プロローグ
初投稿です。頑張って続けていきたいと思います。
よろしくお願いします。
私の名前は結城 藍
唐突だが、私には親友2人が居た。
過去形だが、別に喧嘩をして親友を辞めたとかではない、どこかへ消えてしまったのだ。
それも二人共である。
一人目の親友、荒木 える(あらき える)はこう言っていた。
「私は、この世界での役目を思い出した」
はっきり言って意味不明である。
正直、引いた。
だって彼女はそういうタイプでは無いと思っていた。
身長165cmで、肩まで伸びた茶色のふわっとした髪、顔は超が付く程の美形、出会った頃は天使だと思った。
私も女性だが、学校のファンクラブの連中を一回血祭りに・・・、話が逸れたようだ。
勉強は出来るタイプ、一度見たものは忘れたことは無いと言っていた。
はっきり言って羨ましい、超人である。
この発言をした時が確か12歳の頃、この頃から彼女は図書館に入り浸りずっと本を読んでいた。
勉強のし過ぎで頭がおかしくなっていたのだろうか?
この手の発言はもう一人の親友の役目なのに。
もう一人の親友、深井 真央
あいつはハッキリ言ってオタクの一言で済む。
身長は160cm、髪は黒のショート、前髪を切りそろえた髪型の魔法少女アニメが大好きな奴。
双子の弟が確か居た。
彼女も12歳の頃に変わってしまった。
双子の弟が消えたのだ。
その頃から余所余所しくなり、家に引き籠ってしまった。
そしてそのまま二人は、14歳の時に消えてしまった。
二人と出会って8年、関係がギクシャクして2年、二人が消えてしまって1年。
私は完全にこじらせていた。
腰まである髪は金髪に染め、そのせいで170cmある身長が更に威圧感を増したように感じ、特攻服で単車を乗り回している。
はい、グレました。
誰だ、私に勇気に愛なんて名前付けた奴出て来い。
私は悪役好きだ、プロレスなんかも悪役の方がかっこいいじゃないか。
しかし、今日は良く二人の事を思い出す。
今、こんなにも二人のことを思い出しているのかと言われれば・・・、きっと・・・。
目の前に、大型トラックが迫っているせいなのだろう。
大型トラックエンド