表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/42

第二章《不老不死を狙う者》〔04〕

「ここどこだよ」

アイザの不機嫌な声を聞いて、クロラがにっこりと微笑む。

「なに言ってんの?アーリアの屋敷だよ」

ウェイスの中心にある大きな屋敷は、クロラの知り合いのアーリアという女性が住んでいるらしい。

綺麗な緑色の建物の中に入ると、そこにはビスクドールのように小さい、車椅子に乗った

女性ー…というよりは少女ー…がクロラたちを待っていた。


「こんにちは。私はアーリア・マイス。今回はまた随分と珍しいお客様を連れてきたのねクロラ」

大きな鏡がある部屋の中の椅子に腰をかけるクロラ達にアーリアはお茶菓子を出す。

セブがそれにピクリと反応して、アイザがセブの反応に驚く。

「あー…なんか面白そうだったんでね。今請けてんの、アーリアのも含めて3つになっちゃった」

クロラは指を三本立ててキリコたちを見回した。

「それにしても、ギルドキラーなんてウェイスに居たかしら…」

アーリアが可愛らしく腕組みをして、お茶菓子のスコーンを口に含む。

小さな口には入りきらないのか、一口食べたスコーンを皿の上に乗せていた。

セブはキリコたちの目も気にせず、お茶菓子を平らげていた。

「ちょ、お前っもうくったのかよ!!?」

「あー…セブはどんだけ目の前に食べ物があっても全部平らげちまうんだ」

アイザの突っ込みにキリコが説明する。

「それでも…なんか信じられねぇ…」


「さてと。アーリア。報酬半分にしていいからさ、ちょっと頼まれてくんない?」

クロラが両手を合わせてアーリアに見せる。

「半分なんて…別に構わないわ、何かしら?」

「ギルドキラーを、ここに呼んで欲しい。「貴方たちの功績を称えて、賞金を授与する」って言ってね」

「……それは…私に悪役になれって事?」

アーリアの問いに、クロラは悪戯な笑みを見せる。

指をパチンと鳴らして

「その通り♪」

と答えた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ