メダル
これも見た夢なんですがね。
目が覚めると地下遺跡のような場所に横たわっていた。
周りには灯火がないのに所々明るいところがあった。
頭がボーッとする。思考が覚束無い。
何も考えずその場にいると、メダルを探さなければという使命感に追われる。何のメダル?何の為に探す? という事は考えず、遺跡を探索する。
明かりを頼りに進むと、右には上に登る階段があった。奥には日光が差し込んでいる。
左には薄暗い部屋がある。初めに薄暗い部屋から見ることにした。
棚があった為、メダルがないか探すが案の定無い。他の場所も探すがやはり無い。もう一方の階段を進むことにしようと思う。
…薄暗い部屋を出ると、奥から何かがいる気配を感じる。しかし、足音は無い。何かいるのだろうか。
階段を登る前に、ふと、「この階段を登ったら出口ではないか」という考えが浮かんでくる。すると、メダルを優先するかここから出るか悩む。
通常なら出口に行くだろうが、メダルを優先することにした。有るのか分かりもしないのにだ。
さらに奥へ進む。
すると、花が不自然に生えている場所を見つけた。地面に栄養でもあったのだろうか。その花の下を掘ってみる。確かに、花の下には「物」が埋まっていた。金貨のメダルと白っぽい石の欠片だ。
メダルは手に入れたので、階段に向かうことにした。
気配を感じる。
後ろから走る音が聞こえる。靴を履いているのだろう。…がそんなことを考えている場合ではない。得体の知れない者に追いかけられる恐怖のおかげで、アドレナリンが分泌されたようだ。想像よりもずっと速く走れた。が、喜ぶのも束の間。「奴」はそれに追いつけるほどの速さで追いかけてきた。
階段が見えた。
出れる。出れる。出れる。
……
脚色はありますが、ストーリー性を持たせただけで他は特に。