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お知らせ3

投稿文字数が少ない時は……基本的に帰宅が遅かった時です。

投稿しない日は……基本的によそ様の小説を読んでいるか読み返している時です。

読みたいものがいっぱいあって困りますよねーw

「んで?


 何がどうなって、刃傷沙汰に及んだんだい?」


 小人コロボックル【鈴木さん】は、【巻き添え小人化】の影響で同じサイズとなっている妹ズの利き腕を固く握りしめたまま、問いかけていた。


「「 くっ……離せ!!」」


 惜しい、一字違い。


 苦痛に顔をゆがめながらも強気で叫ぶ妹ズ。 悲しいかな……彼女たちは知らなかった。


 鈴木さんと妹ズの間には……遥かなレベル差があることを。


 実際、妹ズは……どれほどの握力で握られているのか、利き腕を握られているだけで、全く身動きが取れなくなっていた。


「やれやれ……私は、聞いてるだけなんだけどね。


 仕方ないか……【お嫁に行けるレベルで】ってことだけど、腕の一本や二本折れてもお嫁には行けるよね。


 大丈夫……すぐにくっつくように、関節から離れたところにしてあげるから」


「ちょ、鈴木さん!?」


 小人のくせに意外とワイルドな鈴木さんの言動に、さすがにマークトが静止の声をかけた。


 自宅の長座卓の上で、拷問が行われようとしている………まして【粘土なロイド】より小さいサイズであるため、どちらかと言うと見世物みたいな趣になっている。


 さらに、拷問されようとしているのは……【義理】とはいえ【妹】たちなのだ。


 マークトの制止も当然と言えた。


「「うっ……く……っ!!」」


 鈴木さんの恫喝、それでも悲鳴をあげない妹ズ。


 代わりに答えたのは……ハイファ。


「わ……わかったわ!! 降参よ!!


 全部話します。 だからもう……このたちに酷いことしないで!!」


 悲痛な表情で、マークトの幼馴染の少女は叫んでいた。

「へぇ、あんたたち三人、グルだったのか。


 それとも……仲間割れかな?」


「「「 ………。 」」」


 鈴木さんの言葉に……ヒロインズは押し黙る。


「ふふん。


 ……まあ状況が分からないから、解放はしないよ(・・・・・・・)


 そう言いながら鈴木さんは……妹ズを拘束するそれぞれの手を解放した(・・・・)


 途端に……三人は元のサイズに戻った。


 妹ズはマークトより頭一つ小さい、元のサイズに。


 鈴木さんは……元の一八【センチ】の爆乳フィギアサイズに。


 一〇倍近いサイズ差……もちろん妹ズの方がでかい。


 小人対冒険者三人……一見すると、戦力差は逆転しているように思える。


 それでも解放しない(・・・・・)と言った意味……マークトだけが知っていた。


 それを理解できなかった三人は……顔を見合わせながら、身を寄せあおうとした。


 だが……できなかった。


 鈴木さんが激しい一喝を見せたからだ。


「……まだ解放しない(・・・・・)って言っただろ!!」


 ばがんっっ!!!!


 鈴木さんの一喝とともに……長座卓に大穴が開いていた。


 穴の大きさは……ショットガンを三本束ねて一斉射したくらいか。


 鈴木さんが……いつの間にか装備していた【武器】で長座卓をぶっ差したからだ。


 その【刺突】にどれほどの運動エネルギーが込められていたのか……あるいは、【粉砕】の追加効果でもあったのか。


 【チャージランス】。


 映画や劇の中で、【騎士】が馬上で装備して突撃し、馬の体重も含めた運動エネルギーで相手を刺突するための武器だ。


 それが鈴木さんの主兵装であるらしかった。


 ちなみに鈴木さんの服装は、セーター、ジーンズ、チャージランス。 ……あとおっぱいがデカい。


 これで眼鏡でもかけていれば、武器バトル系萌えアニメの主役補佐かライバル役のフィギアというスタイルである。


 しかし、そんなある意味【平和ニッポンの象徴】みたいな鈴木さんが放っているのは……明確な殺意であった。


 それに……ヒロインズは、躊躇う以前に、完全に圧倒されていた。


 一八センチのフィギアに、だ。


「「「 ………。 」」」


 ヒロインズは……無言でその場に凍り付いていた。


 それを確認して、鈴木さんは続けた。


「うん、じゃあ……私が分かるように、話してくれるかな。


 マークト(ほにゃらら院)君は、補足と……話の整合性を確認してくれたらいい」


「(……いい加減僕の名前を憶えて欲しいんだけど……)


 話の、整合性?」


「あはは、私はそもそもマークト(なんちゃら院)君とこのたちがどういう関係なのかも知らないからね。


 最初から嘘を言われたって、それを信じるしかないんだ。


 そこを見極めてくれれば、それでいいんだよ」


「は、はぁ………」


 躊躇ったまま応じるマークトに……鈴木さんは、ふとチャージランスの穂先をマークトに向ける。


「言っておくけど……場合によってはね。


 いくら君がこの【村】の住人とは言っても……穂先が君に向くことはあるだろうね。


 例えば……このたちに乱暴狼藉を働いていたりしたら、もう知らないよ。


 基本的に【日本人】は【お涙ちょーだい】に弱いから……すでに零れたのが【女の子の涙】だったら尚更さ。


 ふふふ………君の人格がまともであることを祈るよ」


「そ、そんな……物騒な」


「さてさて……聞かせてもらおうかな?


 マークト(三千院)君が、死刑になるかどうかを」


 そう言って笑みを見せながら……鈴木さんは、ヒロインズに視線を向けていた。

「(ついに地名になった!?)三千院て……僕、京都人じゃないですから」


 マークトは、静かに突っ込んでいた。

お気付きの方もいらっしゃるでしょうが……鈴木さんは基本【おっぱいのついたイケメン】ですw

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