結果11
「ちょうちゃん。教えて、一体どうして・・・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・わかりました。話します。実は、私は本当にちょう、と名づけられました。」
そしてちょうちゃんは話し出した。
私には娘がいた。その娘は消えて、その数年後弟が生まれた。私はその弟にお姉さんのことを話した。
「それで・・・・あなたを生んだわけ、ね?」
「はい。」
つまり息子が生んだちょうちゃんは実は私の孫にあたるという。そして息子は私に思い出してもらおうとして、こんなまねをして、写真を元にちょうちゃんを私の娘のようにして、そして送りつけたのだという。
「そう。ちょうちゃん。ありがとう。ありがとうね。もう、思い出したから、いいの。お帰り。」
そういって帰そうとした。本当に帰るべきもとへ。
「あ、いえ。そうにはいきません。私はおばあ様の寂しさを紛らわすために、ここにきたのです。」
そういわれた。でもこの子の帰るべきところは父親がいるところ。母親が・・・・・・・・
彼女には母親がいない。全くもってのばか息子のために離婚をしてしまったという。でも父親はいる、はずだ。最近全く連絡がとれていないけれども。
そのときドアの開く音がした。