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第一章 2話
のんびりと紅茶を飲んでいると、玄関が開いたようだ。
複数の声も聞こえる。
ルーは「…帰ってきた。」とつぶやいた。
「ただいまー!ルー君ヒマしてたー?…ってあれ?誰?」
茶髪のくりくりした瞳が印象的な男の子が疑問符を浮かべた。
その後ろから、まだ人が現れる。
「おいチョコ~!少しは荷物持てよ~!」
「メル、諦めた方がいいよ。チョコはこんなんだし。」
「そう言いながら二人も荷物持ってないよ?」
黒髪の少年二人と、こげ茶色の髪の少年が現れる。
1人は、ふわふわした黒髪に、綺麗な紅の瞳。
ニコニコしていて、裏表激しそう…。というのが第一印象である。
もう一人は、さらっとした黒髪と、同じく紅の瞳。
なんか似てるから、もしかして兄弟かな?
頭よさそうな感じ、が第一印象。
残りの一人は、こげ茶色の髪と、深い黒の瞳。
優しげににこっと笑っていて、きっと動物に好かれるんだろうな、が第一印象。
よく見ると、みんな美形ばかりで、第一寮なのも納得だった。
ひとまず、挨拶挨拶。
「はじめまして!」
にこっと、(自称)最高の笑顔で微笑みかけた。