表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/42

第一章《ハンドガンと君》〔06〕

「う、嘘だ」

壊れた店の瓦礫の上で、ルドルフは言った。

ルドルフの目の前に立っているのはクロラ。

クロラは腰に手をあて、何かを取り出して、

「嘘なんかじゃないよ。なんかたまたまこんなのが出来ちゃっただけ。

それにしてもすごいね!このボクに一発喰らわせるなんて」

そう言ってクロラが取り出したのは血に濡れた銀の弾丸。

それはクロラが油断していたときに喰らったものだった。

「アーリアの言ってた闇ギルドのマスターはアンタだね。ルドルフ・イルザミ・エラリド?」

「貴様っ…!!二重スパイを演じておったのか!」

ルドルフは顔を真っ赤にして手持ちの杖をクロラに向かって殴りつける。

「ぶっ」

クロラの口から血が吐き出される。

クロラは膝をつき、ぜいぜいと息を漏らした。

ルドルフはにやぁっと不吉な笑みを見せ、杖を鋭い剣に変えてクロラの上へと掲げる。

「お前を殺しさえすれば、私が不老不死になれる!」

「……ボクのアバターを取るっての?」

「ああそうだ。アシグラウムスの魔法と、お前というアバターさえあれば、私は、不老不死にっ!??」

クロラの問いにルドルフが答えかけた刹那。彼の背後から響く銃声音とともに

彼は崩れ落ちた。

ハアハアと言いながら両手でハンドガンを持つ人物は、いつの日かに見たノイシュタットの

少年だったのだ。


「君…確かノイシュタットの」

「そんなことは後!!今、この人の呼んだ加勢メンバーがこっちに向かってる!

早く!!」

クロラは少年の手に引かれ、瓦礫と化した店を後にした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ