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観桜で

「おはよう」

イケメンは今日も朝から早い。

「今日も朝から早いんですね。私はまだ眠いのに」

「午後はやらないといけないことがあるから、喜子と過ごせるのは午前中だけなんだ。だから朝早くにここに来ることを許してほしい」

そんなことを言われたら許すしかない。

「そんなこと言われたら起きるしかないじゃないですか!」

そう言うと嬉しそうに笑うイケメンは目に毒でしかない。

「そういえば、今日は桜が綺麗に咲いていたんだ。花見でもしないか?」

「それは名案じゃないですか!カヨさんと準備してきますね!」




「喜子は料理が上手なんだな。もちろんカヨのも美味しいが喜子の料理は今までに食べたことがないような不思議な味がする」

「不思議な味って、口に合わなかったときに使う常套句なんですよ、知ってましたか?」

そう言うと、イケメンは途端に慌て始めた。

「そういう意味ではない!今までに食べたことがないような味付けだったからそう言ったんだ。また食べたいくらいと思うくらいには美味しい」

最後の方は照れながらも、美味しいと言ってくれたことが嬉しくて。そんなイケメンを見ていたらこっちも恥ずかしくなってきて顔が赤くなってしまった。

「喜子、少し顔が赤いが大丈夫か?」

私の顔の赤さに気付いたイケメンが心配してきた。

「全然大丈夫です!気にしないで」

そう言うと訝しげにしながらも納得してくれたみたいでよかった。

すると突然、私たちの様子を見ていたカヨさんが爆弾発言をした。

「若旦那様は喜子様のことを随分お慕いになっているのですね」

まさか、と思う笑う私に焦るイケメンにそれを見てニヤニヤするカヨさん。

とても楽しい時間が私たちの間には流れていた。


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