴衆は大学教授がなぜ泣き出したのかが分からず、誰もが(いぶか)しげに演壇を(なが)めザワついている。大学教授が突然、思い出して涙を流した内容は、今朝、家を出る前にこっぴどく妻に(しか)られたことだった。

 このように、思い出す涙は、人それぞれ・・ということになります。^^


                  完

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