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(31)我慢(がまん)

 我慢(がまん)も限界を超えると涙が出ることがある。

 とある街路である。一人の女性が(うずくま)っている。

「ど、どうされましたっ!」

 その姿に気づいた通行人の男性が思わず駆け寄り、大声で(たず)ねた。

「ぅぅぅ…」

 女性は尿意を(もよお)していたが、その我慢も限界を超えようとしていたのである。

「だ、大丈夫ですかっ!」

 男性は訊ねるが、女性はちっとも大丈夫ではない。すでに(ひたい)には冷や汗が流れ、目から涙が(ほお)を伝っていた。

「い、今、救急車、呼びますっ!!」

「ぅぅぅ…き、救急車は結構ですっ! それよかトイレを呼んで下さいっ!」

 トイレを呼ぶ…? 意味が分からず、男性は一瞬、躊躇(ちゅうちょ)した。

「も、もういいです…」

 女性は漏らし終えると顔の涙をハンカチで()き、何事もなかったように立ち去った。辺りは一面、ビッショリと濡れていたから、男性にも女性の涙の意味が分かった。

 我慢を超えれば、このお話のように涙が出る訳です。^^


                  完

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