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門の守人  作者: 圭太朗
2021年4月21日(水)☀️/☀️

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3-10 検索する


 俺は再びお爺ちゃんの部屋に戻った。


 ノートパソコンの画面に写る、大量のファイルの群れを眺めて考えた。


 バーチャんは、読みたければ読めと言う。

 はたして俺は、この日記を読みたいのだろうか?


 そんなことを考えていたら、大学時代のメガネ女子を思い出した。

 彼女との出会いは合コンだ。

 清楚な感じで、赤い縁のメガネな彼女の容姿に俺は心打たれた。

 直ぐに連絡先をGetした。


 仲良くなりたい一心から、映画に行こうと誘い出す。

 なんとか条件付きで成功した。

 軽く食事して映画を見てウィンドウショッピング。

 その後で彼女の言う条件、とあるお店に付き合うことになった。


 そのお店は『アニメイト』。

 彼女は生き生きとして本棚の中を歩き回り、レジを終えた時には両手に紙袋状態で好きな本を購入できた事に満足そうだった。

 喉が乾いたのでマクドでお茶をしたのだが、彼女は購入した本を俺の前で読みふけるだけ。

 俺は楽しそうに本を読む彼女を眺めていたが、彼女から俺にも読めと購入した本を進めてきた。


 少し読み始めたが俺には無理だった。

 その本の内容が『BL』だったからだ。


 その後メガネ女子は雄弁に本の内容を俺に語り、『読むべきだ』と進めてきた。

 その場は曖昧にして終わらせたが、大学構内でメガネ女子と出会う都度に新作を勧められた。

 その時に俺は、人には趣味嗜好があるのだと痛感した。

 読みたくもない内容の本をすすめられるのは、苦痛であるとも学んだ。


 あれ程とは言わないが、目の前の大量の日記を『俺は読みたいのだろうか?』と自分に問いかけてみた。


 日記の内容に興味はある。


  お爺ちゃんやバーチャんの話

  一郎父さんや礼子母さんの話

  門に関する話

  米軍が門に拘った理由


 それらを知りたい気持ちはある。

 けれども量が多すぎる。


 決めた!検索しながら読もう。


 大量の日記はデジタル化されているのだから、少しずつ読みながら気になる言葉があれば日記全体から検索する。

 その気になる言葉が含まれている日記を読めば、それなりに理解を深められる。


 当面は、この方法で良いんじゃね?


 そう決めた俺は、最初に開いたファイルをもう一度開いた。


1945-07-16-001

 トリニティ核実験で魔石が鮮やかな色に変わった。

 この魔石を使ってこれから門を開く。


 よし、まずは『魔石』を検索しよう。



 1.若い日付の日記を読む

 2.不明な語句の検索

 3.目についた語句の検索

 4.検索結果の日記を読む

 5.1.に戻って読み直す

 6.理解できたら次の日記


 この流れを繰り返していたら、部屋の扉がガラリと開いてバーチャんが入ってきた。


「どうじゃ。進んどるか?」

「ボチボチでんなぁ~」


「晩飯にせんか?」

「もうそんな時間?」


 カーテンの掛かった窓の外は既に日が落ちていた。

 俺はバーチャんと一緒に台所でシシャモを焼いて晩御飯の仕度をした。


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