2人の過去 part1
「未桜...ごめん引っ越す別れよう」
「ぇ..?尚也どういうこと?」
「ごめんいままでありがとじゃぁーな」
昔の記憶がよみがえった
バサッ
布団から飛び起きる
「夢か...」
一人でつぶやきながら時計に目をやる
5時12分
最近よくこの夢がでてくる、昔付き合っていた私の
最愛の彼氏尚也に振られるときの夢が
「お風呂でもはいろっ」
一人でつぶやきながらお風呂に向かう
最近この夢のせいで尚也を思い出す。
彼と過ごした私の最悪の過去3年前のことを
あの日私は尚也から別れをつげられた
尚也の家庭は転勤族だ、そんなことは付き合い始める前から
ずっと知っていた、
<引っ越す..引っ越す別れよう>
引っ越すの部分が頭の中で何度も何度もリピートされる
もう会えないかもしれない、私の中でそんな気持ちしか生まれなかった
悔しかった さびしかった わかれたくない。
そんな言葉をいえない
そして最後に 大好きだった ありがと
の言葉も彼は私に言わせてくれなかった
私たちが別れた日尚也は交通事故で
あの世に逝った、こんなにも早く逝ってしまった
私は事故が起きたと聞いて病院に走って行った
だけど間に合わなかった
尚也の最後さえ私は尚也に...
その帰り私は家に帰らなかった
くらいみちを一人でさまよって
病院から抜け出して親に連絡もしないで、
そんな中歩き回っていたら
森に明かりが見えた
そこで私は森の図書館に出会った
図書館に入る前に雨がふってきた
私はそばの公園でやすむことにした
そこで泣き崩れた私に
手をさしのべてくれたのは....