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冒険者の覚え書き:『鰹節』
『鰹節』
ヤシマ列島で生産される加工食品の一つ。
鰹と呼ばれる魚を加工した乾物であり、一見すると、その見た目は木刀や棍棒に近い。料理の出汁取りに使われたり、薄く削り取ったものを直接料理に振りかけて食べられる。
一説によると、最高品質の鰹節の硬度は、世界樹を素材に作られた殴打杖の硬さに匹敵し、鉱人の歯でも噛み砕くのが困難と言われている。そのため、日常的に鰹節を食べるとされるヤシマの人間は、諸外国の人から奇異の目で見られることも。
こういった独自の食文化なども合わせて、ヤシマ出身の人間の行為が「ヤシマの神秘」「ヤシマの人間に見つかった結果」などと言われる一因となっている。
なお、遭難から救ってもらった恩人に背後から殴りかかる際に武器として使用するものでは決してない。