19-2 ⋯⋯⋯
二郎さんは気が付いたんですね。(By天使
そうね、随分と時間がかかったわね。(By若奥様
も、申し訳ありません。私の働きが足りませんでした。(Byメイド
あら、あなたを責めてるわけじゃあないわよ。(By若奥様
ホーホッホ(By神様
むしろこれからでしょう。(By天使
上手いこと言うわね。確かにこれからね。(By若奥様
はい、肝に銘じて見守りを続けます。(Byメイド
ホーホッホ(By神様
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これで、二郎さん視点での『門の守人』は一旦終わりです。
つたない文体にもかかわらず、最後まで読んでくれた方々には、本当に感謝です。
ファンタジーな異世界から現代に転移してきた方々がどう生きてきたか。
それを取り巻く人々の生き方、異世界人の二世や三世の現代との融合を書いてみたくて筆を取りました。
今回のお話では『神様』と『人間』そして『信仰』の成り立ちを考えることから始めました。
日本には『神話』があります。
これは『神様』の存在を表すお話です。
日本の神話では『神様』と『人間』は別のものであると言う概念があります。
日本国外にも『神話』があります。
例えばアダムとイブなども神話の一つです。
アダムとイブのお話では、人間は神が造ったとされています。
けれども日本の神話では神様が人間を造る話はありません。
それらを前提に、人間がどこから湧いてきたかを『転移門』に絡めることから発想しました。
現代日本は『令和』となりました。
『令和』の前は『平成』でした。
『平成』の前は『昭和』でした。
令和の基礎は平成が造りました。
平成の基礎は昭和が造りました。
昨今のブラック企業やブラック職場などの社会悪の基礎も昭和が造りました。
平成はその社会悪も引き継ぎ、令和にバトンを渡しています。
社会悪の根元となった昭和の時代に、日本は『太平洋戦争』を引き起こした経験があります。
結果として日本は敗戦し、それまで『神の子』とされていた皇室は『人間』であると宣言しました。
神様と人間の違いは何でしょうか?
社会悪の基礎を造ったのは、人間でしょうか?
社会悪の基礎を造ったのは、神様の存在を信じていた昭和の世代の人々でしょうか?
社会悪の基礎を造ったのは『神様』でしょうか?
社会悪を継続している方々に『信仰』はあるのでしょうか?
その方々の『信仰』は『神様』への信仰でしょうか?
幾多の伏線を残して、門守二郎さんのお話は、ここで終わります。